盛り上げるだけがホストじゃない。熊本『club ARC』夢月ひかるが感じた、接客の面白さ【独占取材】
人と接することが好きで、新しい環境で成長したいと考えていた夢月さん。未経験ならではの不安を抱えながらも、盛り上げるだけではない接客の奥深さに気づいていきます。
目や表情、会話の反応から求められる空気を探すこと。仕事仲間やお客様と楽しい時間を重ねること。
そして否定せず考えさせてくれる環境で、一歩ずつ自分の接客を形にしていく過程を詳しく伺いました。
トピック
不安しかなかった場所で、楽しさを見つけた
まず、ホストを始めたきっかけを教えてください。
夢月ひかる:僕は今、保育や高齢者に関わる分野の勉強をしているんですが、もともと人と接することが好きなんです。自分の好きな部分を活かせる仕事はないかなと思っていたのと、新しい環境で成長できたらいいなと思ったことが、ホストを始めるきっかけでした。
人と接することが好きだったんですね。
夢月ひかる:そうです。ただ、ホストって自分からお客様に接客をしに行くっていうイメージじゃないですか。話すのは苦手ではなかったんですけど、ホスト未経験だったので「これで大丈夫かな?」っていう不安はすごいありました。
未経験だからこそ右も左もわからなくて、どう話を始めたらいいのかもわからなかったので。
実際にやっていく中で、自分からお客様に関わりに行くこともすごく楽しいなと思いましたね。
もともとホストに興味はあったのでしょうか?
夢月ひかる:全くなかったですね。最初は系列のバーのほうに興味があったんです。
バーもお客様とコミュニケーションを取る仕事なので、そっちもやってみたいなと思って面接に行ったら、「君はホストに向いているよ」と言ってもらって。
それでホストの話も聞く流れになり、お店を見ている夢咲紫音さんに背中を押してもらったんです。
話を聞いていくうちに、やってみてもいいのかなと思って、入店を決めました。
入店してみてお店の雰囲気はどうでしたか?
夢月ひかる:最初は不安ばかりでしたけど、先輩たちも優しいですし、職場の雰囲気も良いんです。働いていて楽しいですし、自分にも向いている部分があるのかなと思う瞬間もあって。
「この環境なら自分もやっていけるんじゃないかな」って思ったんです。
盛り上げるだけが、ホストじゃない
働いてみて、仕事へのイメージは変わりましたか?
夢月ひかる:変わりました。最初は、「とにかくお酒を飲んで、派手に盛り上げるイメージ」があって、多少ですけど怖いイメージもありましたね。
自分はどちらかというと内気な方なので、どんどん盛り上げていく自信はなかったんです。
なので、「大丈夫なのかな」っていう気持ちはありました。
実際に働く中で、どんなところが違うと感じましたか?
夢月ひかる:盛り上げることだけを求めているお客様ばかりじゃないところです。お客様が求めているものって、一人ひとり違うんですよね。
全部同じように盛り上げるのではなくて、その人に合わせることも大事なんだな、と。
人に合わせるというのは?
夢月ひかる:先輩から聞いた話もあるんですけど、たとえば「今このお客様は悩み事で落ち込んでいるから、寄り添うんだよね」みたいな話を聞くこともあって。それを聞いて、接客は一つじゃないなと感じましたね。
そこがわかってきて、すごい始めてよかったなと思った感じです。
接客中に大切にしていることは何ですか?
夢月ひかる:やっぱり、お客様に楽しんでもらうことです。自分が卓について「楽しかった」と思ってもらうことは、一番大切にしています。
もちろんテーブルマナーとかも身につけながらですけど、まずは楽しんでもらって、自分を覚えてもらったらいいなっていう考え方です。
まだ大きな手応えを感じているわけではないので、仕事に自信があるとまでは言えませんけど、自分の接客で「また楽しい時間を過ごしたい」と思ってもらえるようにしたいですね。
目や表情を見ながら、求められる空気を探していく
お客様に楽しんでもらうために意識していることは何でしょうか?
夢月ひかる:お客様と話す前に、話す内容を考えてから卓につくように意識しています。始めた頃は、人によって話が詰まってしまうこともあったんですけど、今は前より話題作りとかは強くなったと思いますね。
話題作りについて、もう少し詳しく教えてください。
夢月ひかる:一番は外見を見て、褒める部分を探しています。たとえばネイルをしていたら「いつネイルしたんですか?」とか、「お店でやったんですか?自分でやったんですか?」とか。
そういう話題から入れば、話しやすいのかなって思っています。
会話の中では、何を意識していますか?
夢月ひかる:話していく中で、何を求めているかを探すんです。だから、自分の意見は少なくして、お客様に長く話してもらえるような聞き方を意識しています。
その場では楽しさを提供するべきなのか、共感や寄り添いをするべきなのか。
お客様の求める空気感に変えていく、みたいなイメージですね。
求める空気をどう感じ取っているのかも気になります。
夢月ひかる:目とか表情ですね。あとは、スマホを触っているかとか、飲み物を飲むペースとかも見ています。
楽しめていないのかなと思うときは、反応にも出ると思うので。
反応を見ながら、お客様が興味を持つ話題を探るような話し方は意識していますね。
反応が薄いと感じたときは、どうしていますか?
夢月ひかる:質問を投げてみて、短い返答で終わったら次の質問に変えています。興味を持ったなって感じだったら、その話を続ける、みたいな。
お客様の興味を引き出せたら、「また来たい」と思ってもらえるのかなって思うので。
お客様の反応で自然な会話にしていくんですね。
夢月ひかる:そうかもしれないです。ホストを始める前より、コミュニケーション能力は上がった実感はあります。周りを見る気配りも、前よりできるようになったと自分では感じていますね。
ホストの仕事の楽しさは、コミュニケーションにあるのかなと。
仕事仲間やお客様と、楽しい時間を一緒に過ごせること。それが、この仕事の面白さなのかなと思います。
否定せず考えさせてくれる環境で、自分なりに成長していく
club ARCの魅力は、どんなところにあると思いますか?
夢月ひかる:一番の魅力は人だと思います。さっきも似たようなことを言ったんですが、先輩も同期も人当たりが良くて、話しやすい人が多いんです。
何かアドバイスをしてくれる時も、ただ否定するのではなくて、自分で考えさせてくれるような話し方をしてくれるというか。
「次はこういう風にしていこうよ」みたいに、歩み寄ってくれる感じですね。
困ったときも、相談しやすい環境なんですね。
夢月ひかる:そうですね。最初は聞きづらいとか、これ聞いていいのかなっていう遠慮はあったんです。でも困っている様子を見て、先輩たちのほうから僕に合わせたアドバイスをくれるんです。
卓で一度やってみてから、良かったところや直した方がいいところを教えてもらえることもあります。
みんな違う個性や意見を持っているんで、一人ひとりから参考にできる部分がありますね。
先輩によってアドバイスが変わったりしませんか?
夢月ひかる:そういう時は、誰か一人のやり方だけを見るというより、いろんな人の話を聞くようにしています。先輩の意見は一回聞いてみて、自分にできそうなことや良いと思った部分をつなぎ合わせてますね。
無理にアドバイスを押しつけられる感じもないので、いろいろな部分を学べるんです。
最後に、ホストに挑戦したい方へ伝えたいことはありますか?
夢月ひかる:ホストを始める前って自分と一緒で、不安しかないと思うんです。でもとりあえず挑戦してみれば楽しさも分かるし、やりたいと思うか思わないか、自分でもすぐ分かると思うので。
だから、成長したい気持ちや挑戦してみたい気持ちがあるなら、一回始めてみるのもありだと思います。
一度体入に来てくれたら嬉しいですね。
本日は素敵なお話ありがとうございました!
夢月ひかる:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年8月17日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。