今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は大手企業からホストに転身した『ARTEMIS』のえりとリーダーにお話をうかがいました!
『ARTEMIS』は多くの1,000万プレイヤーを輩出する歌舞伎町のホストクラブ。高い知名度を持つ草摩由希社長が率いるお店です。
えりとさんはそんな同店で、ホスト未経験の状態で入店して、メキメキと頭角を現した注目プレイヤーの一人。
賞金王や次世代No.1など数々の栄冠を手にしています。
このインタビューでは、えりとさんに仕事への向き合い方や成功の秘訣を存分に語っていただきました!
ホスト業界に興味がある方、別の職業からの転身を考えている方、きっと何かヒントが見つかりますよ。
■プロフィール |
源氏名:えりと 業界歴:1年3ヶ月(※2024年6月現在) 役職:リーダー |
■在籍店舗 |
ARTEMIS(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/608/ |
■経歴 |
・テレビ局のカメラマンを経て大手企業へ ・その後ホストに転身 ・2023年4月にARTEMIS入店 ・次世代No.1や賞金王に輝く ・2023年12月にリーダー昇格 ・ナンバー入りもして注目を集める |
えりと:エリート社員やエリート主義のエリート(elite)からきています!
面接の際に履歴書を提出して、昼職時代の話をしたら「エリートじゃん」って面接担当者に言われて(笑)
それにやっぱりホスト未経験ということもあって、最初はモブキャラみたいに見られてしまうかもとアドバイスをいただき……。
少しでも女の子の印象に残ってくれればいいなと思って、源氏名を「えりと」にしました!
えりと:元々はテレビ局のカメラマンでした。テレビカメラマンになるために大学を選んだんです。
ただ大学卒業後に希望職で就職したのは良いものの、働いてみたら正直体力的にしんどかったんです。それから、ネット関係のホワイト企業を探して、とある大手企業に就職しました。
だけど今度はホワイトすぎて逆につまらなくて、「このまま人生終わりたくない」「何かにチャレンジしたい」という思いが芽生えたんです。
その時に、そういえば大学時代に「ホストをやってみれば」と言われることが多かったなと思い出して、ホストにチャレンジすることにしました。
やってみたいことは全部やるというのが僕の信念。一度しかない人生、合う・合わないはあるだろうけど、とりあえず1回やってみようと!
えりと:初めてだからこそ、下準備を徹底的にやりました。ホストをやると決意してからすぐにSNSを始めたんです。
昼職をやりながら少しずつファンを増やしていけば、ホストとして良いスタートダッシュを切れるんじゃないかと!
だからInstagram、X、TikTokは積極的に動かして、ホストになるための下準備をしました。
その下準備のおかげもあって、ホストになった直後から会いにきてくれるお客様は多かったので、良いスタートは切れたんじゃないかなと思います!
えりと:ええ、実は僕、体入は20店舗以上回ったんです。
どうせやるなら一番になりたいし、成功したいと思ったからこそ、ホスト人生をスタートさせる1店舗目って大事だなと思ったんです。
「ホストをやっている」っていうと真っ先に歌舞伎町が思い浮かぶ人が多いので、働く先は歌舞伎町のホストクラブで絞りました。
それに当時の僕はホストやホストクラブに関しては完全に無知。だからこそホストクラブへ行ったことがある女の子に、どのグループが良いかを聞きました。
その後、めちゃくちゃ体入して肌感で良いなと思った『ARTEMIS』に入店したんです。
えりと:惹かれたポイントは箱の規模感とキレイさです。
『ARTEMIS』の扉を開けて中へ入った時に、純粋に「すごい」「キレイ」と思いましたし、ここなら女の子に見てもらえるんじゃないかと思いました。
うちはユグドラシルグループの中でも綺麗で広いんですよね!
それから人も入店の決め手です。実は『ARTEMIS』に小学校から付き合いのある人がいたんです!
えりと:本当にたまたまなんです(笑)ホストをやっていることは知っていましたが、どこの店舗かは聞いていなくて。
ちなみに、付き合いのあった方というのは執行部のTO-Yさん。彼が在籍していたというのは大きいです。密に連絡が取れるのと、自分の居場所も作りやすいかなって。
それに体入で先輩キャストと話した際に、自分と相手が同じ熱量で話せることを感じました。
えりと:他の方もみんな良い人たちばかりで、恵まれた環境だなって。
実はもう一つのホストクラブと迷っていたんですが、最後の決め手は給率でしたね。給率が『ARTEMIS』は良かったんです!
やっぱりお給料は自分の働くモチベーションになりますからね。しかも小計ではなく総売りでのバックなので、そこは大きな決め手となりました。
※小計:TAXを抜いた合計金額
※総売り:TAXを含んだ総売上額
えりと:ありがとうございます!昇格祭やバースデーといったイベントも、入店から1年未満で打てました!
えりと:もちろん!『ARTEMIS』は教育体制も整っているなと思いました。
ただ僕は、研修というものは受けていれば良い、自分1人のためのものではないと思っています。
なので、疑問に思ったことは積極的に自分から聞きにいくようにしていました。
女の子のやり取りを実際に見ていただき「これはこうだね」「こう言ったほうが良かったね」といったアドバイスを貰いに行ったんです。
そのアドバイスを参考にしながら、自分なりに努力を重ねました。
えりと:売れたかったので!!
あと、入店初月の出勤日数25日のうち20日くらいは同伴の予定を組みました!
えりと:たくさん同伴を組みましたが、成功したのは1件だけ。
昼職は約束を守るのが当たり前の世界だったのですが、ホストの世界に入ってバックレがあるんだってことを目の当たりにしました。
店外の約束を破られたこともあります。正直、心をやられましたね……。
それでも数でカバーして、自分の経験になると思って継続しました。そして出来事をメモしました。
X(旧:Twitter)でポストもしているんですが、そのメモ見返すと成長を感じますね(笑)
何を始めるにしても最初の自分の事を動画やメモだったりに記録してるんだけどね!オススメ!
結果が出ないって落ち込む時当たり前にあるよね
そういう辛い時に最初の自分を見返すと意外と成長してるし初心取り戻せるしまだまだこれからって思える!
応援してくれてる人がいるんだから
やりきらないと!— 超絶エリート⭐️えりと (@_super_elite) September 16, 2023
えりと:おっしゃる通りです。やっぱり数は必要ですね。
ちなみに、『ARTEMIS』にはこれら以外にもたくさんの賞があるんですよ。
それこそ配信を毎日続けた人には「配信賞」、掃除を頑張った人には「掃除頑張ったで賞」みたいな。
こういった賞は月1で貰えるのですが、上の人がちゃんと見てくれていることを実感できます。
努力を評価してもらえるのは、やっぱり励みになりますし、もらえたら嬉しいですよね。
こういった賞を獲得すると、お店が宣伝してくれることもありますよ。「よしやろう」とモチベも高まります。
ただ昇格すると賞金はなくなるので、僕は昇格するまで賞金をすべて開けずに大事にしていました。
リーダーに昇格したときに開封したのですが、開けた瞬間の感動は今でも忘れられません!賞金だけでサラリーマンのお給料以上になりました!
えりと:給料は今のほうが圧倒的に良いです。月の最高売上を更新した時は昼職の6倍以上貰えました。
もちろん、これは応援してくれてる子がいるからということも理解しています。でもやっぱり給料はモチベにはなりますよね。
親には「大学に入れたのもホストをやるためじゃない」って最初は反対されましたが、こうして結果を出せたことで「頑張ってるんだね」に変わりました。
ちょっとずつですが認めてくれるようになりました。
えりと:僕は家庭環境が恵まれていたことを、ホストになって初めて実感しました。当たり前じゃなかったんだなって。
だからこそ、ホストを始めた時にバックグラウンドや職歴を捨てて、リスクを負ってでもやるしかないと。
僕は怠ける時は怠けてしまう人間なので、引くに引けない状態のほうが、やらなきゃという気持ちになるのかなと思っています。
えりと:精神的に来る時はありますが、ほとんど寝不足が原因なのでまずは寝まくります(笑)
ただ良いことがたくさんあっても、悪いこと1個の印象が強すぎて気持ちが落ちてしまうことはどうしてもありますよね。
そういう時は、ピアノを弾いたり、V系のライブに行ったりして自分の機嫌をとるようにしています。
自分のストレスは人にぶつけるものではありません。お客様にぶつけられることはあってもそれを受け入れる、でも自分の機嫌は自分でとる必要があります。
だからかお客様からは「一緒にいると元気が出る」と言っていただけることが多いです。いただいた言葉を裏切らない自分でいたいですね。
あと、僕は女の子との同伴や店外も、良いかどうかは別として仕事とは思わず楽しんでいます!素で楽しめているので、割と精神は安定しているかもしれませんね。
えりと:ありがとうございます!
あと高校・大学時代に「売れないホストっぽい」と言われることが多くて、正直嬉しくなかったんです。だからこそ「売れてやろう」という気持ちが根底にあります。
弱った時にそう言ってきた人たちやバカにしてきた人たちのことを思い出して、絶対見返そうとバネにしていますよ!
えりと:たとえ喧嘩しても、もちろんしていなくても「来てくれてありがとう」という感謝を忘れないこと。
あとお金の重みをしっかり考えることですかね。1万円って世間から見たら結構高いじゃないですか。でもホストはそれが最低料金。
その金額に見合うような接客が少しずつできたらなと思っています。ただしまだまだ勉強中です!
えりと:それにお店に来るときにハッピーな気持ちの子もいれば、ちょっと足取りが重くて疲れている子もいます。
それぞれホストに来る理由や意味は違うので、一人ひとりにあったパフォーマンスができれば良いなと思います!
あと自分がもしお客様の立場ならこのホストにシャンパンを入れたいかという視点も大切にしています。シャンパンの額に見合うような存在になりたいですね。
まとめると僕は人の気持ちに寄り添って、人として「良い」「優しさ」「明るさ」も忘れずにいたいです!
えりと:ホストは偏見が多い業界ですが、話してみたら普通の人が多いなと思いました。特に『ARTEMIS』は人が良い職場です。
例えば嶺亜さん。僕は嶺亜さんのチームにいるのですが、嶺亜さんはアドバイスが的確でめちゃくちゃリスペクトしています。
かっこいいし、話せるし、嶺亜さんは強いです!でもいつかその背中に追いついて、本数も売上も抜くのが目標です!頑張ります!
えりと:本当にそうです!
ちなみに息が詰まった時に声をかけてくれるのはTO-Yさんです。特にTO-Yさんは元々友達だし、上司だし、先輩なので、頼りになります。
執行部の方で視野が広いからこそアドバイスが具体的です。客観的な視点はすごく助かります。
えりと:同期の伏黒恵です。
次世代バトルイベントというのがあって、僕は1回目負けてしまったのですが、その時にめちゃくちゃ煽られて悔しかったです(笑)
でも恵がいるからこそ切磋琢磨して頑張れているのは間違いありません。
えりと:先輩もみんな尊敬できる方ばかり。恩返しをしたいと思える存在です。
仲が良いので時には友達のような一面も見せてしまいますが……。
後輩もできたので上の人たちのように数字で魅せて、リスペクトされるホストになりたいと思っています!
えりと:最終的には、渋谷奈槻さんやローランドさんのような、誰でも知っているようなレジェンド級のホストになりたいです。
そのためにまずは、ホスト看板に載りたいですね!あとは嶺亜さんを超えて1年間ずっと1位を目指します!
えりと:1番は人とのつながりが増えたことですね。いろんなタイプの人と出会い、交流することができました。
同業のホストさんとも同じ悩みを話したり、お互い支え合ったり、横のつながりも作ることができましたよ。
世間が思うよりもホストの世界は温かかった印象です。この記事読んでいる方にも、ぜひホストの世界を見てほしいです。
興味があるならまずは体入してみてください。自分で体感しないと分からないことだらけです。まずはやってみるが良いんじゃないかなと!
自分もホストが気になったから、実際にやってみることにしました。何か変わるかもしれませんよ!
えりと:こちらこそありがとうございました!