すすきのホスト『H.R.S』楓が示す、逆境を力に変える生き方【独占取材】
楓さんは東京でシステムエンジニアとして働いていた頃、ある出来事をきっかけに、これまで否定してきた世界と向き合うことになりました。
今回のインタビューでは、嫌悪感を持っていた仕事を「やってみよう」と選んだ理由や、うまくいかない時期をどう乗り越えてきたのかを、楓さん自身の言葉で語っていただいています。
「自分にもできるのか分からない」そんな不安を抱える方にこそ、読んでほしい内容です。
トピック
嫌いだったホストをやってみようと思えた理由
楓さんはなぜホストに?
楓:正直に言うと、ホストに強い憧れがあったわけじゃないんですよ。もともとは東京でシステムエンジニアとして働いていたんですが、マルチにひっかかり借金ができてしまい……
それで稼げる仕事を、ということでホストを始めました。同じ店にいる万次郎に誘ってもらったんです。
ではホストに興味があったわけではなく?
楓:そうなんです。しかも当時はホストに良いイメージを持ってもいなかったんです。なんとなく派手で、女の子が好きで、自分とは違う世界の人たち……「自分がやる仕事じゃないな」と思ってましたね。
でも「やったこともないのに否定するのも違うな」って。知らないことを知らないままでもったいないじゃないですか?
あるじゃないですか、食わず嫌いとか、大人になって食べてみたら「え、美味しいじゃん」みたいな経験。これってもったいないと思うんです。
それはホストも同じ。北海道に帰ってきて、万次郎にさそわれたのもあるし、逆にやってみることにしたんです!
友人の万次郎さんがいる店舗というのも大きかった?
楓:それはありますね。ホストに嫌悪感があったけど、僕が見ていたのは一部だけ。女の子を幸せにしたいとか、忘れられない宝物みたいな記憶とか、そういうのを目指しているホストが多いのを知って。
H.R.Sが環境が良かったのもありますが、ホストの見方が変わったしホストって面白いってことに気づいたんです。
というと?
楓:キラキラしているものを見るのは好きだけど、人生でここまで熱中できることに出会えるとは思ってもみませんでした。それくらい今はホストに夢中。借金は入店してすぐ返せたんですが、どんどん新しい目標が出てきて!この3年強、ずっと挑戦しているイメージです!
結果が出ない時期を支えた考え方と出会い
楓さんは順調そうに見えますが……
楓:挫折したこともありますし、新人の時は特に壁だらけでしたよ。僕、不器用なんですよ。それにホストについては右も左も分からないから、まずは全部やってみたです。ホスト用語でもいろいろあるじゃないですか。それも全部やってみたり。
「全部やってみたのにうまくいかない」って、かなり折れそうです。
楓:最初だからこそ、やってみるしかなかったですね。そのうえで先輩に聞いてみる。うまくいかないってなった時にふと「あの先輩はなんでうまくいっているんだろう」って思うんですよ。
もともと友達だった万次郎の真似をしたこともありますよ。万次郎は話し上手ですが、実は聞き上手ってのを先輩に教えてもらって。
そうやって聞いてみて真似をしたけど、自分はうまくいかないことも多々。じゃあ次のことをやってみよう。この繰り返しが壁でしたね。
いろんな先輩に聞いて回って。時にはご飯に連れてっていただいて2人で話したり。これはH.R.Sの先輩方をはじめ上の方との距離感が近いからできたのかもしれませんね。
そうやって自分のやり方を確立していきました。
コツコツ努力されたんですね。
楓:僕は決して才能型のホストではなく、努力型だと自分でも思っています。とはいえくすぶった時期もあります。
そのくすぶっていた時期に上司の賢治さんに呼び出されて、万次郎と一緒に海に連れて行ってくれたんです。そこでいろいろ話して。お尻をたたいてもらったというか、火をまたつけてくれたというか。
身が入って、また頑張れるようになったんです。
寄り添ってくれる頼れる上司がいるのは心強いですね。
楓:そうなんです。それと内勤の阿良々木涙(あららぎるい)さんからも「落ち込むだけじゃなくて反省に変える」という考え方も教わりました。心が折れても次どうするか。その考え方が自分の中でできるようになったのもここまでこれた要因ですね。
ホストってうまくいっても終わりじゃないし、失敗しても終わりじゃないんです!
試行錯誤で見つけたホストとしてのスタンス
楓さんが接客で一番大切にしていることは何ですか?
楓:ニーズにどのくらい応えられるか、です。女の子は「今日は飲みたい気分」であるのに、こちら側から「今日はこれくらいで」みたいに抑えるとします。一見優しくは見えますが、女の子のニーズは満たしてないし、女の子にとっては満たされないというストレスになります。
だからこそ、ニーズに対して自分ができることはやる!これを意識しています。
女の子の気持ちを汲み取るのって、難しくないですか?
楓:難しいと思います。だから、距離感は近くでありたいと思ってて。仲良くなってくると「実はこういうことがあって」って話してくれるんです。頼ってくれることも増えるので。
僕らができることって少ないんですよ。話は聞くことはできるけど、環境ごと変えてあげることはできない。
仕事で悩んでいたとしても簡単には「辞めたほうがいいよ」なんて、責任はとれませんから言えないのも同じです。
だから「いざというときに話せる人」なることが大事だと思っているんです。
楓さんと話すとなんとなく心が軽くなる、みたいな存在ですか?
楓:そうですね。僕は話を聞くときに否定をしません。まず肯定して、そのうえで自分の考えを言うようにしています。
自分の考えというのは「もっとこうしたほうがいいのでは?」と気持ちが前に向くようにするものです。これは女の子に対してだけでなく、従業員にもそうです。
明るい未来を見せる力は強いと思います!
その明るい未来とは?
楓:失敗でも成功でもどちらの選択肢でもいいけど、自分が一番笑ってられるほうの選択ですね。まぁ自分の未来は考えられてないんですけどね(笑)だからこそ、トーク番組を見たりして見た目だけじゃなくてトーク術も磨いていければなと思っています!
個性を認め合えるH.R.Sが成長を後押しした
楓さんをホストとして押し上げたのはH.R.Sの環境もあったとおっしゃっていましたが……
楓:本当にそうです。みんな個性的で真似したいところがたくさん。僕、キャストの分析をしてどんなキャストか言えるくらい!本当に一人ひとりやり方がちがいます。
みんなが個性的でも人間関係が良くて居心地が良いH.R.Sが成立しているのは、みんなが人としてちゃんとしているからだと思うんです。
「個性的」って聞くと、自分は……って不安になる人もいそうです。
楓:わかります。みんなキャラが強いからうらやましいし、僕も「周りを見たら、自分って無個性だな」って思ってしまうときがありましたし、今も考え続けています。でも自分を見つめたり考えたりしていれば、誰にも自分の強みって見つかると思うんです。
だからもし「個性が……」と思うのなら、自分のこともお客様のことも、考え抜ききれていないのかもしれません。
僕も才能型ではなく努力型。考える力とか笑顔の選択肢を見せられるのは僕なりの強みと自信を持って言えます!
未経験でも考えられる力も身に付きそうですね。
楓:そうかもしれません。居心地がいいし、上との距離感も近いし、いろいろなやり方が見えるから、自分に合ったものも探しやすいと思います。
それに従業員同士が本当に仲が良いので、新人も馴染みやすく楽しくお仕事ができるんじゃないかと!
何より1人になることはない。H.R.Sはそういう環境だし、僕が在籍し続ける理由ですね。
安心してホストができるということですね!
楓:はい!僕はH.R.Sをもっともっとすすきのでも名の馳せるお店にしたい!それがいままで僕にしてくれた運営さん方への恩返しになるかなと思っています!ますますのご活躍が楽しみですね!本日はありがとうございました!
楓:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年1月20日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。