歌舞伎町ホスト『MINERVA』南が語る、かっこつけず本気で向き合う人の伸ばし方【独占取材】
「何者かになりたい」と上京し、未経験から飛び込んだホストの世界。勢いだけでは続かない現実を知り、悔しさを味わった経験もありました。
そこから行動を変え、決めたことを曲げずに向き合い、歩みを進めてきた南さん。
自分に自信がなくて不安に感じる方にこそ、南さんの経験と心強い言葉はまっすぐ届くはずです。
「何者かになりたい」気持ちから始まった
まず、ホストを始めるきっかけがあれば教えてください。
南:もともとは、東北の地方で生まれ育ったんです。それで中学1年生の時に3.11の大地震があって、そこから普通に学校へ通うことが難しくなった部分もあったんです。
その流れもあって、中学校の頃からあまり学校には行けてなかったんですよね。高校にも一応進んだんですけど、すぐに辞めてしまって……。
その後は昼間の現場仕事をしたり、地元で夜の仕事をしたりしていました。
その時はまだホストになろうって思っていたわけではなくて、地元でいろんな経験をして過ごしていた感じだったんですよね。
ホストを始めたのは東京に来てからですか?
南:そうですね。当時はなんかこう、何かしら何者かになりたいみたいな気持ちがあったんです。「東京に来たら何かつかめるんじゃないかな」って思って、まず東京へ行こうと。
実は、地元から一緒に出てきた子がホストをやっていたんです。自分たちもまだ19歳、20歳くらいだったんですけど、その子がいたからまずはやってみようというくらいの感覚でした。
そこで出会ったのがMINERVAだったのでしょうか?
南:いや、結構いろんなところに体入行きましたね。当時は、有名ホストたちが「神セブン」と呼ばれて注目されていた時期で、有名なお店はひと通り見てみようと思って(笑)
根拠はなかったんですけど、自信と勢いとやる気があったんで、10店舗くらい回って最後に来たのがKG-PRODUCEのMINERVAだったんですよね。
いろいろ回った中で、MINERVAを選んだ理由は何だったんですか?
南:そのときちょうど1月に入って、どうしても1回地元に帰らなきゃいけないタイミングだったんですよね。それで当時お店を引っ張っていた天音誠さんとNAOさんに話したんですよ。
そしたら「ぜひうちで頑張ってほしい」と言っていただいたんです。
未経験の自分に対して、そこまで思ってくれているのが伝わったので、それが入店の決め手になりましたね。
人の温かさと勝負勘で選んだMINERVA
先輩にそこまで情熱を向けてもらえると嬉しいですね。
南:地元に戻る僕に対して、「迎えに行くから、話させてくれ」とまで言ってくれたんですよ。もちろんお店の仕組みや条件も大事だと思うんです。
でも一緒に仕事をする人となると、家族より会うわけじゃないですか。
毎日顔を合わせるってことを考えると、どういう人がいるのかって、めちゃくちゃ大事かなって今は思いますね。
そういう意味でも、自分を見てくれているっていう実感があったのは大きかったですね。
人の温かさだけでなく、自分の中で感じたものもあったんですね。
南:そうですね。人の温かさは大きかったです。ただそれだけでなく、体入の時に「ここなら自分もいけるかもしれない」というイメージが湧いたんですよね。
実際、結構早い段階で手応えを感じることもできて、「やっぱり俺、どんどんいけるわ」って思ったんです。
もちろん、そんなに甘い世界ではなかったんですけどね。
甘くなかったというのは?
南:大して努力していたわけじゃないのに、長続きするわけないじゃないですか。最初にあった手応えも感じられなくなって、仕事への意欲がどんどんなくなっていったんです。
若かったこともあり、真面目に仕事へ来られていない時期もあって……。最終的に3か月に1回くらいしか来なくなってました。
そこから、どのように気持ちを切り替えたのでしょうか?
南:すでに3年くらいMINERVAに在籍していたんですけど、「うちでは無理だ」と判断されてしまったんですよね。そう見られても仕方ない状態ではあったんですけど、それがすごく悔しかったんです。
多分、承認欲求が強かったんだと思うんです。MINERVAに入るって決めた時も「みんなに自分のことを認めさせたいな」っていう気持ちがあったので。
悔しさを感じてからの働き方は、全然変わりましたね。
悔しさを、毎日の行動に変えてきた
具体的に変わったことを教えてください。
南:その日から何が何でもやろうって思って。一日も休まずに出勤しようと決めました。最初は本当にがむしゃらにやってましたね。
がむしゃらにやっていく中で、意識していたことはありましたか?
南:マイルールというほど大げさなものではないんですけど、次につなげるために「今日、ホストとしてこれをやろう」っていうのを決めてましたね。そういう風に、毎日自分を曲げないでやっていくと、お客様にも真剣さが伝わっていくんです。
だからこそ真剣さって大事なんですよね。シンプルですけど。
ホストの仕事は人間関係で成り立っているので、気持ちを強く持って曲げないことが大事なのかなって思いますね。
気持ちを曲げない?
南:そうです。それが指名してくれたお客様にできることかなって僕は思ってるんです。何かをプレゼントするより、自分に共感してくれたものを曲げずに貫くこと。決めたことを続けて形にしていくことが、僕を選んでくれたお客様に返せるものなんじゃないかと。
そうやって決めたことを形にできた時に、初めてお客様に「ありがとう」って言えるかな、と思うんです。
だからこそ、お店を引っ張っていく立場を任された時は、認められたいっていう気持ちが実った感じがして嬉しかったです。
プレイヤーとしても、お店を見る立場としても力が足りないと感じるんで、まだまだ成長したいと思っているんですけどね。
自分で動いてお店も見て、となると時間が足りないと思うんですが……
南:嫌々やる時間だったら、「時間ないわ」って思うかもしれないですね。でも、こうなりたい自分があるなら時間って作りたくなるし、苦じゃないんですよね。
お店としても個人としても目指すところはもっと高いところなので、そこはモチベーションになってますね。
その子を知り、本気を前に進める
教育する時に、大事にしていることはありますか?
南:僕は「こうしたほうがいいよ」って一方的に伝えるのは、教育ではないって思っているんですよ。相手がどういう子なのか、どういうところが武器なのか、そこを見て伸ばしてあげるのが教育だと思っているんです。
だからこそ、その子たちの属性をちゃんと見て、強みを活かす最短ルートを作ってあげるっていうのを心がけています。
一人ひとりを見ているんですね。
南:さっきも言った通り、ホストって人間関係の仕事なんです。だから嘘偽りの自分を作っても、絶対気付かれちゃうしうまくいかない。
自分の良さっていうのを最大限に生かして、本来の個性や強みを磨いたほうが成長が早いんですよね。
僕には今までいろんな人間を見てきた経験があるんで、その子のできることは見つけてあげられますね。
MINERVAには、未経験で体入にくる子もめっちゃ多いので。
未経験を見てきた南さんが思う、伸びる新人の特徴はありますか?
南:かっこつけずに、ダサいぐらい本気でやる子ですかね。エモーショナルな人間は魅力的だなって思うんですよ。喜怒哀楽ってあるじゃないですか、人間の感情っていうのは。真剣にやってるからこそ一つひとつの出来事に対して、嬉しいとか悲しいっていう気持ちが持てると思うんです。
そういう感情をしっかり強く持てる人って、お客様からも同業からも魅力的に見えるだろうし、伸びるなって思いますね。
最後に応募を考えている方に向けてメッセージをください!
南:ホストって一期一会の毎日で、今日会う人が人生を変えるような存在になるかもしれないんです。逆もしかりで、その人に対して何かしてあげられる人になるかもしれない。
だから、ホストをやりたいっていう気持ちがあるなら、一日でも早いほうがいいんです。
必ず僕が一緒について、どう頑張ればいいかを考えられるので、仕事に不安がある方も来てくれたら嬉しいです。
お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました!
南:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年7月29日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。