背中で見せるだけじゃない。歌舞伎町ホスト『MAJESTY -本店-』勝利が愛される理由【独占取材】
一見隙がない存在に見えますが、話してみるとその印象は大きく変わります。
「自分は完璧じゃない」と語り、欠点さえも隠さずに見せる。それでも多くの人に選ばれ、信頼され続ける理由とは何なのか。
そこにあったのは、特別な才能ではなく、日々の積み重ねとかっこよさの基準でした。
未経験からでも変われる、そのリアルに迫ります。
失敗も、完璧じゃないのも、全部あり
勝利さんはずっと順調なイメージがありますね。
勝利:そうですね。でも去年(2025年)だけは、初めて自分の中で納得できるものではなかったんです。ほんの少しのことだけど、それが悔しくて……。
休まず走り続けて、壁にぶつかったなと感じます。でも客観視できたら気持ちは切り替わって。今はハッピーに頑張れている感じですね!
そうなんですね。なんだか意外です……
勝利:僕、もとは陰キャなんですよ。人と話すタイプでもなかったし、最初は自信もなかったし。でも、毎日初回で選ばれる経験をしていくと、だんだん自信がついていくんです。女の子が応援してくれたり、また来てくれたりするから。
そうしたら、自己肯定感も上がっていく。その積み重ねで、今のキャラができてきたんだと思います。
陰キャだったのも想像ができないくらいです!
勝利:あはは(笑)僕、完璧な人間ではないんですよ。歌は下手だし、忘れ物もめちゃくちゃ多い。財布を忘れるとかも普通にあるんですよ。プライベートもちゃんとしていない。
でもそれも隠してはいないんです。だってキレイに見られすぎると、逆に期待をさせてしまうじゃないですか。完璧に見えたままだったら、がっかりしてしまったり失望されたりするじゃないですか。
だったら最初から「こんなところがあるんです」って先に伝えたほうがいいんです。
それにちょっと欠点があったほうが「なんか親しみあるな」ってなりませんか?
たしかにそうですね。自信と同じく、そのトーク力もだんだんと?
勝利:そうです。よくうちの従業員に教えているのは、目の前にタイプの女の子が来店してくれて、「褒める」以外で楽しませられなきゃホストじゃないよ、というのを言っています。
今のホストってちょっと偉そうな人もいるんですが、自分が女の子だったら、そういうの嫌だなって思うので。
ホストなんだから、なにがなんでもお客様を笑顔にする。それがうちのモットーですね。
自分を変えた『覚悟』と考え方
昨年の壁も悔しさを感じながらも、冷静に分析している印象です。その思考の癖はどのように身についたのでしょうか?
勝利:そうですね、拡大移転のタイミングですかね。ホストを始めた最初の3年間で、ある程度の給料をもらっていたから野心がなくなってしまっていたんです。
でも同期が休んで、そのタイミングで決まった拡大移転。「このままじゃやばい」と焦りを感じたんです。
その焦りが覚悟に変わったというか。その月から僕自身も変わっていきましたね。
覚悟に変わって、客観視ができるように?
勝利:そうですね。「なんとなく動く」ではなく、ちゃんと考えるようになったって言えばシンプルでわかりやすいと思います。「何をしたら変わるのか」って、常に自分で考えるようになったんです。
あと、基本相手のことを考えれば絶対やるんだろうなと思ってるんで、そこを念頭に置いて判断するようになりました。
だから無駄なこともしなくなったんです。
無駄なこととは?
勝利:時間の無駄になることです。僕で言えばゲーム。今全然やっていないですね。やることとやらないことを意識的に選ぶようになったんです。
「かっこいいと思うものを求め続ける」「無駄なことはしない」っていう基準で判断するようになりましたね。
かっこいい姿を考えれば、自然と行動につながるし、「かっこわるい」「時間の無駄だ」と思うことは全部遮断できるんです。
「かっこいいと思うこと」を考えつつ行動に移すことが大事?
勝利:そう。従業員にも「考えるか足を動かせ」って言っています。考えるだけで終わっちゃダメなんですよ。そこから実際に行動に落とし込まないと変わんないんですよ。
ホストとしてどういう姿になりたいのか、そのためにはどうすればいいか。そのうえで相手のことを考えて、相手の気持ちに応じた行動をする。その繰り返しなんです。
信頼は"当たり前"をやり切ることから
相手の気持ちに沿っているからこそ、勝利さんは信頼を得られて今のような活躍をされているんですね。
勝利:信頼ってめちゃくちゃ大事なんですよね。ルールは絶対守る。その準備をしっかりしておくんです。それが信頼に繋がるんですよ。
なにかそう思ったきっかけがあったのでしょうか?
勝利:8年前(※2018年ごろ)一度約束を守れなかったことがあって。寝坊をしてしまって、相手を悲しませることに。それに対して僕は「ちょっと面倒くさいな」と思ってしまったんです。でも後々思い返したら、「この子は寒い中待ってくれてたんだ、ここに」って。その時から「時間は守ろう」という意識に変わりました。
僕、昔は信頼ってものから程遠かったんですよ。だから信頼を得るにはどうしたらいいかってのを考えるようになったんです。
その時に上司に「時間を守ったりだとか、日々の積み重ねをしなさい」って言われたんです。だからまずは当たり前を徹底しよう、と。
たとえ遅れるにしても一報を必ず入れる、のも徹底しています。
まずはご自身が信頼されるための行動を?
勝利:そうですね。僕は従業員に背中を見せて引っ張るのが、お店を率いる者としてかっこいい姿だと思うし、かっこいいとみんなに思われるんじゃないかと。お店では常に忙しく、遅刻をしない、高熱以外ではちゃんと出勤する。これを約束として掲げて破らない。そこかなと。
みなさんが付いていきたくなる理由が分かる気がします……!
勝利:ありがとうございます(笑)僕は反面教師も歌舞伎町でたくさん見てきました。自分の付いていきたい人の像って、背中を見せるかっこいい人だったんですよね。
かっこいいものを追い続ける。何をすれば変わるのかを考える。無駄なことはしない。これが僕の3軸です。
ホストの仕事とは?面白さと育成のリアル
勝利さんは接客の際、どんなことを意識されているのでしょうか?
勝利:とにかく楽しませること。そのために事前にエピソードを用意しておくことですね……!僕、休み明けって結構話せなくなるんですよ。正月休みのあととか5日くらい休むと、コミュ障なので喋れなくなる(笑)
どんな子も、面白いエピソードを用意しておいたほうがいいんじゃないかなと思うんです。
僕は電車に乗った時に沈黙するカップルを見て「ちょっと嫌だな」と思ったんです。会話に飽きられたら、ホストじゃない。ホストって身なりがキレイでリードができて、そのうえで話が面白いから今の日本で成立していると思うんですよ。
だから何か話せばわからないなら、用意しておこうってことですね。
「面白い」エピソードを用意するって難しいような……
勝利:そうでもないですよ。だって街を歩くだけでも面白い人いませんか?例えば、すれ違った時に急に叫ぶ人とかいるじゃないですか(笑)それをいかに面白く喋れるか、ですね。ちょっと誇張するんです。
エピソードを用意することを積み重ねると、自然と面白いことは言えると思います。これも相手を思っての行動ですよね。
どう面白くするかについては、僕も従業員には1:1で教えます。もちろん人によって落ち着いた接客をしたい子もいるから強要できないし、そういう子には違うお話はします!
勝利さんに直接教えてもらって、お客様を楽しませられたと実感したときに自信もつきそうですね。
勝利:自信のない子って素直なんですよね。そういう子ほど「これやったらいいよ」ってことを聞いてくれるじゃないですか。そうやって積み重ねて、魅力的になっていわゆる「モテる」ようになった男の子ってMAJESTYにはいるんです。
新人の芽が出た瞬間に立ち会えるのは、僕としてもすごく楽しいですね。今入ってきた子たちも2~3カ月後がとても楽しみ。
成長のためにも、今まで経験してこなかったことを従業員には経験させてあげたいなと。いろんなところに連れていきます。マナーとかも教えられるんですよね。例えばお寿司屋さんに行くときは香水を振ってきちゃダメ出し、時間もきっちり守るんだよ、とか。
ホストとしてのかっこよさも、先輩としての振る舞いを先に経験・体験させてあげるんです!
人としても成長できそうです。
勝利:従業員やこれからMAJESTYで関わっていく子たちには「選ばれる男」になってほしくて。その先でグループひいては歌舞伎町でも一目置かれる存在を、MAJESTYから輩出できればなと思っています!
僕は一人ひとり向き合うし、一緒にいろんなことを経験させてあげられるから。自信がなくていいんです。自信がなくても目立ちたい、と思う子もウェルカム!
一緒にここで成長していきましょう!
本日は素敵なお話ありがとうございました!
勝利:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年3月23日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。