太田ホスト『MIROKU』恋桜の“いい方向”へ導くスーパーポジティブなプロデュース術【独占取材】
10代の頃からホストに興味を持ちながらも、飛び込むまでには時間がかかった恋桜さん。現在は未経験から始めるキャスト一人ひとりと向き合っています。
相手の良さを引き出し、前向きな方向へ導く。自身の経験から生まれた「義理と人情」と、周囲にもポジティブを分けていく姿勢には、恋桜さんならではの人との向き合い方が表れています。
MIROKUで目指す未来と、恋桜さんのプロデュース術をお届けします。
トピック
何度も断ったホストの世界へ
恋桜さんはホスト歴が長いですよね。
恋桜:そうですね!もう8年以上になります。昔から……それこそ10代の時から周囲から「見た目がホストっぽい」とすごい言われてて。
どこかで「ホストやってみようかな」って気持ちはあったんですけど、実際に始めるまでは結構時間がかかりましたね。
実は兄がこのグループを経営していて、ずっと「体入来ない?」とは誘われていたんです。でも7回くらい断ってたくらい(笑)
どうして気が変わってチャレンジしてみようと?
恋桜:自分の気持ち的に「今だったらやってもいいかな」と思ったタイミングが、ふとあったんです。兄からも「お前ならできると思うから」って言ってもらっていたので、「じゃあ行ってみようかな」って!体入したその日に入店しました。
当初は昼職と掛け持ちをしていました。
体入の当日に入店を決意されたんですね!
恋桜:そうです!刺激的だったんですよね。昼の世界とは違って「全然違う世界みたいだな」って!それにそのあとも初回のお客様とかにも結構選んでいただき、SNSを通じて大変遠い県外からも初回指名をしてくださるお客様もいらっしゃったので「あ、可能性がもしかしたら」という気持ちになりましたね。
順調のように見えますが、昼職とホストの掛け持ちは大変だったのではないでしょうか?
恋桜:大変でした!昼職が県外だったので、車で片道2時間ぐらいかけて通っていて。昼の仕事が終わったら、すぐシャワーを浴びて準備して、また2時間かけてホストに行く。ホストが終わったら、また2時間かけて帰って昼職をやる、みたいな生活でした。
昼職は整備士をやったり、スポーツのインストラクターとか。責任者もやっていましたね。なのでホスト1本にするまでには時間がかかっています。2~3年前にホスト1本にして、昨年MIROKUがオープンしたんです!
昼職との両立はエネルギーが必要ですが、僕は昔から明るいタイプ!
今ポジティブでいられるのは、これまでいろいろ苦労しても、必ず乗り越えてきた経験があるからだと思います。
そういう経験が自分の自信になっているのかもしれないですね!
自分の正解を押しつけない。その人を見て"いい方向"へ導く
MIROKUはどのようなお店ですか?
恋桜:うちの店は大半が未経験スタートの子です。経験者が逆に少なくて、自分を含めて数人。入ったからには、しっかり自分の人生を彩ってもらいたいと思っていて。新人の子って、何がわからないかもわからないと思うんですよ。
だから一から、もう手取り足取り全部教えるようにしています。気になることを都度聞ける環境にもしています。
手取り足取りだと、未経験の方も安心ですね。
恋桜:普段みんなに教えるときは、自分の感覚だけで話さないようにしています。僕は根っから明るくてポジティブ。でもみんながみんなそうじゃない。普段話していると、みんな性格がわかってきますからね。普段から話す中で、その子の性格を知るようにして、人によって伝え方を変えています。
特化できることはめっちゃ褒めたりとか。怒ったりするというより、「こうしたらいい方向に行くよ」っていう伝え方をしたり。自分は結構ストイックなんですけど、今の子たちとは自分とはちょっと違うと思うんで、現代に合わせて伝え方を変えています。
僕、基本的には社会的ルールとか決まり事を破らなければ、自由でいいと思っているんです。自分でやっていったほうが、いいことも悪いことも、実体験でわかってくると思うんです!
自分で気づくのが大事?
恋桜:そうです!だから本人が「こうだ」と思うところは、とりあえずやってみてもらう。それで相談がきたら「こうだと前と同じになっちゃうから、こうしてみたら?」ってアドバイスをします。その子が選ぶ道も何個か言いつつ、「こっちだったらどう?」って示していくこともあります。
分岐点に立った時って自分だと甘えたほうに行っちゃうから、背中を押してほしいというパターンもありますからね。
最初は手取り足取り、そのあとは迷った時に頼れる存在に、ということでしょうか?
恋桜:おっしゃる通りです。不安に思ったなら、相談してくれれば、自分の経験から「こうしたらうまくいったよ」と。
プラスに働くほうに道を示していくというか。最終的に、その子が選択した上で行動して「これで正解だった」って思えるように導いていきたいですね!
「義理と人情」を大切に。嬉しかったことを次の人へ
恋桜さんが、キャストに大切にしてほしいと伝えていることはありますか?
恋桜:義理と人情はすごく大事にしていますね。同じ人間同士なので、お客様からしていただいたことへの感謝は絶対に忘れちゃいけないと思っています。「していただいていることが当たり前ではない」という気持ちは、ずっと持っていてほしいですね。
あと初心を忘れちゃいけないっていうことも言ってますね。出会った時の気持ちって、だんだん薄れていってしまうこともあると思うので。お客様に出会った時も、感謝の気持ちはちゃんと持っていてほしいです。
なぜそこまで「義理と人情」にこだわるんですか?
恋桜:自分が挨拶してもシカトされるとか、嫌な思いをしたことがあったからです。でも、自分がされたからって人に仕返しするのってすごく嫌じゃないですか。だから、自分がされて嫌だった上下関係のノリは絶対に下の世代に持ち込まないって決めていて。
その代わりに、自分が誰かにしてもらって嬉しかったことを、新しく入ってきた子にしてあげてほしいんです。自分に返してほしいなんて全く思わないので、もらった優しさを次の子に渡していってほしいんですよね。
そうすればいい連鎖が生まれますし、自分自身もどんどんいい方向にいくと思うんです!
恋桜さんは「いい方向」を大事に?
恋桜:そうです!だからみんなにも怒るとか注意するとかじゃなくて、そうすると絶対いい方向に行くよみたいなのは言うんです。
例えば掃除もそう。新人の子って、まだ指名のお客様がいない時もあるじゃないですか。そういう時に、水回りとかホールの小さなゴミとかを自分から率先してやっていると、絶対いいことあるよって伝えています。
僕も新人時代、トイレ掃除を好んでやってました。トイレに神様がいるじゃないけど(笑)水回りは特に水商売大事になると思うんです。
掃除って小さいことに気づけるようになると思うんですよ。
小さい気づき?
恋桜:例えば小さなゴミとか汚れとか、そういうところを気にできないと、お客様の今日の気分とか、ちょっとした変化にも気づけないと思うんです。だから、「面倒だからやりなさい」じゃなくて、「絶対いいことあるからやってみな」って。
それに、荒れている環境にしてしまうと悪い方向に行ってしまうと思うので、環境をきれいにしていくことも大事だと思います。
目指すのは、「あなたと出会ってよかった」と思われる人
恋桜さん自身は、どんなホストになってほしいと思っていますか?
恋桜:やっぱり、お客様に「あなたと出会ってよかった」って言われるようなホストになってほしいですね。自分も「出会ってよかった」って言われるとめっちゃ嬉しいです。長くどれだけやってても、そういう言葉をもらえることが励みになります。
実はお客様の中で人生どん底状態の時に僕と出会った方がいて、自分と出会ったら生活が一気に変わったというか、人生に彩りが出た、出会えて良かったって言ってもらったことがあったんです。
従業員もそうですけど、「出会ってだいぶ人生がガラッと変わりました」みたいな感じに言われると、やりがいあるなって思いますよね。
そういう言葉をもらえると、また頑張ろうと思えますよね。
恋桜:そうですね。そういうことを言われると、またみんなにポジティブを分けようって思います!せっかくなら僕が人生に彩りを与えたいし、人生をいい方向へ変えてあげたいなって。
ホスト業界に飛び込む勇気がない子とかって結構いると思うんですけど、入ったらもう本当にガラッと変わるので!楽しい生活になると思いますよ。
飛び込むには、やっぱり勇気が必要ですよね。
恋桜:そうですね。わかるんですよ、僕も首がもげそうなくらい迷ったので。でも心の隅では「ホストやってみたいな」っていう思いがあったんだろうな、と今振り返ると思います。
自分と出会って「ホスト楽しいです!」と言ってくれる子もいます。
始めるのはちょっとの勇気です。可能性を秘めている子もたくさんいるので、僕はそういう子たちとMIROKUで会えるのを楽しみにしています!
最後に、MIROKUをこれからどんなお店にしていきたいですか?
恋桜:もっと盛り上げるお店にしていきたいですね。そのためには仲間が必要。人数が増えればもっと活気が上がると思いますからね!
その活気が出た先は……またその時に考えたいですね。
※本記事は、2026年9月3日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。