人の心を動かす獅子!『CLUB ROI』憲宝潤が目指す歌舞伎町ホストとしての高み【独占取材】
公開日:2024/08/05
今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は歌舞伎町のホストクラブ『CLUB ROI』にて運営側を務める憲宝潤さんにお話をうかがいました!
憲宝潤さんは素晴らしい活躍の経歴を残し、さらには40歳を超えても第一線で走り続けるなど、数多くの爪痕を残したホストです。
女性に対してもお店の従業員に対しても、一人ひとりと真剣に向き合うその姿勢は「日本一の接客」との呼び声も挙がるほど。
本インタビューでは、活躍の秘訣や経営するお店の教育に注ぐ想いなどを存分に語っていただきました。
この記事を読めば年齢関係なくホストとして活躍できるコツが見つかるかもしれません!
トピック
40歳を超えても第一線で活躍できました
―潤さんのホスト歴を教えてください。
憲宝潤(さだとみじゅん):2014年に歌舞伎町の老舗ホストクラブ『愛本店』に入店しました。この時が34歳でホストとしては遅めのデビューでした。
そこから数々の活躍を遂げて、2019年12月に同店を退店。退店後は一度お休みをいただきました。数えていたのですが大体278連休ほど(笑)
一時休息を経て2021年10月にL’s Collectionの某店へ復帰、この時すでに40歳でしたが、駆け抜けていって多数の経験を積み、運営メンバーの中核人物にもなりました。
そして、2023年7月に『CLUB ROI』をオープンさせて経営陣に落ち着いたという流れです。
―目標に到達できたのはいつ頃でしょうか?
憲宝潤:『愛本店』時代から『L’s Collection』時代にかけて2回~3回、最近だと2022年の41歳の時ですね。
ただ休んでいた10ヶ月の期間でお客さまとはほとんど切れてしまっていたので、ほぼゼロの状態からお客さまと関係を作っていきました。

写真提供:憲宝潤さん
―ホストとして活躍をするための秘訣はあるのでしょうか?
憲宝潤:世間の当たり前を常識としてやること。
挨拶はもちろん、感謝を伝えること。それこそ遅刻しないとか、本当に当たり前のことをこなすことが重要ですね。
そして、当たり前のことを前提にした状態で、目の前の女性が何を求めているのかを考えました。
癒やしなのか、お店の外で一緒に過ごす時間なのか、女性によってニーズは人それぞれですが、そのニーズをいち早く掴むことが活躍するポイントです。
―どのようにして女性のニーズをキャッチしたのでしょうか?
憲宝潤:仕事や生い立ちなど、相手のことを知れば何が必要かがわかると思います。
その求められていることを提供できれば、自然とその人にとってお金を使う価値が生まれますよね。
―お客さま一人ひとりと深い人間関係を構築していったということでしょうか?
憲宝潤:その通りです。
ニーズだけでなく、お金の価値観が一人ひとり違うことも理解しなければなりませんね。
―なぜでしょうか?
憲宝潤:ホストはたしかに1万円から遊べます。その1万円ってホスト業界からしたら安いと見られがちだけれども、1万円を使う人が100人集まれば100万円です。
でもそのお金の価値を理解せず「1万円しか使わない」って言ってしまえばそれでおしまい。1万円でも「たったこれだけ」なんて言われたら、そのホストにお金を使いたいとは思いませんよね。
結局は人と人でつながっていないと、ちゃんとお金を使ってもらうことはできないし、お互いの価値観を理解できなければダメなんです。
どんな年齢でもノウハウを持っているのがROIの強み
―潤さんは教育に対してどのようにお考えですか?
憲宝潤(さだとみじゅん):教育のモットーは当たり前のことを当たり前にすることです。
悲しいことにホストをはじめ夜職は、世間で言われる当たり前のことをこなせない方が多いんです。幼少期に教わらなかった方がいるんです。
たとえば「いただきます」「ごちそうさま」をはじめとする挨拶。それらを当たり前と認識していない方が多いのもこの世界なんです。
自分の当たり前が人の当たり前でないことを、この世界に入って痛感しました。
だからこそ、僕は世間の当たり前、いわゆる常識というものをまず徹底して教え込みます。
なぜなら僕は世間の当たり前=常識を大事にしたから活躍できたと考えているから。
なので、まずは当たり前、世間の常識を伝えていきたいというのが教育方針です。
―そのうえで先ほどおっしゃった「人と人とのつながり」や「お金の重み」を教え込まれるのでしょうか?
憲宝潤:そうですね。
ただ、ホストになりたい理由が「稼ぎたい」という方も多いのが実情です。そういった方にも、まずは健全な営業スタイルの重要性を伝えるようにしています。
僕自身は、お客様との関係性を築くうえで、その方がどのように応援してくださるタイプなのかを見極めるようにと伝えています。無理のない範囲で、長く信頼関係を築いていくことが一番だと思っています。
昨今のニュースでも問題視されているように、売掛トラブルはホストにとってもリスクになりますし、業界全体としても注意が必要です。
だからこそ、日々の接客でお客様をしっかり理解する姿勢が求められると思います。
―潤さんが考える「本当のホスト」を教えてください。
憲宝潤:仕事の本質が何なのかを理解していることでしょうか。
「活躍したい」「注目を集める存在になりたい」という夢があったとしても、先ほど挙げたようにお給料がなければ何も始まりませんよね。
それこそ注目をどれだけ集めても、手元にお金が残っていなければ、それらは見せかけになってしまいます。これでは意味がないんです。
だから僕は、これも当たり前ですがお給料もあったうえで活躍していくことが大事だと考えています。
ちなみに僕は月収1,700万くらいをお給料としていただいたことがあります。夢がありますよね。
一目置かれる存在になるまでの軌跡
―潤さんはどうしてホスト業界へ足を踏み入れられたのでしょうか?
憲宝潤:今はホスト1本ですが、もともと神戸でいろいろな店舗を経営をしていたんです。
最初は建築の仕事からはじめ、次に居酒屋、ラウンジ、ボーイズバーとさまざまな事業を展開していました。
もともと経営をすることが好きなんです。月収は21歳から100万を切ったことがありません。
次に何をしようかと考えた時に、ホストだなと考えたんです。
せっかくホストをやるなら神戸ではなく、日本の中心である東京でホストクラブを出店しようと思って、満を持して上京しました。
―まずはキャストに挑戦されたのでしょうか?
憲宝潤:ええ。当時はホストの経験はゼロ、この経験もお客さまもいない状態で経営を始めるのはいかがなものかと思ったんです。
なので、まずはキャストをやろうと思いました。当時はすでに30を超えていましたね。
最初に在籍した『愛本店』は50年以上の歴史を誇る老舗ホストクラブ。他のお店も体入に回りましたが、自分の中で日本一のお店で注目を浴びる存在になりたいと思い、『愛本店』への入店を決めました。
当時はテレビにも度々取り上げられていましたね。
中核メンバーの壱とは今でも仲良くやっています。当時は建築やラウンジの経営と両立してホストをやっていました。

写真提供:憲宝潤さん
―一度業界を去っていますが、どうして復帰されようと思ったのでしょうか?
憲宝潤:『愛本店』を退店した後、嬉しいことにたくさんのホストクラブさんから声がかかりました。ただ全て断っていました。
その中でエルコレさんは熱量が高く長期間アプローチしてくれたので、エルコレさんでまたホストをやってみようと思ったんです。
最初はバイトだったのですが、いつの間にか真剣になっていました。それこそ毎日出勤していましたね。
当時入店したお店は日本で3番目に注目されていたホストクラブ。20代のキャストがほとんどで、特に存在感を放っていたホストも約10名。本当にすごいお店でした。
その中で一目置かれる存在になるの難しかったのですが、人との繋がりを大切にした末に、2021年のバースデーでグループでも高い信頼を獲得しました。
上半期はグループでもめざましい活躍をしまいた。繰り返しになりますが、人との繋がりを大切にしながら本気で向き合えば、40歳を超えても第一線で走り続けられるんです。
―そうして夢であったCLUB ROIのオープンを実現されたんですね。
憲宝潤:ええ。出店までは1年弱かかりましたが、運よく箱が空き『CLUB ROI』をオープンしました。
ROI(ロワ)はフランス語で「王様」という意味。店名は当時いたエルコレのとある方につけていただきました。
CLUB ROIは中心人物への道を切り開けるホストクラブ
―CLUB ROIの強みを教えてください。
憲宝潤:面白い子が多いことですね。
実際初回のお客さまに選んでくれた理由を尋ねると、「面白かったから」「楽しかったから」いった回答が目立ちます。
これからホストをやろうと考えている子は「面白い子が多い」と聞いて、応募を躊躇してしまうかもしれません。ですが、実際は最初から話せる子のほうが少ないですよ。
何が言いたいかというと、自分の中でハードルを上げ過ぎなくても大丈夫。真面目に仕事へ臨んでくれれば、なにも心配する必要はありません。
それに『CLUB ROI』は個人店なので、一人ひとり適切なタイミングでノウハウをレクチャーできるのも強みですね。
―従業員の方々との時間も大切にされているのですね。
憲宝潤:ええ。一人ひとりと話す機会は多いですね。
入店前でも、体入してくれた方たちとご飯に行くこともあります。
ホストとして活躍するノウハウは僕がしっかりと教えていくので、経歴などは気にせずチャレンジしてほしいです。
―これからのCLUB ROIの展望を教えてください。
憲宝潤:従業員を増やして拡大移転や2店舗目を出店したいですね。
―最後にホストに興味がある方へメッセージをお願いします。
憲宝潤:「人生一度、悔いのない行動をしよう!君を注目の存在にさせるのは僕だよ」ですね!
―本日は素敵なお話ありがとうございました!
憲宝潤:ありがとうございました!
※本記事は、2024年8月5日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。