大阪ミナミ『Dilemma』夕日紅がゼロからの再出発で見つけたホストの原点【独占取材】
黒服時代の経験からホストの世界へ飛び込み、挫折を経て再びDilemmaで自分らしい道を見つけた夕日さん。
仲間とのつながりや基礎を大切にする姿勢、そして小さな約束を守る誠実さが、現在の成長につながっています。
夕日さんの言葉から、ホストとしての原点と未来を感じてください。
トピック
挫折からの再挑戦、仲間とのつながりが導いた場所
まず、夜の世界に入られたきっかけを教えてください。
夕日紅(ゆうひくれない):最初はキャバクラの黒服からですね。バイトに5連ちゃんで落ちて、見かねたお姉ちゃんがボーイだったらすぐ働けるんじゃない?と電話させられて(笑)即日採用でした。
最初はアルバイトでしたけど、学校をやめて正社員になり、気づけば21歳でマネージャーになっていました。
正直周りよりも良いお給料をいただいていた自負はありますね。
すごいですね! 黒服からホストに転身されたきっかけは?
夕日紅:しばらくして体調を崩してしまって、一度仕事を離れたんです。その間にコロナが流行って、外に出る時間が増えて。そのときにYouTubeでROLANDさんの動画からいろんなホストの動画を見あさるようになりました。
見ているうちに「ホストってかっこいいな」「自分もやってみたいな」と思うように!これがホストを始めるきっかけでしたね。
1年ほどバーで働き、仕事に慣れてから名古屋でホストを始めました。名古屋でホストをしていたのは2年ほどですね。
そこからミナミへ?
夕日紅:そうです!名古屋から移籍をしたときに、ミナミの中でもトップクラスの有名店へ。レベルも高くてたくさんの刺激を受けたんですが、プレッシャーがすごくて……自信もなくしてしまっていたから、自分には合わなかったんだと思います。
悩んでいたときに、名古屋で一緒に働いていたアツイナツがDilemmaに誘ってくれました。
ナツくんはDilemmaに移籍してから、すごく楽しそうに働いていたし、活躍している印象もあったから気になっていたんです。
ではナツさんが移籍のきっかけに?
夕日紅:そうですね。ただ決め手は(櫻井)冬弥さんと話したことですね。当時25歳で、ホストの先の人生のことを気にしていたんですよ。長く活躍しているホストってたくさんいるけど、僕はホストという仕事を通して次のステップにいけたらと考えてて。
そうしたら僕から聞いたわけではなく、冬弥さんのほうから「ホストの先の人生」のことも話してくれたんです。すごいですよね。
キャストの先の人生を見てくれる方ってなかなかいないんと思うんです。だから「Dilemmaって先が見える店なんだ」って思って、入店を決意しました。
今楽しく働けているのも、Dilemmaに移籍したからかなって思います!
本気で頑張るホストだからこそ大切にする基礎基本
今はどんな気持ちでお仕事に向き合っているんですか?
夕日紅:今が一番「ちゃんと頑張れてる」って思いますね。以前は正直、運が良かっただけだったなって。
今はゼロから本気で、自分の力で注目されるようになりたいと思っています。
再出発をきっかけに、夕日さんの中で意識が変わった部分はありますか?
夕日紅:とにかく「基礎基本」を大事にするようになりましたね。基礎!基礎!基礎!の毎日です。基礎基本っておろそかにしがちなんですが、その先にチャンスが落ちているんです。チャンスはすべてモノにしたいですからね。
基礎というのは本当に些細なこともそう。当たり前のことを当たり前にやること。仕事以外の時間もホストのことを考えるようになりました。
お店だったら楽しませる自信があったとはいえ、基礎については「やっているつもり」だったんですよね、きっと。いろいろ失敗をしたからこそ気づいたことです。
当たり前のことを積み重ねるだけで、仕事の充実感が全然違います。
仲間や環境からの影響も大きいのでしょうか?
夕日紅:それはもう!すごく!例えば(如月)叶愛さん。話がうまいし、ボキャブラリーがすごい!関西ならではのトークは本当に圧倒的です。
Dilemmaの入店の決め手になった冬弥さんも、ホスト以外にもシーシャバーをやったり、人生が豊かだなと思う方。考え方など学ぶことがたくさんあるんです。
Dilemmaに誘ってくれたナツくんも筋トレ仲間なんですが、一緒に頑張る人がいると、自分も自然と引き上げられる感覚がありますね。
仲間から学びたいと思う夕日さんもすごいです!
夕日紅:Dilemmaという環境がそう思わせてくれるんです。Dilemmaって人の良いところを見つける人も多くて、自然と良いところに目がいく。それに学びたいとか真似したいとかって思うんですよね。
だってみんなの良いところを取り入れれば、まさにハイブリット。理想のホスト像にどんどんつながると思うんです。
今の時代にあったホストにいかに近づけるか、が今目指しているところです。
信頼は小さな約束から──誠実さで掴んだ成長
夕日さんが今、お仕事の中で特に意識していることはありますか?
夕日紅:基礎基本の当たり前の部分ではあるんですが、「どんな小さな約束も守る」ということです。昔は、正直なところ軽く考えていた部分もあって。
「これだったらできるだろう」という見立ての甘いまました約束、ぼそっと言っただけで意識が追いついていなかった約束など、小さな約束って守れていませんでした。
でも、それを何度か繰り返して気づいたんです。
どんな小さなことでも、約束を破ると信頼が少しずつなくなっていくって。
その考え方に変化があったきっかけは何だったんですか?
夕日紅:Dilemmaに移籍したときですね。ありがたいことに「Dilemmaにも遊びに行く」と言ってくれたお客さんもいたんですが、結果的に誰も来なかったんです。
最初は落ち込みましたけど、冷静になって考えたら、自分自身にも原因があったんじゃないかって思ったんです。
名古屋から移籍して「もう移籍はしないわ」ってきっと言ってたんだなって。きっとこうしたなにげない言葉にも責任を持ててなかったんですよね。
その経験を通して、「信頼って積み重ねでしか生まれないんだ」と実感したんです。
なにげなく言った一言までしっかり気を配るからこその信頼ですね。
夕日紅:おっしゃる通りです。些細なことも、できないことはまず言わない。言ったなら守る。当たり前なんですけど、大事なことだって痛感しています。
だからこそ基礎を大事にしなければならないんですよね。
基本と信頼を大事にしつつも、ホストのお仕事も楽しまれているように感じます!
夕日紅:そうですね!Dilemmaに来る前って自信をなくしてしまったけど、Dilemmaの人たちってすごく自分の近くにいてくれるから頑張ろうと思って、今は自信を取り戻してきたのかな。
やっぱり仕事って一緒に働く人って大事ですよね。
毎日裏で「よっしゃ!今日も頑張るぞ!」って独り言を言って気合を入れてから仕事に行くくらい、今はやる気もみなぎっていますよ!
夕日紅の未来。ホストとして、人としての成長
Dilemmaはどんなお店だと感じていますか?
夕日紅:みんな明るくて、本当に男子校みたいなお店ですね。ふざけるときは全力でふざけるけど、仕事になると全員が真剣。オンとオフの切り替えがしっかりしていて、気持ちのいい雰囲気です。
未経験で入ってくる人もすぐに馴染めると思います。良い意味で「ホストっぽくない」お店なんですよね。女の子もアットホームって言ってくれるので、思うほど敷居は高くないと思います!
夕日さんのお話をうかがっていると、Dilemmaさんがとても良い環境だということが伝わってきます!
夕日紅:そうなんです!僕も環境をかえてDilemmaに来て良かったなって!それにうちは海外旅行があるんです。僕は入ってすぐタイに行きました。自分から海外に行くきっかけがなかったので、すごくうれしかったですね。
お店として年に2回海外旅行があるんですけど、仕事も遊びも本気で楽しめる環境があるって本当に恵まれていると思います。
人にも恵まれていて、本当に毎日が楽しいんです!
夕日さんの今後の目標も伺いたいです!
夕日紅:まだ具体的に「こうなりたい」という形は見えていません。今はがむしゃらにホストを頑張って、あと2年ぐらいで次のステップに進みたいと考えています。
「ホストの先」というも、冬弥さんからお金の使い方や考え方をたくさん学んで模索していきたいですね。
最後に、ホストを目指す方へメッセージをお願いします。
夕日紅:迷っている時間が一番もったいないと思います。それに迷っているということは、どこか心の中で「やりたい」という気持ちがあるということ。
実際にホストって、やってみて初めてわかることがたくさんあります。気になっているなら、まずは動いてみてほしいです!
本日は素敵なお話ありがとうございました!
夕日紅:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年10月30日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。