人を動かすホストへー叶成が歌舞伎町『TOP DANDY別館』で挑む文化づくりと覚悟【独占取材】
公開日:2025/06/20
あの『TOP DANDY本店』の叶成(かのうせい)さん。
キャリアの絶頂ともいえるタイミングで、彼はあえて新店舗『TOP DANDY別館』への移籍を決断しました。
「文化をつくりたい」と語る彼は、現場に立ち続けながら、面接・接客・育成まで自ら担っています。
挑戦を止めない叶成さんに、今の思いや目指すお店の未来についてインタビューしました。
トピック
「ここで終わっていいのか?」──叶成が選んだ、“文化づくり”という道
TOP DANDY本店で活躍していた中で、なぜあえて別館に?
叶成(かのうせい):正直、本店でこのまま“すごい人”としてい続けるのもありだったんです。でも、ふと思ったんですよね。「このままでいいのかな?」って。僕って常に何かに挑戦してきた人生だったんですよ。
だから達成感はあっても、心のどこかで「まだ何かできるんじゃないか」って思いが消えなかったんです。
まさに“挑戦者”としての人生。
叶成:はい。ホストになったときも、アイドル活動を始めたときも、格闘技を始めたときも全部自分から“やってみたい”って飛び込んできた。成功が保証されてなくても、やらずに後悔するより、やって後悔したいタイプなんです。
そんな中で別館の話を聞いた時、「ゼロから立ち上げる新店舗」「文化をつくる役割」っていうのがめちゃくちゃ刺さって。
最初は2割くらいの気持ちで話を聞きに行ったけど、内装の豪華さや運営陣の熱量を見て、気付いたら7割くらい「やりたい」に変わってました。
思ったよりすごすぎた、というのが正直な感想ですね(笑)
直感で「あ、ここで何かを成し遂げたい」って思い移籍を決断しました。僕もみんなと同じ「挑戦者」なんです。
エネルギーがすごい!
叶成:常にバイタリティ上げるように生きてきたからかな(笑)例えばジム。その日だけを切り取ったら疲れるだけ。でもトータルで見たら体力がついてプラスになる。
僕、自己成長につながることは逃げずにやってきましたから、それがエネルギッシュに見えているのかも。
ちなみに文化をつくるというのは、具体的にどういうことですか?
叶成:「輝いている人がみんなに祝福されるお店」。「悔しいけど、あいつ頑張ってたし、すげえよ」って心から思える、そんな空気をお店に根付かせたかったんです。
ホストの世界で本当に大事なのは、何人の人がそのことを喜んでくれるか。つまり、何人に良い影響を与えられるかだと思うんです。
自己中で感謝もなく、周りを見ない人じゃ意味がない。自分がかっこいいだけのステージを作っても、何も残らない。
お客さんだけじゃなく、キャストや内勤、運営までがその人を心から祝福する。そうなれば、キャスト全体のモチベーションも上がるし、お店のレベルも上がる。最終的に「志(こころざし)のある店」になって、自然とお客様も集まってくるんです。
自分もそうですが、常に「周りのために1日1つでも2つでも動ける人」が増えていけば、みんなが成長していける。そんな文化を作っていきたいと思っています。
自分がまず行動することで信頼を得て士気をあげていく?
叶成:そうですね。そのためにはまず自分が動くこと。「なんでヘルプやってくれないの?」ではなく、まず自分がヘルプにつく。だからその恩を返してもらえるわけだから。
基本的だけど「ありがとう」を言うのもそうですね。
もちろん一番優先することは「お客様がハッピーでいること」ですからね!
「信頼は背中でつくる」──叶成が現場に立ち続ける理由
実際、別館ではどんな働き方をしているんですか?
叶成:今は本当に全部やってるって感じ(笑)営業中に面接して、卓に呼ばれたら行って、しっかり接客をする。自分だけならもっと楽にできるんだけど、それじゃ文化は作れないんですよね。
良い子を集めて、育てて、店全体の価値を上げる。これは未来への投資なんです。
育成もこれから本格的に?
叶成:僕の場合は、基本的には「聞かれるまでは言わない」ようにしてます。だから、後輩から「どうすればいいですか?」って聞かれたときに初めてアドバイスする。強制じゃなくて、自分から学ぼうとしてる人に全力で応えるっていうスタンスですね。
もちろん現場で「あっ」と思った時も伝えるようにしています。
たしかに自分で聞いたほうが身になりそう。
叶成:そうなんです。タイミングもあるし。コーチングに近いです。人に強制的に教わったことよりも、自分がその時に求めたほうが身になるんです。自分で失敗もできるし!
実際に、後輩に影響を与えて変えてきた経験もありますよね。本店の蓮也さんとか……
叶成:ああ蓮也ね(笑)本店時代に蓮也自身から「どうすればいいですか」って聞いてくれたんですよ。だから「お前のツッコミ面白いからTikTokやってみなよ」ってアドバイス。蓮也は初回ではなく、仲良くなってから良さが出るタイプだから、良さを先にSNSで発信したほうが良いと思ったんです。
最初は撮影も編集も最初は全部俺がやりましたよ。
でもそこから勝手に動くようになって、今じゃ活躍しているホストの一人に。自分で考えて、自分で動く人は伸びますね。
「未経験だからこそ輝ける」──この店には“伸びしろ”がある
TOP DANDY別館にはどんな人が向いていると思いますか?
叶成:主体性のある子。「自分がどうなりたいか」をちゃんと持っている人ですね。スキルとか経験よりも、意思があるかどうかが大事ですね。「ここに入れば安心だろう」「店が全部やってくれるだろう」ではなく「別館に入って何がしたいか」。
もちろんその何かについては「稼ぎたい」でも良いです。そのうえで主体性を持って動けるかが大事なので!
TOP DANDYというブランド柄「経験者じゃないと…」ってイメージがあると思うんですが……
叶成:いやいや、未経験はめちゃくちゃ歓迎しています!むしろ「未経験だからこそこの店で輝ける」って言いたい。
だって、別館はまだこれから土台をつくっていくフェーズ。これから一緒に成長できるんです。
「土台を一緒につくる」って、ちょっとワクワクしますよね。
叶成:そう。今いるメンバーだって、本店から来た運営陣や経験者が多いとはいえ、最初は俺も含めてゼロスタートだったわけで。未経験だからって肩身が狭い…みたいな雰囲気ではないと。
叶成:全然ないです。むしろ、「お、こいつこれから面白くなるぞ」って期待の目で見てもらえる感じ。あと、未経験って“色がついてない”のが武器だと思うんですよ。それに未経験ならではのエネルギーってすごい。そういうのを見て僕も学ぶことがあるんです!
成さんでも未経験からも学びを!?
叶成:あります、あります!うまくできなくても一生懸命は伝わる、とか、未経験ならではのエネルギーとか。それこそ未経験の子に初回で負けることもあるくらい!
成さんが!?
叶成:そうなんです。技術のほうは僕のほうが上だけど、一生懸命さが強みになっていますね。別館で未経験スタートしたVolがまさにそうなんですが、「うわ、Volに負けた!」って(笑)
だから大事なのは「これからどうなっていくか」だし、俺はその“これから”を一緒に作っていくことにわくわくしています。
だから未経験でもチャレンジャーがいたら嬉しいなって!
「この人のために頑張りたい」──文化は背中から生まれる
「文化は作るものじゃなく、育つもの」とも言えそうですね。
叶成:まさにそうです。俺が頑張ってる姿を見て、「じゃあ俺もやろう」って思ってくれる。結局、文化って「行動の積み重ね」なんですよね。派手なことじゃなくて、例えば「ありがとう」をちゃんと伝えるとか、ヘルプについてくれた後輩を褒めるとか。
何気ない気配りや声かけを積み重ねるだけでも、店の空気って変わるんです。そういう当たり前のことを、当たり前にできる店にしたいんです。
成さんから行動すると説得力も段違い!
叶成:まあ、昔教員だったこともあるからかもしれない(笑)人って与えられたものより、「自分で欲して聞いたもの」のほうが身になるじゃないですか。だからこそ、まずは見せて、信頼を得る。その先にアドバイスが活きるんです。
“見せる”からこそ伝わる部分ですね。
叶成:それに、結局“人”なんですよ。「この人のために頑張りたい」と思ってもらえる存在を目指す。面接や営業の現場でも、そういう“空気”をつくることを意識している。現役でありながらマネージメントも。理想の上司ですね。
叶成:(笑)別館はまだ立ち上げフェーズだからこそ、全員が“動けるかどうか”が大事。俺が一番動いて、楽しんで、自分の可能性を広げて。それを見て「やってみよう」と思ってもらうのが、今の自分の一番の役割だと思ってます。
そんな上司がいる環境なら、安心できそうです!
叶成:ホストをやるって、まだまだ世間とのギャップがあること。僕も周りに止められました。でもやってみないとわからないじゃないですか。
未経験にしかできないこともあるから、今の人生に満足できないものがあってホストやってみたいなら、まずはチャレンジしてほしい。一生懸命やることに意味があるから!
チャレンジする権利っていうのは若いからこそ、そして今の成長途中の別館だからこのタイミングだからこそあるもの。
俺もまだまだ挑戦中だし、一緒に“夢”を作ってくれる人、待ってます!
最後に成さんの今後の野望を教えてください!
叶成:もっと気軽に会いにこれるホストになること。でなければ本当の意味でお客様を幸せにできないと思ってて。今昼の会社をやったり曲を作ったり、別の収入源を作っています。つまりホストにだけこだわらないレベルになればいいなって。
気軽に会いに来て楽しいって思えるレベルになりたいですね。
今後の成さんのご活躍も楽しみです!本日はありがとうございました!
叶成:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年6月20日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。