ボーイズバーとは、主に女性客をターゲットにトークとお酒で楽しい時間を提供するお店を指します。
未経験でも気軽に夜職デビューしやすいため、今注目の業種です。
しかし「ボーイズバーに興味はあるけど詳しく知らない」という方もいるはず。
そこで今回はボーイズバーについて徹底解説!
概要をはじめ、ホストクラブとの違いや働くメリットなどを紹介しています。
ボーイズバーとホストクラブどちらで働くか迷っている方も、ぜひこの記事を参考に判断材料にしてみてください!
ボーイズバーとは、男性キャストがカウンター越しにお酒を出しつつ接客するお店です。
「メンズバー」とも呼ばれており、ガールズバーの男性版と言って良いでしょう。
基本的には女性客に特化していますが、一部では男性客を受け入れているお店もあります。
元々はキャバクラをはじめ、夜職で働く女性がアフターとして利用するために作られたとのこと。
ただしここ数年では、「ホストクラブは少し敷居が高いけど、イケメンとの会話を楽しみたい」という女性からの需要が高まっています。
サービス料金がホストクラブほど高くない点も相まって、気軽に楽しみやすいとして人気を博しているのです。
ボーイズバーの仕事は基本的に夜から始まります。
というのも、ボーイズバーは飲食店なので深夜営業が可能なのです。
そのため夜から朝方まで、以下のような流れで営業するお店は少なくありません。
▼ボーイズバーの1日の流れ
時間 | 仕事内容 |
22:30 | 出勤・清掃・開店準備・MTG・営業メールなど |
23:00 | 開店作業・接客・ウエイト業務・ドリンク作成 |
6:00 | 閉店 |
6:30 | 清掃・小MTG・帰宅 |
まずは開店に向けて、店内の清掃や装飾、料理の仕込みといった仕事を進めます。
ミーティングで話し合う内容は、主にお店の売上や宣伝などについてが多いようです。
さらに開店前にはお客さまへ営業メールを送り、来店を促しておく必要があります。
オープン後はお客さまを席に案内したり、注文を取ったりとウエイト業務を遂行。
またお客さまに提供するお酒を作るのも仕事の一環です。
閉店後は再び清掃業務を行ったり、食材やお酒などの在庫確認をしたりします。
そして1日の売上や顧客管理についてのミーティングを実施。
一通り完了したら帰宅となり、その日の仕事は終了です。
ボーイズバーとホストクラブには以下のような違いがあります。
▼ボーイズバーとホストクラブの違い
ボーイズバー | ホストクラブ | |
接客 | カウンター越しに接客 | お客さまの隣で接客 |
営業時間 | 24時間営業可能 | 深夜0時~1時 |
お給料 | 時給制 (1,200円~1,500円) |
歩合制 (バック率高め) |
指名制度 | お店次第だが基本はない (あっても変更可能) |
永久指名制度 |
飲酒の有無 | ある (機会や量は少なめ) |
ある (飲酒量多め) |
服装 | お店次第だが自由度は高め | 規定のあるお店が多い |
ボーイズバーと違って、ホストクラブは深夜0時までと決まっています。
なぜなら、お客さまへの「接待行為」をする風俗店と見なされており、風営法で規制されているからです。
また給料面も大きな違いがあり、ボーイズバーは時給制+歩合給で計算されます。
時給の相場は1,200円〜1,500円程度で、ドリンクバックによるインセンティブも追加されるシステムです。
しかしホストクラブは歩合制なのでバック率がかなり高く、ボーイズバーよりも稼げます。
ボーイズバーで働くメリットは主に5つあります。
それぞれ確認していきましょう。
ナイトワーク未経験の方でも挑戦しやすい点は、ボーイズバーの魅力の1つです。
なぜなら、ホストクラブのような接客オンリーの仕事ではないから。
ボーイズバーの男性キャストは、お客さまへの接客以外にもお酒の用意や料理、清掃などの仕事があります。
ずっとお客さまと話すわけではないので、ナイトワークに限らず接客業が未経験という方にもうってつけでしょう。
また売上が高くない時期やドリンクバックが少ない場合でも、時給制だとお給料を安定してちゃんともらえるため安心材料になります。
先ほども軽く触れましたが、ボーイズバーは普通のバイトよりも時給が高い傾向にあります。
アルバイトの全国平均時給が1,245円なのに対して、ボーイズバーの時給はおよそ1,200円〜1,500円。
都心のボーイズバーであれば、さらに高水準の時給となります。
物価高でお金のやりくりが難しくなっている中、高時給に加え歩合給もあるのは稼ぎやすさ重視の方にとって嬉しい要素です。
ボーイズバーはシフトの自由度も高めです。
前述の通り、ボーイズバーは飲食店なので営業時間に制限がありません。
およそ18時〜22時に開店し、長ければ翌朝の5〜6時まで営業しているため、シフトの調整がしやすいのです。
学生や掛け持ちで日中は時間を取れないという方でも、時間の融通を利かせて働けるでしょう。
ボーイズバーは比較的気楽に働きやすい業種でもあります。
なぜなら、ホストクラブのような指名制度がほとんどないから。
お客さまからの指名がなければ、親密な関係になりにくく適度な距離感を維持できます。
距離が縮まりすぎたがゆえのトラブルといった心配も無用です。
したがってボーイズバーは気楽に働ける環境と言って良いでしょう。
ホストの売上レースに疲れた方がボーイズバーのキャストへ転身!なんてことも少なくありません。
ボーイズバーには、お酒が弱い人でも働きやすいといった利点もあります。
ホストクラブのように飲酒量が売り上げに直結するわけではないので、お酒を飲む機会や量は少なめ。
たとえお酒に弱い人が飲酒したとしても、ドリンクバックがあるので飲んだ分はきちんと還元されます。
飲酒が苦手でも、ボーイズバーでは問題なく働けるでしょう。
ボーイズバーで働くにはデメリットもあります。
2点あるのでそれぞれ見ていきましょう。
ボーイズバーで正社員として働くのは厳しいと言えます。
なぜなら、アルバイトとして雇用するケースがほとんどだから。
ボーイズバーは正社員の求人そのものも少なく、あっても数件程度です。
そのため、給料の安定や福利厚生の充実度などを求める方には、ボーイズバーでの勤務は向いていないと言えます。
反対に、「効率よく稼げるアルバイトをしたい」といった学生やWワーカーに方にはうってつけでしょう。
30代を超えると、年下世代の話題についていけなくなる可能性も考えられます。
ボーイズバーの客層は20代〜30代ですが、やはり若い世代の方が割合としては多め。
さらにキャストの平均年齢も、他業界より若い傾向にあります。
もし年下の話題についていくのが厳しいという方は、興味を示すよう素直に質問してみるのも手ですよ。
また若い年代のトレンドを押さえるためには、SNSが効果的!
X、Instagram、TikTok、youtubeを活用して積極的に情報収集しておきましょう。
ボーイズバーに向いている人は、主に学生と元ホストです。
特に学業との両立を強いられる学生は、シフトの調整が難しくなりがちです。
しかしボーイズバーなら時間の融通を利かせられます。
また元ホストの中でも、よりフランクに働きたい方には特に向いています。
ボーイズバーはホストクラブ同様、コミュニケーション力が必要です。
未経験から始めて培っていくのもアリですが、すでにホストとしての経験がある方は持ち前のトーク力を存分に発揮できますよ。
ボーイズバーの勤務でよくある質問を3つピックアップしました。
あらかじめ押さえておくと、働く際の心構えも整いますよ。
ボーイズバーと普通のバーの違いは、「男性キャストとのトークを楽しむか、本格的なお酒を楽しむか」です。
もちろんどちらもコミュニケーション力は欠かせませんが、ボーイズバーはお客さまとの会話により特化しています。
お酒はあくまでもキャストとの会話を楽しむための手段と言っても良いでしょう。
ボーイズバーもホストクラブと同じで、営業が必要な場面はあります。
一見すると接客だけしていればいいと思いがちですが、実は営業メールを送るのも仕事の一環。
特に指名制度のあるボーイズバーで指名客がいなければ、営業メールで来店を促さなければなりません。
とはいえ、基本的にはホストクラブのような営業のかけ方はしません。稀なパターンと捉えて良いでしょう。
ホストよりは稼げませんが、通常のバイトよりも時給は高めです。
また歩合給もあるため、プラスαの稼ぎを得られるのもボーイズバーの特徴。
逆にホストクラブは歩合給が高く、頑張り次第でかなり稼げます。
どうしても稼ぎを重視したい場合は、ホストクラブで働くのも視野に入れておくと良いかもしれません。
最後に、ボーイズバーとホストどちらで働くのが良いのかまとめました。
自分の働く目的によって変わるので、ぜひ参考にしてみてください。
「稼ぎたいけど気楽に働きたい気持ちもある」という方には、ボーイズバーがおすすめです。
接客以外の仕事や売上にシビアではないなど、比較的気楽に働ける環境と言えるでしょう。
またシフトを調整しやすいため、学業や本業を優先したい方にも推せます。
本気で稼ぎたい気持ちがある方は、ホストクラブがおすすめ。
ボーイズバーとは違って歩合制で給料が決まりますが、バック率はかなり高め。
したがって、頑張った分だけ高収入につながりやすいのです。
また最低保証給を設けているお店もあるため、売上が上がらなくても最低限の生活自体はできますよ。
ボーイズバーは、お客さまとのコミュニケーションに特化したお店です。
ドリンク作成や店内清掃などさまざまな業務をこなすので、接客時間は少なくナイトワーク未経験でのデビューにはピッタリ。
そのほかボーイズバーで働くメリットについてもおさらいです。
働きやすさを選ぶならボーイズバー、稼ぎやすさを選ぶならホストクラブと言って良いでしょう。
ぜひこの記事を参考に、自分に合った業種を見極めてみてくださいね!
結城ポジティブ
人生恐れずチャレンジがモットー。元ホストで元スカウトマン。まったく新しいことを始めようとライターに挑戦。 こう見えてみんなでワイワイするのが好きな明るい性格です!よろしくお願いします。
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