熊本『Club ARC』楪祈、「嫌いなもの」から相手を知る接客と、ホストで見つけた自分の一面【独占取材】
昼の仕事を続けながら、ホストという新しい世界へ足を踏み入れた楪さん。
さまざまな人と関わり、周囲の接客から学ぶ中で、少しずつ自分なりの働き方を見つけています。
接客で大切にしていることや、ホストを始めて気づいた自身の変化、そしてClub ARCで目指すこれからについて伺いました。
トピック
「面白そう」から始まった、昼職と両立するホスト生活
祈さんはホストを始めてどのくらいですか?
楪祈(ゆずりはいのり):まだ3ヵ月も経ってないんです。最初入店したお店から独立した紫音さんについていって、現在はARCにいます。今はホストと昼の現場仕事を両立しています。副業のような形で出勤していて、水・木・金が中心です。
両立は大変ですが、今のところホストは面白く働かせてもらっています。
どのような点に面白さを感じたのでしょうか?
楪祈:やっぱり会話ですね。毎日違う人と話す機会が多いので、その新鮮さと面白さが大きいんです。お店では自分が年齢的に上の方なので、年下のキャストと話すことも多い。色々な年代、背景を持つ人と出会えるのが、この仕事の面白さだと感じています。
でも実は、最初はホストに対して良くないイメージを持っていたんですよね。
良くないイメージだったのに、なぜホストにチャレンジを?
楪祈:前の店舗にいた友人から、やってみないかって声をかけてもらったのがきっかけで。ちょうど『愛のハイエナ』というホスト関連の番組にハマっていたんです。「面白そうだし一度やってみよう」くらいの軽い感覚だったんですよ。
昼職を続けながらだし、もし合わなかったらやめればいいくらいの気持ちでしたね。
そんな中、すぐに新店に行くことは不安ではなかったのでしょうか?
楪祈:いえ、面白さを感じたんです。僕はゼロから新しいことを作るのが好き。自分で部活を立ち上げた経験もあります。ゼロから形にしていく過程が好きなんでしょうね。
もちろん、他のお店を見ることも考えました。ただ、昼職との両立を考えると理解してもらったり、出勤時間を融通してくれたりする点を考えると、やっぱりARCだったんです。
あとは紫音さんの人を引きつける力に魅力を感じて。この人についていっても間違いないなって思えたんです。
「嫌いなもの」から、相手を知る会話を作る
祈さんは、初対面でも話しやすい雰囲気がありますね。
楪祈(ゆずりはいのり):お店の方から、「打ち解けるのが早くて上手」と言ってもらうことがあります。新しく体験入店や本入店で来たキャストからも、話しやすかった人として僕の名前が挙がるみたいです。
何か意識していることがあるのでしょうか?
楪祈:相手の表情や態度を見るような意識ですかね。普段なら気を遣わない部分も含めて。実は昔から、人の感情に敏感なんです。「今ちょっと嫌な気分になったんだろうな」「嬉しい気分になったんだろうな」っていうのが、結構わかるタイプなんですよ。
以前は、その性質に生きにくさを感じることもありました。でも大人になってからは、良いことだなって思うようになったんです。
敏感さが今はホストとして活きているのですね。
楪祈:そうなんです。ちなみに初回は、ほかのキャストと違う話をするために、「嫌いなもの」を聞くようにしています。好きなものはみんな聞くけど、嫌いなものはなかなか聞かれないものなので。
嫌いなもの?なぜでしょうか?
楪祈:「あ、そっちを聞くんだ」って笑いにもなるし、印象に残るじゃないですか。それに好きなことって無限にあるのに対して、嫌いなことってそこまで多くはないんです。だからこそ嫌いなことを聞けば、お客様がどういうタイプなのかが早くわかるんです。
しかも嫌いなものを覚えておけば、その方が不快に感じることを避けられますからね。
嫌いなものから会話を広げることも?
楪祈:できます。例えば「辛いものが嫌い」と言われたら、まず「そもそも辛いものが苦手なのか、食べられるけど得意じゃないのか」を確認するんです。食べられるけど得意じゃなければ、美味しいお店をおすすめしたり。食べられないなら「デザートとかスイーツ系が好きなの?」って別の方向に広げられます。
もしそこで甘いものが好きって答えれば、スイーツのことはお客様のほうが詳しいので、逆におすすめのお店を教えてもらったり。そうやって相手のことを知りながら、自分のことも小出しにしていく。徐々にお互いのことを教え合っていく、自然な流れになるんです。
周囲の接客を見て、自分なりの方法を探していく
祈さんは実践の場で試行錯誤していらっしゃるんですね。
楪祈(ゆずりはいのり):そうですね。自分は入店してすぐ卓について、自分の目で先輩たちを見て覚えたって感じ。実際に卓につく中で場数も踏めるので、少しずつ喋れるようになりますね。
でも最初から何でもできるわけじゃなくて、例えば全然話さないお客様との対応とか。そういう経験したことのないような相手には、普段以上に考えながら話したりはしてますね。
常に勉強ですね。
先輩たちの接客を見ていて、特に印象に残ったことはありますか?
楪祈:自分のテンション関係なく、楽しませる接客ですね。自分のメンタルや体調に関わらず、いつもと変わらず楽しませる接客をしているキャストを見たときは、すごいなって思いましたね。
卓に入った瞬間、変わるんですよ。だからどんな状態でも同じクオリティで接客できるっていう。「あ、これか、これがプロか」みたいな感じですね。
先ほど常に勉強しているとのことですが……
楪祈:ほかのキャストの接客もそうですが、ホストを始めていろんな動画を見て刺激をもらっています。歌舞伎町の方の動画も見ますよ!そこからいろいろスキルを盗んだり、逆に「これをしてないからこれしよう」っていうアイデアになったり。
いろんなものを見て、自分のやり方を探していっている?
楪祈:おっしゃる通りです。紫音さんともう一人の方は、頭一つ二つ抜けてるなとは思いますけどね……!
そういう接客も参考にしながら、良い部分を取り入れたり、ほかの人がしていないことを見て「自分はこれをしよう」と考えたり。自分なりのやり方を探している感じですね。
知らなかった自分に出会い、Club ARCで描くこれから
ホストという仕事を通じて、ご自身に変化は感じていますか?
楪祈(ゆずりはいのり):はい。自分がこんなに明るく人と話せる面も持っていたんだ、という部分を新たに知れたことですね。もともと人と話すことはできたけど、相手を楽しませられるようになったというか。
僕、ホストをしているときはホストの頭に切り替えられるんです。それもあるかもしれませんね。僕は、メイクをし始めるとホストのスイッチが入るんです。
「ホストという自分」を演じると、やっぱり普段なら気を遣わない部分を気にしたりするようになりますよね。
新しい自分を知れた、ということですね。
楪祈:ホストを始めたことで自分の二面性を知れましたね。きっとホストという仕事を通して、「実は喋れたんだ」とか「明るくできるんだ」という新しい自分を見つけられる方はいると思いますよ。
新しい自分を発見したうえで、理想像などはあるのでしょうか?
楪祈:自分は今副業でやってるんで、副業でもここまでできるっていう指標になりたいですね。やっぱり世間のイメージはまだまだ良くない。だからこそ、後輩たちには気を遣って、少し見守るというか。楽しいお仕事だよっていうのを伝えていきたいと思っています。
そんな僕に、紫音さんや内勤さんから、「頼りにしているよ」と言ってもらえるんです。だからそれに応えたいなって思いますし。やるからには、満足いくくらい頑張りたいなと思っています!
ARCという環境だからこそ、見つけられた目標なんですね。
楪祈:そうです。紫音さんがキャストの意見を汲み取ってくれるタイプなので、気軽に相談もしやすいですし。内勤さんも、仕事として締める部分を担ってくれていて。紫音さんと内勤さんの二人でバランスが取れているんです。
キャスト同士は結構仲が良くて、いつも笑顔があるお店です。昼職や学校の事情も考慮してもらえますから、気軽に体入に来てくれると嬉しいですね。
今後のご活躍も楽しみです!本日はありがとうございました!
楪祈:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年8月17日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。