歌舞伎町ホスト『TOP DANDY 朝TOP』弥栄瑛太が語る思考と人柄で磨くホスト像【独占取材】
「人を幸せにしたい」という想いを軸に、日々考えながら接客に向き合っています。
今回のインタビューでは、朝ホストとしての働き方や、仲間との学び合い、そして考えることを大切にする瑛太さんの仕事観に迫りました。
瑛太さんの言葉からは、ホストという仕事の奥深さと、人としての魅力が伝わってくるはずです。
トピック
迷いから見えたホストという選択
大学時代からホストを経験されていたそうですが、最初はどんなきっかけだったんですか?
弥栄瑛太(いやさかえいた):もともとは、ホストのほうが居酒屋のバイトより時給が高かったから、という気持ちで始めたんです。そんな軽い気持ちで始めたんですけど、初月に同い年くらいの男の子たちが自分の知らない世界を見せてくれて、衝撃を受けました。
「こんな働き方があるんだ」と思って、気づいたら夢中になっていましたね。
ホストの仕事が楽しかった?
弥栄瑛太:そうですね。それにホストは自分にとって向いている仕事だと自覚していました。ただ大学卒業後は一般企業に就職してサラリーマンを経験しています。大学まで出してもらった親孝行として、一度は就職しておこうと思って。
でもやっぱりお給料面ではモヤモヤ。自分はサラリーマンで月の上限が見えているけれど、同い年のホストが頑張っただけ形になっているのを見て、「自分、これで満足していいのか」って。
親が自営業だったこともあり、ゆくゆくは自営業や経営にも挑戦したい気持ちがありました。
だから大学時代から起業にも興味があって、自分の好きなことに時間とお金を使いたかったんです。
それで考えたらホストが合っていると思ったし、「残りの人生は自分で決めたい」と思ってホストに再チャレンジしたんです。
それでもともとバイトをしていた前のグループの2部にふたたび戻ったんです。
ホストの世界に戻ってみて、どんな印象でしたか?
弥栄瑛太:やっぱり学生バイトの頃と違って、本気の人が多かったですね。ホストって見た目の派手さもありますけど、実際は「人の心を動かす仕事」なんです。
お客様一人ひとりの考え方を理解して、どうすれば笑顔になってもらえるかを考える。それが面白いし、奥深いなと思いました。
仕事の中で考え方として意識していることはありますか?
弥栄瑛太:僕は結構考えるタイプなんですが、ホストに復帰してからは「どうしたら人を幸せにできるか」を考えています。人って、幸せになるためにお金を使うと思うんです。だってまずいものにお金を払う人はいないですよね。
ホストも同じで、「来てよかった」と思ってもらうことが一番。お客様がお友達に自慢できる担当になりたいなと思っています。これが僕の軸です。
環境を選ぶ視点と朝TOPという選択
朝TOPへの移籍を決めた理由を教えてください!
弥栄瑛太:CANDYも大好きだったんです。ただ、代謝が良い僕の体に合わなかった。接客中に汗が止まらなくなって、自律神経を乱してしまったんです。
それでゆったりできる環境で内装が豪華なところを……と考えたときに思い浮かんだのが朝TOP。もともと朝TOPはCANDYに移籍する前に迷った店舗なんです。
ご自身の体調に合わせた結果の移籍だったんですね。
弥栄瑛太:そうですね。しかも大箱で空間に余裕があるので、一人ひとりのお客様としっかり向き合えますし。体調面もすごく良くなりましたし、気持ちにも余裕ができました。
それに2部という時間帯の強みも感じています。朝ホスの時間帯って競合が少なくて、まさにブルーオーシャンなんです。
お客様の需要に対してお店の数が足りていない。その分チャンスはありますからね。
朝ホストとして働く魅力ってどんなところにありますか?
弥栄瑛太:効率的に働けるところですね。夜の時間帯よりも同伴やアフターも少ないので、時間をうまく使えます。営業後にカフェへ行ったり、ランチを楽しんだりと、自分の時間を確保しやすいんです。
朝日を浴びて一度リセットできるのも好きですね。そのあとプライベートの予定を入れることもできるので、気持ちの切り替えがしやすいんです。
僕の場合は、その時間で本を読んだり、考えを整理したりしています。
「自分の時間をどう使うか」で、仕事の質も変わると思っていて。2部の働き方は、自分にすごく合っていると感じます。
グループやお店の文化的な部分で、合っているなと思うことはありますか?
弥栄瑛太:そうですね。大学生のときにアルバイトしていたお店で、師匠と呼んでいる上司におすすめの本を聞いたり、先輩に考え方を教えてもらったりしていました。でも、自分の中で価値観がしっかりまとまったのはgroupdandyに入ってからですね。
たくさんの本を読むようになったのもgroupdandyに入ってから。そうやって学ぶ環境があるのは、このグループの魅力だと思いますし、そういう時間が効率的に作れるのは朝TOPだからだと思います。
思考と優しさで磨かれるホスト観
瑛太さんは普段から知識のインプットをされているんですね。
弥栄瑛太:そうですね。昔から本は読みますが、さらに読むようになりました。今でも月に1冊は読みたいなと思っていて、最近は新しい本よりも過去に読んだ本を読み返すことが多いです。
読み返すというのは、考え方を整理するためですか?
弥栄瑛太:そうですね。うまくいかない時や壁にぶつかった時に本を開くことが多いです。最初の目次を見て、「この章なんだったっけ?」って思い出しながら読み返したり。自分の考えを整えるきっかけにしています。
昔は全然本を読まなかったので、読み方の正解は分からないですけど、パラパラ見返すだけでも気づきがあるんですよ。
考え方を整理すると、接客にもすぐ活かせそうですね。
弥栄瑛太:僕はゴリゴリの男性脳なので、最初は女性の考え方を理解するのが難しいと感じていました。だからこそ、女性心理の本を読んだり、どう接すれば安心してもらえるかを考えたりしました。
その中で一番大切にしているのは「共感」ですね。相手の気持ちを否定せず受け止め、理解して言葉を返したり。
お客様に「この人はちゃんと分かってくれてる」と思ってもらえる瞬間が一番うれしいです。
共感を通じて人と向き合う姿勢なんですね。
弥栄瑛太:そうだと思います。僕自身、学生の頃は恋愛経験も少なくて、女性とどう接すればいいか分からない部分が多かったんです。でもこの仕事を通して、相手の背景や考え方を理解することの大切さを学びました。たとえば、家庭環境が複雑だったり、コンプレックスを抱えていたり。
そういうお客様に寄り添うために、その人の価値観や大切にしているものを理解するようにしています。
その人にとっての宝物を大事にしてあげたい。それが僕の接客の軸です。
仲間と学び合う、成長できる場所
朝TOPが非常に良い環境であることがお話を通じて感じます!
弥栄瑛太:そうなんです。その中で、朝TOPの魅力のひとつは、やはり三遊亭翔太さんの存在だと思います。三遊亭さんは知名度もある、お店の中心にいる方。キャストとしてだけでなく、運営側やお店のサポートにすごく力を入れていて、僕らのヘルプにも積極的についてくれるんです。
三遊亭さんがヘルプに入ると、僕らもお客様も嬉しいんです。
三遊亭さんの姿勢を見ていると、人を支えることの大切さを感じますし、僕もそんなふうに誰かの力になりたいと思えるんです。
三遊亭さんの人柄がお店の雰囲気にもつながっているんですね。
弥栄瑛太:そうですね。三遊亭さんの考え方が、自然とみんなに浸透していると思います。人に優しくするとか、ポジティブな言葉を使うとか。僕自身も朝TOPに来てからのほうが、前向きな言葉を使うようになったと感じています。
朝TOPはそういう文化が根付いているお店だと思います。
それは後輩キャストさんに対しても?
弥栄瑛太:はい!今は7〜8人くらいの後輩を見ています。未経験の子も多いので、できるだけ丁寧に教えるようにしています。ただ、全部を自分一人で見るのは難しいので、僕が教えた後輩にも「次は自分が後輩を支えてあげてね」と伝えています。
そうやって「与える文化」を広げていけたらいいなと思っています。
その考え方には、何かきっかけがあったんですか?
弥栄瑛太:最初に働いていたお店で、すごく丁寧に教えてくれた上司がいたんです。仕事の基本だけじゃなく、考え方まで教えてくれた。当時は分からないことだらけでしたけど、そのときのノートは今でも見返しています。
やっぱりご飯をおごってくれる人より、知識をくれる人のほうが尊敬できると思うんです。
三遊亭さんの姿を見て改めて思うようになりましたが、僕もそんなふうに時間が経ってから感謝されるような存在になりたいんです。
とはいえ、まだまだ僕も学びの途中です。それに朝TOPはキャリアも考え方も違う人が多くて、話しているだけでも気づかされることが多いです。
だから「学びながら成長できる環境にいたい」って人には、朝TOPはすごく合うと思います。
チャンスと温かさに満ちた、朝TOPという場所
今のお店・朝TOPで働いていて感じるチャンスの多さはありますか?
弥栄瑛太:ありますね。朝TOPは、朝ホストの中でもかなり有名なお店なんです。おかげさまで初回来店のお客様も多くて、月に200名以上はご来店があります。ただキャスト数は現在(※2025年10月時点)30人ほどなので、同じ初回来店数でも一人あたりのチャンスが多い。
それに飲み直し率も高くて、4割を超えることもあります。
だから送り(指名)をもらえた瞬間に、「今日は飲み直しにつながるかもしれない」と思うと、気持ちが上がりますね。
そのワクワク感が良い空気をつくってくれるという感じなのかな。
本当にチャンスの多い環境なんですね。
弥栄瑛太:そうですね。あとはブランド力も大きいです。「TOP DANDY」という名前を聞けば、多くの方が一度は知っている。その安心感があるからこそ、お客様も来やすいんですよね。
働きやすさという点では、どんな魅力がありますか?
弥栄瑛太:まず、人間関係がすごく良いです。ホストクラブなのでお酒がつきものでイメージされやすいんですが、酔ってケンカになるようなことは本当にありません。みんな大人で落ち着いていて、冷静に対応できる人が多いんです。だからこそ、安心して働ける環境だと思います。
それに、出勤時間の調整も柔軟に対応してくれます。「半休を取って出勤」みたいな働き方もできるので、プライベートも大事にできるのが嬉しいですね。
プライベートも充実しているように見えます。
弥栄瑛太:そうですね。僕はアウトドアが好きなので、釣りやサウナに行ったりしてます。キャストを誘って出かけたりもしますよ。夜職だと友達や家族と予定を合わせづらいこともありますが、2部なら営業後の時間を使って人と会うことができる。
そういう意味でも、生活リズム的に働きやすいと思います。
だからこそもっともっと高みを目指していきたいと思えるんです。まだまだ成長していきますよ!
最後に、これからホストを目指す方へメッセージをお願いします。
弥栄瑛太:ホストに興味がある人は、まずは一歩踏み出してみてほしいです。「自分にできるかな」と思う人ほど、意外とハマる仕事だと思います。朝TOPはチャンスが多くて、人間関係も良く、働き方も柔軟。何より、支えてくれる仲間がたくさんいます。
なので、「ちょっと話を聞いてみようかな」くらいの気持ちで大丈夫。
気軽に、一緒にランチ行こうっていうくらいの感覚で来てほしいです。僕も最初はランチに誘われてこの世界に入りましたから(笑)
瑛太さんのこれからのご活躍を楽しみにしております!本日はありがとうございました!
弥栄瑛太:ありがとうございました!※本記事は、2025年10月27日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。