歌舞伎町『TOP DANDY別館』のVolが語る、異色の転身理由とこれからの挑戦【独占取材】

総工費3億円というスケールの内装美が広がる特別な場所で、華やかな空間に引けを取らない存在感を放っていたのが、今回インタビューさせていただいた『TOP DANDY別館』のVolさんです。
まだ入店2週間目ということでしたが、柔らかな物腰と落ち着いた語り口からは新人らしからぬ風格が漂い、まさに"これから"を期待せずにはいられない逸材。
この記事では、元プロゲーマーという異色の経歴も持ち、話を聞けば聞くほど惹き込まれるVolさんの素顔に迫ります!
トピック
異色のキャリアからホストの世界へ

はじめに、Volさんのご経歴をお聞きしてもよろしいでしょうか?
Vol(ヴォル):プロゲーマーとして5年間活動し、その後メンズコンカフェを経て、現在はホストとして働いています。ゲームとの出会いは、小学校に上がる前に親のパソコンで遊びはじめたのが最初でした。そこからどんどん夢中になって、気づけば17歳の頃には、ゲームの収益だけで生活できるようになっていたんです。
最終的にはプロとして活動し、『荒野行動』というゲームで日本一になることができました。
そこからプロゲーマーの引退を決意した理由もお伺いしても?
Vol:ずっと全力で走り続けた結果、あるときふと燃え尽きたような感覚に襲われてしまって……。「もうやり切ったな」という思いが生まれたんですよね。このまま惰性で続けても、自分のためにも、周りにも迷惑かなと思って、引退を決意しました。
引退後はどう過ごされていたのですか?
Vol:包み隠さずにお話すると、引退後は1年半くらいニート生活をしていたんです。でも当然ですがその生活も長くは続かず、プロ時代に貯めていたお金もだんだん底をついてきて……。
そんなとき、元チームの代表がオーナーに「メンズコンカフェのオープニングメンバーとして働かないか」と声をかけてもらったんです。
それがきっかけで、まずはメンコンの世界に飛び込みました。
メンコンで働いてみて、どうでしたか?
Vol:コンセプトが“王子様系”のメンコン、そのコンセプトやお店の雰囲気はすごく素敵でした。ただ、自分の性格的には少しハードルが高かった部分がありましたね。メンコンで働いていた時に着ていた衣装が白を基調とした華やかで、汚してしまわないかなと。
細かな部分が気になる性格がゆえに、楽しさもありつつ、正直、しんどさもありましたね(笑)
それらの思いがあって、ホストの世界に飛び込んだんですね。
Vol:そうですね。ただ、衣装のこともありましたが、それ以上に、もっと一人ひとりのお客様としっかり向き合える環境で働きたいと思ったんです。メンコンではルール上、お客様との関わり方に一定の距離があって、それがその世界の良さでもあるんですけど、僕はもっとお話の深い部分まで寄り添いたいタイプなので、自分にはホストの方が合っているのかなと。
私服で働けることも大きかったですし、より近い距離感で接客できるところに惹かれて、ホストとしてやっていくことを決めました。
TOP DANDY別館にはいつ頃入店されたんですか?
Vol:実はホストとして本格的に働き始めてから、まだ2週間(※取材時は2025年6月初旬)しか経っていないんです。2025年5月中旬に体験入店して、そのままこの『TOP DANDY別館』に入店を決めました。叶成さんにInstagramでDMを送って、そこから面接につなげていただきました。
知り合いがいるホストクラブで働くという選択肢もあったのですが、逆に頼れる人が誰もいない場所のほうが自分に甘えが出ないと思って、あえて縁のない環境を選んだんです。
本気と書いて”マジ”で挑む接客スタイル

ホストとして意識していることはありますか?
Vol:まだ始めて2週間ではありますが、僕の接客スタイルを一言で言うなら、“本気(マジ)”ですね。お客様とは、ホストと姫っていう関係以前に、1人の人間同士として向き合いたいと思っています。
だからこそ、どんな時も中途半端にはしたくないし、「今日来てよかった」「また会いたい」と心から思ってもらえる時間を提供することを心がけています。
実際、どの職業もそうですが、相手にお金を使っていただくことって大きな決断だと思うんです。その時間や体験に後悔してほしくないし、最高のエンタメを届けたい。そんな想いで、いつも“本気(マジ)”で向き合っています!
これまでで嬉しかったことや辛かったことは?
Vol:やっぱり嬉しかったのは、初回で来てくださったお客様が、「また会いたい」って言ってくれた時ですね。自分の接客が誰かの記憶に残って、次に繋がったと実感できる瞬間は、何よりも嬉しいです。逆に辛かったのは、関係を築けたと思ったお客様とのご縁が切れてしまったとき。この2週間でもたくさんのお客様と出会ったのですが、中々上手くいかないこともありますね。
でも、それも自分の全力を尽くした上での結果なら、悔いはないと思っています。全力でやったうえでの失敗なら、それは次に活かせる“糧”だと思っているので、そこまで落ち込まずに前を向くようにしています。
インタビューをしていて、着実にステップアップしている印象なのですが失敗エピソードはありますか?
Vol:いっぱいありますよ(笑)ありがたいことに、入店して2週間でたくさんのお客様と出会う機会があって、初めましてのお客様が多いので「初めまして。Volです!」とご挨拶をさせていただくのですが、「この前会ったよ」って!
「あ!やってしまった!」と思いましたね。そうならないように、ちゃんとやっぱり一人ひとりのお客様ともっと本気(マジ)で向き合わないとって!
SNSを武器にブランディング

VolさんはSNSを活用されていると思いますが、意識していることはありますか?
Vol:X(旧Twitter)やInstagram、TikTokといろいろ使ってきた中で感じたのは、「SNSでバズる=掛け算」だということです。それらの軸となる要素がビジュアル、面白さ、独自の存在感。この3つがどれだけ揃っているかで、人の印象って決まってくると思っていて。
その中でも、独自の存在感は一番後天的に鍛えられる部分だと思うんです。自信からくるものというか、自分を信じて、自分らしさをしっかり見せていく。
たとえば、ルックスがずば抜けてかっこよくなくても、自信を持って堂々としていれば、それが独自の存在感として伝わる気がします。
僕はまずそこを大事にして、SNSで自分をしっかりさらけ出すようにしています。
SNSをうまく使うためには、まず何から始めるべきだと思いますか?
Vol:まず、うまくいってる人の真似から入るのが一番早いです。僕はプロゲーマー時代から、「勝ってる人のプレイを全部真似して、自分の中で咀嚼してからアレンジする」っていうスタイルで成長してきました。
TikTokにしてもXにしても、まずは惹かれるホストの投稿を研究して、「なぜウケているのか」を分析することから始めています。そこに自分らしさを加えると、オリジナルなブランドが見えてくるのかなと。
Volさんが参考にされているホストさんはいますか?
Vol:今一番意識して見ているのは、他店ですが櫻井瑛紫さんです。SNSのブランディングがめちゃくちゃ上手くて、特にTikTokの見せ方とか、どうすれば人の目を引くのかを徹底的に計算されてる感じがします。
僕も日々研究中ですが、本当に勉強になる方ですね。
SNSをこれから始める新人ホストにアドバイスはありますか?
Vol:正直、最初は誰でも伸び悩むと思います。でも大事なのは、まずやってみること。そして続けること。最初からオリジナルを出そうとするより、まずは真似る。それに、インスタ、X、TikTokってそれぞれ特性が違うので、全部に力を入れようとせず、自分の得意なところを伸ばすのがいいと思います。
僕は特にTikTok重視ですね。ここ最近はTikTokライブに力を入れているのですが、やっぱり配信って、その人の雰囲気とか話し方、空気感まで伝わるので、一番自分を知ってもらう手段として良いなと思います。
TOP DANDY別館という選択

入店の決め手は何でしたか?
Vol:一番の理由は、「知り合いが誰もいない環境で、自分を甘やかさずにゼロから挑戦したかった」からです。ホストクラブって、どこも仲間意識が強いぶん、身内感が出てしまいがち。でもTOP DANDY別館は、新店ということもあってフラットな雰囲気があったし、実際に面接でキャストたちと話してみた時に、すごく物腰が柔らかくて丁寧に対応してくれて。
ここなら本気で頑張れる、自分を追い込めると思ったんです。
あと、僕の方からInstagramで叶成さんにDMを送って、面接に進ませてもらったんですが、その時点で「このチャンスを逃したくない」と思ってました。
別館の魅力を3つ挙げると?
Vol:まず1つ目は「人」です。キャストの皆さんも運営の方々も本当に優しくて、未経験の僕にも一から丁寧に教えてくれました。失敗しても頭ごなしに叱るんじゃなくて、まず褒めてから改善点を伝えてくれる。そのおかげで、安心して挑戦できる環境が整ってると思います。
2つ目は「集客力」。これはメディア力とも言えますが、やっぱりTOP DANDYというブランド力がすごくて、毎日お客様が安定して入ってくるんです。
僕みたいな完全未経験者でもチャンスがある。努力が報われやすい環境って、すごくありがたいです。
3つ目は「内装・設備」です。とにかく店舗が新しくて綺麗。パーテーションにモニターが埋め込まれていたり、音響や照明も最先端のものが使われていて、毎日出勤するたびにモチベーションが上がります。
僕、ゲーム時代からそうなんですけど、周囲の環境が整ってるとテンションもパフォーマンスも上がるタイプなので(笑)。そういう意味でも、別館は理想的な職場ですね。
実際に働いてみて、印象はどうでしたか?
Vol:良い意味で期待を裏切られました。面接のときに感じた「優しい雰囲気」は本物でしたし、何より、皆さんが「仕事に対して前向き」なんです。愚痴を言う人もいないし、みんなで店を良くしていこうという意識が共有されている。
僕みたいな未経験者にもちゃんと居場所があって、「ここなら本気で頑張れる」と心から思えました。
未経験の挑戦者だからこそのこれから

目標や尊敬している人はいますか?
Vol:目標にしているのは、TOP DANDY別館で僕の師匠でもある叶成さんです。僕が別館に入店するきっかけにもなった方で、ホストとしての姿勢や努力の量、人としての魅力も含めて、本当にすごいなと思っています。
本人には恥ずかしくて直接は言えないんですけど、成さんみたいに活躍できるようになるが、僕の中での第一目標です。
もちろん、そう簡単ではないことは承知です。でも、だからこそ挑む価値があるし、その過程で自分自身も成長していけるんじゃないかと思ってます。
では叶成さんのような中核を担うようなホストになるのが目標?
Vol:そうですね!でもいきなり大きな目標だけを掲げると現実味がなくなるので、「今何をするか」を日々考えながら動いています。
僕は目標達成に向けて、段階的に枝分かれした小さな目標を設定して一つずつクリアしていくタイプなんで、それをホストでも貫いていきたいと思っています。
最後にホストを目指す人、迷っている人にメッセージをお願いします。
Vol:僕自身、まだホスト歴2週間ですけど、ここまで楽しくてやりがいのある仕事はなかなかないと思っています。最初は誰でも不安だと思うんですよ。でも、飛び込んでみたら世界が変わると思います。
僕もそうだったので。もし迷っているなら、「やってから考える」くらいの気持ちで一歩踏み出してみてほしい。
TOP DANDY別館は、挑戦する人を本気で応援してくれる場所です。
これからのVolさんのご活躍を楽しみにしています!本日はありがとうございました!
Vol:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年6月20日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。