人をよく見て、自分にも正直に。歌舞伎町『TRUMP』涼風隼。が向き合う、ホストという仕事と今の自分【独占取材】
隼さんは相手の話を聞き、その人自身を知ることから関係を築く接客を大切にしているホストさんです。
自分の甘さや迷いにも正直に向き合い、TRUMPで受け取った優しさを次へつなげようとする姿からは、隼さんのホストとしての考え方が見えてきます。
本インタビューでは、そんな隼さんが大切にする仕事への向き合い方や、自分なりのホスト像を探し続ける現在地について伺いました。
トピック
人への興味から始まる、相手を主役にした会話
隼さんは柔らかい雰囲気がありますね。
涼風隼。:僕は結構、受け身なタイプなんです。自分からガツガツいくより、お客様の話を聞くようにしています。もちろん初回だと数分間の中で自分のことも多少は知ってもらわないといけないので、僕から話すこともあります。
でも基本的には、相手の話をいい感じに引き出すように意識していますね。
相手の話を引き出そうとしているのはなぜでしょうか?
涼風隼。:ヘルプに入った時に、お客様って自分が指名するホスト以外に興味がない方も結構いるなって気づいたんです。そういう方って正直ヘルプの話はどうでもいいわけで。
そういう席で自分の話しかしていない人に対して、お客様があまり興味のなさそうな表情をされていることがあるんです。
あとは、僕自身が初めて行ったバーで、あまり興味のない話をずっと聞いたことがあるんです。その時に「お客様ってこんな気持ちなのか」と分かった部分もありますね。
相手の立場になったからこそ、話を引き出すってことですね。
涼風隼。:そうです。喋りたくてホストクラブという場所に来ているお客様が多いと思うんですよ。
だからまず、こっちから相手に興味を持って話すことが大事だと思っています。こっちが興味を持っていないと、お客様もなかなか僕に興味を持ちにくいじゃないですか。
あと僕自身、人の話を聞くのが普通に好き、というのもありますが!
その人の人生というか、経験してきたことを聞くのも面白いですし、自分が知らない世界を知れるのも素敵だなと思うんですよね。
だから「あれも聞こう」「これも聞こう」って自然に思うんだと思います。
僕自身が会話を楽しんでいることが多いかもしれませんね。会話って楽しいんです。
相手に興味があるからこそ、いろいろ引き出せる?
涼風隼。:そうかもしれないですね。あと僕は会話だけでなく、仕草や雰囲気も結構見ています。
最初はその仕草や雰囲気を見て「こういうタイプの子なのかな」と思うことがあります。でも、話していく中で「こういう一面もあるんだ」と分かることがあるじゃないですか。そうすると、最初に持っていた印象も変わりますね。
そういう印象が変わった時に、自分の中にまた新しい常識が生まれる感覚があります。
これは僕がもともと理系なので、自分の中で統計を取ってる感じなのかもしれないですね。
相手の気持ちは置き去りにしない
初回で自分のことを知ってもらうためには、どんなことをしているんでしょうか?
涼風隼。:例えばですけど、「もともとの担当さんってどんな感じの人だったの?」って聞くことがありますね。ただそこでその方のことは下げない。「めっちゃ素敵な人だったね」って褒めつつ、「俺だったらもっとこうするかな」という話をします。
自分のことを指名してくれた時の未来が見えるような会話は、なるべく心がけていますね。
指名してくれた時の未来?
涼風隼。:一番は笑顔で帰ってもらうこと。これは僕が仕事をしていて一番意識していることなんです。楽しく終わって「楽しかった」と帰ってもらうのが一番!僕自身も人と話すのが好きなので、一緒に楽しめたらそれが一番だと思っています。
平和な未来……!
涼風隼。:だからか、元からホストを求めていて、担当ももともといて、何年も歌舞伎にいるような方よりも、「ちょっとホスト行ってみようかな」といったお客様から指名をもらうことのほうが多いですね。「優しいから」とかって言われるかな。まぁホストなので、世の他の男性よりは気を遣えるかなと思っています(笑)それで選んでいただけるのかな?と。
隼さんの柔らかい雰囲気は優しさからだったんですね!
涼風隼。:僕はあまり強く言えないタイプなんです。そこはホストとして欠点でもあるのかなと思っています。でも、やっぱりお客様が楽しむのが一番だと思っているので、そこはモットーにして働いていますね。
誕生日とかでシャンパンを入れていただけたときは「頑張ってよかったな」と思いますが!
自分の甘さを認め、「人」で選んだTRUMPで変わっていく
隼さんは、自己分析をよくされている印象があります。
涼風隼。:大学生の時の就活から自己分析をするようになりましたね。就活で自己PRを考えた時に、自分のことをまず知らなきゃなと思って。今はもう癖みたいな感じで、自己分析をしています。
ただ自己分析すると、自分のできてない部分はもちろん明確化できるんですけど、それを直すのが難しくて……。分かっているけど、なかなか変えられないこともありますよね。
たしかに……自分の弱みを変えるのって難しいですね。
涼風隼。:そうなんです。僕で言ったら「自分に甘いところ」。もともとおばあちゃんが厳しく、手を抜くとか、頑張っている風に見せることが得意になってしまったんです。
でも、できていない部分があるからこそ、自分に甘いことは自覚しています。
だから自分の頑張りがそのままお給料に反映される、ホストという仕事を選んだのもあります。
もともとサラリーマンにはなりたくないと思っていたんです。頑張らないと自分のお給料に響く……そういう環境に身を置くことで自分が頑張れるようになれるかなって思ったんです。
ホストという環境を選んだ中で、お店選びの決め手は何だったんですか?
涼風隼。:“人”です。2店舗見てTRUMPに決めました。TRUMPは研修の段階から話しかけてくれる優しい先輩が多い印象で。
ただ、優しいっていっても、何でも甘やかしてくれるという意味ではなくてテーブルマナーとか、ちゃんと言ってくれるところは言ってくれていました。だからTRUMPへの本入店も決めたんです。
僕自身、言ってもらえることがありがたいと思っているので……!
自分のことを気にかけてくれているのは大きいですね。
涼風隼。:そうなんです。特にホストって、自分自身のことに集中する場面も多いと思うんですけど、そこで気にかけてもらえるというのは本当にありがたいです。自分の頑張りを見てくれている人がいるって、すごく嬉しいことですし!
だからこそ、先輩方にはあえて厳しめに言ってほしいとお願いしています。さっきも言った通り、僕は自分に甘いので……優しい人が多いので最初こそ優しめでしたけど、お願いするとだんだん言ってくれるようになって。
言ってもらったら、もちろん「うわあ」ってなるんですけど(笑)期待に応えたいっていう気持ちが出てきます。やっぱり言ってくれる人がいるうちに頑張りたい。「もう無理だろ、こいつ」って思われちゃうほうが怖いですからね。
良い先輩たちに囲まれていらっしゃるんですね!
涼風隼。:僕はこうやって気にかけてくれた先輩がいたからこそ、今度はそういう存在になれればと思っています。僕も陰キャなので、声をかけてくれる存在が嬉しいのってすごく分かるんです。特に入ったばかりの新人は右も左もわからない。
何していいかわからなそうだなと思った時は、僕から声をかけます。
TRUMPはみんなが仲良いからこそ、その輪に入るのって最初は怖いと思うし。つなげ役になれたらなって思います!
自分のホスト像に答えはない。それでも目指す場所は明確だ
これまでのお話をうかがい、隼さんは優しく穏やかなタイプのホストさんだなと思いました!
涼風隼。:僕はよく「ホストっぽくない」と言われます。ホストを始める前は、入ったところに染まっちゃうタイプだと思っていたんです。それにホストっぽくなりたかった。ホストクラブという場所に身を置けば、ホストになると思っていた節もあります。
でも実際は、2年やっても僕は僕のまま変わらず(笑)「いいのか悪いのか」と聞かれると分からないんですが、それでも僕を指名してくれる人がいるのも事実なので、ありがたいです。
ホストに刺激を求めている方には、ガツガツいった方がいいのかもしれませんが……
隼さん自身の中では、まだ模索している途中なんですね。
涼風隼。:そうですね。いろんな悩みはありますよ!僕は高校生の時にいろんなタイプの人と仲良くしていたので、表面上で自分を変えられちゃうところがあるのかもしれません。だからこそ、歌舞伎町に来て自分が分からなくなってしまったというか……。
でも考えることも、お酒を飲んでポンコツになることもできる(笑)これは自分の強みなんじゃないかなって思うんです!
自分の弱みも強みも見えてくるのが、ホストのお仕事なんですね。
涼風隼。:そうですね!僕はホストを始めてよかった、TRUMPという場所に出会えてよかったと思っています。
もちろん大変なこともありますけど、人と出会えることも多いですし、いろいろ考えるきっかけにもなりました。
これからも自分なりに頑張っていきたいですね!
最後に、これからホストとして、どんな存在を目指していますか?
涼風隼。:最終目標でいうと、groupdandy内で注目される存在になること。そのうえで、ステージに立って自分の言葉でスピーチをしたいですね。
今後のご活躍も楽しみです!本日はありがとうございました!
涼風隼。:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年9月15日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。