今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は大阪ミナミ『TOP1ONE』で働く主任・葵 日向さんにインタビューを行いました。
同店は、大阪ミナミで勢いのあるONE Group系列のホストクラブ。未経験に特化したお店で、独自の研修プログラムで売れっ子ホストを輩出しています。
未経験で入店した葵 日向さんは、最速で主任に昇格したほか、指名本数230組や売上1,000万円など数々の記録を達成!
今回のインタビューでは、葵 日向さんがホストを始めた経緯や指名本数230組の達成秘話、仕事術などを存分に語っていただきました。
『TOP1ONE』が気になっている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
■プロフィール |
源氏名:葵 日向 役職:主任 ホスト歴:2年半(2024年2月時点) |
■在籍店舗 |
TOP1ONE(大阪府/大阪ミナミ) URL:https://hostjob.jp/osaka/area80/47/ |
■過去最高売上 |
1,000万円前後 |
■経歴 |
前職:アルバイト ・2021年7月、TOP1ONEに入店 ・入店して1年で主任に昇格 ・入店して2年で指名本数230組を達成 |
葵 日向(以下、敬称略):元々東京で芸能活動(モデル・役者)をしていたのですが、コロナ禍の影響で仕事が激減しまして……。
当時は昼職をいくつも掛け持ちしながら、ギリギリの生活を送っていました。
その後地元の大阪に戻り、バーといった仕事をいくつも掛け持ちしながらたどり着いたのが、ホストという仕事だったんです。
葵 日向:ズバリ給料ですね。
僕が昼職をしていたときの最高金額は30万円ぐらいで、30連勤したときは40万~50万円ぐらいだったと思います。
まだ入って間もない時期ですが、TOP1ONEの給料日に分厚いお札の束を見せられたときに夢を感じたんですよ。
あと実績金といったお店独自の給与も魅力に感じて、ホスト一本でやっていこうと決めたんです。
葵 日向:外見の磨き方や正しい言葉の発し方など、ホストとして働くのに必要な基礎を勉強させていただきました。
その研修の中で一番成長できたのは、人間性です。
無意識に不快な発言をしたり、マナーの悪い行動をとったりすれば、ホスト個人の印象が大きく変わってしまいます。
人間性を極めれば印象も変わりますし、なによりも自分の糧にもなりますからね。
※ホス育とは:ホスト育成プログラムの略称。2023年に第5期生の募集も実施された、未経験者を一流のプロに育てるTOP1ONE独自の育成プロジェクト。
葵 日向:思った以上に親しみやすかったです。
そのときの僕はホストという職業に偏見を持っていたんです。だから『TOP1ONE』に入ったときは「どうしたらいいんやろ」と不安でした。
しかしいざ入ってみたら従業員たちの皆さんが本当に優しくて。人柄が良い人が多いんですよね。人柄の良さも入店の決め手のひとつでした。
葵 日向:僕がこんなに伸び伸び仕事ができているのは人柄の良さだけでなく、面倒見の良さも関係していると思います。
自分が仕事で落ち込んでしまったり、うまくいかないことが立て続けにあったりしたとき、周りの従業員たちが応援してくれるんですよ。
先輩方が気分転換にご飯に連れて行ってくれたこともありましたね。それくらい面倒見が良いんですよ。いや良すぎるかな(笑)
最初は半年以内に売れなかったら辞めようと思っていたのですが、こうして僕がホストを続けられるのも従業員たちのおかげなんです。
葵 日向:指名本数に関しては、和歌の存在が大きかったと思います。
当時僕は指名100組近く呼び続けていたのですが、和歌も10ヶ月以上連続で100組以上呼んでいたんです。
指名本数をめぐって、「組数モンスター」の和歌とずっと競い合っていました。僕も和歌も1位を獲りたいという思いが強かったんです。
今思えば、あれは一番負けられない戦いでした。勝負に挑んで勝つ、そのために女の子の営業や同伴もガンガンしましたよ。
その努力が実ったのか、2023年9月に230組を達成できました。
葵 日向:そうですね。ライバルでもあり、弟分でもあるといいますか(笑)
僕は桜咲岳店長(以下、岳店長)のチームに入っていたんですが、あとから和歌が加入してきて、色々教えてあげましたね。
和歌は入店する前からポテンシャルが高かったんです。初めて会ったときから、「この子は絶対に売れるに違いない」と確信していました。
その読みが当たったのか、和歌は入店してから頭角を現して、僕と張り合えるぐらいに成長したんです。
弟のように可愛がってきた和歌には負けられない。そこでライバル心が芽生えました。
葵 日向:尊敬する岳店長に恩返しをしたいという気持ちだと思います。
チームのことを面倒見てくださったのも、当時副主任だった僕を指導してくださったのも岳店長です。
そんな岳店長に恩を返したい、そこで思いついたのが主任への昇格でした。
チームメンバーの誰かが主任になれば、リーダーは次のステップ(昇格)に進めるからです。
岳店長やお客様のサポートもありましたが、やっとの思いで主任に昇格。それと同時に岳店長も昇格となり、恩を返すことができました。
葵 日向:岳店長への恩返しができた達成感もそうですが、自分の実力が認められたという気持ちもありましたね。
昔は上の判断で昇格を決めていましたが、現在は売上目標の達成で昇格が決まるといった感じですね。
僕たちプレイヤー側からしたら、今のシステムはモチベーションがものすごく上がります。
明確な目標があるので行動を立てやすいし、自分の実力をアピールしやすいからです。
また、周りに期待されているから「もっと行動しなければ!」と自分自身を鼓舞するきっかけにもなっています。
葵 日向:研修で学んだ人間性もそうですが、自分自身の価値観を意識しています。
自分の行動や発言、ファッション、営業といった仕事に費やす時間は、自分にとって価値のあるものだと意識することが大事です。
自分自身を磨くことに加えて、自分自身の見せ方もポイントですね。
ハイブランドの服をたくさん着ても、必ずしもオシャレになるとは限りません。
大事なのは、自分らしさをアピールできる見せ方なんじゃないかと思うんです。
葵 日向:接客するときは、お客様の顔色を窺うようにしています。自分が発言したときにお客様がどんな反応を示すかをずっと気にしています。
お店に来てくれたお客様の感情や気持ちを察して、適切な発言をする。お客様の気持ちに寄り添って接客するのが大事です。
あとはレディー・ファーストの精神やテーブルマナーなど、紳士的な振る舞いも不可欠ですね。
葵 日向:会えるアイドルみたいな感じです。そのイメージを崩さないように気を配っています。
その際、ファンとアイドルのような距離感も大事です。ですが、そこに壁を作りすぎると女の子が話しづらくなる可能性もあります。
なのでお互いがありのままの気持ちを話し合える、適度な距離感を意識しています。
葵 日向:新人期間のときに、「Championship」というグループ全体の大型イベントがあったんです。
「ルーキー部門」と「レギュラー部門」があり、僕は売上トップ7名が参加できるルーキー部門に出場しました。
僕は負けず嫌いだったので、必死の努力で1日6~7人のお客様を呼んだんですが、僅差で1位を獲れなかったんです。
あと1人のお客様がいたら1位になれたんですが、それが悔しくてChampionshipの授賞式で号泣しました。
何が何でも1位を獲りたかったなと。
葵 日向:負けず嫌いな性格が功を奏したのかもしれませんね。
ただ、今の現状に満足しているかと言われたら全然満足していません。むしろ「これからやな」とは思っています。
葵 日向:夢はやっぱり自分のお店を持つことですかね。目標で言えば、年間で1億~2億を稼ぐであったり、今まで見たことない景色であったりとか。
僕だけでなく自分のチームメンバーの子も経営者になって独立したら、一緒に夢を語り合ってみたいですね。
あとは入店1ヶ月目の目標を達成したいです……。
葵 日向:入店1ヶ月目で僕は、「最高売上3,000万円を目指します!」と大勢の前で宣言しちゃったんです。
その当時のお店の最高売上が2,100万円で、1,000万円稼げるだけでもすごかったわけです。
当時の僕は負けず嫌いすぎて、自分ならイケる気満々だったんですが、今考えると3,000万円は難しいなと(笑)
でも入店1ヶ月目の目標を達成するまで、ホストは辞められませんね!
葵 日向:「水商売」とか「夜職」の枠で上場した企業は見たことがないので、もし独立するならそれを目指してみようかなと。
世間から認められるかどうかはわかりませんが、目指す価値は十分あると思います。
どんなことがあっても負けずに頑張ることが肝心。それが夢をかなえる意味だと僕は考えています。
葵 日向:『TOP1ONE』の強みは人間性。僕はここでの研修や業務で人間性を学び、成功を勝ち取れました。
これから『TOP1ONE』に入店する人に僕から言えるのは、「僕に任せとけ!」ですかね。
僕のチームの子にも言っているんですが、もしホストで失敗しても、将来僕が会社を立ち上げるからそこで面倒みてやると。
ホストになれても成功しなかったり、しばらく売上が上がらなかったりすることもあります。
ただ、僕としてはホストという仕事を楽しみながら頑張ってほしいので、そこに対しての不安は気にしなくても大丈夫です!
葵 日向:ありがとうございました!