今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は歌舞伎町のホストクラブ『JEWEL』の代表代行・華園凌右(はなぞのりょうすけ)さんにインタビューを決行!
24歳の時にLUNA COMPANY(ルナカンパニー、以下ルナカン)に入店してホストを始めた華園凌右さん。
2023年度はグループ指名No.1・年間売上1億3千万over・指名本数1,600本overなど華々しい結果を出し、連続Vも更新し続けているルナカンの絶対的支柱と言えます。
結果を出しながらも決しておごることなく、仕事に向き合われている華園凌右さんには今でも大切にしているホスト像があるそうです。
このインタビューでは、そんな華園凌右さんのホストという仕事に対する心構え、あまり知られていない過去の生い立ち、今後のビジョンについて語っていただきました。
1度や2度で終わらず、結果を出し続けるホストになりたいと考えているなら、彼のマインドはきっと参考になるはず。ぜひ最後までこの記事をご覧ください!
■プロフィール |
源氏名:華園凌右(はなぞの りょうすけ) ホスト歴:約5年(※2024年現在) 役職:代表代行 |
■在籍店舗 |
JEWEL(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/37/ |
■最高売上 |
月間2,000万円 年間1億3,000万円 |
■経歴 |
前職:パーティオーガナイザー、不動産営業マン ・24歳でLUNA COMPANYでホストデビュー ・2020年度Group指名No.5 ・2021年度Group指名No.3 ・2021年度Group売上No.4 ・2022年度Group指名No.2 ・2022年度Group売上No.2 ・2023年度Group指名No.1 ・2023年度Group売上No.2 ・2023年度売上1億3,000万over |
華園凌右:詐欺で失った資金を補うためです。ホストを始める前、僕は麻布で男性も女性も参加するパーティーをやってるオーガナイザー(主催者)をしていました。
そしてある時、被害額300万円ほどの詐欺にあってしまったんです。
突如資金がなくなり「どうしよう」と思っていたところに、主催するパーティーにある一人のホストが来たんです。その人がルナカンパニーのホストさんでした。
もともとホストに興味はなかったものの、ホストを始める入口がなく……。その人はもう辞めてしまって今居ないのですが、ルナカンのホストさんのご縁で自分もホストの仕事を始めたのがキッカケですね。
華園凌右:これは今だから言えるんですけど、当時24歳でホストを始めながら不動産や保険の営業マンもやっていました。
最初は不動産の営業だったのですが、母体の経営がうまくいっておらず……。その時にとある保険の営業マンから相談を受けて、保険の営業も1年半くらいしていたんです。
なので、一時的にホストと営業マンを兼業していた感じですね(笑)
華園凌右:いえ、何も言われませんでした。
むしろ「お前の人生だから」と、文句を言われることなく自由にさせてくれています。自由にさせてくれるのも、家庭環境からだと思います。
華園凌右:僕はお金のない環境で育ちました。実家そのものは非常階段が壊れてたり、ジャンプしたら揺れたりするくらいボロい砂壁のアパートで、生計は生活保護でした。
父親は物心付いた時にはもう居なかったですし……。結構グロかったですね。
なので基本は施設で暮らしていたんです。たまに夏休みとかで実家に帰るタイミングがありましたが、お出かけ先はパチンコ店。僕と弟は外で待っている生活でした。
祖母も母も23時とか23時半くらいまで帰ってこず、ファンキーでしたね。半年に1回ほど同じような境遇の方に出会うのですが、僕の母と祖母ほど遅くはありませんね(笑)
自分たちが自由にしていた分、僕も自由にさせてくれるんだと思います。お金は出してはくれなかったんですが、若い頃から何をやっても母から否定も肯定もされることはありませんでしたね。
今ではナンバーが落ちたら心配されることはありますが(笑)
華園凌右:家庭が自由だったおかげで僕がありきたりなレールを辿らないで済む人生を送れているのかなって、むしろ今では感謝しています。
幼心ながら「自分で稼がなくちゃ」という意識があったので、当初は稼ぐことしか頭にありませんでした。今はありがたいことにお金があるので、母に恩返しができている状態です。実家も新たに購入しました。
ちなみに弟は僕が出資して飲食店を経営しています。うまくやってくれていますよ。
華園凌右:いろんな営業法をやれと言われていたのもあって、やっぱり試行錯誤してましたね。
昔は本当に全部やったかもしれません。THE・ホストと言われるような営業方法も試しました。半同棲をしたことも……。けど、全部大きな結果には繋がらなかったんですよね。
一通り試して、テンプレのスタイルが自分に合ってないんだなって。それに「自分がやりたくないことをやっても、まとまった金額は稼げない」ということも痛感したんです。
ストレスでたびたび持病が発症してしまうこともありましたし……。
一昨年くらいから自分なりのやり方を築きました。指名してくださる女の子にはTHEホストの営業ではなく、僕が知っているもっともっと楽しいことを共有して楽しませたいと思っています。「全ての姫にセクシーサンキュー」で(笑)
華園凌右:ちなみにこのキャッチコピーは僕が言い出したわけではなく、いつの間にかできていました。
表彰式でモニターに「全ての姫にセクシーサンキュー」って出てて……ちょっと恥ずかしかったです(笑)
華園凌右:僕は何事も継続が大事だと思っています。もちろんそれはどんなに小さいことでも。
例えば、ダイエットなんかもそうじゃないですか。継続が大事ですし、やめたらその時点でリバウンドするじゃないですか。
仕事に限らず何でも、恋愛もそうだと思うんです。好きで居続けることが大事じゃないですか。だから継続っていう言葉は結構好きです。
華園凌右:ありがとうございます。特に2023年は24時間365日、どんな形であれ仕事に付随した行動を取ることを意識していました。
プライベートよりも仕事を優先していました。例えば社員旅行とかも、後輩の面倒を見るっていう上では仕事だなっていうのがありましたし。
多分、遊んでいるホストに女の子は魅力を感じないんじゃないかと思います。
僕の周りは頑張っている女の子、つまり仕事を毎日している女の子が多かったので、彼女たちに恥じない行動を取らないといけないな、っていうので動いていたら1年経ってました。
華園凌右:結局できないことを目標にするというのは、ある意味では計画性がないのと一緒だと思うんです。
できないことに対してストレスを感じるのではなく、もっと自分のできる行動とか、継続できる内容をしっかりとまたイチから作り上げて続けるっていう動きをしたら、何もストレスを感じることはないんです。
もちろんNo.1を獲り続けるとか記録のプレッシャーはありました。でもプレッシャーがないと楽しくないですし、成長もないと思っています。
華園凌右:僕の中で結構大事にしているのが、移籍して売れるのは当たり前だと思ってて、どこでも売れるのが一番カッコいいホストなのかなって。
これは別にルナカンパニーがどうって話ではないんですけど、やっぱり無名なところから有名になる方がカッコいいし、人としての成長なのかなって思うんですよ。
あとは社長のことも好きですし、従業員のことも好きなんで。もしかすると結局のところそれが理由かもしれませんね、ずっとここ(ルナカン)にいるのは。
華園凌右:正直、現状を考えると厳しいですね。
ただまだ7月(取材当時)なので、決めた目標はギリギリまで諦めるつもりはありません。行けるところまで、毎年毎年・毎月毎月・毎日毎日、頑張りたいと思っています。
今はルナカンという枠で活躍していると見られますが、歌舞伎町という大きな枠で華園凌右というブランドを作れるような1年にしたいと思います。
華園凌右:将来的に何があるか分かりませんが、例えば売上1億とかもそうですし、プレイヤーをやっている間は記録を超え続けたいと思います。
その中で、記録を更新できない年もあるかもしれませんが、自分の中で何か決めたボーダーは絶対超えられるようにしたいです。
あとは皆からもカッコいいとか可愛いとか、どんな形であれ好いてもらえるようなホストでありたいですね。
個人的には、実業家として成功したいなというビジョンもあります。
華園凌右:人間だから多少は仕方ないと思うんですけど、言い訳をせず、無駄な嘘を付かない人ですね。
そこに打ち勝つのが成長だと思うので、そういった芯がある人と働きたいなと思います。
華園凌右:「(華園)凌右チーム」と「(すとろべりー)こうせいチーム」で分かれています。
これはチーム同士で教育に干渉しないといったものではなく、チームに分かれることで毎日の本数や売上を競う形です。
ホストは1日を逃せば1億円もいかないし、1日を逃せば1,000万も辿り着けない世界なので、マンネリ化を防ぐためにチーム制を導入して、毎日競いながら営業しています。
華園凌右:僕は感謝することを大事にしていますね。
あとはやっぱり、金儲けだけの思考だと多分どんなビジネスも成功しないと思うので、より深堀りして考えることだと思います。
ホストはお金目的で始めるって入口はあると思うんですけど、そこから先は「この女の子は何でお金を使ってくれるのか」とか「なぜこの高額と時間を割いて会いに来てくれるんだろう」など、考えるべきことの連続です。
もちろん、この部分は我々も結構教えているので、もしルナカンに入ってくれたら新人さんでも比較的早く理解できるかもしれません。
修羅の道かもしれませんができることはサポートするので、思い切って飛び込んでみてほしいなと思います。
華園凌右:自分のやってること、できることは包み隠さず教えたいと思っています。
教えたことをやってくれれば多分ある程度は成功すると思うので、あとは本人がやり続けてくれればという感じです。
もちろん、なかなかうまくいかない子もいます。ただそれは俺の教え不足なので、これからもっと能力を高めていければなと思っています。
『JEWEL』は2店舗が合併してスタートしたホストクラブなので、僕がマネジメントをすることでうまく1+1を3にして、皆で売れたいですね。
華園凌右:ありがとうございました!