歌舞伎町ホスト『CENTURY TOKYO』九条麗が体現する、考えて動くことで変わるホストの成長論【独占取材】
現場仕事をしていた九条さんにとって、ホストは人生で初めて自分で決めた目標。
人に聞き、基礎を磨き、小さな約束を守りながら自信を積み上げてきたといいます。
空気感を読む接客や後輩への言葉から見えてきたのは、考えて動くことで人は変われるということ。
九条さんの言葉から、CENTURY TOKYOで成長するヒントが見えてきました。
トピック
初めて自分で決めた目標が、ホストだった
九条さんはもともとホストに興味があったんですか?
九条麗:全くなかったです。ホストに別に興味なかったんですよ。ずっと現場の仕事をしていて、16から19まで現場で働いてたんですけど、ある時インフルで寝込んでしまって。もともとYouTubeも見ない人間だったんですけど、暇だったから携帯を開いてみたんです。
最初は別の動画を見てたんですけど、関連動画でホストの名前が出てきて。だんだんその人の動画を見るようになって、新しい店舗がオープンするみたいな動画を見たんです。
それがきっかけですね。
動画を見てホストに応募するという行動力がすごいです!
九条麗:現場の仕事をしていた時から、何か違う道を求めていたのかもしれません。何の目標もなく現場の仕事をしていて、なんとなくこのままその業種で社長になってとか、そこで天井が見えちゃって。大体限界はこれぐらいなのかな、みたいな。そこに対しての目標も強い目標じゃなかったんです。
その時に、全く関わったこともない、見たこともないホストが流れてきて、キラキラしてるなって思ったんです。
自分の人生で初めてできた目標が、ホストとして上にいくことだったんです。
初めて自分でたてた目標だったから、行動できた?
九条麗:そうです。幼少期はプロ野球選手になる、と言っていたんですが、それもお父さんの影響で。自分の目標じゃなかったんですよ。
でもホストは違った。目標もできたからこそやりたいって思えたんです。
未知のホスト業界、不安はありませんでしたか?
九条麗:全くなかったです。気合いでなんとかなるんだろうなって思ってました。「やれるまでやり切ろう」という思いで一直線だったので。早かれ遅かれ目標も達成できるだろうけど、その期間がどれぐらいになるかなぐらいの感覚でした。
ただ一心に「ホストで上にいくぞ!」という気持ちだけで、新しい店舗のオープンに飛び込みました。
自分で選んだ目標だからこそ、絶対に成し遂げたいっていう気持ちが違ったんだと思います。
停滞期を抜けたのは、基礎を磨いて作った自信だった
九条さんというと、ずっと順調なイメージですが……
九条麗:そうですね。3ヶ月目以降から、ある程度の手応えは感じていたんですよ。お給料もそれなりにいただいていました。でもそこから先が難しくて。次のステップになかなか行けない期間というのが2年くらいありましたね。
2年というかなり長い停滞期ですね。
九条麗:そうですね。停滞してたからこそ、本当に人に聞きまくってたんです。先輩とかいろんな人の話を聞きまくって。そこで自分にはもっと自信が必要だなと思うようになったんです。
自信をつけるためにも、まずは積極性を身につけようと思いました。
自信を持つために積極性?
九条麗:そうです。でもその積極性を出すためには、まず基礎基本を身につけることが先。他の人よりもテーブルマナーを完璧にするようにしました。誰でもできることを、まずは完璧にこなすところから始めました。
「誰でもできることを、誰でもできないくらいやる」ですね。大きく何かをしたかと言われたら、そんなことはないんです。
でもその地道なことをコツコツやった結果、自信がついてきて。
それが積極性にも表れて、停滞してた時期から抜け出せたのかなっていう感じです。
基本を完璧にすることが自信になって、積極性が生まれるということですね!
九条麗:はい。この停滞期に大きかったのは、やっぱり店長の黒崎さんの存在。黒崎さんに話をずっと聞いてたんです。黒崎さんは、すごく事細かに教えてくれる方で。接客スキルを黒崎さんから学んだことが一番強いかもしれないですね。
基礎を自分で磨くのと、先輩から積極性の見せ方を学ぶ。その二つが揃ったから、変われたんだと思います。
「誰でもできることを、誰でもできないくらいやる」という言葉も印象的です。
九条麗:これは野球のイチロー選手の言葉なんです。自分も好きな言葉なんです。毎日の小さな自分との約束を守り続けることが、本当に自信につながるんです。
毎日スケジュールに対してもそう。とにかくスケジュールをしっかりこなすことで、自分を好きになるんですよね。
ゴミが落ちてる時に拾える自分でいるか。人が嫌だなと思うことをちゃんとできてるか。トイレ掃除も1日1回は必ずするんですよ。
こういうことができてる自分を好きになる。今日もまた自分との約束守れたなっていう。そこが自信につながってきたという感じです。
事前に考え、その場で整える。余韻まで設計する接客
九条さんが接客で大切にしていることは何ですか?
九条麗:空気感ですかね。「これを言ったからこれを返す」という正解ってないと思うんです。10人のお客様がいたら、10人違う回答をしなきゃいけないくらい、やっぱり人それぞれみんな違うんで。
その時の場の空気感を瞬時に察して、その温度差をいかに早いスピードで合わせて、いかに長くその温度差で一緒にいられるか。これを大事にしてます。
温度感?
九条麗:すごく落ち込んでるお客様もいれば、次に行くお客様はめっちゃワイワイしてるお客様もいるじゃないですか。中には職場の人に相談できる人がいなくてとか、あんまりハッピーじゃない人たちも来たりするんですよ。
だから温度差を合わせながら、なるべく聞き手に回る。最初は自分が7〜8割話して、場の空気を作るんですけど、終わる時には自分が3~4割、相手が7~8割くらいになるように。
いっぱい話を聞き出すことができたらいいなって思うようにしてます。
温度感を合わせるために空気感を察するんですね!
九条麗:そうです。でも同じお客様の卓につくにしても、毎回毎回、自分の中であらかじめ「こんな感じで接客しよう」って考えた上で席に着いてます。
その上で、実際に席に着いた時の空気感を読みながら接客しています。
僕は接客を60分のドラマに例えるんですけど、最後が一番大事なんです。いきなり20分で盛り上げきっちゃうと、フィナーレが来ないじゃないですか。
40分くらいからじわじわと50分くらいかけて、だんだんフィナーレが来て、いいシーンになる。そうすることで、また次も見たいと思わせる。
その流れを接客中に心がけてやってます。大体帰る時間に向けて「最高だったな、もう少し一緒にいたかったな」って思ってもらえるようなドラマを作るんです。
すごく細かく組み立てをされているんですね!
九条麗:遊園地も「行ってよかったな」っていう余韻から、楽しい思い出話ができるじゃないですか。その感覚を大事にしてます。「また行きたいな」って思わせることができるホストが一流だと思うんです。
毎回同じ接客だったらお客様も飽きちゃうし、毎回その中で多少の変化を加えながら、意識して考えながら接客をしないと。
考えながら接客することが大切?
九条麗:そうですね。空気を読むってひたすら場数踏むしかないし、考えてない人は絶対にできないんですよ。考えてるからこそ、話すことも出てくるし、空気感をどう合わせたらいいかっていうのは、脳死でいたら絶対にわかることができないんで。
常に何かを考えながら接客しなさいってのは後輩には伝えてますね。
考えることって、お客様のことを大事にしないとできないこと。どう過ごすのかが一番大事だと思ってるんです。
まずは目の前のお客様を楽しませることが大事。その積み重ねがお店全体の力になると思っています。
できることを積み重ね、下から火がつく環境へ
後輩に教える時も、基礎を大切にしているんですか?
九条麗:そうですね。お店全体で最初に教えることがテーブルマナーだったり、ファーストシャンパンコールとか。誰でもできることは今でも継続して教えてますね。
自分自身も、誰でもできることを完璧にこなすところから自信につながっていったので。そこは後輩にも伝えたい部分ですね。
そのうえで後輩には、その子の立場の目線になって会話をするようにしています。キャストによって性格も違うし、吸収率も違う。「この子はどんな感じであれば話が入ってくるのか」を考えるんです。
自分の失敗談から話すようにもしていますね。
失敗談ですか?
九条麗:人は長所で尊敬されて、短所で愛されると思っているんです。だから実際に聞きに来てくれるキャストには、自分のダメだった部分だったりとか、そういう短所の部分を見せるんです。
「この人のこういうことがあったんだ、俺でも行けるかもしれない」という気持ちにさせてから教えるようにしてますね。
だから聞きに来る子には、その子に入る言葉で伝えるようにしています。結局、本人が考えて動かないと変わらないので、まずはその子ができることから話すようにしています。
その子ができること、というのは?
九条麗:いきなり高い目標は無理。だから毎日誰よりも自分が一番声を出したとか、誰よりもヘルプで気を使えたとか、毎日できることを、その日だけでも1日でも自信を持たせるんです。そうすると、その日だけの目標が1週間単位の目標になって、最終的には月単位の手応えにもつながっていくんです。
僕は出勤したいなと思えるお店にしたいんです。でも仕事なので、楽しいだけでは続かない。だからこそ、一人ひとりが成長して、手応えを感じられる状態まで持っていくことも大事だと思っています。
もちろん上層部が背中を見せることも大事。上だけが強くても、いいお店にはならないと思っています。
上層部だけが頑張るのではなくて、中間層の子たちだったり、新人の子たちだったり、下から火がつく状態を作りたいんです。新人が頑張れば、中間層も負けないように頑張る。中間層が頑張れば、上層部も刺激を受ける。そういう組織作りがいいなと思っています。
CENTURYはできることから始められる環境ですね!
九条麗:そうですね。僕はホストをするうえで一番やる気が大事だと思っています。やる気が一番で、スタイルがいいとか、そんなのはいらないです。
家を内見に行くと想像してみてください。タワーマンションみたいな、見た目がいい外観。これがホストでいうルックスだと思うんですよ。
でも中に入ってみたら、間取りが悪い、住み心地が悪い。見た目がいいのに中身がダメなホストがこのパターンです。
一方で、見た目はそんなに良くないな、古そうだなって思ったけど、中に入ってみたらめっちゃ住み心地がいい。これが本当に活躍できるホストの特徴です。
やる気さえあれば中身は磨かれますし、外見は後から何とでもなります。CENTURYに来たら中身も外見も磨かれていくと思いますよ!
本日は素敵なお話ありがとうございました!
九条麗:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年7月28日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。