みんな同じだとつまらない。熊本『club ARC』一ノ瀬琉亜が大切にする“その人らしさ”【独占取材】
刺激を求めて飛び込んだホストの世界で、人との出会いや先輩の言葉から視野を広げ、今では周りを引っ張る立場へ。
手応えを感じられない時も、「出勤しないと何も始まらない」と自ら動き続けています。
後輩に接する時は、価値観を押しつけず、その人らしさを大切にしているそうです。
未経験でも、やる気があれば少しずつ伸びていける。そんなclub ARCの環境と、琉亜さんの考えを詳しく伺いました。
トピック
刺激を求めて見つけた自分に合う仕事
ホストを始めたきっかけから教えてください。
一ノ瀬琉亜(いちのせるあ):ホストを始める前は、大手企業で事務職をしていたんです。でも、毎日パソコンとにらめっこして、同じことの繰り返しで何の刺激もないし、楽しいと思えなかったんです。
ホストにはもともと興味があって、『愛のハイエナ』やYouTubeを見て楽しそうだなって思い、興味本位で始めました。
お店を選ぶときはいくつか見たのでしょうか?
一ノ瀬琉亜:ほかの業種も選択肢にはありましたが、ホストクラブは3店舗くらい体入に行きました。夜職経験のある友達にも相談しながら、最終的にホストを選んだんです。
実際に始めてみると、お酒を飲むのも人と喋るのも好きだし、もともと夜型だったので、自分に合っているなと感じましたね。
未経験で飛び込む不安もあったんですね。
一ノ瀬琉亜:最初はめちゃくちゃ不安でした。何も分からないまま飛び込んだので、何を話せばいいのかも分からなかったです。
ただ、先輩たちが優しく教えてくれたので、少しずつ馴染むことができました。
事務職を続けていたら関わらなかったような人たちと喋ることも、自分にとっては刺激になって。
「こういう考え方の人もいるんだ」と知れることが楽しくて、モチベーションの一つになっていました。
人と関わる中で、どんな面白さを感じていましたか?
一ノ瀬琉亜:自分の知らない視点から物事を見られるのが好きなんです。一つのことでも、見る角度が違うと全然変わるじゃないですか。
なので、先輩の接客や会話を聞いて、「こういうふうにしたらいいんだ」っていうのも学んだりしてますね。
キャスト同士でご飯に行く時も、自分の視点を広げたりとか、次どうしようかを考えたりする時間が好きなんです。
好きなことには熱中できるタイプなので、興味があればどこまでも行ける感じです。
その後、ホストとして転機になった出来事はありましたか?
一ノ瀬琉亜:当時働いていたお店の系列店へ移った時ですかね。何人かが移るという話になり、(夢咲)紫音さんも系列店を盛り上げるために移ることになったんです。
入店した頃からずっと見てもらっていた感謝もあって、「自分もついていきたい」と一緒に行くことにしました。
その環境へ移ったことが、自分の立場や考え方が変わるきっかけになったと思います。
引っ張る側になっても、まだ成長の途中
環境を移してからは、考え方にも変化があったのでしょうか?
一ノ瀬琉亜:新しい環境では、今まで考えていなかった上の視点から、物事を見る必要があったんです。それまでは自分の活躍を中心に考えていましたが、周りのキャストの働きやすさや、お店をどう盛り上げるかも考えるようになって。
引っ張られる側から引っ張っていく側へ変わったことで、自分の行動や考え方も大きく変わったと思います。
その後、どのようにclub ARCへつながったのでしょうか?
一ノ瀬琉亜:紫音さんが独立してclub ARCを立ち上げる時も、自分はついていきました。当時、紫音さんが初めてチームを持った時、そのメンバーに入れてもらったのが僕だったんです。
本当に後輩の面倒見が良くて、その頃からずっと慕っています。
club ARCには立ち上げから関わり、今は紫音さんの右腕的な存在のような立場になっています。
club ARCでも引っ張る役割をしているんですね。
一ノ瀬琉亜:そうですね。ただ、自分がどれくらい紫音さんの力になれているかは分からないです。隣に立つには、まだ足りないと感じていますね。
まだ足りないというのは?
一ノ瀬琉亜:最近は、自分自身で手応えを感じられていなくて。力になれているのかは考えますね。紫音さんから「新店を出すから来てほしい」と言われたので、協力したいというか、支えたい気持ちはあるんです。
だからこそ、今の自分にできることをやっていこうと思っています。
出勤しないと何も始まらない
今の自分にできることとして、何に取り組んでいますか?
一ノ瀬琉亜:今まで以上にお客様と深く関わることと、自分のことをもっと多くの人に知ってもらうことです。TikTokライブをしたり、Instagramのストーリーを毎日更新したりして、SNSもうまく活用していきたいと思っています。
多くの人に知ってもらうことですか?
一ノ瀬琉亜:そうです。club ARCが始まるまでの期間は、紫音さんと紫音さんのお父さんが共同で経営しているバーで働いていて。少しでも多くの人に自分を知ってもらいたくて、毎日出勤していたら、気づけば100日連勤を超えてたんですよ。
今でも、ホストの仕事が終わった後に、バーへ出勤することがあります。
そこまで毎日出勤を継続できたのはなぜでしょうか?
一ノ瀬琉亜:出勤しないと何も始まらないと思っているからです。前のお店を選ぶきっかけにもなった日向ヒナタさんというホストが、「何事もとにかく出勤。出勤が大事」と話していたことがあって。
それを聞いて、自分も休まず毎日出勤しようと思って、基本的に店休日以外は出勤するようになりましたね。
時には休みたくなる日もあると思いますが……。
一ノ瀬琉亜:毎日出勤している姿をお客様やキャストに見てもらって、少しでも頑張ってるなって思われたら嬉しいなって。それに、ほかの人に頑張ってと言う前に、まずは自分が頑張らないといけないと思っているので。
みんな同じだとつまらない。一ノ瀬琉亜の教育論
後輩に教える時は、どのようなことを意識していますか?
一ノ瀬琉亜:相手の意見を聞いて、絶対に否定しないっていうところです。まずは相手がどう考えているのかを聞いたうえで、自分の意見を言うようにしています。
後輩にアドバイスする時だけじゃなくて、お客様と話す時も一緒ですけどね。
相手の考えを先に聞くのは、なぜでしょうか?
一ノ瀬琉亜:自分の意見ばかりを押しつけると、相手の価値観も凝り固まっちゃうなって思っていて。まずは、その人がどうしたいのかを聞くようにしています。
どうしたいのか、というと?
一ノ瀬琉亜:最初から答えを渡してしまうと、自分で考える力がなくなってしまうんで。僕も紫音さんから教わっていた時は、まず自分で考えたうえで、その人らしさを残しながらアドバイスしてもらっていたんです。
それが正解ってわけではないんですが、同じような教え方をしようって思っている感じです。
紫音さんから受けた教え方を、後輩にもつないでいるんですね。
一ノ瀬琉亜:そうですね。自分の価値観だけを叩き込んでしまうと、その子の良さまで潰してしまうかもしれないと思っているんです。
僕は、個性豊かなお店にしたいっていう気持ちがあります。みんな同じだとつまらないじゃないですか。
だからこそ、後輩には「こうならなきゃいけない」ではなく、自分の色というか、その人らしさを出して働いてほしいなって思います。
やる気のある未経験が伸びるclub ARCの環境
今のclub ARCは、どのような雰囲気のお店ですか?
一ノ瀬琉亜:今は新人が多くて、まだホストの仕事をよく知らない子たちもいます。なので、自分が背中を見せながら、率先して教えていかないといけないと思っています。
大変な部分もありますが、みんなお店を良くしたいって思っている、いい子たちばかりです。
いずれ、「熊本のホストクラブといえばclub ARC」っていうくらいになりたいですね。
琉亜さんは、どんな新人が伸びていくと思いますか?
一ノ瀬琉亜:やる気がある子ですね。元からポテンシャルがあっても、やる気がなければ生かせないので。
分からないことを質問したり積極的に自分から動いたりできる子は、どんどん伸びていけると思います。
顔やトーク力ではないんですね。
一ノ瀬琉亜:ビジュアルやトーク力は、後からどうにでもなると思っています。トーク力は上達しますし、ビジュアル面も僕がプロデュースしていきます。
今、有名なホストも最初は未経験じゃないですか。
なので、自分を変えたいっていう気持ちがあるなら、体入に一歩踏み出してみるのも全然アリだと思っています。
実際にやってみて、合わないと思ったらやめてもいいし、まずは経験してみることが大事かなって。
分からないことは自分たちが教えるので、やる気だけ持ってきてください!
お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
一ノ瀬琉亜:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年8月17日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。