横浜ホスト『Dear』綾瀬華蓮に学ぶ、人間性と本気で向き合うホストの世界【独占取材】
一度は離れたものの、何度でも戻りたくなるほどホストという仕事に惹かれ続けてきたと言います。
決して嘘をつかず、素の自分で向き合う姿勢が、多くの人の信頼を集めているのが華蓮さんの魅力。
今回のインタビューでは、華蓮さんが考える人間性で築く信頼や、『Dear』という場所で感じた成長と仲間とのつながりについて語っていただきました!
トピック
偶然から始まったホストとの出会い
まず、華蓮さんがホストを始めたきっかけから教えてください。
綾瀬華蓮(あやせかれん):最初は本当にお手伝いみたいな感覚でした。地元の先輩に誘われて、当時その人が働いていたお店に1ヶ月だけ入ったんです。有名な歌舞伎町のお店です。キャストが少なくて、「ヘルプで来てくれない?」って言われて。
最初からホストに興味があったわけではないんですね。
綾瀬華蓮:全然です。むしろちょっと怖い世界だと思ってました。当時まだ18歳で、先輩も結構こわもてな人だったので(笑)ただその時に、「こういう世界もあるんだな」ってどこかで印象に残っていたんですよね。
そこからふたたびホストの世界へ入ったきっかけは?
綾瀬華蓮:横浜で普通に就職をしたんですが、ある日、3日連続で声をかけられて(笑)しかも同じお店で別々の人に!で、感じちゃったんです。「これも何かの縁なのかもしれない」って。
次の日には昼職を辞めて、ホストの世界に飛び込みました。それが横浜の前に在籍していたお店です。
「やってみたら面白いかもしれない」って気持ちでしたね。
それに、前の店舗に入ったタイミングで「ホストって楽しい」と思える瞬間があったんです。ほぼ未経験スタートだったんですが、初月から手応えを感じて。
ありがたいことに、苦労した時期があまりなかったのも大きいですね。
ではそこからずっと横浜でホストを?
綾瀬華蓮:そうですね。ここに来る前に歌舞伎町に在籍したこともありますが、僕のホスト人生の大半は横浜。
歌舞伎町と横浜と違いがあるかと聞かれればさほど違いはないと答えます。でも「横浜にこれだけすごいお店があるんだ!と知らしめる」という目標は歌舞伎町にいたら成し遂げられないこと。
そこが横浜でホストをする楽しさだと思います。
Dearにはなぜ移籍を?
綾瀬華蓮:(加々美)蓮さんがいたからです。横浜のホストといえば、僕の中では蓮さん。だから横浜でもう一度ホストをするなら憧れの蓮さんと一緒に働きたいな、と思ってDearに移籍したんです。
やめても戻りたくなるホストの魅力
Dearさんに移籍する前にホストとしては少し期間があいたのでしょうか?
綾瀬華蓮:そうです!実はこれまでも何度かやめているんですよね。20年から21年にかけては完全に離れて、歌い手として活動していました。
その後、内勤と兼業しながらキャストとしてお店を支えていた時期もあります。
でも、どんな形で離れても、気づくと「またやりたいな」って思っているんですよね。
そこまで惹かれる理由は何だと思いますか?
綾瀬華蓮:やっぱり「ホストが好き」なんだと思います。正直、世界で一番嫌いで、一番好きな仕事ですね。
疲れるし、メンタル的にもしんどいこともあります。でも、それ以上に楽しい。
いろんな人と出会って話ができることが、何よりの魅力なんです。
その「楽しい」という感覚は、どんな瞬間に?
綾瀬華蓮:お客様と話している時ですね。経営者の方や学生、昼職の方など本当に幅広い人と出会える。それぞれの価値観を知ることで、自分の世界が広がるんです。
僕は正直、情報とか流行にはあまり敏感じゃないんですけど(笑)お客様と話すことで若い世代の考え方とか、今の時代の流れがわかる。
だからこそ「ホストは人間として成長できる仕事」だと思っています。
お客様のおかげで若返れるのかもしれませんし(笑)
刺激的なお仕事だからこそ、なんですね。
綾瀬華蓮:そうですね。たぶん、僕にとってホストは仕事というより“生き方”なんだと思います。それにこの仕事は真剣になれる要素が多い。自分の努力がちゃんと形になるのも好きなんです。
昔から「やると決めたことは必ず形にする」という考えで生きてきたので、自分が納得できるまでやり切りたいんです。プライドの問題ですね。
だからどんなに離れても、気づけばまたホストという世界に戻ってる。それだけ、この仕事には不思議な魅力があります。
嘘をつかない、人間性で信頼をつくる
ホストとして、ご自身の強みは何だと思いますか?
綾瀬華蓮:そうですね。自分の中では「人間性」が一番の武器だと思っています。僕、営業で嘘をつくのが本当に嫌いなんですよ。相手に合わせて無理に作り込んだり、キャラを作ったりするより、素の自分で接したい。
話す時もどうなったら面白くなるかも考えていたいし。
自分に嘘をつくと、どこかで必ず歪みが出るんです。それが信頼になると思うし。
相手にも自分にも嘘をつかない、それが僕の信念です。
長くお客様と関係を築くうえで、信頼ってとても大切ですよね。
綾瀬華蓮:そう思います。僕の場合、お客様にはプライベートも含めて全部正直に話します。隠さずに見せるからこそ、相手も心を開いてくれるんですよね。お互いに抱え込まなくてよくなるし、僕も落ち込んでいる姿もそのまま見せます。
僕が落ち込むときは面倒くさいって思われるかもしれないけど(笑)それも含めて“僕”なんです。
そうした信頼関係を築くうえで、普段どんなことを大切にしていますか?
綾瀬華蓮:特別なことはしてないんですよ。ただ、自分が「こうしたほうがいい」と思ったことは貫き通すだけです。たとえば、「3万円以内で遊びたい」って言われたら、絶対にその中で楽しませる。中には少しオーバーしてしまうお店もあるかもしれないけど、僕は交通費を残して帰れるくらいの金額でちゃんと収めたい。
そういう小さな積み重ねが信頼につながると思っています。
正直に向き合うことで、お客様との関係もより深まっていくんですね。
綾瀬華蓮:そうですね。お客様の中には、僕のことを「信頼できる」とか「尊敬できる」と言ってくださる方もいて。僕自身も、誰かを信頼できるかどうかって、その人の“尊敬できる部分”があるかどうかだと思ってるんです。
仕事でもプライベートでも、何か一つでも尊敬できるところがあれば、ちゃんと心を開いて関われる。
だからこそ無理に作らず、素のままでいる。良いと思うことを行動で示す。
それが僕にとっての「人間性」であり、信頼を築く一番の方法ですね!
ホストは“人”で続く。横浜Dearで見つけた成長の形
実際Dearで働いてみてどんなお店だと感じますか?
綾瀬華蓮:キャストファーストですね。キャストの意見や気持ちを尊重してくれるんですよ。
それにBBQや旅行などレクが多い!先日はタイに行きました。レクが多いと自然と距離が縮まるんです。自然と会話が生まれるから。
そうすると仕事でも話せるようになって、仕事はグンとやりやすくなるんです!
キャストファーストだし、働きやすいし。すごく良い環境だと思います。
日々一緒に働く中で、刺激を受ける存在や学びになる人はいますか?
綾瀬華蓮:います。僕がDearに入店した理由である蓮さん。蓮さんがいるから、僕も頑張れるんです。蓮さんって所作や立ち振る舞いが本当に上品で、スローモーションに見えるくらい美しい。同じ職場にいるだけで学ぶことが多い人。
横浜という街やお客様の特徴を理解したうえで、横浜に合った接客スタイルや考え方を教えてくれる方でもあります。
その姿を近くで見ていると、自分ももっと成長したいしいつか超えたいですね。
華蓮さんも現在教育に?
綾瀬華蓮:はい!自分が経験してきた失敗やうまくいかなかったことも踏まえて、どうリカバリーできたかを後輩に伝えています。でも、やり方を押しつけるのではなく、その子自身に合った方法を一緒に考えるようにしています。
実際、新宿の頃から一緒にいたキャストが今もついてきてくれて、ここ(横浜)では見違えるほど成長していて。
その姿を見ると本当にうれしいし、自分自身も負けていられないなって思います!
最後に、これからホストを始めたい人や、迷っている人へメッセージをお願いします!
綾瀬華蓮:迷ってるくらいなら一回やってみたほうがいい、ですね。もし合わなかったら、その時はやめればいい。やらないまま時間を過ごすほうが、よっぽどもったいないと思うんです。
怖いとか、不安に思う気持ちもわかりますけど、若いうちは時間がたくさんあるし、失敗してもいくらでも立ち直れます。僕もそうでした。
人生って時計みたいなものだと思うんですよ。12時のてっぺんを過ぎたら、また下がっていく時間がある。人間も同じで、うまくいかない時期があっても、また必ず上がっていける。
だからこそ、まずは挑戦してみてほしいです。やってみた人にしか見えない景色が、きっとあると思いますよ!
これからの華蓮さんのご活躍も楽しみです!本日は素敵なお話ありがとうございました!
綾瀬華蓮:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年10月15日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。