夢がまだ言葉にならなくてもいい。華音が語る新章『NoirLilis』の可能性【独占取材】
未経験で何も分からない状態でも、経験があって迷ってしまっても、NoirLilisでは「今どこにいるのか」を見失わず、一歩ずつ進めるといいます。
夢がまだ言葉にならなくてもいい。働く中で見つけ、噛み砕き、形にしていく。
NoirLilisが目指すのは、完成された場所ではなく、これから挑戦する人と一緒につくっていく舞台です。
トピック
新章『NoirLilis』が生まれた理由
『NoirLilis』は、Ragnusに続く2店舗目として生まれたお店なんですよね。
華音:そうですね。もともと「もう一店舗出したい」というビジョンはずっとありました。去年(※2025年)中に出したい気持ちもあったんですけど、なかなか条件が合わなくて、話が進まなくて。
そんな中で、去年の年末くらいにたまたま箱が空いたんですよ。規模感も、金額も、タイミングも、全部がちょうどよくて。
これはもう「縁だな」と思って、新しく箱を買って動き出しました。
店名の『NoirLilis』も、とても印象的です。
華音:ありがとうございます。フランス語の「ノアール(黒)」と、「リリス」という言葉を組み合わせた名前です。
リリスは、ユリ(リリー)をイメージした造語で、ユリの花言葉には「高貴」とか「純潔」といった意味があります。
夜の世界では荒れた印象を持たれることもありますが、その中でも、ホストとして凛として、気高く生きていこうよ、という意味を込めています。
お店の方向性も少し大人っぽく?
華音:おっしゃる通りです。NoirLilisは白と金をベースにした内装で、例えるなら西洋のお城みたいな感じ。
なのでNoirLilisは、少し王道寄りというか。最初から「ホストクラブとして形作っていく」というイメージを持っています。
もちろん、経験者だけでなく未経験の子も歓迎しますよ!
ただ、空気感としては、少し大人っぽくて、落ち着いた印象ですね。
働く場所としても「綺麗だな」「気持ちいいな」と思ってもらえる空間にしたいです。
凛とした上品なお店に、キャストさんと作り上げていくという感じでしょうか?
華音:はい!NoirLilisは新店。「すでに出来上がった場所」ではありません。
だからこそ、これから入ってくる子たち次第でお店の色も、雰囲気も、全部変わっていくと思っています。
それでいて、お互いのことは尊敬しつつ、自分の強みを見つけてくれたらすごくいい空気感になっていくのではないかなと!
未経験でも自分の段階が分かる育て方
未経験も歓迎ということですが、「最初、何からすればいいのかわからない」という方も多いと思います。
華音:それは本当にそうだと思います。未経験の子って、ほぼ全員そこから始まりますね。女の子との距離感も分からないし、どう話せばいいのかも分からない。何を頑張ればいいのかも、正直ピンと来てないと思います。
なので最初から「これをやって」「次はこれ」みたいに、順番をかなり細かく決めています。
1段階ずつ道しるべを?
華音:そのイメージです。僕もいきなり出来る前提では見てはいませんから。むしろ、「分からなくて当たり前」「出来なくて普通」というところからスタートしています。
なので最初は、無理に上手くやろうとしなくていいです。
まずは、お店の空気に慣れること、人と話すことに慣れること。そこを一番大事にしています。
どんなサポートをされているのでしょうか?
華音:必ず「今この子はどこで詰まっているか」を見るようにしています。たとえば、話すこと自体が苦手なのか。距離の詰め方が分からないのか。それとも、考えすぎて動けなくなっているのか。
原因って、人によって全然違うので。そこを一緒に整理する感じです。
たとえば男の子の中にも「遊んできた子」「遊んでこなかった子」がいますよね。前者は女の子との関係性をつくるところまではできますが、その先に苦戦する場合があります。
後者はそもそもの距離の詰め方、話し方がわからない。すべてが未知の世界なんです。
彼らのそれぞれの原因を乗り越えたら、つぎにどうしたら初回の送り指名をとれるか。次どうしたら指名していただけるのか。
そうやって原因を探って都度都度フィードバック。それが成長につながっていると思うんです。
華音さん自身がかなり細かく見てくださるんですね!
華音:そうかもしれないですね。僕自身、人付き合いが得意なタイプではないので。「なんとなく出来るでしょ」って言われるのが、すごく苦手だったんです。
だからこそ、感覚論だけで済ませないようにはしています。
出来なかったら「どこが分からなかったか」を一緒に言葉にする。それが出来れば、次に何をすればいいかも見えてくると思うので。
一つずつ整理しながら進んでいき、そこから少しずつ、自分の形を作っていけばいい。
NoirLilisは分からないままでも、ちゃんと前に進める場所だと思います。その段階ごとに、責任を持ってサポートしていくので!
くすぶっていた経験者が、もう一度前を向ける理由
未経験だけでなく、経験者の方も受け入れているんですよね。
華音:はい。もちろんです。 実際、経験者の子もいますね。ただ、経験があるからといってみんなが順調だったかというと、そうでもなくて。「他のお店ではなかなかうまくいかなかった」という子もいます。
でも僕はそういう子たちを見ていて、「力がない」とは思わないんです。
どうしてでしょうか?
華音:やり方があっていなかっただけ、というケースが多いからです。女の子と話す力はある。雰囲気も悪くない。でも、お店の環境や、求められている役割が合っていなかった。
それでうまくいかなかった、ということはよくあります。
環境の違いが、そこまで影響するんですね。
華音:そうなんですよ。実はすすきのの特性なんですが、お店によって初回のお客さんの入りに差が出てしまうことも多々。同じ力を持っている子でも、どのお店にいるかで、出会える人数が全然違ってきます。
それと経験者だからこそ「癖」が足を引っ張ってしまうこともあります。
それはご自身で積み上げたものだから?
華音:そうですね。経験者の子は、良くも悪くも自分なりのやり方やこだわりを持っています。その癖自体が悪いわけじゃないんですが、今いる場所に合っていないと、空回りしてしまうこともある。
なのでまずは、「今のやり方のどこが合っていないのか」を一緒に整理します。
僕は無理に全部を変えろとは言いません。まずは、「こうやってみたらどう?」と一緒に試してみる。
そこで「あ、こっちのほうが手応えあるな」と本人が感じられたら。自然と考え方も変わっていくんです。
押しつけるというより、体験して納得してもらう。そこを一番大事にしています。
経験者にとっても新たな自分と出会い、スタートが切れる場所なんですね。
華音:そうであってほしいですね。過去がどうだったかよりも、「これからどうなりたいか」のほうが大事です。
NoirLilisは、未経験でも経験者でも、自分のやり方を見つめ直しながら前を向いて進める場所でありたいと思います。
夢がまだ言葉にならなくてもいい
ホストに興味はあるけど……という方も多いですよね。
華音:そうですね。実はホストって最初の動機はなんでもいいと僕は思うんです。モテたいでもいいし、かっこよくなりたいでもいい。稼ぎたいとか、将来何かやりたいでもいいです。最初から立派な理由を持っていなくてもいいんです。
ホストを始める子の中で、最初から「これが夢です」って言える子のほうが少ないと思います。だから夢がないことを、マイナスには見ていないです。
夢がなくてもなんとなくで良い、と。
華音:はい。働く中で、少しずつ夢が見えてくることもあるので!うちで働いて夢が具体化したら素敵ですよね。夢がまだない子には、一緒に探す。夢がある子には、それを現実的な形に噛み砕いてどうしたら叶うかを一緒に考えたいんです。
ホストはその夢の実現のための手段ですからね。
夢が見えて来た場合は?
華音:「将来こうなりたい」という話が出たときに、 じゃあ今、何を積み重ねたらそこに近づけるか、とか。そういうのを一緒に嚙み砕けたらと思っているんです。たとえば「かっこいい男になりたい」という漠然とした想いが、「整形したい」「筋トレがしたい」という具体的な目標に変わったとしますよね。
そうしたら、じゃあそのためには月いくら必要で、どのくらいの期間働いたら叶うのか、とか。やりたいことを言語化して、逆算する。
ホストの仕事って、その叶えたい夢と直結しているから頑張れるんだと思うんです。
お金を稼ぐこと自体が目的じゃなくて。
華音:そうです。お金は手段に過ぎません。だから僕は、その先にある「何がしたいのか」をちゃんと理解したうえで、サポートしたいんです。
モテたいのか、かっこよくなりたいのか、家族を助けたいのか、いつか事業がしたいのか。何でもいいんですけど、そこが見えてくると、ホストという仕事の意味も全く変わってくる。
NoirLilisで働く中で、「あ、自分はこっちに進みたい」って少しずつ見つけてもらって。その過程を一緒に歩みたい。そこが僕にとって、このお店を作った理由でもあるんです。
NoirLilisだからこそ、一緒に作っていける環境
NoirLilisは個人店ならではの良さもありますか?
華音:距離の近さですね。現場で起きていることが、すぐ自分のところまで上がってくる。だから「こうしたほうがやりやすい」「ここは少し困っている」という声も拾いやすいです。
お店って上が決めたことをただ守る場所になりがちなんですけど、NoirLilisは、そうじゃなくて「一緒に形を作っていく場所」にしたいと思っています。
ということはキャストさんの声も反映されやすいんですね!
華音:はい。実際、そうしています。ルールも最初からガチガチに決めているわけじゃないです。必要だと思えば取り入れるし、逆に合っていなければ削る。
縛るためのルールじゃなくて、キャストたちが一番動きやすくなる形を探したいんです。
個人店は制度の管理って結構大変なんですが、それを頑張ってこなした子にはちゃんとその分のリターンはあると思ってます。
それこそお店の顔だったり、経営側に回れる可能性も十分にあります。
未経験の子は特に戸惑うこともあるかもしれませんが、だからこそ放置はしません。「自由=何でも一人でやれ」ではないので、こまめに面談して現状を聞いたりして必要なところはちゃんとフォローするようにしています。
そういう柔軟なサポート体制はNoirLilisにはありますよ。
最後にホストに興味がある方へメッセージをお願いします!
華音:ホストって10代後半から20代、30手前くらいまでの、 人生の中でもすごく大事な時間を使う仕事だと思っています。だからこそ、その時間を預かる側として、「ここで働いてよかった」と思ってもらえる場所にしたい。
少しでも気になるなら、一度話をしに来てくれたらいいなと思います!
本日は素敵なお話ありがとうございました!
華音:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年2月10日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。