今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は『ARTEMIS』の顔ともいえるホスト・永瀬嶺亜さんにインタビューを決行!
『ARTEMIS』は草摩由希社長率いる、豪華絢爛な歌舞伎町のホストクラブです。
永瀬さんは同店へ2020年に移籍後、わずか3ヶ月で売上3桁を達成。No.1や売上1,000万越えなど数々の記録を樹立しています。
移籍するまではなかなか芽が出なかったという永瀬さん。なぜ同店入店後に輝かしい記録を打ち立てられたのか、今回のインタビューでその秘密に迫りました。
永瀬さんのホスト歴や成功体験を覗いてみたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
■プロフィール |
源氏名:永瀬嶺亜(ながせ れいあ) 業界歴:約4年(※2024年現在) 役職:幹部補佐 |
■在籍店舗 |
ARTEMIS(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/608/ |
■最高売上 |
1,100万円 |
■最高月収 |
約600万円 |
■経歴 |
・前職:美容師 ・25歳でホストの世界へ ・2020年9月にARTEMISに移籍 ・2021年7月に売上1,000万円を記録 ・現在もお店の顔として活躍中 |
永瀬嶺亜:はい。元々別のホストクラブで働いていて、ホストを初めて8ヶ月目の2020年9月に『ARTEMIS』へ移籍しました。
永瀬嶺亜:単純に「もっとホストという仕事を頑張ろう」と思ったんです。
丁度その時、僕はナイーブな時期に突入していて……。環境を変えたいと思っていた矢先に、とある先輩ホストさんに『ARTEMIS』を紹介してもらって移籍しました。
その先輩は僕が新人の頃から面倒を見てくれていた方だったので信用できましたし、何よりも知り合いがいたのは陰キャの僕にとっては安心材料でした。
永瀬嶺亜:わかりやすく言うと、現実を目の当たりにした時期ですかね。
僕はホストの世界に飛ぶ込む際に、両親や友達の反対を押し切っているんです。元々は美容師をしていたのですが、その時からホストという職業に興味があって。
正直ホストってかっこよければ誰でも稼げるイメージがあったし、「俺ならいけるっしょ」っていう変な自信もあったんですよね。
でも現実は違いました。いざホストになってみると、自分よりかっこいい人なんてごまんといるし、自分より喋れて面白い人もいる。
そういった人たちを見て、「自分ってまだまだだ」と思ったし、結果がついてこず自信も持てなかった時期だったんです。
永瀬嶺亜:おっしゃる通りです。上手くいかないことがたくさんあって、気分が沈んでしまったんです。
で、今後どうしようかめちゃくちゃ悩んだ時に、ホスト辞めるにしても何か結果を残してから辞めたいと思ったんです。
その時に立てた目標が「タワーをする」「1,000万プレイヤーになる」「No.1になる」でした。
ホストをやってたんだって胸を張れる結果がほしかったので諦めずにやろうと。そのために、まずは移籍して環境を変えようと思ったんです。
永瀬嶺亜:ありがたいことに……。僕のホストに対しての向き合い方が変わったこともありますが、振り返ってみると環境要素は大きいかなって。
たとえば『ARTEMIS』は従業員の仲がめちゃくちゃ良いんです。変な派閥もありませんし、上下関係がしっかりしており、でも先輩後輩関係なく遊ぶこともあります。
だから女の子にも楽しいという気持ちを伝えられるんです。もちろん来店してくれる女の子に楽しんでもらって、「楽しい」「担当も好きだけどお店も好き」と感じていただける状態を、これからも目指していきたいですよね。
永瀬嶺亜:めちゃくちゃあります。実は母と3ヶ月後に月100万円以上売れなかったらホストを辞めて美容師に戻るという約束をしていたんです。
その当時は、母と友達に借金をしていたんですよね。家賃の支払いがあるのに口座に2万しかない、家賃も生活費も払えない状態だったんです。
借金があったので当然ではありますが、母との約束を破るわけにはいかない。ただ『ARTEMIS』に入店して3ヶ月の期間を設けてもらいました。
この約束も僕の中でのホストという仕事に対する向き合い方が変わった一因ですね。
永瀬嶺亜:そうです!本気でやらなきゃいけない状況になって、ホストって何が一番大事かってことに気づいたんです。
それは、僕自身がやる気とモチベーションを持つこと、さらにその想いをどれだけ人へ伝えられるか。
たとえば、多くのホストさんが「売れたい」「お店に来てほしい」とよく言っていると思います。
でもそうではなく、「なんで売れたいのか」「なんでお店に来てほしいのか」まで考えられないと、女の子には伝わらないなって。
永瀬嶺亜:その通りです!
人にお金を使ってもらうってすごいこと。この人に使って良かったなって思ってもらうことが大事なんです。
なんでシャンパンを入れてほしいか、そこまで考えて伝えられるだけで全然違います。
自分がまず変わらないと、周りの見る目も変わらないってことを『ARTEMIS』に来て感じました。
永瀬嶺亜:はい!『ARTEMIS』に入って最初の月は売上10万とかだったのですが、3ヶ月目で120〜130万円くらいになりました。
月1回開催されるバトルイベントがあった影響も大きいのですが、約束の12月に始めて100万円以上の売上を出すことができたんです。
その後も、当初目標に掲げたNo.1や売上1,000万を達成できました。
永瀬嶺亜:ええ、なんとか有言実行できました(笑)
「バトルイベントで勝ちたい」「幹部になりたい」といった目標とそこにかける想いは、すべて理由を添えて素直に女の子へ伝えました。
恥ずかしい部分も正直ありましたが、言わないと伝わらないですからね。
もちろん「同期に負けたくない」「カッコつけたい」といった気持ちも素直に伝えましたよ。その結果、どんどん目標を達成していき、今の地位を築くことができました。
永瀬嶺亜:2021年7月です。ホストを始めて1年半の時ですね。
狙うなら7月の自分のバースデーだなと狙いを定めて、その結果1,000万を達成、正確には1,100万円まで伸ばすことができました。
給料の話もすると、うちは給率(バック率:売上に対してホストに還元される割合)が良いんですよ。
なので、1,100万円の売上が出せた時の給料は600万~くらいです。給率に関してはグループの中でも1・2を争うという話も聞いたことがありますよ!
永瀬嶺亜:そうですね、僕は草摩由希社長のことを尊敬しています。
由希さんはまず距離感が近いんです。しかも社長なのにヘルプにもめちゃくちゃついてくれるんです。本当に偉大ですよ……!
永瀬嶺亜:びっくりですよね!
由希さんは僕が入店した当初から、質問したら何でも答えてくれるし、遊びもご飯も全部連れていってくれました。
この間もご飯に連れて行ってくださいましたし、由希さんの家で遊んだこともありますよ。
従業員に対しての向き合い方がとても丁寧できめ細かいんです。もっと世間に伝わってほしいな……(笑)
永瀬嶺亜:それは間違いありません!
言葉を選ばず表現すると、社長だけど仲の良いお兄ちゃんのようなイメージです。
失礼は承知ですが、それだけ本当に優しい方だと言うことを伝えたいです!
永瀬嶺亜:そうですね。おそらくみんな由希さんと関わってきたからこそ、面倒見が良い方ばかりなのかなというのは感じます。
僕も沙羅さんという方にお世話になりました。入店してすぐに寮に入ったんですが、起きたら「遊びに行くぞ!」って誘ってくれるんですよ(笑)
そうやって馴染むきっかけを作ってくれる人がここにはたくさんいるんです。
「ホストをやってみたい」と思って飛び込んできてくれた方たちには、みんな両手を広げて受け止めるし、上手くいった時は一緒に喜んでくれる人たちばかりです。
『ARTEMIS』は誰でも安心して飛び込んでこれるホストクラブですよ。
永瀬嶺亜:はい。今は僕のチームがというより、お店全体で2チームに分かれて教育しているイメージ。
僕が新人と触れ合う時に意識していたのは、自分自身の失敗談を包み隠さず話すことです。
永瀬嶺亜:これは僕の持論ですが、失敗談のほうが説得力が増すんです。あと自分と同じようになってほしくないという思いもあるからです。
もし似たような失敗をした時に「だから嶺亜さんああ言ってたんだ」という風に納得できるんですよね。
あの人の言ってることは正しいのかもしれないと思ってもらえるのかなと。それに、そのほうがその子のための助言になるのではと思ったんです。
永瀬嶺亜:成功体験を話されたり、アドバイスをされたりしても、受け取る側の中には「いや、大丈夫でしょう」と考える人もいらっしゃると思うんですよ。
だけど、失敗体験を聞くと失敗しそうな時に事前に察知できたり、実際に失敗したりした時の納得感が違うんです。
永瀬嶺亜:やはりコミュニケーションですね。
たとえば仕事の時だけではなく、休日にチームメンバーで遊びに行くこともあります。その時は仕事の話は一切なし。普通に友達、良き仲間として遊びます。
コミュニケーションが普段から取れていると、ヘルプにつきやすい、ついた時にやりやすいという恩恵があります。自然と会話に入れるんです。
それに女の子も「この人と仲が良いんだ」って受け入れてくれるんです。
これは僕にとっても、チームメンバーにとっても、プラスでしかないんです。だからコミュニケーションの一環としてレクリエーションをやったり、遊びに行ったりする時間はすごく大事なものだと思っています!
永瀬嶺亜:飛び込む勇気は必要かと思います。ただ『ARTEMIS』であれば、従業員がみんな優しいので大丈夫。なんとかなると思います!
ちなみに僕もこの世界に飛び込んだ時はびびってましたよ。「ホスト怖え……」って(笑)
それに本当に吐きそうになるくらい体入の時も緊張しました。でもあまり固く考えすぎると億劫になってしまうと思うので、ノリで応募するのも全然OKだと思います!
一般企業さんに比べてちょっとラフな部分が多いのは、ホスト業界の良さでもあります。「そんなに堅く考えなくても大丈夫だよ」って伝えたいです。
永瀬嶺亜:特にありませんが、もし『ARTEMIS』に体入へ来てくれるとなったら……。
洋服や化粧、髪型など、全部において自分が思う一番かっこいい状態で来てほしいです。
かっこいい状態で来てくれれば、僕たちも磨いてあげることができると思うんです。
「こういうのが似合うんじゃない?」「そういうのが好きだったらこっちとかも着てみれば?」といったアドバイスもできますしね!
うちは毎日スーツでなければいけないといった厳しい服装規定はないので、自分が着たい服装やスタイルを体現できますよ!
永瀬嶺亜:その通りです!守らなければいけないことはありますが、それらを守っていれば基本的には自由です。
ちなみに『ARTEMIS』はバイトもOKですよ。
「やってみたいけどまだ不安がある」「隙間時間でやってみたい」とかでも大丈夫。学生や社会人を問わず、やっぱり何かへ挑戦する一歩は大事ですからね。
永瀬嶺亜:限界ギリギリまでプレーヤーやりたいなという気持ちはありますが、今年で30歳を迎えます。
なので、少しずつホスト業界に携わり続けられるようなセカンドキャリアを考えていきたいと思っています。
僕みたいに20後半からホストを始める人や自分にはホストしかないと悩んでいる人に対して、頑張ってればこういうこともできるし、こういう立場や役割も目指せるよっていうのを見せていきたいなって。
具体的なセカンドキャリアをどうするかはまだ決めてはいないけれど、プレイヤーとして今日できることを全力でやりながら見つけていきたいと思います!
永瀬嶺亜:ありがとうございました!