今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は歌舞伎町のホストクラブ『BOND』で弱冠21歳ながら支配人を務める文哉さんにインタビュー!
同店はホストツアーやワインツアーといったユニークな取り組みをおこなうSmappa!Groupのホストクラブです。
その中でも『BOND』は一人ひとりに合った教育を実施しており、未経験でもトップホストとして活躍できるチャンスが広がっているそう。
今回お話をうかがった文哉さんも『BOND』で成功を掴み取った一人で、そんな文哉さんがどのような教育を受け、21歳という若さで支配人まで上り詰めたのかを語っていただきました。
ホストという仕事やお店に興味がある方は要チェックの記事です。
■プロフィール |
源氏名:文哉 ホスト歴:約2年(※2024年4月現在) 役職:支配人 |
■在籍店舗 |
BOND(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/520/ |
■最高月収 |
950万円(現入) |
■経歴 |
・大学生の時にAPiTSに入店 ・2022年にBONDの開店とともに移籍 ・2022年4月に初のラスソンを獲得 ・その後幹部補佐、副主任、主任と順調に昇格 ・2023年に支配人に昇格 |
文哉:はい、そうです。
あと実は僕、『BOND』の前は同じグループの『APiTS』というお店で働いていたんです。
『APiTS』の代表の速水和也さんに一目惚れしてホストを始めました。ホストを始めたのは大学生をしていた2022年、でも続けられたのは3ヶ月だけ。
ここに来る前の売上はゼロだったんです。
文哉:『APiTS』を3ヶ月で辞めたあと、現在『BOND』で店長を担う大貴さんから電話をいただいたんです。
「水波涼(みなみ りょう)とお店始めるからきてほしい」「文哉を絶対売らせる」と。
その時は大丈夫ですって断りました(笑)
でも大貴さんから再度「一回飯行こう」「アピールポイントを伝えたい」って言われて、ご飯くらいならいいかなって。
そのご飯が凄かったんです。女の子を口説くためのようなお洒落なお店に連れていかれました。僕と店長の男2人なのに(笑)
そこで大貴さんの熱い思いを聞いて心が動いたんです。気が付いたら「バイトで良かったら入ります」と返事をしていました。
『BOND』にいざ入店したら大貴さんの熱量が伝わってきて「本気でやろう」「このお店を有名にしたい」と思い、今はホスト1本で頑張っています。
僕が『BOND』で再スタートを決意できたのは、完全に大貴さんの熱量にやられたからですね。
文哉:そういうことになりますね!ただ順調か順調じゃないかといえば後者です。
『BOND』は2022年4月にグランドオープンして、僕はその月に初めてラスソンが獲れました。今でも覚えています。めちゃくちゃ嬉しかったですね。
それがきっかけかな、2022年4月から売上100万を切ったことがありません。
ラスソンをとって3ヶ月後に幹部補佐、2ヶ月で副主任。ポンポンと順調に主任まで昇格したんですが……。
そこから主任の期間が約1年、一度昇格の勢いが止まってしまったんです。
文哉:主任でくすぶっている時は正直移籍も頭によぎりました。でも売れている人ってお店の規模とかそれほど関係なかったりするんですよね。
このままじゃだめだなという思いと、あと同じSmappa!Groupの『Nick』で総支配人を勤める慶の存在が心の支えでした。
いろんな人を見て「やっぱりこの人たちだ」「この人たちを裏切れない」「ちゃんと恩を返さなくちゃ」と思ってもう一度頑張ろうと。
何度もやめようとは思ったのですが、僕って負けず嫌いなんです。本気でホストに向き合った結果、2023年7月から3ヶ月連続でNo.1になれました!
その結果、支配人にも昇格できました。
この1年を経て、気持ちの切り替えって大事だなと思いました。乗り越えられたから売上も伸びつづけて、周りから絶対無理といわれた2023年度グループNo.6位になれたんです。
文哉:悔しいという気持ちを持っている人って最後は絶対に勝つと思っています。
僕も悔しい思いをしながらホストを頑張っていたら、代表の春さんにだって勝てるようになりました。
勝ちたいと思っていたホストに一度でも勝って、その楽しさを覚えてしまったらホストは辞められないですよ(笑)
文哉:慶の存在はホストを頑張る中で一番大きいと言えますね。
言い合いはありますけど、喧嘩はしたことがありません。週1とかでご飯に行くくらい、本当に良い関係です。
慶は僕より後輩ですが、先に支配人も部長も総支配人にもなっていきました。最速幹部以外のグループ記録を持っていると思います。
悔しいですよね。同業きても煽られますよ、僕も煽りますけど(笑)
でもそれが逆に良いなって。まだお互いホストを始めて2年目同士ですが、1億売りたいねって高め合っています。
文哉:そこまで見てくれたんですね、ありがとうございます!
魅せ方を意識したのは初めてラスソンを獲ってからでしょうか。
新人の子にも「ラスソン獲った月から自分の魅せ方や売上の上げ方を考えて」「波に乗っていけるやつは今後絶対もう売れていくよ」と伝えています。
事実、僕はラスソンを取ってから自分の魅せ方を試行錯誤していって、今の売上や役職に到達できています。
それこそ今新人の「ハク」という子がいるんですが、彼はまさにそれができている子。
たぶん将来的に僕を抜かすレベルまでいくと思うので、売れて支配人にまで昇格したら取材してあげてください(笑)
文哉:まずは服から変えました。最初の頃は正直芋っぽかった、服もダサかったんです。ただ当時は「俺ならいける」って思っていました(笑)
誰の言うことも聞かず、自分流でやっていました。だから最初の3ヶ月は売上ゼロだったんですよね。
それで「服を買いに一緒に行ってもらえませんか?」ってお願いして一緒に服を買いにいくことから始めました。
自分が納得いかなくても、代表とプロデューサーに言われたことを実行しました。
文哉:歌舞伎町でどう売れるかを客観的に見てきた人たちのアドバイスですからね。
代表やプロデューサーの言うことを素直に受け止めて、行動に移せる子は売れると思います。
それに代表やプロデューサーは元々売上という実績を持っている人なので全部ちゃんと聞こうと。
服だけじゃなくてアフターや初回、すべてのアドバイスを受け入れて実行しました。
文哉:そうですね。特に現在力を入れているライブ配信の時はセンター分けよりマッシュにしています。
画質と髪型で全然違いますよ。マッシュだと人が増えます(笑)
TikTokやInstagramの通常投稿は、雰囲気よりも真正面から勝負。画質と自分が盛れる角度を意識しています。あとは絶対すっぴんでは載せないことですね!
文哉:そうですね。個人的にSNSが売上に大きく影響していると感じるので、僕はSNSに力を入れています。
一番更新しているのはライブ配信も含めてTikTok。というのも僕のお客さまの比率はTikTokが9割、残り1割は初回なんです。
TikTokがメインであるものの、XやInstagramも気ままに更新しています。特にInstagramはTikTokからの連絡ツールとしても役立っています。
Instagramのほうが連絡はしやすいかもしれませんね。
文哉:Instagramはストーリーがメイン。指名してくれている女の子向けです。「今何しているよ」とか「今日の休みは〇〇していたよ」とか。
X(旧:Twitter)はいいねとリポスト専用になっているかな。気分でつぶやくこともありますよ。
文哉:それこそ最初にお話しした初めてのラスソンはTikTokがきっかけです。
今使っているものとは違うアカウントなんですが、大学生の頃からTikTokをバズらせることができていました。
その時のTikTokのフォロワーさんに「ホスト始めた」と伝えたら、実際にお店に来てくれてラスソンも獲らせてくれたんです。
僕のお客さまで高額を使ってくださる方は、今もTikTok経由の方が多いですね。
文哉:そうですね。大学生の時にTikTokがバズった経験があり、バズらせ方に関しては多少の心得はありました。
今は落ち着いてはいますが、TikTokがバズった時はTikTokからの初回指名が15名くらい。知名度のある方が初回指名してくれたこともあったので、びっくりしましたね。
時々「TikTokで自分からDMしてるの?」と聞かれますが、僕はお客さまからDMが来るまで連絡はしない派なんです。
本当はガツガツいったほうが良いのかもしれませんが、「話してみたいな」「行ってみようかな」って思ってもらうことのほうが大事なので。
もちろんライブ配信を見てすぐ「お店行こうかな」と思ってくれる子もいますが、全員がそうではありません。
何回か見てから「行ってみよう」と思う子もいると思いますし、その気持ちを大事にしたいんです。
わかりやすくいうと、来店を急かさない方針なんです。僕の性格上、というのもありますが……。
文哉:ありがとうございます!僕は優しさを意識する卓と飲み卓のどちらかですね。バランスが取れていると思います。
まだ21歳ということもあり、楽しく飲みたいお客さまも多いんです。シャンパンよりもショットが入るときもあります。
文哉:僕の場合は今までの経験則に基づいてですね。
2年やっていると女の子を見れば自然とどちらの卓かが分かります。その判断の元、営業の切り替えをしていきます。
お客さまへの接し方って才能か努力の積み重ねで、わかるようになると思っています。
僕は才能があるタイプではありません。だからその分努力しました。プロデューサーにたくさん怒られながら試行錯誤しましたよ。
文哉:はい、おっしゃる通りです。
プロデューサーは従業員に優しい方です。でもその人に合わせて指導してくださる方なので、僕はあえて「自分には厳しくしてください」と頼みました。
そしたら本当に厳しかったです(笑)
営業終わりにさんざん叱られました。今はそのたくさん怒られた思い出含めて笑い話にできています。
文哉:叱られるのって愛情があるからなんですよね。だからたくさん叱られましたが、嫌だと思ったことがないんです。
でも悔しかったので「頑張ろう」「めげないぞ」「見返そう」「No.1になって何も言われないようにしよう」と思っていましたね。
負けず嫌いが出ていました(笑)
叱られても負けない気持ちで頑張って言ったら、幹部補佐になった時くらいプロデューサーに売上で勝つことができたんです!
それで「成長してくれて、ちゃんと見ててよかったわ」って言葉をかけてもらえて!
嬉しかったですね、頑張って本当に良かった。そこから叱られることはなくなりました。
僕は嫌われたくないから強く叱れないんですが、人に叱られることって本当に大事なことだと思っています。
僕みたいに叱られている子は今はいませんが、もしそういう子が出てきたら『BOND』はもっと伸びるのかなと思っています。
文哉:プロデューサーは絶対遅刻もしないし、本当にちゃんとしている。だからついていきたいと思えたんですよね。
あと本当に優しい方です。怒られたあと一緒にご飯を食べに行ったり飲みに行ったり……。
気持ち良くその日を終えられるまで付き合ってくれました。本当に感謝です。
文哉:自分事でとらえることですね。
怒られた時の話に通じますが、何か言われた時にすぐにその場から逃げ出したり辞めたりするのではなく、まずは受け入れること。
人のせいにしない、人に当たるのも違う。お客様に当たるなんてもってのほかです。
まずは自分の中で消化する。そこからですね。
文哉:ブレのないホストになりたいです。ナンバー上位に入り続けてみんなにかっこいいと言われる人になりたい。
あと「文哉さんがいるからBONDに行きたい」と言われるようになりたいですね。
これはNickにいる慶とも約束しています。「お互い有名になろう」「今グループで圧倒的なAPiTSを追い抜こう」と!
文哉:一言で表すと家族です。『BOND』の由来は絆。誰も置き去りにしません。代表にも「俺がいるんで」と言えるくらい助け合えるような関係性でいます。
みんなで支え合っていこうと一致団結していて、本当に家族のような感じです。
実は僕のお母さんにも『BOND』を見てもらったんです。従業員の温かさ、人柄を見てほしくて。お母さんは「良い人たちだね」って帰り際に泣いてくれました。
それでもって、『BOND』は姫にとってもそういう場所なんですよね。来店した時に「帰って来た」っていう姫もいます(笑)
イベントは別ですが、ラスソンを従業員みんなで歌うこともありますよ。もちろん姫の許可も取ります。
本当に温かい場所なので、興味がある方は応募してほしいですね。
僕は主任の時から「俺がBONDを引っ張っていく」と宣言しています。宣言をした以上、僕は責任をもってこれから入って来る子たちも含めてみんなをサポートしますよ!
文哉:ありがとうございました!