銀座の鮨職人から朝ホスへ。歌舞伎町『TOP DANDY -朝TOP-』天王寺椿が見せる“勢い”の源【独占取材】
全く異なる業界に飛び込んだ背景には、「やると決めたら最後までやりきる」という信念がありました。
朝TOPで働く今も、これまでの経験を活かしながら日々自分をアップデートし続けているといいます。
今回のインタビューでは、ホストという仕事への向き合い方、仲間との関係、そしてこれからの目標についてお話を伺いました!
トピック
鮨職人からホストへ。異業種からの挑戦
まずは、ホストを始めたきっかけを教えてください。
天王寺椿(てんのうじつばき):始めたのは2025年の2月ですね。それまでは銀座の鮨職人として働いていました。ほかにも焼き鳥屋、キックボクサー、鳶職、日本酒バーなど、いろんな仕事を経験してきました。どの仕事も好きでしたけど、共通していたのは「やるからには本気でやりたい」という気持ち。負けず嫌いだし、中途半端が嫌いな性格なんです。一度決めたら最後までやりきるタイプですね。
今も休みたいと思ったことも、遅刻したことも一度もないんです。
すごく多彩な経歴ですね。朝ホス(2部)を選んだ理由も気になります。
天王寺椿:まず夜の時間帯に働く一部だと、終電がなくなってしまうんです。帰る手段を考えたときに、「電車が動いているうちに帰れる朝ホスがいいな」と思いました。
それに朝TOPのYouTubeを見て、三遊亭翔太さんの柔らかい雰囲気に惹かれました。「この人たちと一緒に働いてみたい」と感じたのを覚えています。
自分の働く先なのでめちゃくちゃ調べましたね(笑)
もともとホストという職業に興味はあったんですか?
天王寺椿:正直、最初はなかったです。自分の中でのホストに対して偏見もありましたし。でも現実的な理由もあって挑戦しようと決断。いざホストとして働いてみると、全然違いましたね。
みんな礼儀正しくて、まじめで努力家ばかり。いい意味で裏切られましたね。
これまでの経験がお仕事に生きていることはありますか?
天王寺椿:ありますよ。例えば寿司屋ってカウンター越しにお客様に見られる仕事なんですよ。だから、手元や所作まで常に見られている。
「汚い手元の職人に料理されたくない」って思うのと同じで、ホストも清潔感や姿勢はとても大切だと思います。
「見られる仕事」という意味では共通している部分が多いですね。
どの仕事でも共通しているって「どれだけ思いやりを持てるか」だと思うんです。
お客様をもてなすという意味では、飲食もホストも同じです。
自分がこれまで培ってきた経験を活かして、いまはホストという形で人と向き合っている。そう考えると、すごく自然な流れだったのかもしれません。
椿さんの立ち振る舞いが美しいのは、これまでの経験からなんですね!
天王寺椿:ありがとうございます。所作だけで指名をいただいたこともありますよ。でも実を言うと、僕はもともと人と話すことがそこまで得意ではなく……
でもやってみると、人って慣れるものですね。徐々に会話のコツがつかめてきて、いまではお客様と話す時間が楽しいです。
でもまだまだだと思います。最初の1年は、基礎を固める大事な時期だと思っているので、焦らず少しずつ成長していきたいです。
飲食店をこの先経営したいという夢を軸に、ホストとしての基礎を築いている段階ですね。
未経験でも成長できる“勢い”の正体
ホストを始めてから、これまでを振り返ってみてどうですか?
天王寺椿:あっという間でしたね。今年の2月(※2025年)に始めてから、毎日がむしゃらにやってきた感じです。常に目の前のことに集中していたので、気づけばもう数ヶ月経っていたので体感としては早かったですね。
未経験でここまで続けられた理由は何だったんでしょうか?
天王寺椿:まずは「決めたことは必ずやる」という性格です。どんなに調子が良くない日も、一度も休んだことがない。遅刻もゼロです。どんな仕事でも、最初の1年は「修行期間」だと思っているので、今はとにかく土台を固める時期ですね。だから辛いと思ったこともないんです。
続けることって、簡単なようで意外と難しいと感じます。
天王寺椿:そうですね。でも自分は「続けることが一番の強み」だと思っています。昔から負けず嫌いで、途中で投げ出すのが嫌いなんです。たとえ小さなことでも、やると決めたら最後までやり切る。
誰でもできることを、他の人ができないレベルまで続ける。それが自分の中での「勢い」なんだと思います。
モチベーションを保つために意識していることはありますか?
天王寺椿:常に考えることですね。「今、自分にできることは何か」「何を改善できるか」そういうことを毎日考えています。勢いって、ただ頑張って突っ走ることじゃないと思うんです。考えて動くこと、その積み重ねが形になる。
だから周りを意識しすぎるよりも、自分のペースで成長していくことを大事にしています。
もちろん上を目指す気持ちはありますが、下を見て安心したり、比べたりするのは違うと思っていて。
自分の「今できること」に集中するほうが、結果的に早く前に進める気がするんです。
お客様と接するうえで、大切にしていることはありますか?
天王寺椿:寿司職人の頃も焼鳥屋でも、やることは同じなんですよ。お客様をどれだけ考えられるか、思いやりを持って接するか。たとえば右利き・左利きでお寿司や串の向きを変えたり。
そういう細かな気遣いは、ホストの接客でも大切だと思っています。
寒そうなお客様がいればブランケットを渡す、テーブルがごちゃごちゃしていたらすぐ整える。
小さなことの積み重ねで、心から楽しめる空間をつくる。それが自分の接客の軸です。
勢いの裏には、相手を思う気持ちがあるんですね。
天王寺椿:そうかもしれません。やっぱりどんな仕事でも、最後に人の心を動かすのは“思いやり”だと思うんです。勢いも努力も大事ですが、相手を思う気持ちがあるからこそ、続ける意味が生まれる。
そういう気持ちは、これからも大切にしていきたいです。
仲間と刺激が支える、朝TOPという場所
椿さんも壁にぶつかったり行き詰まることはあるのでしょうか?
天王寺椿:ありますよ。ただまずは自分で考えるようにしています。「何が原因だったのか」「次はどうすればうまくいくか」といったように試行錯誤しているんです。
整理して、試して、また考えて。その繰り返しが自分をアップデートしてくれると思うんです。
それでも行き詰まった時は周りに相談します。朝TOPは上層部も含めて努力している人が多いし、ホストとしての力がある人も多いんです。
椿さんの成長を後押ししているのは朝TOPという環境でしょうか?
天王寺椿:おっしゃる通りですね。未経験の自分でも頑張れたのはこの環境があったからだと思います。僕が試行錯誤することを見守ってくれるし、優しい人ばかり。
それに刺激もたくさんあります。みんなが努力している姿を見ると、「自分ももっとやらなきゃ」って感じます。自然とモチベーションになりますね。
印象に残っているアドバイスはありますか?
天王寺椿:(弥栄)瑛太さんに「メガネをかけた方がいい」と言われたことがありまして。すぐに取り入れてみたら、思った以上に評判が良くて。それからはかけるようにしています。
すぐに取り入れる椿さんも素晴らしいです!
天王寺椿:僕は常にアップデートしたいと思っていて。自分だけでなく店もアップデートしていけたらと考えています。いつの間にか新人の定着率も考えるようになったんですよね。
ホストって一般企業と違って、店に対して動いたこともすべて自分に返ってくるんですよね。これはホストの魅力だと思います。
キャストが増えれば、より良い店になっていきます。そうすればお客様も自然と集まる。結果的に僕自身も、新しい出会いやチャンスにつながるんです。
朝TOPさんが前向きになれる環境だということが伝わってきます!
天王寺椿:そうですね。朝TOPはキャスト同士の仲が本当に良いから、すごく働きやすい。誰がヘルプに入っても仕事がしやすいんです。
キャスト同士の人間関係の良さは接客に直結します。やっぱり指名しているホストが仲が良いと、お客様も自然と楽しめる空気感ができますからね。
ホストとしての理想と未来への挑戦
これからの目標について教えてください!
天王寺椿:ホストの仕事はまだまだ続けたいと考えています。将来的には、飲食店などの会社を経営しながらホストも続けていくことが目標ですね。
料理や接客など、これまでの経験を活かして、お客様にも仲間にも良い影響を与えられる人間になりたいと思っています。
ホストという仕事を通して、自分自身の可能性をもっと広げていきたいです。
ホストという仕事を通してホストに魅力を感じられたんですね!
天王寺椿:そうですね。ホストはどんどん目標が出てきますし、視野も広がります。そこがホストの魅力です。それにこの仕事は、毎日いろんな方と出会えて、自分も成長できる。それが一番のやりがいです。
最初は話すのが得意じゃなかったんですが、今では人と関わることが自分の強みになっていると思います。「天職だったのかもしれない」と感じる瞬間が増えましたね。
お店に対しても、料理人という経験を活かしてフードメニューの提案をしたいと思っています。
「1部にも引けを取らない2部を目指していきたい」というのが今朝TOPで頑張る理由になっているかもしれませんね。
理想のホスト像を教えてください。
天王寺椿:「目標を更新し続けること」が理想です。無理な目標ではなく、「今の自分にできること」を確実に積み重ねる。それを続けていけば、どんな分野でも成長できると思います。
できることを当たり前のようにやるだけでなく、周りよりも当たり前のレベルを上げていく。それが自分の理想とするホスト像です。
最後にホストに興味がある方へ一言お願いします!
天王寺椿:年齢は関係ないと思います。やると決めた瞬間から、誰でも挑戦できる仕事です。僕も30代からチャレンジしました。ホストの世界は大変なこともありますが、それ以上に「自分を磨ける場所」でもあります。自分を信じて、一歩踏み出してみてほしいです!
本日は素敵なお話ありがとうございました!
天王寺椿:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2025年10月27日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。