ホストの前に人として。歌舞伎町ホスト『VOGUE』一隼人が語る真面目に変われる場所【独占取材】
VOGUEを「人間育成所みたいな場所」と語る一隼人さん。
家庭環境や過去の生き方まで聞き、その人に届く言葉を探していく姿勢には、優しさだけではない厳しさがありました。
ルールは守る。でも、個性は潰さない。
学び方やSNSでの見せ方まで支えるVOGUEには、ホストとしてだけでなく、人として変わっていける環境があります。
トピック
VOGUEは「人間育成所みたいな場所」
オープンから4年。VOGUEはどんなお店になりましたか?
一隼人:一言で言うと、「人間育成所」だと思うんです。ホストって人間性がないと成り立たない仕事。人間性がない人に、大切な時間を使いたいとは思わないじゃないですか。そこは全部つながっていると思います。
人間性がないと、ホストとして長く続けるのは難しい。だから僕は「人として」という部分を見ているんです。それはお金の使い方も含めて、です。
人としての魅力を磨く土台にまず人間性?
一隼人:そうです。だからこそ「一緒に働いていて気持ち良いか」というところも重要視しています。それって、来ている女の子も気持ち良くないと思うんです。みんなが気持ち良く働けて、お客様にも楽しんでもらえることはつながっていると思います。
だから、遅刻しないとか、ルールを守るとか、そういう当たり前のことは大事にしています。
隼人さんはそういった基本を大事にしているのでしょうか?
一隼人:はい。ホストだからといって、別に普通の昼の会社と変わらないと思っています。当たり前のことが嫌で逃げてきた人たちが、ホストになることもあるじゃないですか。でも、ホストだからってそこは変わらないよっていう。
ルールは守ってね、という感じです。当たり前のことなんですけど、ホストクラブでは当たり前じゃないところも多かったりするので。
不良っぽい子が入ってきても、みんな根が真面目なんで、いわゆる中二病みたいなのってダサいよっていう空気になるんですよ。
遅刻してくるとか、遅刻してきても偉そうにしているとか。ちっちゃなことですけど、そういうところですね。
真面目に働くことが、自然と大事にされるお店なんですね。
一隼人:はい、だから変な子が働きづらく、良い子が集まっていると思っています。ホストとしての技術ももちろん大事ですけど、その前に人としてちゃんとしていることは必要だと思います。そこを学んでおかないとまずいですよね。
だからVOGUEでは、ホストとしてどう見せるかだけじゃなくて、人としての土台も大事にしています。
背景を知り、その人に届く言葉を探す
新しい子が入ってきた時、まずやることは何ですか?
一隼人:最初にやるのは、家庭環境と過去の生き方を聞くことですね。その人がどういう考え方を持っていて、どういう価値観があるのか。ちゃんと背景まで知ることが大事なんです。
背景を聞くのはなぜでしょうか?
一隼人:その人の人格って、過去からできてると思ってるんで。やれって言われてやれる人もいればやれない人もいるんで、なぜやれないかっていう理由を見てあげないと。そこからアプローチを変えていくんです。
みんなが一般家庭で育っているわけではありません。中には施設育ちの子もいます。怒られ慣れてないとか、逃げ癖があったりする子もいます。
そういう背景を見たうえで、親のようにではないですけど、叱る時は個別で叱る。小さいことからしっかり向き合っていくんです。
叱られることに驚くこともあると思います。でも、そこで初めてダメなものはダメだと認識することもあるんです。
もちろん逆に常に怒られてた子には、別のアプローチが必要な場合もあります。
プライベートでも一緒にいたりするんで、そこのアメとムチはちゃんと使い分けるようにしてますよ!常にプンスカしてるわけじゃないんで、メリハリをつけることが大事だと思ってます。
大変ではありませんか?
一隼人:そういうの、苦じゃないんですよね。むしろ、その子がちゃんと変わっていく過程を見るのが好きなんです。
今、怒らない上司が増えてるかもしれないですけど、職場としては、そこは違うかなと思いますね。
僕も完璧にできているわけではないですけど。VOGUEにいる以上は、100%で指導したいと思っています。将来どうこうという話もありますけど、今頑張れない人は先もないと思うこともあります。
若い時しかできない努力もあるじゃないですか。だから、そこから逃げさせないようにしているんです。
厳しさの裏の愛情ですね。
一隼人:僕、ホストをやる前に美容師を2年やってたんですけど、その時の上の人が表面的な部分しか見てこなかったんで、もどかしかったんですよね。だからこそ、表面だけで判断しないようにしようって思ったんです。
その人の背景にある理由を知って、そこからどう関わるかを考える。そういう向き合い方をしていきたいって思ってるんです。
ルールは守る。でも、個性は潰さない
VOGUEの教育で大事にしていることは何ですか?
一隼人:最低限のルールを守ること。ダメなものはダメです。遅刻だったりとか、お店の細かいルールを守らせるんです。でも個性は潰さないようにするから、ルール以外のことはうるさく言いませんよ。
ルールさえ守ってれば、自由だということですね。
一隼人:そうです。自由ですね。進学校みたいなイメージですね。校則で縛るのではなく、基本を守れる人が自由に伸びる環境。
でもそれができるのも、僕一人で見ているわけではないのも大きいですね。上層部にいる子たちも見てくれています。
特にオープニングから一緒に働いてくれている玲と零王の存在は、本当に心強いですね。
お店全体で育てていく空気があるんですね。
一隼人:ホストクラブってチームプレイなんですよ。先輩と後輩の関係って大事で、みんな恩があるからこそ頑張れるんです。
今は先輩になってる人たちも、先輩にやってもらったことを、後輩たちに返していく。そういう受け継がれる文化があるんです。
良い文化ですね。
一隼人:VOGUEは先輩にしてもらったことを後輩に返していく文化があるから、ヘルプも頑張れるんだと思います。直接自分に返ってくることばかりではなくても、チームとして支え合うことが大事なんですよね。
学び方も、見せ方も。VOGUEには伸びるための仕組みがある
ホストとして伸びるために必要なことはありますか?
一隼人:素直さと、「世の中すべてギャグ」と捉えられるようなポジティブさ、そして勉強家であること。この3つですね。素直さとポジティブであることはよく言われていますが、結局勉強家じゃないと長く続かないんです。単発でうまくいくことはあるんですが……。
時代がこんなに早く動いてるのに、勉強家じゃないと時代に取り残されます。営業も変わってきてるし、女の子の価値観も世代で変わってくるんですよね。
調子の良い人に質問することも、勉強家の一部。そういうのができないとホストとしてはうまくいかないんです。
僕もずっとインプットしていますよ。
今もですか?!
一隼人:もはやインプット中毒ですね(笑)YouTubeとか見たりしながら、ライティングの勉強もしたりして。その時々で気になったものを学んでいますね。話の広げ方をお笑いから学んだり。お客様の何気なく言った話題も、僕らはそれを拾って盛り上げていくので、その勉強になるんですよ。
キャストにもYouTubeを送って感想を返してもらいます。
アウトプットしないと意味がないんです。見てない可能性もありますしね。
しかも感想を見ると、その子の解像度がわかるんです。そこからその子に合わせた伝え方を考えられるんですよ。
あとはセミナーを開いたりもしますね。自分でスライドも作りますよ。
お店でセミナーまで行っているんですか?すごいですね。
一隼人:1時間のセミナーを週1で、8回に分けてやってます。8回聞いたら、考え方のベースがセットできるんですよ。そうできるようにロジカルに説明しています。
セミナーの良いところは、個人で言ったら傷つくようなことを全体で伝えられること。本人が「あ、これ自分のことだな」って勝手に捉えてくれるんです。それに個人的にも注意がしやすくなりますし。
すごく手厚いですね!
一隼人:手厚さでいうと、入店特典で3ヶ月間、月8本のショート動画を無料で撮影・編集します。専属カメラマンと編集者がいるので!掃除組を抜けると、それが毎月8本無料でできるんですよ。SNSって個人ブランディングするのはめっちゃ大事だと思ってるので、そういう制度があるんです。
だから入店してからすぐ有名になりたい、って子もうちには合っていると思いますよ!
最後にVOGUEで実現したいことを教えてください!
一隼人:やっぱり、VOGUEで働くみんなが稼いでくれることですね!それで夢を叶えてくれたら嬉しいです。そのために、グループでも有数といわれるようなお店にする。みんなのことも育てていけたらなと思っています!
※本記事は、2026年7月30日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。