今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は『ECLIPSE』の副主任・彩波零さんにお話をうかがいました!
彩波零さんは、入店初月でNo.4と新人賞を獲得、4ヶ月目にはグループ最速No.1に輝き、月間指名本数110本以上という偉業を成し遂げたスーパーホストです。
また、元有名ビジュアル系バンドのギタリストという経歴も持っています。
このインタビューでは、彩波零さんのホスト戦略や時代を考えたSNS配信活動、今後成し遂げたいことをおうかがいしました!
ホストの仕事に興味がある方も、ECLIPSEが気になる方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
■プロフィール |
源氏名:彩波零(あやなみ れい) ホスト歴:約3年(※2024年現在) 役職:副主任 |
■在籍店舗 |
ECLIPSE(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/850/ |
■経歴 |
前職:元有名バンドマン ・2021年7月にホスト業界へ ・入店初月No.4、新人賞No.1 ・入店3ヶ月で昇格 ・入店4ヶ月目でグループ最速No.1 ・グループ最速で副主任昇格 ・2023年1月ECLIPSEへ移籍 ・月間指名本数110本達成 ・ECLIPSEの看板ホストの1人として活躍中 |
彩波零:そうです、あの“綾波レイ”です。
僕はビジュアル系バンド時代に「レイ」と名乗っていました。で、ホストで源氏名を付ける時に名字を付けなければと考えた時に「レイといったら“あやなみ”しかなくない!?」って(笑)
めちゃめちゃ安直ですね。ただ検索したときに被らないように字を変えました。
よくアニメの名前をつけると売れると言われていますが、実際は本人次第。売れている人はアニメの名前という錯覚があるのかもしれませんね。
ただトラックや看板を見た時に、源氏名にインパクトがあると覚えてもらいやすいし目立つなとは思います。
彩波零:まずホストとして売れていないのに普通の生活をするのはあり得ないなと思っていました。
なので、お金はあったけど「極貧生活」という企画をしてYouTubeで発信していました。お金があると甘えちゃうかなと思ったんです。
そうしたら、前の在籍グループで最速No.1、最速幹部、副主任といったような結果を残せたんです。おそらくこの記録はまだ破られていないかと。
彩波零:最初はそうですね。ただ、記録を作ってから徐々に売上は下がっていきました。
最初はバンドマン時代の知名度でお客さんがバンバンきたけど、その勢いも落ち着いてきてしまったんです。
ホストとしては初心者だったから、お客様との関係性を上手く築けないこともありました。それに周りに上を目指している人がいなかったんです。
それで思い切って移籍を決意しました。
彩波零:『ECLIPSE』はもともと知っていたし、バンドマンも多かったので自分に合うかなと思ったんです。
特にこのお店は周りのキャストだけではなく、役職についている人もバンドをしていた僕のことを知ってくれていたんです。
だからこそ僕の使い方も分かってくれましたし、何よりも僕はこういったお店で働きたかったんです。
彩波零:チャンスが圧倒的に増えましたね。
例えばたくさん初回に付けたからこそ月間指名本数110本や指名本数1位になれました。僕を認めてくれて副主任という役職をいただきました。
僕一人じゃここまではできないですよ。これはお店の力です。
特に『ECLIPSE』は僕みたいな見た目でも受け入れてくれる女の子の来店が多いのも魅力ですね。
彩波零:思いつくもので言えば、草摩由希社長の存在が挙げられますね。
知名度はもちろんですが、何よりも社長が作ってくれた文化によって僕らが輝けているのかなって。
『ECLIPSE』の雰囲気が好き、気になっていた、だから来たと言って来店してくださるお客様は多いです。
あと、たまたまお店のカラーが僕に合っていたんですよね。それも見せ方ですよね。見せ方は結構意識しています。
彩波零:「ECLIPSEの彩波零」というキャラ付けや見た目です。
例えば髪色や服装だったり、性格面だったりでECLIPSEの彩波零を体現しています。
その構築した姿とSNSでのお店での様子、ツイート、配信の中身がマッチするようにしているんです。時には普段とのギャップを狙うこともありますよ。
彩波零:元々知名度があるホストならそういったやり方はしなくて良いけど、僕は歌舞伎町の中でもまだまだ。
だから尖った発言をしてみたり、感情のままに話したりしています。
そうすると実際にお客様が会いに来てくださったときに、例えば料理好きの話をしてギャップを生むことができるんです。
スマホの画面越しと接客で見える自分の見せ方の両方を意識していますね。
彩波零:そうですね。
見た目が派手なので誤解されやすいんです。「チャラそう」なんてよく言われます。でも実際、チャラくはないんです。
例えば約束は破ったことがないですよ。結構、中身で勝負しています!
仕事は真面目です。プライベートは不真面目ですが(笑)
彩波零:そうですね。
売上と言うと、僕はシャンパンを煽ることはしません。シャンパンを入れたいなと思ってもらうことを重視しています。
お客様に求める以前に、まずホスト側が行動で示すのが大事。相手を思って行動すれば「〜してくれたからシャンパン入れてみようかな」と思ってもらえるので、煽る必要がないんです。
彩波零:いやいや。最初は全くでした。
ちなみに、ホストをはじめた当初は文章力がなさすぎてLINEも返せなかったんですよ。ギタリストってあんまり喋らないから……(笑)
ホストを始めてからコミュニケーション能力がついたんです。でもやっと普通の人のちょっと下くらいにようやくなったレベル。まだまだです。
彩波零:ええ。特に人って「あいつは天才だから」「才能があるから」とか言うじゃないですか。その天才って呼ばれる人はちゃんと積み重ねてきただけ。その積み重ねをすれば、ホストとして売れるはずなんです。
僕の売り方は本当に積み重ねた結果そのもの。1年前の自分と比べたらもう全然違いますよ。当たり前に努力すればちゃんと結果は出ると思います。
脳死で「出勤しました」「配信しました」は努力とは言わないんです。ちゃんと実のある努力をしていこうと思って行動して、結果につながっているのが僕です。
彩波零:そうですね。僕はアーティスト時代から配信をおこなっていました。だから他のホストより配信慣れをしているのかもしれません。
日常生活の一部で配信を取り入れたというのもあります。
彩波零:そうですね。だからこそ僕は時代に敏感でありたいと思っています。
というのも、アーティストって時代の流れを読み取らないといけなかったんです。音楽も客層も、特典もファンがどんなものを喜ぶかずっと考えてきました。
だからこそ、時代の流れに沿った動きをしなければならないという考えが僕の中にはあります。
時代に沿ったホストを考えた時に、配信は必要なことだと思ったんです。さらにただ配信をやるのではなく、今の時代に合った配信内容を考えるようにしていますね。
彩波零:今の時代はみんなまずネットなんですよ。
だから、みんなにはホストとしての仕事も頑張ってほしいけど、ホスト以外の時はずっとネットに触れてほしいと思っています。
時代に取り残されている人間ってネットの変化に疎い人たち。だからSNSができないといった発言をするんです。やっぱり年を重ねれば重ねるほど、新しいものって取り入れづらくなってしまいますからね。
TikTokも「時間が溶ける」「やっても無駄」なんて言われていますが、一見無駄なように見えて意味があるんですよ。若い子たちの流行を知れると言うのは大きいのかな。
彩波零:そうですね。くだらないように見えるけど、演者であるホストはTikTokを見ることによって時代に取り残されなくなるんです。
しかもホスト目線でいえば、たくさんの人に知ってもらえるコンテンツ。実際TikTokから指名がくることも多いですしね。
ホストは目の前で接客する仕事だけど、だんだんそれも仮想空間で成立するようになっちゃうのかなっと思っています。
彩波零:2023年度のホスト業界で一番売り上げた『THE CLUB』の優士さんも配信の投げ銭が売上に加算されています。
その事実からも配信をやっていない人は、そもそも時代から取り残されていると言えてしまうと思います。
ホストも配信をやって、その先を見ないといけないので。対面での接客は完全になくなりはしないと思いますが、機会は少なくなってくると思っています。
それに集客面においても、配信で初回を呼ぶこともありますしね。
彩波零:僕は配信でいただいたお金で投げ銭タワーをやると宣言しています。
投げ銭って手取り分をいただけるので、手持ちのお金にすることができます。ただ配信をやっている時間って、既存のお客様からしたら担当ホストに構ってもらえない時間。
でもその配信の時間さえも売上につながるのであれば、仕事の一環になりますよね。お客様に仕事と思ってもらえれば見え方は変わるのかなという思いも込みで、配信を売上になるような活動にしてしまっているんです。
彩波零:そうですね。現に2023年の歌舞伎町No.1がやっているので、やらない選択肢はないですよね。
あとバンドマンの時に地方も回っていたのですが、地方から毎回ライブに来てくれる方もいました。
そういう恩恵を受けて来た立場なので、配信を見てくださった方、特に遠方でも僕に会いたい、会いにきたと言われる存在になりたいですね。
そのほか、お店に来れない方には配信に特典をつけることで投げ銭をする意味を見出してもらうとか。
一応歌舞伎町で働いているけれども、歌舞伎町だけにとらわれていたらこの先ホストとして生きてはいけなくなるかもしれないと思っています。
彩波零:何か偉業を残したいですね。
例えばですけど、ここを万が一辞めたあとも「ECLIPSEに彩波零っていたよね」みたいな残り香があるような人になりたいですね。
彩波零:『ECLIPSE』の人たちって見た目は尖っているように見えますが、中身は真逆で優しいんですよ。
話しやすい人も多いし、お酒を飲める人もいます。僕も移籍してすぐに馴染めました。
あと、ホストって敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、『ECLIPSE』は男女ともに馴染みやすいと思います。
お客様からは「1周回ってここが落ち着く」「やっぱりECLIPSEが一番」と言っていただけます。
つまり実力があるホストもいる。それは教育もあるし、似たような考え方を持った人が集まっているから。ようは土台が整っているんです。
彩波零:もちろんです!
未経験者でも入店しやすいホストクラブだし、やる気さえあればすぐに売れる可能性があります。
冬月HD、GROUP YGDという部分を見て大手だからと委縮してしまうかもしれないけど、経験の有無を気にする必要はありません。
だから心配しないで、まずは体入に来てもらえれば『ECLIPSE』の良さが伝わると思いますよ。
何よりも親しみやすいです。僕自身もそう感じましたし、僕以外の人も「馴染みやすかった」と言うと思いますよ。
彩波零:こちらこそありがとうございました!