今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は2023年度に売上1億を達成した歌舞伎町のホスト『JEWEL』のすとろべりーこうせいさんにお話をうかがいました!
すとろべりーこうせいさんは、LUNA COMPANY(ルナカンパニー、以下ルナカン)3人目の年間1億プレイヤー。
現在は『JEWEL』の総支配人としてご活躍中ですが、その地位に昇り詰めるまでに長い下積み期間があったのだとか……。
今回のインタビューでは、売上を伸ばしたきっかけやマインドの変化についてお話しいただきました!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
■プロフィール |
源氏名:すとろべりーこうせい ホスト歴:6年(※2024年現在) 役職:総支配人 |
■在籍店舗 |
JEWEL(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/37/ |
■経歴 |
前職:元お笑い芸人 ・バイトでホストの世界へ ・2019年にレギュラーホストへ ・2020年に初タワー ・2022年に初No.1 ・2022年度グループ売上No.3 ・2023年度年間売上1億達成 |
すとろべりーこうせい:友達がきっかけです。友達がルナカンで働いていたんです。
当時、僕は吉本でお笑い芸人をやっていました。売れていない芸人って平場(ネタ以外のトーク)で「バイト何しているの?」って聞かれるんです。それで「ホスト」って答えられたら面白いかなって(笑)
すとろべりーこうせい:そうなんです。
もともと芸人志望だったというわけではなく、最初は自動車整備士の専門学校に通って、卒業後に自動車整備の会社に就職しました。
福岡で半年間勤務していたのですが、その期間貰えた給料が手取りで月13万とかで……。仕事に必要な工具も買わなきゃいけないし、家賃も払わなければならない、本当にお金がなかったんです。
20歳上の先輩社員ともそこまで給料が変わらず、自分の未来が見えなくなってしまいました。
それで東京に行きたいという目標もあったので、上京してNSCに通いながらバイトをしていました。その当時は400時間くらい働いていましたね。
すとろべりーこうせい:はい、ホストを始めた理由は先ほど言った通り「ホストでバイトしているって言ったら面白い」と思ったから。
一般的な飲食店だと話は広がらないけど、変わった仕事だと会話は広がりやすいんです。ホストの前にもAVのモザイクチェックをする仕事をやっていました(笑)
コンマ単位でモザイクからはみ出していないかチェックをするのですが、VRで見ていたのと神経を使うからか、首や肩にかなり負担があって頭痛もひどく。結局、2回出勤しただけで辞めてしまいました。
そんな時に出会ったのがホスト。最初は「お酒は害」という思考だったし、まずは芸人をと思っていたので月2回出勤、終電上がりでバイトホストとして働き始めました。
すとろべりーこうせい:僕よりも年下の子たちがハイブランドを着ている姿を見て「羨ましいな」「俺もああなりたい」と思ったからです。
芸人だと下積み10年とか当たり前。でもその生活はキツイなと。このグループでも幹部になるまで下積みが2年あり、ホストにしては長かったんですけどね(笑)
初めてNo.1を獲るまで寮生活をしていましたよ。ホストを本格的にやると決めて入寮しました。
寮生活でもいろいろありましたね。パンイチの状態で空き巣と遭遇したこともありますよ(笑)
すとろべりーこうせい:ホストを初めて3年目です。
初めてナンバーに入ったのはレギュラーになって半年ほど経ってから。でもNo.1を獲るまでの2年間はナンバーに入ったり落ちたりを繰り返していました。
ナンバーの上がり下がりがあった中で、コロナ禍に差し掛かってしまってお金もなくて、一時は介護施設で働いていましたね。
すとろべりーこうせい:当時めっちゃお世話になっていた先輩を裏切ることができなかったからです。
毎日ご飯に連れていってもらっていたし、枝(お客様が連れて来た友達)の子を僕指名になるようにしてくれたり……。
お金がなくてアルバイトをしていたら、「アルバイトしてたら連絡取れないだろ」「俺のところで働け」って。その方の家の掃除をして、1時間1万円で働かせてもらっていたんです。
すとろべりーこうせい:そうなんです。初めてナンバーを獲った時も喜んでくれましたし、初めてのタワーは泣きそうになっていましたね。
ルナカンには、自分事として後輩に接してくれる先輩がいるんです。僕はその先輩に売れるための仕事の向き合い方を教わりました。
すとろべりーこうせい:自分が嫌だなと思ったことこそやるという思考に変えることです。
「なんでこの人、俺にこんなに言ってくるんだろう」と思うほど毎日のように言われていたんですよ。
正直その先輩に対して、休んでくれないかなと思った日もありました。売れている人ほど毎日出勤するんですけど(笑)
でもこの言葉がなかったら絶対売れていなかったと思います。毎日言われたからこそ「自分を変えるしかない」と思えたんです。
どんなに辛くてもアフターに行ったり、有給だけどお店に顔を出してみたり……。
すとろべりーこうせい:その通りです。
有給の日にお店に顔を出したのですが、たまたまお客様が来店されていてシャンパンを入れてくださった日もありました。
そういったことを繰り返していった結果、自然と当時の代表や内勤さんも手を差し伸べてくれたんです。
それで売上も上がっていき、1億に届くようになったんです。
すとろべりーこうせい:夢を見させてくれる先輩ですね。
1億の目標を去年(2023年)に達成したあと、どうしようかなと悩んでいたのですが、自然と頭の中にこうやさんの存在が浮かんだんです。
こうやさんってTikTokの収益を合わせたら11億円売っているんですよ。そんなこうやさんの元で働いたらもっと別の未来が見えるんじゃないかと。
それで同じグループ内のお店からこうやさんのいるお店に移籍したんです。こうやさんには弄ってもらっています(笑)
すとろべりーこうせい:僕のことを叩き直してくれた先輩に言われたんですよ。「給料60万ぐらいで満足していいの?」って。
その時は幹部補佐でした。
すとろべりーこうせい:そうですね。しかも僕は60万でも女手一つで育ててくれた母や妹を養えていたんですよ。
片親なので母のことは今でも大事。先輩もお母さんを大事にする人だったので、気にかけてくれていたんです。
それで幹部補佐になってお給料も親孝行できるぐらい貰えて、言ってしまえばそこで満足していた僕のお尻を叩いてくれたんだと思います。
そこからいろいろ教え込まれました。気遣いとか我慢強さとか。それでNo.1や1億という結果に結びついたんです。我慢強さは先ほどお話しした、嫌だなと思ったことはやるっていう思考ですね。
すとろべりーこうせい:ヘルプですね。
ヘルプについたことで先輩に信用してもらえたり、枝の子を紹介してもらえたりしたこともありました。
もちろん当時「ここで枝のチャンスが欲しい」という気持ちもありました。だから「仲良くなろう」とヘルプで全力で楽しませたり、相談に乗ったりしました。
いろいろ気遣いをするようになり、自然と「担当に話しにくいことも話せるヘルプ」という信用をお客様からも勝ち取れたんです。
ちなみに僕を幹部補佐に昇格させてくれた方が、先輩のお客様の枝の方です。
すとろべりーこうせい:そういうことです。
おかげで今は母が住む家の家賃や初期費用だけでなく、妹の留学にかかる費用も僕が出せました。留学の費用は、1年間だったということもあり結構かかりましたね(笑)
2023年はありがたいことに3ヶ月に1回の頻度で昇格祭があり、その都度母が来ていました。自分のグラスを持って嬉しそうにヘルプ周りをしていましたよ。若い子と話せるって(笑)
すとろべりーこうせい:お客様や先輩、僕は周りの人に恵まれたと思います。
余談ですが、「すとろべりーこうせい」も先輩がつけてくれた源氏名なんです。もともとは「瑠川好誠(るかわこうせい)」。
名前を変えたほうが良いと言われた時に誕生日を聞かれて「1月5日です」と答えたら「いちごじゃん!すとろべりーじゃん!」って(笑)
そこから「すとろべりーこうせい」という源氏名です。この源氏名にしてから運が爆上がりしています。役職も上がったし、先輩の言うことは聞いておいて良かったですね!
すとろべりーこうせい:僕はルナカン以外で働いたことがないので一概には言えませんが、上の方との距離は近いですね。
社長も含めて皆さん優しいんですよね。
すとろべりーこうせい:社長なのに親しみやすい!
社長がいるから働きやすいんだと思います。居心地も良いですし、じゃなかったら僕は6年もここにいないと思います(笑)
すとろべりーこうせい:『JEWEL』はルナカンの億プレイヤーが3人全員いるお店です。
プリンスこうやさんと華園凌佑さん、そして僕です。ホストとしての仕事をしっかり教えてくれるこうやさんと凌佑さんがいます。あの二人はホストとしてもカリスマ性がある方たちですね。
僕は売れていない時期が長い分、新人さんの気持ちに寄り添ってあげたり、マインド部分を教えたりすることができると思っています。怠慢にならずやりきったという実績もあります。
すとろべりーこうせい:そうなんです。
1,000万プレイヤーも5~6人います。刺激もたくさんもらえると思います。
素直な子は特に伸びやすい環境じゃないかな。ヘルプについたり先輩たちと話したりすることで、僕自身も立ち回りや気遣いを学びましたし。
ホストをやるうえで「素直さ」ってめちゃくちゃ大事ですよ!
すとろべりーこうせい:ホストは夢がある世界です。
他にあまりないと思うんですよ。正社員の3倍くらいのお給料を毎月もらえたり、20代前半で1,000万近くのアクセサリーをつけたり、年収が5,000~6,000万になったり。
頑張ればそれが手に入るかもしれない、それがホストの世界です。
すとろべりーこうせい:それにホストにチャレンジできるってことは、その分だけ行動力があるとも取れます。
その行動力は、後々の人生に活きると思うんですよね。ホスト以外でも何に対しても。
だからホストとして一歩を踏み出せたら、自分が見ている世界は広がると思いますよ!
すとろべりーこうせい:大きな目標でいえば、プランはないけどTikTokでも名前が売れたらなって!僕、芸人をやっていたので目立ちたいっていうのもあります(笑)
ホストでいえば、月間指名本数100本。まだ達成していない目標です。指名100本プレイヤー、月間1,600万プレイヤー、年間1億プレイヤーって言われるようになりたいです。
売上も大事ですが、目先のお金だけじゃないところも大切にできるホストになれればと思います。ホストに少しでも興味がある男性は体入にきてほしいです。
もちろん、女性もあまり気にせず友達とふらっと来てくれたら嬉しいですね。
すとろべりーこうせい:ありがとうございました!