今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は横浜のホストクラブ『ENVY』や『eve』の支配人/執行部部長として活躍される岡崎真一さんにインタビューをおこないました!
両店舗は横浜でトップクラスの知名度を誇るLuminous CollectionのE-JAN GROUPに加盟するホストクラブです。
グループとしてもホストクラブとしても急成長を遂げており、岡崎真一さんはそんな環境下の中でもプレイヤーとして売上1,000万円を達成、さらには指名本数も100本以上と第一線で活躍し続けています。
本記事では岡崎真一さんにホストになった理由や経歴、夢、そして運営陣目線で見た担当店舗の魅力などを思う存分語っていただきました。
「元々はコミュ障だった」「でも1,000万円売上を上げられた」という岡崎真一さんのお話は、これからホストを目指す多くの人にとっても勇気づけられるメッセージではないでしょうか。
これからホストになろうと考えている方はもちろんのこと、現在ホストとして壁にぶつかっている方も、ぜひ最後までこの記事を読んでみてくださいね。きっとこれからに役立つヒントが隠されていますよ。
■プロフィール |
源氏名:岡崎真一 ホスト歴:4年3ヶ月(※2024年1月時点) 役職:支配人/執行部部長 |
■在籍店舗 |
ENVY(神奈川県/横浜市) URL:https://hostjob.jp/kanagawa/area26/20/ eve(神奈川県/横浜市) URL:https://hostjob.jp/kanagawa/area26/468/ |
■過去最高売上 |
1,000万円 |
■過去月収 |
500~600万円 |
■経歴 |
・アパレル会社を経てホストの道へ ・営業方法をブラッシュアップして売上1,000万円を達成 ・指名本数は月間100本以上 ・2023年9月に支配人/執行部部長に就任 |
岡崎真一:4年3ヶ月(※2024年1月時点)です。
服飾の学校を卒業した後にアパレル会社に新卒で入社しましたが、手取りが低くて残業もある……、一番最初に貰ったボーナスの額は8,000円でした。
上司からボーナスは徐々に増えるとは言われたものの、明日の生活のために働くという余裕のない状態に陥ってしまって、1年半とか2年くらいでちょっと精神をやられてしまいました。
親にも「退職しようと思う」と相談したら「実家に帰ってきた時に暗かった、楽しそうじゃなかった」という答えが返ってきて、思い切って辞める決断をしました。
そこからすぐにホストを始めました。
岡崎真一:お金と戦いの場に身を置きたいという理由ですね。
まず金銭的にかなり苦しい生活を強いられていたので、ホストになって今よりも多くお金を稼ぎたいと思いました。
あと僕の人生で誰かと競うみたいなことが中学校の部活以来なく、自分が第一線に立って戦う世界に憧れていたのも理由です。
ホストって基本的には自分が商品になって接客して、お客様に価値を感じていただいて初めて売り上げが立つ世界。この環境に身を置いてみたいなと思ったんです。
ホストとして上り詰めて、もしその時にアパレルが好きな気持ちが残っていたら、自分でやっちゃおうっていう気持ちでホストを始めました。
あと「陰キャでコミュ障な自分を直したい」という思いもありました(笑)
岡崎真一:1,000万円です。その時の月収は大体500~600万円くらい。
一気に手に入ったら「えらいこっちゃ!」という感じなんですが、税金を考えると……(笑)ホストって個人事業主なので、税金や領収書などの知識も大切ですね!
岡崎真一:そうです。プレイヤーとしては支配人ですが、執行部部長という役職もいただいています。これはLuminous Collection内のE-JANグループの『ENVY』、それから『eve』を行き来して運営に携わるためです。
プレイヤーとしての役職も残しといてほしいと代表にお願いしました(笑)
支配人と執行部長になったのは2023年9月頃、それまでは主任という役職でした。
岡崎真一:はい!ありがたいことに、今も初回指名をいただきます(笑)
ちなみにホストとして初回のお客様を接客する時の基本事項ですが、話さないお客様には自分から喋っていく、逆にめちゃくちゃ話す子なら話をずっと聞く。これ意外とできないホストっているんですよ。全部自分でやると指名はとれません。
ホストたるもの見た目と同じくらいコミュニケーションは大事。人の話を聞かない奴とは話したくないって思われますからね。
あと、お客様がホストクラブに来る背景として「話を聞いてもらいたい」「気分を変えたい」といったものがあります。だから特に初回では聞き手に徹するか、話し手に徹するか、どちらかだと思います。中間をやらないようにしています。
岡崎真一:ちょっと古いかもしれませんが、飲み営(飲み営業)ですね。
僕はお酒を飲んで営業しています。『ENVY』は未成年が多いこともあって飲めない・飲まない子が多いのですが、だからこそ僕は逆に飲みます。体張りながら頑張っていますよ(笑)
お客さんが来店されて席に着いたらすぐにお酒を飲みます。ワイワイ楽しくお酒を飲みながら卓を盛り上げて、売上を立てているんです。
モットーは「姫より楽しく」。なぜならまず自分が楽しくなければ、相手を楽しませられないからです。姫が楽しくしているなら、倍テンションを上げて頑張っています。なので姫の中には遊び疲れたような感じで帰る子もいますよ(笑)
あと今の営業方法って素に近くて、そういう意味ではすごく楽なんですよね。だから4年も同じお店でホストを続けられているんだと思います。
もし最初の頃の営業スタイルを続けていたら、僕は今頃ホストを辞めていると思います。僕だけが辛いだけじゃなく、姫もキツイと思いますし。
今は姫との喧嘩はほとんどありません。むしろ喧嘩になる前に、僕は姫を笑わせて楽しませます。結果的に和んでくれているので、姫のためにも自分のためにもこれで良いのかなと思っているんです。
「来たい」と言ってくれるお客様が増えた時に「この楽しむスタイルで良かったんだ」と思えました。
岡崎真一:多くの姫からするとホストクラブって趣味、娯楽のひとつなんです。本来なら楽しいはずの時間なのに喧嘩に発展するって、ちょっと意味がわからないですよね(笑)
僕の姫は楽しめるから会いに来てくれているのかなと思います。でも「真くん好き~」みたいなお客様はほとんどいなくて、「あいつの店に飲みに行ってやるかぁ」くらいの感じの姫が多いんじゃないかな(笑)
岡崎真一:そうだと思います!「今の嫌だった」とかお互い言い合える関係です。
僕も言うし、姫から言われることもあります。気持ち良いくらいに(笑)我慢の限界が来る前に吐き出し合えるからこそ、良い関係性が築けているんだと思います。
岡崎真一:いえ、最初の1〜2年はいわゆる俺様営業でした。
でもだんだん苦しくなったんです。特に年齢重ねていった時に「このままだとただの痛いおじさんになりかねな」と(笑)
途中で方向転換をしていなかったら、口だけ偉そうな奴という僕の一番なりたくない大人になるところでした。
岡崎真一:たくさん失敗したからですね。
僕、頑固なんですよ。ホストを始めてしばらくは固執した考えで「こうだと思うからこう!」って。それでやってみて失敗しても「運が悪かった」「タイミングが違った」といってやり方を変えなかったんです。
そんな僕とは対照的に、自分の4〜5ヶ月後に入店した現E-JANグループの和也代表は柔軟でセンスもあって、一緒の時期に幹部補佐になったのに自分だけ取り残されて……彼だけがどんどん上に上がっていくわけですよ。
そんな和也代表に「絶対そんな俺様営業をしないほうが良いと思う」なんて言われたんです。でも僕は頑固なので「いやもうちょっとやりたい」といって、アドバイスを受け入れずにやり方を変えなかった結果、本当にシャレにならないくらいの大きな失敗をしました。
その失敗の後に1~2週間無断欠勤。「もう辞めてやろうかな〜飛んじゃおうかな〜」と思っていたんです。良くないですからね、これ!(笑)
岡崎真一:一度逃げた僕に対して和也代表が毎日連絡をくれたんです。彼の根気強さに負けたんです。その時に戻る覚悟ができたんです。
覚悟をしてからは社長や代表、運営陣などに謝罪をして、役職やチームもなにもかもゼロからもう一度リスタートして戻りたいとお話ししました。
そうしたら和也代表が「チームはわかった、けど孤独になってしまうから役職はそのままで」と言ってくれたんです。今考えると本当にありがたい言葉です……。
やっぱり1回飛んでいる人間って信用はないんですよ。だから僕は幹部補佐や主任の期間が長く、昇格は人より遅いと思います。
せっかく役職は残してもらったからには「ここからは死ぬ気で頑張るぞ!」と、この時ようやく頑固だった考えを改めることができたんです。
1回古い考えを取っ払って、言われたことを素直に受け入れて最適解を探っていきました。言われたことは全部やってみて、その中から当時指名してくれたお客様に「いいね」と言われた今の楽しむスタイルにたどり着いたんです。
僕がやりたいやり方ではなく、お客様や従業員が認めてくれた今の営業スタイルを確立したんです。
自分にあった営業スタイルがたまたま素に近くて、僕も姫も楽しめる、本当にラッキーです。人に恵まれましたよね。
信頼回復には時間がかかりましたが、自分なりに頑張ってきて良かったなと思います。
岡崎真一:頑固な人って発想や意見を受け入れるって難しいと思うんですよね。できる人にとってはなんてことないと思いますが……。
僕はプライドもあったし、すごく苦しかったです。でも今思えばそんな無駄に感じる1〜2年でも僕にとっては必要な期間でした。
ホストってプレイヤーでいられる期間って人によっては短いから、人の考えを受け入れなかったその期間ってもったいないなと思います。
だから新しく入った新人には、僕の失敗談を話したうえで「素直になったほうがいいよ」と伝えています。
『ENVY』や『eve』は若い子が多くて、それでいて素直なので大丈夫そうですけどね。みんな本当に良い子たちだな~と思いながら接しています(笑)
岡崎真一:ベースはまず自分が楽しむこと。ただ中にはワイワイしたいだけではない姫もいるので、そういったお客様に何ができるかを考えます。
これも過去の失敗があったからこそです。自分が本気で変わろうとしたタイミングで、僕は苦手なタイプのお客様にもガンガン自分から初回につくようにしていました。
できないことをつぶしていくんです。パラメータを丸くしていくイメージですね。苦手なことに自ら挑むのってしんどいんですが、レベル上げのように考えたら楽しめました!
あとさっきも話したとおり僕って陰キャなんです(笑)だから派手な見た目のお客さまってすごい怖くて……!でも派手なタイプから指名をいただけたら、認めてもらえたってことなので、自信や達成感につながりました。
岡崎真一:実は僕、入店した当初一言もしゃべれなかったんです(笑)
先輩の卓にヘルプでついたときにたまたまお姫様に気に入っていただけて、そのお姫様にヘルプ指名を毎回していただいていたんです。
「真くんはかわいいし喋らなくて良いからそこにいてね〜」って甘やかしてもらって。まずはお客様と少しずつ接していって、慣れていってここまで話せるようになった感じですかね。
だから「話すのが苦手……」という人でもホストになれるし、努力次第で売れることもできます。陰キャでもコミュ障でもホストにチャレンジしてみるのは大いにアリだと思います。初回でも担当指名でも、経験を重ねれば嫌でも喋れるようになるので!
実際陰キャでコミュ障だった僕が、誰に対しても臆することなく喋れるようになりましたからね(笑)
岡崎真一:『ENVY』は2023年6月にオープンしたまだまだ歴史の浅いお店です。
だからこそ、無限の可能性を秘めたカメレオンのようなホストクラブだと思います。
僕は人事もやっているのですがとにかく発想が自由なんです。待遇に対しても、イベントに対しても「良いものを作ろう」としたときの爆発力があります。
ホスト経験者だけではなく、未経験者も一緒になってお店を作っているので、新しい意見も取り入れながらお店の形がどんどん変わっていっていますね。
岡崎真一:「日給を引き上げたほうが良いんじゃないか」といったことも常々代表と話し合っています。これからさらに良くなる可能性も十分にありますよ。
というのも、金銭的な部分に惹かれてホストになろうと決意する方が多いと思うのですが、たとえば出勤日数の少ないアルバイトだと最初のお給料にがっかりするのも現実です。僕も最初週2日のアルバイトで「こんなもんなんだ」と思ったことがあるんです。
だからこそ、より良い給料体系を作りたいと考えています。そうすれば今在籍しているプレイヤーたちも今以上に頑張れますし、ホストになったばかりの子も真剣になってくれるんじゃないかなと思っています。
岡崎真一:ただ現状のお給料体制もかなり良いですよ。
僕が入店した時もよりも数字や賞金の数は増えています。正直「いいな~僕も欲しかったな~」と思うくらいですよ(笑)
岡崎真一:ホストはどんな人でも花が開く可能性を秘めた仕事ですし、『ENVY』や『eve』ならその可能性を最大限引き上げられると思います。
特に年齢を理由にホストを諦めてしまうのはもったいないと思います。なぜなら『ENVY』や『eve』には22歳や24歳といった若い子はもちろんのこと、最近だと29歳の方が入店しましたし、僕自身も27歳(2024年1月時点)です。
アラサーホストもいますし、どんなバックボーンを持っている人でも受け入れるので、思い切って飛び込んできてくれたら嬉しいですね。
また『ENVY』はE-JANグループだからこそのメリットがあります。それは選択肢が複数あることです。
『ENVY』のほか広い箱を持つ『eve』がありますし、Luminous Collectionでいったら横浜に拡大移転した『Poirot(ポワロ)』、歌舞伎町にある『Servant of EVE』。グループで見ると4店舗のホストクラブが存在します。
大手と比べたら少ないですが、横浜をホームにしている会社としては多いほうです。実際に働いてみて選択ができるというのはグループの魅力かなと思います。僕の時は1店舗しかなかったですからね!
岡崎真一:会社として1店舗でも2店舗でもホストクラブを増やして、将来的には自分の管轄のお店を持ちたいです。
それからホスト以外の仕事にもチャレンジして大金持ちになるのが夢です!ホストの成功は、ホストとして終わるのではなくプラスα別のことにも挑戦することだと思っているので!
岡崎真一:こちらこそありがとうございました!