ホストをしていれば避けては通れない「痛客」の存在。
暴言を吐く、暴力的、酒癖が悪い、過剰な要求をする……さまざまなタイプの「痛客」がいて、ホストであれば1人や2人はすぐに思い当たる子が頭に浮かぶでしょう。
どんなにホスト側が相手を楽しませようと頑張ってみても、非協力的であったり自己中心的だったりするお客様はいます。
またホストクラブはお酒を飲む機会も多いため、酔いが深まるにつれて「痛客」化してしまう人も……。
この記事では、そもそも痛客とはどんな女の子なのか、具体的な対処法は何があるのか、といったことをお伝えしていきます。
記事の内容を頭に入れて、もし「痛客」に当たってしまった場合は上手に対処していきましょう。
そうすれば自分やお店を守るとともに、接客術のスキルアップにも繋がっていくはずですよ！
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ホストクラブの痛客とは、ルールや常識を守れず、ホストだけでなく周囲にまで迷惑をかけるようなお客様のことを指します。
具体的な行動としては、例えば以下のようなことをしてくることがあります。
ホストはお金という対価をいただき、お客様を楽しませるお仕事ですが、当然ながら全ての希望を叶えられるわけではありません。
とはいえ、可能な限り楽しんでもらおうと接客しますが、痛客はそこに付け込み要求をエスカレートさせていきます。
また、このような痛客には以下の考えや特徴を持っていることが多いです。
冷静な話し合いや論理的な説明が通じないことも多いので、痛客の対応はかなり苦労します。
「痛客になりそうだな」と事前に分かれば、ホスト側でも警戒やコントロールできるので特徴を把握しておくことは重要です。
次からは、そんな痛客の特徴や見分け方を解説していきますよ！
痛客に当たるかどうかは初回での巡り合わせによります。
初回で本当に痛客かどうかを見抜くのはなかなか難しい面もありますが、一定数はトラブルに繋がる可能性の高いお客様が含まれていると考えたほうが良いでしょう。
そして、そんな痛客も大切なお客様の1人には違いありません。
上手に対応することでトラブルを回避しやすくもなるため、まずは特徴や見分け方について確認していきます。
酒癖が極端に悪いお客様は痛客と言えるでしょう。
お客様自身がお酒を飲んで言動が激しくなる場合もあれば、ホストに無理なペースで飲ませようとする場合もあります。
特に初回だとお客様のキャパやノリも不明なため、途中で止めるのが難しく結果的に飲みすぎたり飲ませられすぎたりといった事態に……。
お酒は場合によっては健康面に深刻なダメージを与えるため、イッキや度数の強いお酒ばかりを要求してくるお客様には注意が必要です。
場合によってはヘルプを呼ぶことも視野に入れてください。
初回から枕の誘いをしてくるお客様は要注意です。
指名もない初回で誘ってくるということは、ルール無視を何とも思わない方だったり、対価を払わず良い思いをしようという方だったりする可能性が高いでしょう。
このようなお客様は初回の後でも、似たようなルール無視や自分にだけ都合の良い要望をしてくる傾向にあります。
一度、希望を飲んでしまうと際限なく要望を出してくるので、最初のうちにきちんと断るのが重要です。
マウントを取ってきたり威圧してきたりするようなお客様も痛客の可能性は高いです。
など、初回にも関わらずかなり上から目線で話してくるお客様がいます。
これが既に指名をもらっていて姫との関係性ができたうえであれば、冗談や駆け引きになったりもするでしょう。
ただ、まだ何の関係性もできていない初回でこのような態度を取られてしまっては、例えその場を乗り切っても後々で良い関係性を築くのが難しい場合も多いです。
ここからは痛客のタイプを4つに分けて、それに対する対処法をお伝えします。
担当被りに対して異様なほど敵対心を持っている過激なタイプは、かなり厄介な痛客です。
担当を独占したいという思いばかりでなく、被っている他のお客様を攻撃したり排除したりしようとしてきます。
具体的には、これ見よがしに担当との仲をアピールしたり、相手より高額のお酒を相手に聞こえるように注文したり。
さらには「あの女を切って」と、担当から外すように頼んできたり。
このような痛客の対処法は、女の子同士が被らないように来店時間をホスト側でしっかり調整することです。具体的な行動としては以下の通り。
初回や担当となった後、どちらも関係なく発生し得るものですが、過剰なスキンシップを求めるお客様は一定数います。
手や肩に軽く触れてくるだけならまだしも、中にはホストクラブという周囲の目がある環境でも構わずキスをしようとしたり、ホテルへ誘ってくるような方も……。
このような痛客の対処法は、以下のようなトークできちんとホストクラブとそれ以外の時間の区別をつけてもらうことです。
ちなみに、このようなタイプが提案してくる枕は後々で要求が過剰になる可能性が高いため、基本的には応じないほうが良いと思います。
ホストクラブには虚言癖のあるお客様もいらっしゃいます。
特に多いのが、自分は太客アピールです。
親類がお金持ち、有名人と知り合い、高額のお酒を入れることのチラつかせなど、息をするように嘘を話してきます。
このような痛客の対処法は、真に受けず適度に流せばOKです。
担当にはニコニコと愛想が良いのに、ヘルプや内勤に対しては異様に態度が冷たい姫もいます。
担当以外とは楽しそうにしない、無口になってしまう、といった程度ならばまだ分かります。
ただ、中には棘のある言葉遣いだったり、無理難題を突きつけてきたりするような方も。
このような痛客の対処法は、姫自身の振る舞いを見直してもらうよう説得するしかありません。
というのも、暴力を振るったのであれば大義名分をもってお話しできますが、態度が冷たいことや無口なことは、注意しづらいからです。
もし姫に態度の見直しを迫るなら、以下のような内容が一例として挙げられます。
上記のようなお願いも聞いてもらえないようであれば、他のホストや内勤と連携して無理に他者にサポートさせないという手もあります。
ここでは一般的な対処時の方法や心構えをご紹介していきます。
1つ前の章ではお客様のタイプ別でしたが、こちらはホスト自身が心がけることと思ってもらえばOKです。
痛客相手でなくても通じる部分もあるので、ぜひ意識してみてください！
基本にしてもっとも重要なことは、感情的にならず冷静に対応することです。
痛客は、どうしてもこちらの話を聞いてくれなかったり、周囲へ迷惑をかけたりと、対応している中で苛立ってしまうことも多々あります。
しかしそこで感情を爆発させてしまっては、今度は自分のほうに落ち度を作ってしまい揚げ足を取られ、収拾がつかなくなってしまいます。
どんなときでも心を乱さない術を身に着けられればベストですが、そこまでいかなくても、態度や言葉だけは冷静さを保つように心がけてください。
ホストとして冷静な対応は必須のスキルと言えるでしょう。
姫の説得や注意などに関わらず、否定から入るのは避けましょう。
痛客は感情的になりやすかったり、自分の思い通りにいかないことで感情を爆発させたりする方が多いです。
そんな相手に「でも」「どうせ」「だって」といったような否定から入る、いわゆるD言葉は逆効果になりかねません。
D言葉は例えそのつもりがなくても、上から目線で言われた感覚や自分自身を否定されたような気持ちになります。
被害妄想が激しい姫の場合は、人格否定とまで取られてしまうなんてことも。
まずは姫の主張を聞き、それに対して理解を示しつつも、「こういう風にも考えられるよね」のように、別の可能性に気づいてもらうように話を持っていくと良いでしょう。
当たり前と言えば当たり前ですが、普段から姫を思いやる行動を積み重ねておくことが大切です。
ホストである自分自身が適当な対応をしたり約束を守らなかったりしていては、相手も聞く耳を持ってくれるはずもありません。
相手にとって尊敬・尊重できる存在になっておくことで、言葉に説得力や重みが生まれてきます。
基本中の基本ですが、姫が不快な思いや不安な気持ちにならないよう下記を徹底するようにしましょう。
痛客の特徴や対処法などをご紹介しました。
注意点や心構えとしては以下の通りです。
しかしこれらの内容も一朝一夕で身につかなかったり、自分の手に余ったりすることもあるでしょう。
そうした場合は素直に先輩や代表に相談してください。
より良い対処法を教えてくれたり、代わりに対応してくれたりします。
先輩たちも同じ道を通っているはずですから、きっと力になってくれますよ！
そしてホストとして上に上がれば上がるほど数多くの姫を相手にしますから、痛客対応は避けては通れません。
先輩たちの対応をしっかりと吸収し、売れっ子ホストへの階段を上っていきましょう！
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愛香える
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新しいことを始めたいと大学生でホストの世界に飛び込んだ。大学卒業を期にホストをやめ、現在はサイト運営やライターを仕事に。 人生を変えてくれたホストの魅力を広めたい！ホストが好きだからこそホストのリアルも教えます。
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