約束は、裏切らない。名古屋ホスト『Zero Cloud』遊郭遊人の信頼論【独占取材】
お金がないという理由から、軽い気持ちで飛び込んだホストの世界。順調に見えるホスト人生の中で、失敗を経験しながら「信頼」の大切さに気づいていったといいます。
約束を守り続ける姿勢や、相談しやすいお店づくり環境づくりについてお話を伺いました。
これからホストに挑戦しようか迷っている方にとって、「自分にもできるかな」と感じてもらえるはずです。
勢いで飛び込んだホストの世界
まず、ホストを始めたきっかけを教えていただけますか?
遊郭遊人:夜間高校に通ってたんですけど、その時は正直お金がなくて。夏休みでもあったし、周りに水商売をやってる人も多かったんで、ホストって稼げるのかなって興味を持ったんです。
ただ18歳からということで、18歳になったタイミングで「やってみるか」と。そのくらい軽い気持ちで始めたんです。
長年続いているということは、最初から順調に?
遊郭遊人:そうですね(笑)テンションと勢いだけで接客してたんですが、お客様に指名していただくことが多くて。自分でも「あ、ホストってこんなに簡単なんだ」と思ってしまったんです(笑)
ただこれはすごく浅い考え方でしたね。
というと?
遊郭遊人:当時は名誉が全てだと思っていたので、とにかく目先のこととか、その日の楽しさだけを優先していて。お客様の状況は考えずに「今が楽しければそれでいいや」って。でもそれだと続かないなって。今はお客さんとの関係も長い目で見ています。考え方は当時とはガラッと変わりました。
考え方は変わりましたが、ホストは僕にとって楽しい仕事。だから13年(※2026年2月時点)も続いているんですよね。
「楽しい」がここまで続いている秘訣なんですね。
遊郭遊人:そうです!自分が楽しくいることって、お客様に伝わるんですよ。自分が楽しそうにしてなかったら、その雰囲気ってお客様にも伝わっちゃう。
だから「一緒にいて楽しい」って思ってもらうために、こっちが楽しくいることを意識してるんです。
つまり、お客様のためじゃなくて、自分が本当に楽しむことが結果的にお客様のためになるっていう感覚ですね。
その考え方は、ずっと大切にしてる部分です。
失敗から学んだ「信頼」の重さ
ホストとして考え方が変わったきっかけはありましたか?
遊郭遊人:昔、判断を誤ってしまって「人生詰んだ」という出来事があって……。遊人さんにとって大きな出来事だったんですね。
遊郭遊人:そうですね。先ほど言ったように、当時は目の前の盛り上がりを優先してたんですよ。
「その場が楽しかったらいい」みたいな感覚でやってたところもあって……。
でも、失敗した経験があったからこそ、目先だけの営業には限界があることに気づけたんです。
その気づきからどのように考えが変化したのでしょうか?
遊郭遊人:結局、お客様との信頼とか、信用度が大事なんだなって学びました。なので、そこからは相手の状況を考えるようになりました。
この人は今どういう状態なのかとか、どういう気持ちで来てるのかとか。
そういうのを見て接するように、考え方を変えたと思います。
実際に営業方法を変えてからお客様に変化はありましたか?
遊郭遊人:相手の状況をちゃんと考えるようになったことで無理な形がなくなり、結果的に長く来てくれるお客様が増えたんです。僕の給料も安定するようになりましたし。
なので、勢いで行くのではなく、いかにお客様の状況を考えて信頼を築けるか。
それが本当に大切だったんだなと思いましたね。
お客様の状況はどうやって考えていますか?
遊郭遊人:卓で話した内容を覚えておいて、そこから記憶を引っ張ることは多いですね。この子はこういうのが好きだなとか、ああ言っていたから、たぶんこうなんだろうなとか。
あとは空気を読むことですかね。
かなり考えて接客されている印象があります。
遊郭遊人:いや、あんまり考えてないんですよ(笑)正直、経験や勘に頼ってる部分は多いです。
でもこれを言ったら重いかなとか、今はこっちの方がいいかなとか。
そういうのは、やっていくなかで自然に身に付いた感じですね。
失敗を経験したからこそ、今の接客につながっているんですね。
遊郭遊人:そうだと思います。ホストの仕事は楽しいけど、失敗することもあります。
だからこそ学べることも多いし、信頼って改めて大事だなと思わせられますね。
約束を守り続けて築く信頼
遊人さんが信頼を築くうえで、意識していることはありますか?
遊郭遊人:何事も約束事にするっていうのを大事にしています。しょうもないような小さいことでもですね。
約束事にする、というのはどういうことなんですか?
遊郭遊人:例えば、次お客様が来店する予定とか、そういうのもちゃんと約束として決めるようにしてます。それを、僕が一個一個ちゃんと守るんです。
僕からは約束を裏切らないっていう前提を作って、信頼関係を築いていくイメージですね。
約束を守ることで信頼関係を作るんですね。
遊郭遊人:そうですね。自分が約束を守らないと、相手も信頼しようとはならないじゃないですか。
まずは自分がちゃんと守ることが、大事だと思います。
そこから関係はどうやって深めていくんですか?
遊郭遊人:信頼って、日常の積み重ねだと思うんですよ。例えばレスポンスの早さとかですね。これはお客様だけでなく従業員同士に対しても、です。
こまめにコミュニケーションをとって、「何かあったら遊人に聞けばすぐに分かるかも」と思ってもらえる関係性を作る感じです。
日常のやり取りが大事なんですね。
遊郭遊人:そうですね。お客様からのふとしたメッセージに、すぐ気づいて対応できるかも大切だと思います。
約束は守るのが当たり前なので、それを続けること。
そういうところで、チャンスを逃さないように、事前に積み重ねていくんです。
そういった考え方は、お店全体にもあるんですか?
遊郭遊人:ありますね。従業員同士の連絡もそうですし、お客様とのやり取りもそうです。
レスポンスは早くしようっていうのは、お店としても徹底しているのでルールにしています。
実際、お店の後輩から連絡の仕方で相談されることも多いですね。
お店としてのルールでもあるんですね。
遊郭遊人:そうなんです。あと、「営業後はあまり指摘し合わない」っていうルールもあります。
やっぱりお酒が入っているときに、そのまま話すと感情的になりやすいんですよ。
なので指摘するときは、落ち着いているシラフのときにしようって決めてます。
従業員が働きやすいように考えられているんですね。
遊郭遊人:そうですね。無駄なぶつかり合いも減りますし、ちゃんと伝えたいことも伝わるので。
そういう環境があるからこそ、自然と信頼関係も作りやすいんだと思います。
信頼を大切にする店づくり
遊人さんはずっとZero Cloudで働いているのでしょうか?
遊郭遊人:実は大阪でホストしていたんですが、一度辞めているんですよ。そのあと、自分を律するために名古屋に来ました。
Zero Cloudに来て、気付いたら13年くらいたっているくらい、すごく居心地の良さを感じています。
Zero Cloudの居心地の良さは、どんなところにありますか?
遊郭遊人:みんな仲がいいところですかね。休みの日も一緒に遊びますし、営業後にご飯に行ったり昼間にサウナに行ったり。そういう関係性が自然とできるんです。
1対1で話すことも多いので、ちょっと部活みたいな雰囲気もあると思います。
かなり距離が近い関係なんですね。
遊郭遊人:そうですね。今はお店を任せてもらっている立場で、新人教育も担当しています。
だからこそ距離の近さは、僕が一番実感しているかもしれません。
細かいところまで相談してくれる子も多いですし、話しやすい環境にはなっていると思います。
僕以外の上の人とも話しやすいですし、何かあれば気軽に相談できるのは、Zero Cloudの魅力かなと。
新人教育で意識していることはありますか?
遊郭遊人:その子の得意なところを伸ばすことですね。得意なことを伸ばすには、まず自分に合ったやり方を見つけることが大切。
だからZero Cloudではチーム制をとりつつ、チーム内でうまくいった方法を共有するようにしているんです。
そうすると経験が少ない子でも「どう動けばいいか」が分かりやすいんですよね。
未経験の方でも、迷わず進めるような環境づくりは意識しています。
お店の仕組みとしても支えているんですね。
遊郭遊人:そうですね。どうすれば一人ひとりが成長できるかを一番考えていますね。
若いうちにちゃんと頑張る経験って大事だと思うんですよ。ホストを辞めたあとに何も残らないまま年だけ重ねるのは、やっぱり違うと思うので。
なので頑張っている人がちゃんと評価される仕組みも整えているし、ホストとしてだけでなく、人として成長できるような関わり方は意識しています。
みんなが頑張った結果として、お店全体が盛り上がれば嬉しいなと。
これからホストを始める人にとっても安心できそうですね。
遊郭遊人:Zero Cloudは若い子や未経験の子でも、しっかり学べる環境だと思います。興味があるなら、まずは体入からでも踏み出してみてほしいですね。
ホストはやってみないと分からないことも多いですし、そこから見えてくるものもあると思います。
本日はお忙しい中、お話しいただきありがとうございました!
遊郭遊人:こちらこそありがとうございます!※本記事は、2026年4月16日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。