人との縁が広がる場所。錦糸町『蔵BAR』アルトが語るボーイズバーの楽しさ【独占取材】
声をかけられたことをきっかけに、この世界に飛び込んだアルトさん。お金も知識もない状態から、それでも行動を続けることで、人とのつながりを広げてきました。
自然体で会話を広げる接客や、どんな相手とも向き合うスタンス。「大人の学校」とも呼ばれる蔵BARの空気には、働くことを楽しめる理由が詰まっています。
縁を大事にすることで、仕事も楽しくなる。そんなアルトさんの言葉が、強く印象に残るインタビューです。
トピック
ボーイズバーとの出会いと広がった縁
アルトさんはどのくらいこの業界に?
アルト:10年くらいですね。声をかけていただいて始めました。夜の世界に偏見がなかったし、もともと話すのが好き。人とちゃんと関われる仕事はしたいと思っていたから、声をかけてもらったのは良いきっかけでしたね。
当時ボーイズバーって、それこそ歌舞伎町にもあまりなかったし、錦糸町にも蔵BARくらい。ちょっと遊びに行っていた感覚だったかもしれませんね(笑)
きっかけがあったとはいえ、当時この業界に飛び込めたのはなぜでしょうか?
アルト:そもそも何も分かってなかったんです。お金もなかったし、業界のことも知らなかったですし。だから逆に「とりあえずやってみよう」くらいの感覚でした。
当時はSNSも今ほどないですし、集客のことも全然分からず。0からのスタートでしたね。最初は知り合いに来てもらったりもしました。同業にも行きましたね。
わざとライターを忘れて、届けてもらったタイミングでわざとテーブルの上にグラスを出して片付けて忙しいふりをしたことも(笑)
知らなかった状態でそこまで動けるのがすごい!
アルト:なんででしょう。でもわからないことだらけだったからこそ楽しかったんです。自分なりに動いていることに達成感を感じるというか。だから同業に行ったりいろんな場所に足を運んだりして、人と関わる機会を増やしたんです。
そうすると少しずつ顔を覚えてもらって関係がつながったりして。いつの間にかお店にもお客様が集まるように。うちは女性だけでなく男性のお客様もいらっしゃるんですよ。
アルトさんの行動力が今に繋がっているんですね。
アルト:そうですね。だからこそ、今も人との縁は大事にしています。蔵BARに出会って10年経ったのも縁。蔵BARに人が集まって、なんだか大人の放課後みたいな場所になっていったのも縁。
縁を大事にすると、仕事も楽しくなるなって思うんです!
自然に会話が広がる。アルト流コミュニケーション
アルトさんはお話が上手な印象があります!
アルト:今は取材なのでちょっと言葉は選んでます(笑)でも言葉が普段出てくる要因を探るなら、「興味があるから」なのかなと!「この人何考えてんだろう」って。これは働く前から思っていたことですが!
そのうえで僕は話しているときに次のことを考えています。話してるときに、その場で引き出しから次の話題を探してる感じですね。
引き出し?
アルト:はい。例えば今流行りのシール交換。シール交換が流行ってた世代のことを考えると「その世代ってねりけしも流行っていたよね」とか。その場で話題を拾いつつ、自分の引き出しから類似しているものを探す。そうしてその場をつないでいくんです。
その引き出しはどんな風に増やしていったのでしょうか?
アルト:人と話していくうちに、ですね。いろんな人と関わる中で、こういう話もあるんだなっていうのが増えていって。
たまに自分の引き出しの当てはめ方を間違えることはあります。でもそういう時は気にしない!そういう時は全力で叫びます(笑)
叫ぶ(笑)勢いもすごいですね!
アルト:勢いも大事です!僕らはみんなを楽しませる仕事だから!自分の引き出しから会話に当て込むのは、ゲーム感覚でやるといいのかな。
楽しい人見てたら楽しいし、「こっちが楽しくやってくれないとお客様が楽しくならないよ」っていうのは常に伝えてるので。自分たちが楽しくないと相手も楽しくないですか?
だから接客自体を楽しむことも大切です!
レベルアップしながら働く
アルトさんは、本当にお仕事を楽しまれているなと感じます!
アルト:もちろん仕事っていう頭はありますけど、自分なりに楽しくやらせてもらってます!いろんなお客様がいらっしゃるのも楽しくて。どんなお客様も攻略したくなる、というか(笑)
どうやって関わるか考えるのが楽しいし、それができた時はちゃんと達成感もあるんです!
どんなお客様も?
アルト:そうです!例えば少し気難しい方。人によっては「苦手だな」と思うかもしれませんが、それってあくまで「自分にとって都合の悪い人」って認識だと思うんです。
僕は気難しいお客様のほうが好き。なぜなら自分の刺激にもなるから。自分のレベルアップにもつながると思うんですよ。
時には失敗することもあります。それはちゃんと謝ります。
ただその場で無理にどうこうするより、一回落ち着いてから修正することが多いです。その日じゃなくて、次の日にちゃんと向き合うとか。
それを引きずったりすることはしません!だって僕らが楽しくなければ、お客様は楽しめないから。楽しませる仕事だからこその使命ですね。
切り替えも大事なんですね。
アルト:そうですね。ただそれが上手にできない子もいると思います。そういう時は僕から活を入れます!うちは見て見ぬふりをする子はいないから、注意し合ったり、互いに励まし合ってるんですよ。
だから誰かが落ち込んで士気が下がることはないと思います。
もちろん、なにかモヤモヤしているのであれば、後日ご飯に連れ出したりもしますね。
みんなで支え合っている?
アルト:はい!みんなで助け合って、みんなで楽しく働いて!それが蔵BARという場所。距離が近いからこそ、異変には気づけるんです。
「大人の学校」蔵BARで、仲間と楽しく働く
蔵BARを一言で表すとどんなお店でしょうか?
アルト:「大人の学校」をイメージしていただけると分かりやすいと思います!放課後集まる的な感じ。うちは女性のお客様だけでなく男性のお客様もいらっしゃいます。比率は1対1くらい。男女ともにお一人様もいらっしゃいますし、男性10人みたいな時もあります!
そうやっていろんな人が集まってくる雰囲気が僕は好きなんです。縁を大事にしようとか。この雰囲気は守っていけたらいいですよね。
お客様も気軽に来てもらいやすいし、従業員同士も距離が近くなりやすいんです。
チーム感が強いですね!
アルト:まさにそうです!個人でどうこうやるっていうよりは、みんなでやるっていう感覚のほうが強い。お互いにリスペクトがあるんですよね。人に対するリスペクトって先輩後輩関係ないんです。
もちろんプライドはもったほうがいいけど、それは個人ではなく店のプライド。個人的なプライドは叩き割ったほうがいろんなことが吸収できます。僕、みんなの良いところ吸収しちゃいましたよ!(笑)
人としての学びも多そうですね。
アルト:そうですね。僕が蔵BARで手に入れたのは富、名声、力……っていうのは冗談ですが(笑)一番手に入れたのは人。
本当に輪が広がりました。いろんな人、いろんな職業の方、同業しかりつながりが増えて、視野が広がりました。時には助け合うこともあります。お客様同士で繋がったり、なんてことも!
僕は錦糸町という街を、同じチームとして盛り上げたいんです。それで蔵BARももう1店舗出せたら嬉しいですよね!目指せ全国!(笑)
最後にボーイズバーに興味がある方へ一言お願いします!
アルト:「おかげさまで」っていう言葉って最強なんです。究極の「ありがとう」って意味合いだと僕は感じています。そういうのを感じられるのが、蔵BARです。
ゲームってただゲーム機を置いているだけじゃ始まらない。カセットを入れてスイッチを押せばいいだけ。それと一緒です。行動しないと始まりません!
行動しない限りはYESもNOもないし。何が怖いかは僕が聞きます!まずは連絡お待ちしてます!
本日は素敵なお話ありがとうございました!
アルト:こちらこそありがとうございました!※本記事は、2026年4月27日時点での取材内容をもとに構成しています。今後の制度やルールの変更により、一部内容が掲載当時と異なる可能性があります。