今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は3年連続No.1の記録を持つ『La・Velite』の絶対王者・一之瀬凉代表取締役にインタビュー!
『La・Velite』はさまざまな土地でホストを経験し、1,500万円プレイヤーとして名を馳せた一条夏樹さんがオーナーを務めるホストクラブです。
そんな同店で圧倒的存在感を放つのが一之瀬凉代表取締役です。
一之瀬凉代表取締役がどのようにしてカリスマホストになったのか、その秘訣を存分に語っていただきました。
ぜひ最後までご覧ください!
■プロフィール |
源氏名:一之瀬凉 ホスト歴:約6年(※2024年3月現在) 役職:代表取締役 |
■在籍店舗 |
La・Velite(大阪/ミナミ) URL:https://hostjob.jp/osaka/area80/356/ |
■経歴 |
・19歳で大阪へ ・オーナーの一条夏樹さんにスカウトされホストに ・3年連続No.1の偉業を達成 ・2024年1月に代表取締役に就任 |
出典:大阪ミナミ La・Velite公式X(https://twitter.com/LaVeliteosaka/)
一之瀬凉:ありがとうございます!心境の変化としては責任感の芽生えでしょうか。
売上だけではなく下の子の教育も含めて、すべてが自分の評価につながりますからね。
『La・Velite』では幹部補佐、副主任、主任、支配人、代表取締役と昇格していきます。昇格条件は売り上げの3ヶ月平均の金額と勤怠など。
もちろん売り上げのボーダーは役職が上がればその分上がりますが、明確に基準があるので目標は立てやすいと思います。
また歴や貢献度によっては役職を上げる場合があります。ただその場合は無理にではなく、「役職があったほうが動きやすくなるよ」とメリットを踏まえて話を持ち掛けます。
無理にとは言えませんからね。
一之瀬凉:おかげさまで!現在は売上のアベレージを維持することを意識しています。
一之瀬凉:ライバルを作ることです。今のライバルはキャスト全員!
現在はお店にはいませんが、過去にいたとあるライバルが僕のホストとしての思考を高めてくれました。分かりやすく煽られたこともありましたね(笑)
でもそれが「絶対負けない」という気持ちにつながりました。
その思いをお客様に共有できたし、「負けたくない」という気持ちを持つ僕に価値を見出してくださったお客様にも出会えました。
僕は自分に甘いところがあります。だからこそ掻き立てられる存在がいたほうが、2倍も3倍も頑張れるんだと思います。
一之瀬凉:そうですね。ただ僕はその状況って逆に原動力になるんです。
しんどいと逃げ出したくなる子は多いと思いますが、はたから見たら僕はダサいと思ったんです。
「意地でも売ったろ!」と言う気持ちを勝つための原動力にしていました。しんどいのは変わりないですけどね(笑)
出典:大阪ミナミ La・Velite公式X(https://twitter.com/LaVeliteosaka/)
一之瀬凉:僕はバンドでの成功を夢見て大阪に来ました。
夢を持って大阪に移り住んだ感じですね。ただそのバンドもメンバーが脱退してうまくいかず……。
当時19歳で、これから先どうしようと路頭に迷っていたところ、オーナーである一条夏樹さんにSNSで声を掛けられました。
そのまま勢いで体験入店に行って、すぐに本入店を決意した感じですね。
一之瀬凉:正直な話、全くなかったわけではありません。
田舎者だった僕にとってホストは怖くて厳しいイメージ。しかし実態は真逆でした。先輩たちはすごく優しかったです。
それに当時はまだ10代で右も左も何も分からないのに「俺だったらいけるだろ!」という根拠のない自信がありました。
ただ自信があったとはいえ、実は僕、元々は人見知りだったんです。人と会話するのもめちゃめちゃ緊張するタイプ。あがり症だったんです。
ホストを通じて治ったって言っても良いですね。
一之瀬凉:今はワイワイ系の営業をしていますからね(笑)
最初の頃はうまく話せず、売上も上げられず……。状況を変えるためにお客様の意見を聞くようにしたんです。
僕の指名で来てくださったお客様に素直に意見を聞いて、素直にその意見を取り入れて。そうして売り上げをどんどん上げられるようになりました。
一之瀬凉:そうですね。僕は女性から見られている自分と、自分が想像している姿って真逆なことがあると感じたんです。
例えば頑張って話していた時に「もっとクールな人かと思った」と言われたり、逆にクールでいようとしたら「置物なの?」と言われたり……(笑)
いろんな意見をいただいて、今のホストとしての自分を確立させていきました。
ファッションについてはこだわりよりも「似合うと思うよ」と言われたものを、自分の好みに関係なく取り入れました。僕の場合はサンローラン、Dior、ロエベでした。
一之瀬凉:はい!でも僕は最低限の生活ができるようになるまで1年半かかりました。
ホストは売上がないと十分なお給料はもらえない世界。特に僕は身一つで大阪に出てきたので頼るところもありませんでした。支払いが滞ることもあって、結構きつかったです。
先輩にご飯へ連れていってもらってお世話になることもありましたし、オーナーに頭を下げて前借をさせてもらったこともありました。
ありがたいことに信用してもらったから、前借をさせてもらえたんだと思います。「絶対売るので!」と言って。
一之瀬凉:そうですね……その時の現状や実力を自分の頭で理解しながら素直に伝えていました。
絶対に嘘はつかなかったし、見栄を張ることもしませんでした。まずは自分を理解していただくようにしていましたね。
一之瀬凉:親父です。実のお父さんのような存在です。
オーナーはずっと店舗にも顔を出してくれますし、困ったらオーナーに質問したりアドバイスをもらったりしています。
だから今の僕がありますし、僕のホスト人生に置けるお父さんのような人なんです。
出典:Instagram(https://www.instagram.com/ryo_lavelite)
一之瀬凉:なんだろうな〜、僕はありのままの自分を見せていますからね……。
でも今は稼いだお金を自己投資に使っています。女の子が頑張って使ってくださったお金に対して見合う男になるように、ケチらず自己投資しています。
ヘアメ、着るもの、美容……ホストなら自己投資は絶対にしたほうが良いですよ。
やっぱり見えるところは綺麗にしたほうが良いです。清潔感にもつながりますからね。
一之瀬凉:とは言え、ホストは外見のかっこよさだけではなく、内面のかっこよさ、わかりやすく言えば接客も大事です。
僕は当たり前のことを当たり前以上にするようにしています。例えば話に夢中になりすぎて、お客様のグラスが空いているなんてもってのほか。
どれだけ話が面白くても、お客様に対しての最低限のマナーがなっていなければ一流ではありません。
それはテーブルマナーしかり、ダウンサービス(お客さまより下の目線で接客すること)しかり。これらは会話以前の問題ですね。
飲食費以外にもサービス料というTAXをいただいているわけですから、ホストクラブならではのマナー、当たり前のことを当たり前以上にやることは当然だと思っています。
一之瀬凉:初めてシャンパンを卸してもらった日は今でも覚えています。
ホストとして自覚ができた出来事でもありましたし、この6年間で1番嬉しかったことでもあります。ホストのイメージはシャンパンだったので(笑)
出典:一之瀬凉さん公式X(https://twitter.com/Ryo_Lavelite/status/1665298125907701760)
一之瀬凉:過去、現在はさほど変わってはいないものの、これから投げ銭がもっと増えていくと思っています。配信が増えているのが背景にありますね。
投げ銭を売上に換算するのは違うと考えるホストがいるのも理解しています。ただ源氏名を使ってSNSで発信している以上、投げ銭はホストとしての価値だと思います。もちろんリスナーさんがどう捉えているかにもよりますが……。
もちろん本来の形は直接来店していただいて、シャンパンを卸していただいてっていうのがホストの形ではありますが、SNSが強い時代ですからね。
一之瀬凉:あります。SNSは取り込んでいくべきだし、今後ホストを始める子には「SNSは絶対やったほうが良いよ」と言います。
最初に何から始めれば良いか質問されたら、僕はTikTokと答えますね。TikTokは拡散力がずば抜けていますから。
一之瀬凉:今うちは1店舗だけで個人店ですが、店舗展開をしていきたいですね。ゆくゆくはグループ展開。
ミナミや歌舞伎町にはたくさんのグループ店がありますが、うちもそれになれたらいいなと。
あと、僕はお世話になった分お店をもっと大きくしていきたいと思っています。
一之瀬凉:のびのび働けることですね。
うちのお店のモットーは「勝手はだめだけど自由」。人としての最低ラインはありますが、自分の色を出しやすいと思います。
失敗を恐れたり、嫌われないか心配したり……、良い人でいなければという先入観があるかもしれませんが、相手がどう思うか分からないからこそ、のびのびして良いんです。
もちろんテーブルマナーや最低限のルールは教えますし、女性が嫌な思いをしたり嫌な思いをさせたり、うちの店の評判が落ちるようなことをしなければ自分らしく働けると思います。
僕も指導に入りますし、従業員同士の距離も近いので居心地は良いですよ。
やる気があって、自分を持っている人、お店のための発言ができる人が来てくれたら嬉しいです。
一之瀬凉:正直な話、ホストはいろいろ偏見を持たれている仕事でもあるし、良いイメージを持っていない人も一定数いる仕事。
でもこの仕事に飛び込みたいと思っている時点で人と1個違うことができる素質があります。
人生一度きりなので、少しでも興味があれば踏み込んで欲しいです。
もし「自分にできるのかな」と迷っている人がいれば、最初から完璧にできる人はいないし、例えば赤ちゃんに50m走をしろといっても絶対無理な話。
ホストという仕事もそれと一緒で、そこまで気負う必要はないと思いますよ!
一之瀬凉:「かっこよくないしコミュニケーションも下手だしな」とホストクラブへの応募を躊躇している方もいると思います。
でもこれって人に良いところを言われてないだけだと思うんです。妬んでくる人って良いところをなかなか言ってくれないんですよね。
でも僕はそこを全面にプッシュしますし、良いところをもっと引き上げます。似合うメイクや髪型、髪色もすべてです。
しゃべれない子にとっては僕っていう教科書があります(笑)
僕自身もともとは人見知りで話せなかったけどここまでになれたから大丈夫って言いたいですね。
最初の頃は初回でも結果を残せないこともありましたが、それでも少しずつ僕に価値を感じてくれた子が増えていきましたよ!
一之瀬凉:ありがとうございました!