今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は歌舞伎町ホストクラブ『GlitteR』で未経験ながらスピード昇進を果たした御堂龍我主任にお話をうかがってきました!
『GlitteR』は激戦区・歌舞伎町で約20年経営を続けている老舗店であると同時に、最近は未経験者の成長が目覚ましい注目のホストクラブです。
中でも御堂さんはトップに立ち続ける実力者。そんな実力者である御堂さんも一度ナンバーを落とした経験があるのだとか……。
そんな御堂さんがどのように復活を遂げたのか、またホストに賭ける想い、これから見据える未来なども語っていただきました。
ホストがどのような仕事なのか、この記事を通してヒントが見つかるかもしれません!
■プロフィール |
源氏名:御堂龍我 ホスト歴:約1年半(※2024年4月現在) 役職:主任 |
■在籍店舗 |
GlitteR(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/649/ |
■最高売上 |
800万 |
■経歴 |
・大学在学中にアルバイトとしてGlitteRに入店 ・レギュラー転向後の初月にナンバー入り ・誕生日イベントで初タワー&売上800万円を記録 ・2024年3月に主任へ昇格 |
御堂龍我:ホストを始めた理由は「お金」です。当時の僕はお金のない大学生でした。
日々の飲み代や欲しいものを買うためのお金がほしくて、アルバイトとしてホストクラブの世界に飛び込んだんです。
僕と同じようにお金が理由でホストを始めた方は多いと思いますよ。僕も欲しい服をたくさん買いたいなといった物欲がきっかけでした。
御堂龍我:アルバイトとして仕事をする中で、毎日出勤していないと指名につながらないと思うようになりました。
学年や学科にもよるとは思いますが、多くの学生ホストは週3日〜4日出勤されている方が多いと思います。
でもこの出勤回数だと、毎日出勤しているレギュラーホストに及びません。指名につながらないという結果に表れていました。
それならきっぱりアルバイトをやめてレギュラーホストとして、きちんと週6日出勤して指名を獲得してお金を稼ごうと思ったんです。
ちなみに僕はアルバイトの頃は週2日〜3日出勤でしたね。
御堂龍我:その通りです。
ホストは真面目に頑張ったら頑張った分だけお給料だったり、役職だったりをちゃんともらえる世界。
歴や年齢関係なく頑張りがお給料や役職という結果に反映されるところが魅力です。
特にホストは頑張れば頑張るほど役職が上がるのも早い。僕も副主任の期間は短く、3ヶ月ぐらいで主任に上がりました。
あとホストの前はバーで働いていたのですが、お酒を飲みながら誰かと話すのは元々好きでした。
それを仕事にできて、なおかつ給料や役職になるのは最高だなと。
御堂龍我:そうですね、実力社会なんで、自分の力がつけばつくほど自分に返ってきます。
だからちょっと売り上げが上手くいかなくても、頑張ろうって自分を追い込めるんです。
「僕って昼職は向いていないかな」と思う理由もそこにあります(笑)
御堂龍我:そうなんです。アルバイトからレギュラーになった初月にナンバー入りしました。
売上結果も良かったし、その分驚くくらい稼げましたね。
でも正直なところ、それは運、いわゆるラッキーパンチ!だからそのあとちょっとずつ売り上げもナンバーも落ちていきました。
一発ドカンと結果出してだんだん落ちていくってホストあるあるなんです。それをもろに体験しました。
でも僕の場合、落ちていた最中に途中で巻き返して、同時に売上とお給料がだんだん上がっていった感じです。
上がり下がりが激しい世界。だからこそどう巻き返せるかが大事だと学びました。
御堂龍我:さすがにメンタルにきましたね。実は僕、そもそもメンタルが強いほうではないんです。
なので、ここまできたら一度落ちるところまで落ちようと思って仕事を4〜5日休みました。
でもその結果、落ちるところまで落ちたからこそ「よし頑張るか」と気合いを入れ直して出勤できるようになりました。
あくまで僕のやり方ですが、一回自分のメンタルを落とし切って「もうやるしかない」という気持ちまで持っていくんです。
僕はそのほうがやりやすかったですね。メンタルを維持しようとすることのほうがストレスになってしまうので……。
御堂龍我:人によってはそうかもしれません。ただ僕には辞めるという考えは一切ありませんでした。
なぜなら僕は、地位を確立してお金を稼ぐことに幸福を感じるから。さきほどもお話しした通り、ホストって若くても成り上がれるんです。
「上を目指したい」「成り上がりたい」というモチベーションが、僕から辞めるという考えを取り払ってくれました。
この経験からメンタル維持よりもモチベーション維持のほうが大事だとも学びましたね。僕の場合は、高い地位を築いて働くことです。
あと僕はモチベーションを保てるタイプですが、全員がそうとは限りません。
だからこそ、ここ最近は僕が教育に携わることで新人の子たちの基盤を固めて、お店の底上げができたらいいなと思っています。
御堂龍我:プライドでしょうか。頑張るというプライドです。
この仕事ってプライドも大切だと思います。プライドの高さって良い方向にいくことも、悪い方向にいくこともありますけどね。
プライドが高い人って、そのプライドを保つために行動するんですよ。ただ高すぎるとお客様に対して間違った行動をしてしまったり、空振りをしてしまうことも……。
理想はお客様の前ではプライドを高く持ち過ぎないこと、仕事に向き合う時はプライドを高く持つこと。このように上手に切り替えられると良いなと思います。
もちろん人間なので、必死になりすぎて空回ることはあると思います。でもそこからどう巻き返すか、フォローするかで変わってきますよね。
御堂龍我:営業中は距離感を大事にしています。
例えば初対面のお客様にフレンドリーに接し過ぎると引かれてしまいますが、敬語でかしこまると遠すぎます。これだと場があまり盛り上がらないですね。
だからこそ、お客様の踏み込んで良いラインを探るんです。お客様と仲を深めるためのちょうど良い距離感の塩梅を見つけるんです。
これはホストに限らず接客業全般で通じるなと思っています。
御堂龍我:距離感の良い塩梅は言語化がしづらいけど、僕の中では相手が不快にならない、なおかつ楽しめるライン。
お客様によって違うので難しいんですけどね。お客様が心地良さや楽しさを感じてくれたら、それが良い塩梅だと思います。
感覚的な話になってしまいましたが、僕も距離感を間違えたことがあります。たくさん失敗をしてきました。大丈夫と思ったら違ったってこともあります。
失敗から学んだこととして、少しずつ近づいて表情を読んで判断していく重要性。距離感を掴むのが上手な人は接客が上手だなと思います。
これは先輩から学んだことです。「ああいう風に接したら距離感を見極められるんだ」と先輩の接客を見て理解しました。
御堂龍我:おっしゃる通りです。僕が今ここまで昇ってこれたのは、先輩たちのおかげです。
『GlitteR』は20年続く老舗ホストクラブです。ここ一筋のホストも多いですし、中には10年近く在籍している方もいます。
そういう方ってノウハウがあるんですよね。そのノウハウを惜しみなく、僕にたくさん教えてくれました。
この場面ではどうすれば良いのか、失敗した時の立ち回りなど、いろんなことを『GlitteR』で学べたから今の自分があります。
御堂龍我:派閥はありません。人数も多すぎず、誰にでも相談や悩みを打ち明けることができます。
聞いたらしっかり教えてくれる先輩がいますよ。良い環境で育ったなと自分でも思います。
ヘルプもランダムでついてくれるし、キャストのみんなと仲良くなれるお店です。「あの人知ってる」「喋ったことある」とお客様との会話のきっかけになることも。
御堂龍我:居心地が良い場所です。キャスト同士も仲が良いし、働いていて楽しいです。
僕は最初の環境ってすごく大事だとここに入店して思いました。
うちは基本未経験スタートが多いお店ですし、僕も未経験で入店して数週間経ったらお店に馴染めていました。
人の輪にも入りやすいですし、ホストとしての良いスタートが切れるんじゃないかな。
御堂龍我:『GlitteR』は研修がすごくしっかりしています。イチからホストのいろはを教えてくれるんです。
例えば仕事内容も項目別に教えてもらえるし、一人前になるために営業前にみっちり教えてもらえます。
CPや幹部補佐といった役職の方も、研修のために早く出勤しています。あと月に1回給料ミーティングの時に運営さんと話す時間があります。
1ヶ月を振り返って次どうしていくかを話せます。やっぱり振り返って次の目標を立てる時間も大切ですね。
御堂龍我:CPは最近できた役職で、新人を研修したり、一緒にヘルプについてくれたりするホストを指します。
一般企業におけるブラザー制度(業務指導やメンタル面で先輩が後輩をフォローをする制度)に近いかもしれませんね。
僕は業務として後輩教育はまだしていませんが、個人的にアドバイスすることはあります。
僕自身もやってもらったことなので、後輩にも還元していこうと思って始めました。
御堂龍我:正直なところ、最初は体入荒らしが目的だったんです。体入費を稼いでやろうというやばい奴でした(笑)
そんな時、丁度2店舗目に体入したのが『GlitteR』だったんです。いざ体入してみたら、働いている人が素晴らしくて、でも入店は決めかねていたんです。
そしたらお店の人から仮入店というシステムをすすめられました。
※体入荒らし:複数のホストクラブで体験入店を繰り返して体験料を荒稼ぎすること
御堂龍我:簡単に言えば、一通りの営業を体入以上の実戦形式で体験できるシステムです。
体入はキャストとお話ししたり、システムの話を聞いたり、お店によっては少しだけ接客をしたりします。
仮入店は初回につかせてもらったり、従業員と一緒にヘルプについたり、ホストとして一通りの仕事をこなすんです。
あと運営さんだったり、オーナーさんだったり、従業員だったりの人柄を見ることができたことが、結果として本入店の後押しになりましたね。
みんな僕が想像していたオラオラゴリゴリのホスト像とは良い意味で違うことがわかりました。
仮入店して「ここならやっていけるな」と思って本入店を決意したんです。今ではあの時に入って良かったなって思います。
御堂龍我:うちはグループではなく個人経営のホストクラブです。だからこそ、さまざまなタイプのホストが活躍できているのかな。
どんな系統の子でも馴染めるし、良い意味で偏った色がないんですよ。だからかぶったり埋もれたりする心配もありません。
お客様から見ても、いろんなタイプのホストがいて楽しいと思うし、だからこれだけ長い年数営業できていると思うんですよね。
ちなみにシャンパンコールもクオリティが高いですよ!スモークとレーザーが出て、プラネタリウムみたいになります!体入の時も印象に残っています(笑)
御堂龍我:そうですね。僕の場合、9割以上初回のお客様で構成されています。
『GlitteR』は初回も安定しているので、そのチャンスを掴み取ることができれば上を目指せる環境だと思いますよ。
だから僕みたいにSNS苦手な子もうちのお店なら頑張れるんじゃないかな!
でもSNS集客はやるに越したことはないですけどね。僕もInstagramはやっています。
御堂龍我:そうなんです。
しかもYouTubeをはじめメディア出演の機会もお店が作ってくれます。僕もよく出演させてもらっています。
御堂龍我:売上の話になってしまいますが、目に見える数字目標は1,000万円。まずはそこからです。
実は2024年3月のバースデーで売上は800万弱を達成しました。もうちょっとで1,000万だったので悔しかったです。
ちなみにその時の手取り額は370万くらいでした。
だからまずは月売上1,000万円を目指します。そして、ゆくゆくは年間1億を目指せるホストになっていきたいです。
1億が難しいのは分かっているし、どれだけすごいかも理解しています。でも1億は目指したいです!
御堂龍我:ありがとうございました!