自分を選んでくれたからには、手を離さない。名古屋『KIRINZHI』けんけんが仲間と描く未来【独占取材】
「人生なかった」と振り返るほどの状況から、歌舞伎町でホストの道を歩み、名古屋へ。
KIRINZHIのけんけんさんが今大切にしているのは、「自分だけお金持っててもあんま楽しくない」という仲間への思いです。
「本人次第」と考えながらも、自分にできることは尽くす。そんなけんけんさんの寄り添い方と、仲間と描く未来に迫りました。
トピック
「人生なかった」から始まった、名古屋への道
この世界に入ったきっかけを教えてください
けんけん:当時は「人生なかった」感じでした。家の電気も水道も止まって、本当にどん底。お金もないし、学もない。ホストで成功するしかないと思っていました。
その時に入ったのが、歌舞伎町にあるエルコレのLeo。他のお店をいろいろ見ていたわけではなく、本当にたまたまなんです。
どん底だったからこそホストの仕事に真剣に取り組んでいたんですが、気づいたら自分のことだけじゃなく、みんなの成長にも目が向くようになっていましたね。
どうしてそこから名古屋進出に興味を?
けんけん:当時も歌舞伎町という街には、地方で活躍していたホストもたくさん来ていました。でも歌舞伎町で思ったようにいかず、収入も減っていく……という人たちも見てきました。そういう人たちに対して、僕は「地方でうまくいっているなら、そこにいるほうがいいのでは」と思うように。そこからですね、歌舞伎町以外の地方に興味を持ち始めたのは。
歌舞伎町でたくさん人を見てきたからこそ地方展開へ?
けんけん:そうです。タイミングよく、エルコレの中で名古屋の話が出てきました。店を出すというのは自分の中では決めていたし、もともと歌舞伎町に10年くらいいたからこそ、違うところも行ってみたいとは思っていたんです。
だから名古屋への進出に挑戦しました。知り合いもいたわけではないですけど、せっかく話も出ましたからね。
知り合いがいない名古屋への進出に不安はなかったのでしょうか?
けんけん:それよりも、やっぱり人生1回しかないし、面白いことしたいなって思いのほうが強かったですね。名古屋が歌舞伎町のお店を脅かすような存在になれたら面白そうっていうのが一番です。
「自分だけお金持っててもあんまり楽しくない」けんけんの寄り添い方
どうしてけんけんさんは後輩や仲間にも目が向くようになったんですか?
けんけん:もともと男同士で遊ぶのが好きだったんですよ。それに、そもそも「みんなでお金持ちたい」っていうのがあって。自分だけお金持ってても、あんまり楽しくないんですよね。みんなでお金を稼いで、一緒に楽しく遊びたい。
一番は結局、自分が楽しく遊びたいっていうところですね。
お店をつくるうえで、一番大切にしていることは?
けんけん:やっぱり、キャストに寄り添うことですね。僕は、一方的に仕事のやり方を教えることはあまりしていなくて。できるだけ寄り添うだけ。
ホストって結局、その人がやるかやらないかは本人次第だと思っているんです。
だからこそ僕ができるのは、その子のそばにいて一緒にいること。
でも寄り添うことで「やる気を出させよう」という風には考えているわけではありません。毎日従業員と遊んでいたら、その子たちも楽しいからまた出勤する。そんな雰囲気を作りたいんです。
従業員さんには楽しく仕事をしてほしい、ということでしょうか?
けんけん:その通りです。この仕事って、お金があればそれで幸せというわけではないと思うんです。
どれだけ仕事がうまくいっていても、私生活が楽しくなかったら幸せじゃない。僕自身がそうだったので、余計にそう思います。
もちろん目の前のことも大切。でも目の前のことを追いすぎると、いつかキャパを超えておかしくなってしまう子もいます。
だからこそ、その子自身が楽しくできているほうが大事なんです。
だからこそ寄り添う?
けんけん:そうですね。ヘルプについたり、付き合えることには付き合ったり。できる限りのバックアップはします。
僕は従業員のこと、本当にみんな好きですからね。誘ったら飲みに来てくれたり、一緒に遊んでくれたり。
仕事に一生懸命な子たちも多いので、そこも含めて「いい子たちだな」って思っています。
「自分を選んでくれたからには」その先の人生まで考える
思うようにいかないキャストには、どう向き合っていますか?
けんけん:みんながみんな、この仕事で思うようにいくわけではないと思っているんです。もちろん一番は、ここでうまくいってほしいですけど……!でも、なかなか次の選択肢が見つからない子もいるので、その子の先のことまで考えるようにしています。
その先というのは……
けんけん:運営に回るのか、それともまた違う職を一緒にやるのか。場合によっては、夜とはまったく関係のない仕事に進むこともあると思います。
だから、そこまで含めてその子の先を考えていますね。
従業員には、まず人としてちゃんとしてくれればいいと思っています。犯罪やギャンブルに手を出さないとか……。
僕の元を離れて、まったく違うことをしていたとしても、「恥ずかしくないな」と思えるような人になってくれたらいいですね。
そこまで相手のことを考えられるのはなぜでしょうか?
けんけん:せっかく一度は自分を選んでくれたわけですから。僕から手を離すことはありません。やっぱりその子の人生を預かっているという意識は大きいですね。
自分を選んでくれたから、以外に僕から手を離さない理由はないんです。
見返りも求めない?
けんけん:求めてないですね、見返りは。僕自身みんなで楽しくやりたいっていう気持ちがありますから……!
そのためにも、前に進まなければならない。いつかプレイヤーからお店を引っ張る立場になれるような子も輩出しなければなりません。だから自分が今考えていることだったり、できることだったりは、できるだけみんなに伝えていきたいと思っています。
「誰一人欠けることなく」KIRINZHIで仲間と見る次の景色
KIRINZHIならではの魅力は、どんなところですか?
けんけん:魅力は、まあよくあるんですけど、本当にみんな仲良いところ。正直、仲の良さとか団結力は、たぶん頭1つ2つ抜けてるなと感じますね。プライベートでもよく一緒に遊んでいますし、仕事中も助け合っています。
率先して周りに話しかけてくれる子もいて、そういう姿を見ると「いいチームだな」と思いますね。新人の子が入ってきてもみんな自然に仲良くしていますし。
わからないことがあればキャスト同士で教え合っていますし、新しく入ったからといって輪に入りづらい感じはないと思います。
そういうところも、KIRINZHIの団結力につながっていますね。
仲が良いと仕事がしやすさにもつながるのでしょうか?
けんけん:そうですね。あとはキャスト同士の関係って、お客様にも伝わるんですよ。仲が良くないと、お客様も察して気を遣ってしまう。みんなが仲良ければ、お客様も余計な気を遣わなくていい。「楽しくいられるような場所」になるし、何回も来やすいお店にもつながっているんです。
環境面にもKIRINZHIならではの強みはありますか?
けんけん:内勤のみんなには常々助けてもらっています。ちゃんと真面目に仕事をしてくれていますし、内勤がいないとそもそもお店は回らないですからね。
でも真面目なだけじゃなくて、面白いんですよ。一発芸をしてくれる人もいたりして(笑)「福山が電車に乗る時」なんてネタがあったり(笑)
あとはやっぱりエルコレというグループの力は大きいですね。お店の広さや豪華さもそうですし、広告にもかなり力を入れてもらっています。
ホストってどれだけかっこよくても、お客様に見つけてもらえないと意味がない世界だと思っているので。
自分のことを知ってもらえる機会を作ってもらえるのは、KIRINZHIで働く強みのひとつだと思います。
そんなKIRINZHIの今後の展望を教えてください!
けんけん:誰一人欠けることなく進んでいきたいですね。そのうえで名古屋から日本トップクラスのホストグループを作っていく。KIRINZHIは長くホストをやっている子も「これでいいや」ではなく、その先もまだまだ目指せるところがあることを見せられるお店だと思います。
これから入る子も、十分にお店を引っ張る立場を目指せる余地があります。
ホストに興味がある子にチャレンジしてほしいですね。せっかく選んでくれるなら、僕から手を離すことはないので……!
※本記事は、2026年10月2日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。