作りすぎないホストらしさ。大阪ミナミ『A-TOP』御巫ルキアが示す、泥臭く積み重ねる成長戦略【独占取材】
勢いで飛び込んだホストの世界を一度離れ、会社経営を経て「自分の可能性を広げたい」と戻ってきた御巫さん。
入店当初は尖っていた時期もありましたが、バースデーでの経験をきっかけに、人間関係の大切さに気づいたといいます。
泥臭く動き、誰よりも考える。
御巫さんの言葉からは、自分に合う形で成長していく姿と、A-TOPの考えて挑戦できる環境が見えてきました。
トピック
もう一度ホストを選んだ理由
まず、ホスト歴から教えていただけますか?
御巫ルキア:ホスト歴は、通算で大体2年3ヶ月ぐらいになります。最初はA-TOPとは別のホストクラブで5ヶ月くらい働いていて。お金が貯まったので、一度ホストを離れたんですよね。
そこから会社経営を始めて、事業がある程度安定したタイミングで、またホストに戻ってきました。
自分の可能性をもっと広げたいと思ったのが、戻ってきた理由ですね。
一番最初にホストを始めたきっかけは何だったんですか?
御巫ルキア:最初は、本当にノリと勢いでした。そのときは、たまたま縁があって「ホストやってみない?」という話になって。
翌日には体入にいって、その次の日には入店していたくらいの流れです。
最初から深く考えていたというより、勢いで飛び込んだ感じでしたね。
一度離れたあと、もう一度ホストに戻ろうと思った理由は何だったのでしょうか?
御巫ルキア:ホストを辞めてからも、お客様のことを思い出すことがあったんですよね。僕は仕事としてホストをやっていたんですけど、どこまで行っても人と人なんです。
そのときのお客様のことを思い出すことがあって、思うところがいろいろでてきて、という感じです。
そういう気持ちもあって、もう一度ホストをやろうと思いました。
A-TOPに決める前に、ほかのお店も見に行きましたか?
御巫ルキア:梅田やミナミも見ましたし、兵庫県の三宮にも行きました。あとは、一部と二部のホストクラブも見ているので、結構選んだと思います。
当時A-TOPがプレオープン前だったので、面接に行ったのは系列店でしたね。
その中で、A-TOPに決めた理由は何だったのでしょうか?
御巫ルキア:これは僕の持論かもしれないんですけど、ホストの仕事内容って、どこのお店に行っても大きくは変わらないと思っていて。条件面でお店を選ぶ方法もあると思いますが、僕はどちらかというと人や環境を重視しているんです。
そんな中、A-TOPの面接では、たまたまお店を見ている優翔さんや上の人が対応してくれたんです。
忙しい方々が面接につくっていう経験はなかったんですが、近い距離感で接してくれて、お店の雰囲気とか人間関係の良さを感じられたんです。
A-TOPには4人の創設メンバーがいたんですけど、皆さんの人柄を見て、ここにしようと思いました。
尖っていた自分が、周りを見るようになるまで
A-TOPに入ってから、最初はどんな気持ちで働いていましたか?
御巫ルキア:かなり夢中でやってましたね。自分のやるべきことの負担って、意外とたかが知れているんですよ。
だからこそ、無駄な時間を省いて、できることは他の人の倍くらいの水準で行動に移していたんです。
今考えると突っ走りすぎたというか、勢いに任せすぎたみたいな。
突っ走りすぎたというと?
御巫ルキア:最初の半年くらいは、すごい変な尖り方をしてて、僕が活躍している人としか交流しようとしなかったんですよね。それこそA-TOPの創設メンバーなど限られたメンバー。
そんな中で、創設メンバーで初めてのバースデーを僕が迎えることになったんです。
ホストにとってバースデーって大事で、簡単にできるものではないのに思ったより盛り上がらなくて。
みんな雰囲気を掴みきれていなかったとかいろいろ理由はあると思うんですけど、「ああ、そういう感じか……」みたいな。
そのとき気づいたんですよね。ヘルプとかそういうつながりが、仕事につながるんだって。
そこからお店の人たちと仲良くするようになりました。
仲良くするようになってから変わったことはありましたか?
御巫ルキア:笑顔が増えた気がします。自分の卓があってもヘルプに回るようになったし、そこで自然とお客様だけじゃなくてキャストとも仲良くなれたりすると思って。
お店に通うお客様が友達を連れてきて、それが新しいチャンスだと気付くこともありました。
結局仲が良い人が増えるとパッと話せる人も増えるし、居心地がすごく良くなるんですよね。
バースデーがターニングポイントだったんですね。
御巫ルキア:そうですね。ちゃんとホストやってるなって感じるようになったのは、バースデー終わってお店のキャストと仲良くなってからですね。
その後も、つまずいて落ち込むこともあったりました。でもその時に思い出すのは「つまずこうと後で見れば名シーン」っていう言葉。
よく聴いていた曲のフレーズなんですけど、苦しい時期でも、あとから見れば自分に必要だった時間だと思える、みたいな。
そういう経験があったからこそ、今の自分につながってるんかなと思います。
作りすぎず、泥臭く積み重ねる成長戦略
御巫ルキアさんが考える、自分に合うやり方は何ですか?
御巫ルキア:僕はキラキラした華やかなスタイルが合わなかったので、入店してから今まで、ホストとしてのやり方はあまり変わっていないと思います。泥臭く、できることを行動に移して、誰よりも考える。そういうほうが、自分には似合うんです。
なので、自分のことを「泥臭組」って呼んでいて。表がキラキラしているように見えても、裏が泥臭いほうが自分は安定するんじゃないかなと思っています。
泥臭いほうが安定する?
御巫ルキア:僕は、多数から受け入れられるタイプの人間じゃないと思っているんです。王道ホストっぽい雰囲気じゃないというか。ちょっとしたモットーでいうと、「お客様全員から70点を取るより、限られた10人から100点を取る」っていうほうが僕にはいいのかな、と。
多分そこが自分の強みになるから、身だしなみとかを意識してるって感じです。
身だしなみも強みの一つなんですね。
御巫ルキア:そうです。今は金髪ロン毛にしているんですけど、本当に管理が大変で……。すぐ絡まるし、ケアも大変ですし。
でも初回で来ていただいた方にどうすれば印象に残るかを考えると、僕の中で見た目は大事かなって。
僕を初めて見た人には、泥臭いところなんて全く見えるわけないので、あくまで自分磨きの一つという感じです。
そこまで考えているのはなぜですか?
御巫ルキア:本当に全部戦略だと思っているからです。泥臭く動かなくてもできる人はいると思うんですけど、うちのお店を見ていると、泥臭くやっている人の方が伸びている印象があって。
でも、ただ動くだけではなくて、ちゃんと考えることも大事。だからこそ、同じチームの子には「頭を使え」と言っている感じです。
泥臭く動けて、ちゃんと考えられる賢い人が強いってことを、証明したいですね。
A-TOPで感じた、考えて成長できる環境
A-TOPは、どんな雰囲気のお店ですか?
御巫ルキア:ずっとわちゃわちゃしていて、本当に男子校みたいな感じです。良くも悪くも、上下関係が厳しすぎるっていう雰囲気がなくて。
ホストクラブって、なんか怖いイメージがあると思うんですけど、人間関係で悩みにくい環境だと思ってますね。
困ったときに相談しやすい雰囲気なんですか?
御巫ルキア:そうです。大きい店舗だと、どうしても上の人だったり、先輩に相談しにくいところもありそうじゃないですか。
少なくともA-TOPは、困ったことがあればすぐに上の人や先輩に相談できる環境です。
お客様ゼロからのスタートでも、ホストとして成長できたのは、先輩やA-TOPの教育のおかげかなと思ってます。
A-TOPの教育で印象に残っていることはありますか?
御巫ルキア:僕が求人や面接を担当させてもらうことがあるんですけど、そのときに絶対話すのがお店の教育のことです。ホスト業界って、感覚とかセンスでやっている人が多いと思うんです。
でもA-TOPは、感覚やセンスに見える部分も言語化して教えてくれる。
もちろん中にはパッション強めな人もいるんですけど、今お店で伸びているメンバーは、ロジカルに考えて動いている人が多いイメージです。
僕も完全な未経験ではないにしろ、何を頑張ればいいかがすごく分かりやすい環境だったので、未経験の人にとってもありがたいんじゃないかなと思います。
面接ではどんなところを見ていますか?
御巫ルキア:僕が見ているのは、「なぜホストをやりたいのか」という部分ですね。条件面に魅力を感じて、働きたいと思う人もいると思います。
でも面接を通して、言葉の裏側にある「ホストとしてちゃんと頑張る気があるのか」っていう部分を重視するかもしれないです。
「これぐらいでいいや」っていう子じゃなくて、「もっともっと上に」っていう子のほうが行動力が生まれるので、僕は後者のほうがいいかなって思ってますね。
最後にホストに興味がある人にメッセージをお願いします。
御巫ルキア:夜職って、人生を変えるきっかけになる職業だと本気で思っているんです。僕も夜職をきっかけに経営を始めたり、複数の事業に挑戦できています。
ホスト業界に対して不安を持っている人もいると思うんですけど、夢や目標があって少しでもホストに興味があるなら、面接に来てほしいです。
そのときに、ホストの魅力もA-TOPの魅力もお伝えします!
お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
御巫ルキア:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年8月4日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。