見た目も言葉も、自分の色で。千葉ホスト『BLACK ROSE』皇花桜が語る、自分に嘘をつかない美学【独占取材】
ダンスの専門学校で韓国アイドルを目指していた桜さんは、偶然の体入をきっかけにホストの世界へ。
「人と被らない」見た目に自分の感性を込めながら、接客では自分に嘘をつかない言葉でお客様と向き合ってきました。
お酒に頼りきらない働き方や、後悔を知っているからこそ後輩に無理な選択を勧めない姿勢から見えてきたのは、桜さんらしい誠実なホストとしての在り方。
自分の色を曲げず、BLACK ROSEで自分に合う形を見つけてきた桜さんの言葉に迫ります。
トピック
偶然の体験入店で見つけた、自分に合う場所
桜さんは、もともとどのようなことをされていたのでしょうか?
皇花桜:ダンスの専門学校に通って韓国アイドルを目指していました。当時学生だったこともあって、お金がなくて。そんな感じの話を友達とLINEで話していたら「ホストって体入でお金もらえるらしいよ」って。「ガチ?いいじゃん」って思って来たのがきっかけなんです。
それがBLACK ROSEの前身のお店。実際、体入してみて「ホスト楽しいな」「機会があればやりたいな」って思ったんですよね。
体入費を受け取って「ありがとうございました~」で帰ろうとしたら「次いつ入れる?」って。「あ、もう採用なんだ」と驚きでした(笑)体入が面接も兼ねていたことは、その時に把握しました。
体入の時点でどんなところに面白みを感じたのでしょうか?
皇花桜:夜の世界とは無縁だったから全てが新鮮で。当時の上司たちがホストならではの華やかな部分をさっそく見せてくれて、「あ、すごい」「これは面白いぞ」と思ったんですよ。面白みを感じてそのまま続けることになった、と。
皇花桜:そうです。あとここまで続いているのは、この生活リズムが自分に合っているのもあります。この基盤に慣れてしまったので、今お昼の時間帯に合わせる難しさも感じますし……。
それと見た目の自由さもやっぱりホストならではの魅力かな、と。普通は多少なりとも見た目の制限があるじゃないですか。タトゥーとかメイクとかネイルとか。
でもここではそれが自分の個性として出せるので、すごくいいなって思います。
生活リズムや個性を崩さずにできるのが、桜さんにとってはホストだったんですね。
皇花桜:そうです。毎日面白いですよ!BLACK ROSEは千葉でも広い箱ですし、いろんな系統のキャストがいて、お客様の幅も広い。
毎日何かしら面白いことが起きるので、そういう意味でも飽きない環境だと思います。
「人と被らない」を形にする、見た目への美学
桜さんは見た目にどのようなこだわりがあるのでしょうか?
皇花桜:そうですね、人と被らないっていうのを大切にしてます。全ての要素を詰め込んだ男というのが僕のコンセプトですね。
世間ではいろんな系統の男性がいると思うんですけど、その全ての要素を詰め込んだ人間になりたいという感覚があります。
全ての要素とは?
皇花桜:ピアスで言うなら、V系が好きな方にも結構評価をしていただけますし。見た目の基礎は韓国系に寄せていて、アイドル好きな方にも評価していただけます。あとは「メイク綺麗だね」と言ってくださる方もいます。そういう要素を全部詰め込んでいったら、こうなるのかなみたいな感じですね。
特にタトゥーには本当にすごくこだわってます。もともとすごくお花が好きで。自分の縁のあるものを少しずつ入れていって、最終的には綺麗なものにしたいなっていう考えがあります。腕は未だに未完成。それくらいこだわりがあります。
全ての要素を入れてもまとまりがあるのが、すごいです……!
皇花桜:人生でいろんなスポーツや取り組んだものがあるんですけど、何かに取り組んだ時に、「どうやったらうまくいくんだろう」と大きく悩むことがあまりなかったんですよ。何かを始めた時点で、ファッションセンスだったりだとか、価値基準だったりだとか、全てを総評して一つの言葉で言うならセンスなのかなって思います。
自分のセンスや内面はある程度まで極めている自信があるので、次は肉体の部分に対してもちょっと視野を向けてみようかなと思ってます。
もう多分最終的に行き着くのはそこなんだろうなって感じですね(笑)
とどまらず、次へと目を向けてアップデートしていくんですね。
皇花桜:そうですね。センスの部分ではもう結構マックスまで極めてる自信があるので、あとは肉体しかないなって思ってます。最高の自分で居続けるための手段として、どんどん磨いていきたいなと思います。
自分に嘘をつかないから、言葉も接客もぶれない
桜さんの接客の根底にあるものも知りたいです。
皇花桜:自分に嘘をつきたくないなっていう思い、ですかね。自分に嘘をついてしまったら本当に切りがないというか、自我がなくなっちゃう気がして。人から選ばれる仕事だからこそ、自分には正直でいないといけないなというのは日々思いますね。
どうしてそのように考えるようになったのでしょうか?
皇花桜:元々韓国アイドルを志望していて、ダンスの専門学校に行ったり、いろんなことをしていたんですけど、いいところまで行って落ちちゃったんですよね。アイドルの世界ってやっぱり人から見られる世界じゃないですか。そんな中で自分に嘘つき続けてても、いいことがなかったんですよ。
ホストも本質は似たような世界なので、自分に嘘をついてしまったら意味がないなっていうのをすごく感じたんです。
だからこそ自分の思いを素直に伝えることが大事だと思うんです。濁してしまったら、相手にも伝わりにくいですし、自分も何喋ってるかわかんなくなっちゃいますから。
言葉選びも大事に?
皇花桜:そうですね。僕も18歳でこの世界に入った当初、目上の人たちに近づくために言葉遣いや言語化能力を強化したほうがいいなって思ったんです。国語が昔から得意だったので、丁寧語とか謙譲語、類義語とか、いろんな表現方法も自然に身についていて。そういうのも影響してるんだと思います。
あと自分を指名してくださったお客様には、やっぱり一番センスいいよっていうのを伝えますし、指名してくださってるっていう明確な意味はちゃんと伝えるようにしてます。
自信を持ってそう伝えられるのは素敵ですね。
皇花桜:自分に嘘をつかないこと、人に流されないことは絶対に曲げないようにしています。自分の色というか、そういうものは曲げていないなと思いますね。だからこそ、お客様が不安になった時も、まずはその気持ちを理解するようにしています。
それに自己肯定感がすごく高い僕だからこそ、相手の自己肯定感も高めてあげられるようにしたいんです。
ホストクラブって決して安くはないですし、マイナスを受けてほしくないなっていう気持ちが大事ですね。
お酒に頼りきらず、後悔も現実も見たうえで進む
後輩の方とはどんな関わり方をしているんですか?
皇花桜:僕も後輩を指導するようになりましたが、一番伝えているのは、自分のキャパや限度を考えること。学生の子も多いので、無理してレギュラーになるとか、ホストに偏るような働き方をするといった判断をいきなりするのはやめたほうがいいと伝えています。
というのも、僕が専門学校を中退して後悔をしたからです。学生でしか味わえない青春があると思うんですよね。
僕はその対価としてお金や立場、経験を得たので、「まあ等価交換か」とは思って折り合いはつけていますし今更戻りたいとかはないですけど。
でもやっぱ自分と同じ思いをしてほしくないので、学校を辞めたくないなっていう気持ちが少しでもあるんだったらバイトでいいんです。実際バイトの子も多いですからね。
後輩の働き方を尊重する?
皇花桜:そうですね。もちろんノンアルでも大丈夫です。実際僕自身ノンアルですし!だから、お酒が飲めないから無理だと決めつけなくてもいいと思います。
桜さんもノンアルで営業されているんですね!
皇花桜:だから僕を見てお酒に不安がある方は特に、別に大丈夫なんだって思ってもらえたら嬉しいですね。実際、お酒を飲まなくてもここまでこれています。
ただ僕がお酒を飲まずに評価されているのは、一般的なホストとは違う立ち回りをしているからだとも思っています。自分の立ち回りを評価されるのかなって感じですね。
やっぱり大前提として、一番大事なのはお客様なので、そのお客様が正しく判断して正しく評価をしてくれるのであれば、それで僕はここにいる価値があるなと思うんです。
世間一般の悪いイメージとはまったく違うホストとして賞賛されるようになったらいいななんて思ったりもしますね!
今後のご活躍も楽しみにしております!本日はありがとうございました!
皇花桜:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年8月5日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。