素の自分で、人を見捨てない。歌舞伎町『HAPPY by ACQUA』髙久隼斗が語る、行動で示す責任感【独占取材】
最初は「稼げればいい」という感覚で飛び込んだホストの世界。
いくつもの地域やお店で経験を重ねる中で大切にしてきたのは、嘘をつかず、素の自分で人と向き合うことでした。
白羽恋さんから受けた恩を胸に、今度は自分が動き、後輩たちへ返していく。
人を見捨てず、行動で責任を示す姿から、HAPPY by ACQUAの温かな空気が見えてきました。
トピック
「稼げればいい」から始まった道で、自分の進み方を決めてきた
ホストを始めたきっかけから教えてください!
髙久隼斗:僕、高校1年生で中退してて、そのあと現場仕事とかしてたんですけど、その仕事が給料未払いだったんですよ。それで辞めて「仕事なんにもないな」って思っていたタイミングで、たまたまインスタ経由でホストで働いてみないかっていう話をもらったんです。
それで次の日に面接へ行って、その次の日には本入店しました。
最初からホストになりたいと思っていたわけではなくて、「稼げればいいや」っていう感覚でしたね。
そこで入店したのが、このお店ですか?
髙久隼斗:ここが最初じゃなくて、地元の栃木で始めて、そこからは転々としていたんです。栃木から始まって、福島、宮城、神奈川、東京って感じです。
僕自身は入ったお店は全部続けようって気持ちだったんですけど、僕とは関係ない事情で、お店が続かなくなってしまうことが多くて。
その時々で働けるホストクラブを探しながら、回るしかなかったですね。
最初から東京に来たい気持ちはあったんですが、ちょっと怖いイメージがあって。自分でも田舎者だと思ってたから、まずは地方からっていう感覚ですね。
いろんな環境や人を見て来た中で、正直「こういう人にはなりたくないな」と思う場面もあったからこそ、自分がどう働くかを考えることもありましたね。
お店を変えながらも、ホストを続けていこうと思った理由はありますか?
髙久隼斗:中途半端で辞めるのが嫌だったんです。高校も中退しているのでできる仕事って限られていますし、お金がなかったので起業もできない。
だからまずはホストを続けてみようかな、と。
ホストを続けるか、お金を貯めて自分で何かを始めるか。自分の中では、そのどちらかしかないようにしようと思っていましたね。
それだけホストという仕事に魅力を感じたのでしょうか?
髙久隼斗:やりがいある仕事だなっていうのは感じました。普通に働いてるだけじゃ通用しないことも多いんですよ。
顔が良いだけでも通用しないし、頭も使うし、足も動かすし。ただ淡々と作業するだけではなくて、自分で考えて動く仕事なんです。
僕自身、学生時代とか勉強とかもしてこなかったんですけど、だからこそやりがいはあると思いました。
自分の動きがちゃんと反応として返ってくるんで、自分でできることは全部やろうかなっていう感覚です。
全部やろうっていうのは、もともとの性格ですか?
髙久隼斗:そうですね。ホストをやる以前から、目の前に何かあったらやっていくっていう性格ではありますね。
できることが目の前にあるのにやらないで、チャンスを逃すのはもったいないなっていう思考ではあるんです。
その積み重ねが、ここまで続けてこられた理由なのかなと思います。
嘘をつかず、素の自分で人と向き合う
ホストを続ける中で、接客で大切にしていることはありますか?
髙久隼斗:ホストって源氏名があるので、本来の自分と仕事用の自分で分けてる人もいると思うんです。でも僕は、そのまんまで接客するようにしているというか、素の自分の気持ちで話すように心がけています。
あと僕、嘘がすぐバレちゃうんですよ(笑)
だからこそ、あまり嘘をつかずに正直に接客するようにしていますね。
素の自分で接客しているんですね。
髙久隼斗:やっぱり反面教師になる人を見てきたっていう経験が大きかったと思います。いろいろな環境を経験してきた中で、裏切られたことも結構あったからこそ、自分はそうならないように正直に向き合っていこうかな、と。
もし裏切られることがあってもそこで全部を諦めるんじゃなくて、できるところまではちゃんと接していきたい気持ちは今でもあります。
そこまでして人との関わりを重視する理由はあるのでしょうか?
髙久隼斗:親父からずっと「何をしてもいいけど、人を裏切ったりするな。自分が決めたことはちゃんとやりなさい」と教わってきたんです。あとは、おじいちゃんおばあちゃんに優しくしなさいとか。
礼儀礼節や作法みたいな人として大事なところだけは教わってきました。
それはホストになった今でも大事にしていますね。
礼儀や礼節は、どんなお仕事でも大事ですよね。
髙久隼斗:大事ですね。お客様だけじゃなくて一緒に働くメンバーにも言えます。礼儀や礼節を大事にしているとお客様の友達を紹介してくれたり、先輩に好かれたり、自分の利益になることも多い世界なんで。
ホストは助け合いの職業なので、お客様はもちろん、従業員と仲良くなることも大事なのかなと思ってますね。
一人ひとりを見て、自分が動く。行動で示す責任感
ホストを続けてきた中で、成長を感じた瞬間はありますか?
髙久隼斗:後輩とかが増えてきて、「尊敬してます」とか「隼斗さんのようになります」って言われたときに、成長したんだなっていう実感がありましたね。僕、お店の中では2番目に若くて年上の従業員も多いんですけど、みんな「教えてください」みたいな感じで頼ってくれるんです。
自分ではまだまだだと思っているんですけど、周りからは認めてもらえているんだなっていうのは感じてます。
ご自身ではまだまだだと思っているんですね。
髙久隼斗:そうですね。自分のことも大事ですけど、僕は面倒を見てくれた白羽恋さんの顔を立てたい気持ちが強いんです。お世話になってきたのもありますし、どんなときでも寄り添ってくれた人なんです。
僕だけじゃなくて、普通だったら見放してしまうような従業員にも、ちゃんと向き合おうとしている姿を見て「自分もそうなりたいな」と思ったんです。
恋さんに恩返しするなら、自分がもっと成長して、恋さんの顔を立てるしかないっていう感じですね。
恋さんの姿は、後輩との向き合い方にもつながっていますか?
髙久隼斗:つながっていますね。うまくいっていない子でも、本人だけが悪いんじゃなくて、環境が合っていなかっただけの場合もあると思っていて。
その子が変わるきっかけになる環境を、自分が作れたらいいなっていう気持ちはあります。
後輩と接するときに、意識していることはありますか?
髙久隼斗:その子の性格に合わせて、話し方や教え方を変えるようにしています。熱く話したほうが伝わる子もいれば、理屈で1から説明したほうが理解しやすい子もいる。
その中でも飲み込みがゆっくりな子には、1をさらに細かく分けて0.2くらいから教えることもあります。
人を見るのは嫌いじゃないので、自分の時間を削ってでも見てあげたいとは思いますね。
丁寧に伝えるようにしているんですね。
髙久隼斗:そうですね。やる気がない子でも恐怖で教えることはあまりしたくないんです。ダメなことはダメなのでバーっと怒ることもあるんですが、その後のフォローが大事かな、と。
ホストを始めるときって、みんな何かしら腹を括ってやってきていると思っているんです。
お金だったり、今までの状況を変えたかったり。
そのときの気持ちを忘れないでほしいと、熱い話をしたりするようにしてますね。
後輩の面倒を見るのが好きなので、楽しみながら成長してもらいたいっていう気持ちもあります。
楽しみながら成長ですか?
髙久隼斗:楽しんでる姿を見てるだけでもいいんです。でも、できることが増えたら、ホストの仕事ってもっと楽しくなると思うんですよ。
それに恋さんの顔を立てるとなったら、自分を育ててもらったように、今度は僕が動いて下の子も成長させていかないといけないと思うんです。
だからこそ、まずは上の立場である自分が成長して、その姿を見せることが大事だと思っています。
口では何とでも言えるので、自分の行動で示していきたいですね。
受けた恩を、HAPPY by ACQUAで次の人へ循環させていく
隼斗さんから見てHAPPY by ACQUAは、どんな雰囲気のお店ですか?
髙久隼斗:みんな仲良いですね。ホストって、派閥じゃないですけど「この人は嫌い」とか、あると思うんです。でもうちの店は、従業員同士での好き嫌いが別にないんですよね。
もし喧嘩になったとしてもお互いが本当に嫌いになる前に、周りが仲介して飲みに行ったりして、仲直りさせてくれるんです。
ビジネスパートナー同士の喧嘩っていうより、兄弟喧嘩に近いイメージです。すごいアットホームな空気だと思います。
ぶつかることはあっても、気遣いを感じる空気があるんですね
髙久隼斗:そうです。誰かが元気なさそうにしていたり、体調が悪そうにしている人がいたら、従業員がほぼ全員声をかけるぐらいのお店ではあります。
みんなが上の人にしてもらってきた環境だったからこそ、自分がしてもらったことを、下の世代にも返せるんだと思いますね。
新しく入る人も馴染みやすそうですね。
髙久隼斗:馴染みやすいと思います。新しい子が入ったら、1日目から誰かがご飯に誘ったり、飲みに連れて行ったり、絶対に何かしているお店ではありますね。
僕も時間があったらご飯に連れて行ったりしますし、仲の良いお客様には新人が来ると伝えて喋りやすい環境を作るようにしています。
お店に馴染むまで仲が良い卓が一つでもあったらやりやすいと思いますし、流れもつかめるんじゃないかなと思ってやってます。
新人さんに対して、そこまで自分で動こうと思うのはどうしてですか?
髙久隼斗:面倒を見たいっていう理由が一番ですけど、僕がやることで下の子も真似してくれるのかなっていう思いですね。先ほど話した内容と似てるんですけど、僕も恋さんの背中を見て、真似しようと思ったことがいっぱいあったんで。
自分がやることで下の子にもやってあげたい気持ちと、やらなきゃいけない気持ちが出てくると思うんです。
どっちの考えでもいいんで、下の子たちが動く理由を作れたらいいなと考えていますね。
最後にこれからホストを始めたい人に、伝えたいことはありますか?
髙久隼斗:ホストに挑戦する人って、いろいろな理由があると思うんです。その気持ちを忘れずに、諦めずに続けることが大事だと思うんです。
だからこそちょっと嫌なことがあったり、自分がダメだと思うことがあったりしても、そこで諦めないでまっすぐ進んでいってほしいなって。
根性とやる気だけ持ってきて、HAPPY by ACQUAに入ってくれたらと思います。