歌舞伎町ホスト・セイヤが築いた『CANDYS FILM』の軌跡と前向きに生きるための哲学【独占取材】
今回のインタビューでは、セイヤさんが大切にしている「ネガティブを受け入れる哲学」や、お店を立ち上げた背景、そして育成や未来へのビジョンをじっくり語っていただきました。
これから歌舞伎町でホストを始めたい方や生き方や考え方に迷うことのある男性にとって、ヒントになる言葉がきっと見つかるはずです。
セイヤさんの言葉の一つひとつに触れながら、CANDYS FILMの軌跡と哲学を一緒にたどってみませんか。
トピック
ネガティブは悪いことじゃない!セイヤ流前向きに生きる哲学
CANDYS FILMを率いるセイヤさん。その歩みの中で大切にしている考え方は何でしょうか?
セイヤ:俺はよく「ネガティブでいいんだよ、俺は陰キャだし」って言います。みんなネガティブを悪いことだと思うから、無理に変えようとしたり我慢したりして、結局空回りするんですよ。でも俺はそうじゃなくて、「ネガティブでいい」と思ってるんです。
ネガティブであることを肯定することから始める?
セイヤ:そう。ネガティブって、自分の悪いところを俯瞰で見られてたり、反省できてたりする状態でしょう?勘違いしてるやつよりよっぽどマシです。めっちゃいいことじゃん、むしろいい性格だと思います。大事なのは「じゃあそれをどうするか」ですよ。
反省できること自体が強みだと。
セイヤ:そうです。そのまま「いいや」と放置するのは違うし、無理にあらがおうとして空回りするのも違う。ネガティブっていう反省点を見つけられたなら、その反省点にどう向き合うかを考えるのがかっこいいと思うんです。
まずやろうとすることが大事。
だから「ネガティブでよかったじゃん」って、俺は本気で思ってます。
CANDYS FILMのキャストのみなさんにも同じように伝えているんでしょうか?
セイヤ:もちろん。俺はネガティブの捉え方を第一前提にしています。「ポジティブになれ」とか「ネガティブはダメ」っていうのがダメなんです。
ネガティブでいいじゃん、最高じゃん、お前は自分の悪いところを分かってるんだからって。
そこにちゃんと向き合えないのは、努力不足とか思考停止とか逃げなんです。
「このネガティブ、どうしたらいいですか?」って聞いてくれればいい。欠点や悪いところがあっても、アホでもいいじゃん。それをどうしようとしてるかが生きざまになるし、魅力になる。
そういうのを表現できるホストはいいなと思うし、面白いなと思いますよ。
CANDYS FILM立ち上げの軌跡
2022年にCANDYS FILMをオープンされました。まず、そのきっかけを教えていただけますか?
セイヤ:1番の理由は「責任の取り方」を変えたかったんです。前のお店で役割をいただいていたんですけど、そのときの自分の仕事って、正直やめさせないことになってしまっていたんですよ。熱量を持って本音を伝えると「だるいな」と思われたり、楽な道に流れていく子もいる。そうなると僕も遠慮してしまって、本当は伝えたいことを言えない場面が多かったんです。
やめさせないことが目的化してしまった、と。
セイヤ:そうなんです。でも本当は、成長のために必要なことや人生のためになる言葉をはっきり伝えてあげたかった。だから「自分のお店なら全部の責任を自分で背負える。だったら本音を伝えられる」と思って独立を決めました。ホスト業界って楽しい部分もあるけど、逃げたり誤魔化したりする人も多い。僕はそうじゃなくて、ちゃんと目標に向かっていける道しるべを作りたいと思ったんです。
もしやめたとしても「あの時出会えて良かったな」と思えるくらいの、そのあとのホストとしても、人としても、その子の人生のためになる話ができる場所を作れたらなって。
だからCANDYS FILM(以下FILM)は「目標を実現するための形にする」という意味を込めています。逃げ道や誤魔化しじゃなく、ちゃんと目標に向かって努力できる場を作りたかったんです。
セイヤさんの中でCANDYS FILMの立ち上げはホスト人生の大きな転機ですね。
セイヤ:そうですね。ホスト人生の中で転機ってそれ以外にも、考え方や精神を学んで僕をホストにしてくれた女の子たちとの出会いもありますが、その中にCANDYへ移籍した時に出会った一条健さんの存在もあります。
健さんは見習いたい存在で今も悩んだ時に相談をすることもあります。
学ばせてもらったことは本当に大きくて、CANDYS FILMをつくる上でも指針になっている部分は多いですね。
セイヤ流の育成術と仲間を強くするチームワーク
CANDYS FILMでメンバーを育てるとき、まず意識していることは何でしょうか?
セイヤ:うちの従業員にもよく言ってるんですけど、「人としてかっこいいかどうか」を大事にしています。正解・不正解だけでなく、彼らなりの正義や感情もある。言動ひとつとってもそう。それってかっこいい?って。はたから見てかっこいいのか、女の子から見てかっこいいのか……そこを考えてほしいんです。
見せ方や言葉の選び方を教える?
セイヤ:そう。ひねくれたり尖った言い方をしてもプラスにはならない。スマートな方が絶対にかっこいいし、結果としてホストをもっと楽しめるようになると思います。だから「それ、俺がやってたらかっこいいと思う?」と客観的に見て考えられるように伝えています。
その伝え方にも工夫があるんですか?
セイヤ:たとえ話をするのが好きなんですよ。伝わらなければ意味がないので、例えを変えたり、もっと簡単にしたり。アニメ好きだからアニメで例えることもあります。相手に合わせて分かりやすく伝えるのが大事なんです。
僕は未経験だったり、前の店でなかなか芽が出なかった人の成長を支えるのは得意かもしれませんね。
(柴犬)癒人だったり(ぎんいろの)はくだったり、毎日LINEのやりとりをしながら指導して彼らの努力が形になった事例もあります。
僕自身たくさん失敗してきてるから、気を付けるポイントは人一倍分かるんです。もちろん彼らの努力もあって成長してくれたけど、一緒に徹底してやるのが僕のやり方です。
そういう細かいやり取りが、安心感や成長につながっている?
セイヤ:そう思います。うちは素直な子が多いから、やる気があるならどんどん吸収してくれる。だから俺も「力を貸してくれ」って素直に言います。かっこつけるだけじゃなくて、自分の弱みもちゃんと出す。その方がチームとしての信頼感が生まれるんですよね。
チームワークという意味でも大事にしていることはありますか?
セイヤ:「失敗しても改善しようとしていれば評価される」空気ですね。例えば怒りやすい癖がある子がいたとして、今まで5回中5回怒ってたのが3回に減った。それって結果だけ見ればまだ3回ダメなんですけど、成長としては確実にプラスなんですよ。俺はそういう変化をちゃんと評価したい。
完璧じゃなくても、完璧になろうとする姿勢があれば十分かっこいいと思うんです。
CANDYS FILMが描く未来
今後、CANDYS FILMをどんなお店にしていきたいと考えていますか?
セイヤ:俺がここまでやるのも、きれいごとじゃなく「お店を大きくしたい」という気持ちはあります。ありがたいことに2025年秋に拡大移転も決まりましたし。でも1番は、自分が育てた子たちがしっかり成長してくれること。それを一緒に背負っていけるのが、自分にとっての夢であり、強みでもあるんです。
目標とすること、目的がみんなと同じ。仲間と一緒に頑張れるからこそ、俺も一生懸命になれるんです。
その気持ちが原動力になっている?
セイヤ:そうですね。昔は「俺もできたからお前もやれ」って押し付けるような指導もしてました。でも今は違う。相手の性格やモチベーションに合わせて言葉を選ぶようにしています。落ちているときに「お前ならできるよ」って言っても響かない。
まず不安を聞いてあげて、一緒にどうするか考える。そういう寄り添い方に変わったことで、自分も仲間から力をもらえるようになったと思います。
調子がいい時は「いいね、そのまま行こう」って背中を押すし、落ちてる時は「なんで不安なのか」「何が邪魔してるのか」を一緒に掘り下げます。
とにかく伝わる方法を探すのが大事。最終的に「やってみよう」と思えるきっかけを与えたいんです。
CANDYS FILMに向いているのはどんな人でしょう?
セイヤ:困難を楽しめる人ですね。どんな状況でも課題は絶対に出てくるけど、それを「チャンスだ」と思って行動できる人は伸びます。あとは素直に動ける人。うちは環境として与えられるものは多いから、掴むかどうかは本人次第なんです。
だから「やってみたい」って思えた人には、ここは間違いなく合うと思うので体入に来てくれたら嬉しいですね。
CANDYS FILMは「一緒に夢を追う場所」です。かっこつけるだけじゃなくて、時には弱さも見せ合いながら本音でやり取りできる。僕自身がそうやって仲間に助けられてきたからこそ、同じようにここで夢を掴んでほしい。そう思ってます。
本日は素敵なお話ありがとうございました!
セイヤ:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年9月19日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。