今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は歌舞伎町『VAMPIRE』の代表・春-HAL-さんにお話をうかがいました!
春-HAL-さんは、ホスト業界の大手SINCE YOU… GROUPで、長年トッププレイヤーのひとりとしてご活躍されているホストさんです。
月間3,100万、年間1億と輝かしい結果を残し、2024年7月満を持して歌舞伎町に『VAMPIRE』をオープンさせました。
本インタビューでは春-HAL-さんがお店にかける思いを存分に語っていただきました!
夢を見つけたい方も夢を叶えたい方も、ぜひ最後までご一読ください!
■プロフィール |
源氏名:春-HAL- ホスト歴:14年以上 役職:代表 |
■在籍店舗 |
VAMPIRE(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/1214/ |
■最高売上 |
月間3,100万円 |
■経歴 |
・20歳でホストデビュー ・日給目的だったがホストに魅了される ・2016年SINCE YOU… GROUPの初代ヘルプ王に ・2018年店舗売上No.1、店舗指名No.1に ・2019年SINCEYOU αの代表就任 ・2020年月間1,000万over達成 ・2021年12月月間3100万over達成 ・2021年売上1億over達成 ・2022年SINCEYOU αのTP就任 ・2024年7月VAMPIREオープン |
春-HAL-:20歳の9月16日から始めさせていただいたので、もうすぐ丸14年(※2024年8月時点)です。
こんなに一つのことを続けたのは、初めてです。こんなに長くいる業界とは思っていませんでした。長く居させていただけて感謝ですね。
春-HAL-:友達の結婚式のご祝儀です。だから最初は日給目的だったんです(笑)
僕の地元は愛知で、名古屋の大学に進学しました。ですが、「このまま学校に行くのもな……」と漠然と将来に対して不安になり、引きこもりになってしまったんです。
そんな時にこっち(東京)に住んでいる親友から「引きこもっている状態なら、東京いても一緒でしょ。おいでよ」と誘ってくれたんです。
それで東京に来てみたら、もう魅力的で!普通に遊んだりしていただけなんですが、東京に来ては名古屋に帰って、また東京に来て……という行き来をしていたんです。
まぁそんなことをしていたら、お金は底をつくわけで……(笑)結婚式に来てくれないかと地元の友達に誘われたけどご祝儀分のお金がなく、すぐにお金がいただける仕事ということでホストを選んだんです。最初は1カ月だけやろうと思っていました。
春-HAL-:まぁそうですね(笑)ホストは日給というものがあるので、当時はありがたかったですね。一般的なバイトだと面接を含めるとお給料をいただけるまで1カ月半や2カ月かかってしまうので……
すぐに日給がもらえるのはホストならではの魅力だと思います。この業界、目の前の生活に困ってしまっている人も救えるのが魅力。その辺の事情は考慮してもらえるのはありがたいですよね。
それに働いてみて、「怖い」というイメージは払拭されたんですよ。いろんな育ち方の人がいるけど、根が良い人が多い業界。
それが僕がこの業界で働き続けたいと思ったひとつの理由でもあります。
春-HAL-:先輩たちが優しかったからです。でも直属の先輩には毎日暴言を吐かれました(笑)
だからその先輩を抜かすぞ、という目標ができたんです。
その目標を達成すると、また次の高みを目指して目標が出てくる。ホストの仕事が楽しかったからこそ、次々と目標ができたんだと思います。
僕は先輩に良くしていただいてホストクラブで働くことの楽しさ、お客様ができていくことの楽しさ、ナンバーだったり役職だったりが付く楽しさを知れたからこそ、「次はこうなりたい」と純粋に目標を立てられたんだと思います。
春-HAL-:はい、そうです。しかもその目標を達成したときに、従業員やお客様、周りの人たちが一緒になって喜んでくれます。プラスα、今までご飯も食べられなかったような生活だったけどご飯が食べられたり、買いたいものが買えるようになったり。
いろんなものが達成されていく感覚が魅力的だったんです。大人になってどんどん課題をクリアしてやりがいを見つけていくって、なかなかできない経験だと思うんですよね。
この業界は成長実感を覚えやすいし、お金も頑張った分入る。ホスト業界は他の業界よりもやりがいを感じられるのかな、と!
やりがいがないと、なかなか仕事は続けられないですからね。
春-HAL-:自分と向き合う時間の多さじゃないですかね。
入った時はノリだったとしても、ホスト業界に長くいたりするんですよ。楽しさを見出して目標を立てて、でも自分の想像していたものになかなか到達しなかったりすると自分と向き合う。自分と向き合ったうえでまた自分を形成していく。
ブレながらも自分の人生や仕事をどのようにとらえて成長していくか。どれだけ向き合えるようになるかが重要な仕事という点も僕は魅力に感じています。
春-HAL-:ええ。自分のお客様がついてくると、お客様の気持ちが分かる機会が増えてくるんですよ。
それは自分のお客様だけでなく、今まで先輩のヘルプについていたお客様に対してもです。「こうしてもらいたいんだろうな」「こういうふうに伝えてあげたほうが良いんだろうな」というのが、いろいろ経験することで分かって来るんです。
そこまでいけると、売上にも関わって来るんじゃないかと思っています。
僕自身が変わったように、みんながそういう経験をしてくれたら嬉しいですね。
ホストって本当に人が大事。それに周りの人が成長していく姿を見るのは楽しいですね。
春-HAL-:はい、そうですね。もちろん最初は自分のためでしたよ。
でもだんだんと仕事をしていくと、一緒に働く人が必ずいるんです。その一緒に働く従業員、先輩だったり後輩だったり、それにお客様も自分のことを応援してくれるんです。
その応援は、なにかにくじけそうになった時に支えてくれるものになりました。くじける自分を受け入れるきっかけにもなりましたね。
だから僕はすごく周りへの感謝の気持ちを大事にしているんです。それが「誰かのために」というのが原動力になっているんだと思うんです。それによって僕も幸せを感じますしね。
良い悪いも含めてそういう経験をしたからこそ、僕もお客様や従業員がくじけそうになったり、何かあったりしたときになんて伝えてあげよう、というのは常日頃考えています。
周りの人にも僕と同じような気持ちになれる機会をつくっていければとも思っています!
春-HAL-:僕は業界にも感謝しています。世間的に見たら「ホストクラブ」というエンタメではありますが、この業界は夢だったりやりたいことだったりを叶えさせてくれた場所。だからその恩を返したいんです。
そのためにも一緒に働いているみんなが、「やりたいことが叶えられた」「夢ができた」って言ってもらえたら何かしら恩を返せてることになるのかな、って。
僕は「ホストクラブで働いたことによってこうなりました」と言える場所を作りたいんです。それも僕が「誰かのために」という原動力になっているひとつだと思います。
僕がこのお店を作っていくにあたって「夢を見つけられる場所」「夢を叶えられる場所」をコンセプトにしたことにも繋がります。
春-HAL-:僕自身も大学へ行ったけど結局引きこもりになってしまったりしましたが、この業界ってそういう夢や目標が見えなくなった子たちが働く機会が多いんですよね。
それに勉強やスポーツを諦めざるを得なかった、挫折をした過去がある人たちも入ってきやすい業界です。
そういう人たちがこの仕事を経て「本当にやりたいことが叶えられました」ということを言ってもらえた時に、このお店は良い人たちであふれる良いお店になるのかなって思っています。そういうお店ってお客様も「応援したいな」って思ってくれるんじゃないかなって。
自分のワクワクとみんなのワクワクがイメージできたからこそ「夢を見つけられる場所」「夢を叶えられる場所」というコンセプトが腑に落ちたんです。
実際の夢は小さくとも、何かしら夢を叶えていく人たちがいると「やってよかった」と思えるので、誰かの夢は僕の夢でもありますね。みんなの居場所になるようなお店にしたいですね。
春-HAL-:物事を考えたうえで意図も伝えられる人になってほしいと思います。
僕は、夢を叶えられる人になるってことは物事をちゃんと考えられる人。かつ、それをしっかり周りの人に説明して納得させることができる人だと思っています。
VAMPIREはまだ3カ月目くらい(※2024年8月取材時)。これからお店を作り上げられるのがVAMPIREの強みです。
もちろん基本的なルールはアレンジして僕が作っていますが、「こういう風にしたら良いよね」という提案をもらってみんなで作り上げることができるんです。
意見を反映しやすい環境ですが、それにはやはり意図が大事。自分で考えた上で意図を伝えなければ、相手には伝わらないんです。
これってホストの仕事でも同じなんですよ。ホストって何のために応援してもらいたいのか、何のためにシャンパンをいれていただきたいのか、そういう相手が受け入れやすい説明ができるようになるための練習のひとつになるのかなって思いますね。
春-HAL-:おっしゃる通りです。それが信頼関係につながっていくわけですから……。
最初はわからなくて当然。僕にもわからないことがあります。でもわからないままで終わらせるのではなく、わからないものを考えたり聞いたりすることが大事。大人になるとどうしてもプライドが高くなってしまってできないんですよ。
だからこそ素直に聞けるようになる訓練はしてほしいですね。
いろんな意見を素直に聞けると、いろんな要素が取り入れられて深みのある人間にもなります。このお店で人生が終わるってわけではないですから。僕も、従業員も。
春-HAL-:ええ。それに人としての成長は、ホストとして1番大事なことだと思います。人として成長できれば、お客様と上辺だけの関係になることって少ないと思います。
お客様が「この人でなきゃいけない理由」がなければ、お店に行く意味はありませんから。
「このくらいしか考えてもらえない」「自分がこういう状態のときにこういうふうにする人なんだ」って思われたら関係は終わってしまう。「ホストだもんね」って枕詞で終わってしまうんですよ。
「ホストだもんね」って枕詞で終わるような関係性ではいたくない、というのは僕も思っていることです。従業員にもそう思ってお客様と接してほしいなって思います。
「たかがホストだけど」かもしれないけど、その中で信頼関係をつくれる人こそホストとして価値が高められると思いますよ。
「ホストでもこんな人がいるんだ」と思ってもらえるような人を増やしていって、業界のイメージを変えて行って、自信をもって紹介できるような従業員を増やしたいですね。
春-HAL-:VAMPIREのコンセプトと一緒です。夢を叶えたい人、もしくは夢がない人。
僕自身、夢がなかったタイプ。もしかしたら本当は夢があったのかもしれないけど、「どうしても無理だろう」とか「できないだろう」という思いで夢を自分の中に閉じ込めていたと思います。
そういう人がホストという仕事を経ていろんな夢を叶えたり、いろんな目標に向かえる状況になってほしいのが僕の思いです。
だから夢がない人、もしくは目標があってそれを叶えたい人に来てもらって一緒に働きたいですね。
春-HAL-:そうですね……。
最初はホストクラブのひとつという認識でも良いので、男女ともにVAMPIREに気軽に来てもらえたら嬉しいですね。そのうえでこういう人がいるんだって思ってもらえれば良いので!
まだ人数は少ないんですが、素直で人間力を持った良い人しかVAMPIREにはいないと思います。だからホストに興味がある人は男女問わずどんどん見に来てほしいです!
春-HAL-:2年以内にシンスビルに入っているお店(SINCE YOU Classic、Dreamer’s CLUB DIRTY by Since you-、FioRe、CLUB CIEL)を(売上で)倒す!
3年目にRESISTANCEを(売上で)倒し、古巣のSINCE YOU αと頂上決戦をしたいですね。
春-HAL-:ありがとうございました!