「俺はホストに恋をしている」─横浜が誇る“ホスドル”『CLUB BUBBLE-BUMP-』一条葵のホスト人生【独占取材】
19歳でホストの世界に飛び込み、横浜で経験を積み重ねてきた葵さんは、現在現役を上がり、新たな舞台でキャストの育成に力を注いでいます。
ルックスだけで判断せず、一人ひとりの長所や真面目さを見ながら可能性を伸ばす。その先に目指すのは、ホストとしてだけでなく「人間力」まで育てられる環境です。
朝ホスという新たな挑戦と、今も変わらない「ホストに恋をしている」という思いに迫ります。
トピック
ホストの世界に飛び込んだ19歳──きっかけは学費のピンチ
葵さんがホストを始めたのは2017年だそうですが、きっかけは?
一条葵:当時は19歳。大学生だったんですけど、後期の学費が足りなくて……。そんなときに当時のキャストに声をかけてもらって、お店に入ったのが始まりです。最初は「一攫千金できるかも」くらいの気持ちでしたね(笑)。やっぱりホストは稼げるイメージがありましたから……!
最初に入ったのは『CLUB BUBBLE』だったんですか?
一条葵:最初は系列の『CLUB SPIDER』です。そこから統合されて『CLUB BUBBLE』になりました。ずっと横浜で、同じグループにいます。
入店当初はどんな感じでしたか?
一条葵:右も左も分からなかったですし、リニューアルオープンのタイミングだったので、正直最初からうまく稼げたわけではありませんでした。でも、楽しかったんです。しかもみんな同期で、上下関係とかギスギスした感じもなくて、フランクに楽しめました。
だから、入店して1カ月くらいでアルバイトからレギュラーになりました。大学に行くより、ホストをしているほうが楽しかったんですよね。
当時は先輩もいたので、ホストを続けた先のイメージも持てました。
すぐにああなれるわけではないけど、「かっこいいな」「自分も挑戦してみたいな」と思えたんです。
ホストといえば歌舞伎町のイメージもありますが、葵さんはずっと横浜ですよね。
一条葵:そうですね。僕自身も、歌舞伎町に挑戦してみたい気持ちがなかったわけではありません。でも、当時の自分はまだまだだったし、「環境のせいにして逃げるのはダサいな」と思って。それで横浜で踏ん張ることにしました。
まあ、プライドですね(笑)。環境のせいにしている自分が恥ずかしいなって思ったんです。
その思いが、トラック掲載にもつながったのでしょうか?
一条葵:よくご存じで(笑)。そうかもしれません。『CLUB BUBBLE』10周年のタイミングだった2023年4月に、BJのトラックに載せていただきました。横浜で頑張ってきた先に、スポットライトを浴びる機会をいただけたんだと思います。もちろん、僕以上に頑張っている人はたくさんいますけどね。
今では、「横浜で輝いている自分はかっこいい」と本気で思っていますし、横浜のホスト業界を盛り上げたいという気持ちでやっています。
想定外から始まった朝ホスへの挑戦──『CLUB BUBBLE-BUMP-』立ち上げへ
今回、朝ホスの『CLUB BUBBLE-BUMP-』を立ち上げましたが、もともと二部をやることは考えていたんですか?
一条葵:いや、僕自身も二部をやることは想定してなかったんです。結構急に決まった話でしたね。3〜4月頃に、グループとして二部を展開していきたいという話があったんです。
今の一部の『CLUB BUBBLE』はヒロがお店をしっかり引っ張っていってくれているので、その体制を崩さずに新しく展開していくなら、僕自身が二部にフォーカスして動く形がいいなと思って。それで立ち上げに動きました。
新しいお店を立ち上げるうえで、一番大変だったことは?
一条葵:最初はやっぱり、人を集めることですね。ただでさえ数年前に比べると、ホストという仕事に対してネガティブなイメージが強くなっていて、夜の求人でも厳しい部分があると思うんです。
そこにさらに「朝」となると、そもそも働くイメージを持っている人が少ない。早朝から働いたり、お酒を飲んだりすることに抵抗を感じる人も多かったんだと思います。
本当は26年5月くらいにはオープンしたいというイメージだったんですけど、そこには間に合わなくて。何カ月か人を集めながら、7月の頭に数人集まった段階で、まずはプレオープンすることにしました。
ある程度体制を整えてからではなく、まずは始めてみたんですね。
一条葵:そうですね。本当は最初からある程度固めて、しっかり形を作ってから始めるのが理想でした。でも、実際にプレオープンしてみたら、そこから体験入店が続くようになったんです。今はようやく、一店舗として成り立つ人数になってきたかなと思います。
やっぱり実際にお店が動いていたほうが、働く側もイメージしやすいのかもしれないですね。
理想と現実は違うんだなと思いましたけど、結果的にはプレオープンして良かったと思っています。
実際に朝ホスを始めてみて、想像と違ったことはありましたか?
一条葵:僕の中では、朝に来られるお客様って泥酔している方がかなり多いのかなと思っていたんです。でも、実際は想像していたほどではなかったですね。特にうちでは入店時に身分証のご提示をお願いしているので、その点でも安心ですし。もちろん、夜に飲んだ流れで来てくださる方もいます。ただ、今のところ福富町エリアで二部のホストクラブは珍しく、朝にホストクラブへ行こうと思った時に選んでいただきやすい部分もあるのかなと思います。
その分、初回のお客様も想像していたより来ていただけています。
夜に比べてまだ競争も少ないので、朝だからこそできるやり方もあるなと感じていますね。
では、今はどんなことに力を入れていますか?
一条葵:今は一番が育成ですね。求人ももちろん並行して続けていますけど、僕自身はもう現役を上がっているので、実際にお客様の前に立つのは新しいキャストたちです。
だから今は、その子たちがどうやって伸びていけるかをサポートすることに一番力を入れています。
「ルックスだけで決めない」─一人ひとりの可能性を伸ばす
今いるキャストさんは、未経験や経験の浅い方が多いんですか?
一条葵:未経験の子もいますし、他店で半年くらい、長くても1年未満くらいの経験がある子も多いですね。前のお店でちょっとくすぶっていて、「環境を変えてみよう」と思って入ってくる子もいます。
完成されたホストを集めるというより、伸ばすお店なんですね。
一条葵:そうですね。僕は、一人ひとりの良いところを伸ばすことにフォーカスしています。そのうえでそれぞれの長所を伸ばしていって、それがお店のカラーになればいいなと思ってるんです。
ルックスってよりも、一番大事なのは中身だと思いますし!。だからルックスだけで人を判断しないようにしています。ルックス以外のところに可能性を感じたら、そこを伸ばしていきたいですね。
もちろん初対面では分からないので、実際働いている中で見つけていきます。
なので、面接では受け答えを見ますね。そこで真面目さが分かりますから。真面目な子が一番ホストとしてはうまくいきやすいと思っているので……!
だから面接で受け答えがしっかりできていたら、僕は「可能性がある」と判断するんです!
実際入店してからの育成で意識していることはありますか?
一条葵:ホストは営業職なので、うまくいったのであればちゃんと褒めること。あと、僕が一番意識しているのは、うまくいっているときに短所を直すことですね。
うまくいっていない時って、人間どうしてもネガティブになりやすいじゃないですか。そういう時に改善点を言っても、なかなか話が入ってこないと思うんです。
だから、モチベーションが上がっている時に直したほうがいいところを伝える。そのほうが素直に耳を傾けてもらいやすいです。
逆に、落ち込んでいたりモチベーションが下がっていたりする時は、その子の良いところを話すようにしています。
僕はフラットにキャストを見るようにしていますから、誰に対しても同じように見て、その子の良いところと改善したほうがいいところを判断するようにしています。
ホストで培った“人間力”を、次の世代へ
葵さんはキャストさんにどういうことを身につけてほしいと思っていますか?
一条葵:ホストをやっている間に、人間力は身につけてほしいと思っています。具体的には、人と接する時の接し方もそうですし、金銭感覚だったり、生活力だったり、生活リズムだったり。ホスト業界って、お金が入ったらすぐ使ってしまったり、生活リズムがバラバラになったり、私生活が乱れてしまう人もいると思うんです。そういう部分はなくなってほしい。
朝ホストだからこそ、そこを正してあげられるという自負はありますね。
葵さん自身も朝ホストになったことで変化が?
一条葵:ありましたね。僕は意外と朝のほうが、人間らしく生きているなって思うんですよ。例えば外食する機会が増えたりとか。
それがすごく楽しくて……!人生の幸福度が上がった気がします(笑)
今はまだ、朝にホストをやるっていう選択自体がイレギュラーに見えると思うんです。
でも、朝ホストを選ぶことが王道になるくらいにしていきたいと思っています。
やる気があるのであれば、ぜひいろいろな子に興味を持ってほしいですし、僕自身もどんな子でも成長していける環境を作りたいと思っています。
最後に、今いるキャストさんやこれから入ってくる方には、どんなホストになってほしいですか?
一条葵:そこは、正直みんな違っていいと思っています。ホストを始める理由も、目標も夢もそれぞれ違うと思うので、「こういうホストになってほしい」と決めることはないですね。
その先もホストを続けるのもいいし、別の仕事を選ぶのもいい。
ただ、「ホストをやったから人間力が上がった」「次に活かせた」って思ってもらえたら、それ以上のことはないです。
ちなみに僕が別の仕事の話をしても、その選択をしないで、今もこのホストクラブにいるのはやっぱりこの職業が好きだから。ホストに恋をしているからですね!
本日は素敵なお話ありがとうございました!
一条葵:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年9月15日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。