今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は千葉ホスト『TACT』を店舗運営スタッフとして支える信条玲侍(しんじょうれいじ)さんにお話をうかがいました!
『TACT』はKG-PRODUCEの地方1号店として、敏腕プロデューサー高見怜さんと千葉で名を馳せる瀬乃拓真さんがタッグを組んでオープンしたホストクラブ。
その同店で内勤業をしながらプレイヤーもこなしお店を支えているのが信条さんです。
本インタビューでは長年千葉でホスト業界に携わってきた信条さんが目指す先をお話しいただきました。
普段のお仕事内容や千葉ホスト・TACTの魅力もうかがいましたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
■プロフィール |
源氏名:信条玲侍 業界歴:約20年(※2024年9月時点) 役職:店舗運営スタッフ |
■在籍店舗 |
TACT(千葉県/千葉市) URL:https://hostjob.jp/chiba/area37/1026/ |
■経歴 |
・千葉にてホストを始める ・2014年頃内勤とプレイヤーの両立を始める ・同じ頃、取締役である瀬乃拓真と出会う ・歌舞伎町の店舗に2年ほど在籍 ・大手グループの千葉ホストを退店 ・2024年KG-PRODUCE『TACT』へ移籍 ・現在に至る |
信条玲侍:ええ。業界歴は20年ほどになります。ホストを始めた理由は、お金がほしかったからじゃないかな。
基本的には千葉でホストをしています。2年くらい歌舞伎町にいた時期もありますが……
実はそこまでホストは興味がなかったんですよ。今みたいにメディアに載ってないし、あってもテレビでちょこっと取り上げられるくらい。自分でポータルサイトを見て近場の千葉でホストを始めました。
信条玲侍:そうです。
運営もやりだしたのは10年ほど前から。歌舞伎(町)にいた時も内勤兼プレイヤーでした。
実は僕が内勤を始めた頃って「内勤」というお仕事が、千葉のホストでは確立されていなかったんです。プレイヤーできない使えない子たちがボーイさんをやる時代でした。
だからプレイヤーが支配している、みたいな風潮があったんですが僕は好きではありませんでした。
そんな時に歌舞伎町で「内勤さん」と呼ばれる人がいるっていうのを聞いて、「じゃあ千葉でも作ろうよ」となって運営側に回ったんです。
信条玲侍:それはどうかな(笑)でも僕の働いていたお店には「内勤」というシステムがなかったんです。今でこそ内勤は月給、プレイヤーは歩合というシステムがありますが……全く分業されていない時代ではありましたね。
内勤というシステムを確立することでお金もらえるかなって下心もちょっとはありましたよ(笑)
信条玲侍:そうでもありません。気持ち次第じゃないかと思います。自分のお客さんがいてもいなくても、お店のことを考えれば内勤もプレイヤーもどちらもできますよ。
客観的に見て、内勤とプレイヤーを両立しているほうが性に合っていると思います。
接客もしていることで、お客様の話している内容、顔色をうかがって対応を変えることも可能です。
例えば連日通ってくれているお客さんで、昨日までは新人もヘルプにつけてOKだったけど、今日は機嫌が悪いからNGとか……。
機械的な接客・ヘルプの配置・付け回しはしないようにしているからこそ、内勤兼プレイヤーの強みが出ているのではないかと!
やっぱりどんなヘルプが好きなのかな、どんな子が好きなのかな、は自分で聞きに行かないとわからなくなるので!そこを自分のお客様と両立するのは内勤兼プレイヤーの課題ですね。
信条玲侍:ええ。前に働いていたグループが一緒なんです。だから付き合いは10年以上になります。ただ、お店は違ったのでグループの集会で会うくらいでした。
そのあと僕は一度大きなグループに移籍しましたが、去年辞めることになって(瀬乃)拓真さんに連絡したんです。そしたら「(TACTに)来なよ」って。だから僕も「はーい」と二つ返事したんです(笑)
実は拓真さんが歌舞伎の大手のKG-PRODUCEとタッグを組んでいたのは把握していなかったので、大手が〜といった魂胆はありませんでした。
信条玲侍:拓真さんは出会った頃から言っていること・行動していることが、一番理にかなっている人だと持っているからです。なおかつそれが今でも変わらないんです。自分より頭が良いし、尊敬しています。
好きとか嫌いとかの感情ではなく、お互いの利害が一致しているんです。ホストをやっている上でこの関係性は一番大事だと思います。
内勤とプレイヤーって相いれないものがあるんですが、ゴールは一緒。トップである拓真さんが考えている着地点と僕が考えている着地点の双方が一致しているから、拓真さんが好きにさせてくれているんです。たどるルートが違ったとしても、向かっているゴールは一緒なのでね。
信条玲侍:千葉トップクラスの売上がある店舗にすること。例えば閑散期があっても、人の増減があっても、1,000万、1,200万下らない店作りです。
千葉のベースで考えると、1,000万を下回ると大変だし、2,000万3,000万をたまに……でも不安。対して1,2000万を年間稼ぎ続けられると多店舗展開も視野に入ります。
だから僕は店売り(お店の売上)が第一優先。ルールは教えますが、新人教育はプレイヤーや拓真さんに任せています。
それにプレイヤー以上にでしゃばらないことを意識しています。お客様にとっては内勤ですから。
店売りのために今は広告をうったりポスターを作ったり。SNSを従業員にやってもらったり、店売りを上げるためにやれることはやっています。SNSは弱いので、講習がないか探しています!
大学生の中にはSNSが上手な子もいるので、大学生もレギュラーでホストができるようなシステム作りを考えています。学生さんばかりに融通をきかせると、学生以外のレギュラーホストから不満が出るので、いろいろ模索中です。
信条玲侍:終わりがないところですね。
僕は美容師や調理師も経験しています。ただそれって役職が上がっていくと、そこで自分のやりたいこととは離れてしまうことがあるんです。
例えば美容師やっていて店長になったとします。そうしたら考えることってお店のこと、売上のことになってしまうんです。美容師が思うようにできなくなってしまうんです。調理師も同じ。終わりが見えて、つまらなくちゃうんですよ。
対してホストは一生終わりがないと思っています。常にお客さんは違うし、たった10年でホスト業界はガラリと変わりました。同じ「ホスト」といっても全然違います。
変わり続けるのがホストの魅力かなと思います。僕は飽き性なので、変わり続けるこの業界が好きなんです。飽きないんですよ。
信条玲侍:歌舞伎町よりもフランクなところ。あとは千葉って家賃が歌舞伎町ほど高くはないので、寮に入らずとも一人暮らしができます。
この業界はどうしても浮き沈みが激しいので、歌舞伎町だと安定するまでは寮生活がザラ。でも中には共同生活が苦手な方もいます。そういう方は千葉ホストが良いのかな、と思いますよ!
歌舞伎町に将来的に行きたい、という方も、千葉で準備するのも良いと個人的に思いますし。僕は歌舞伎町にチャレンジしたい子の背中は押しますよ!実際、歌舞伎町の前に千葉でホストする方もいます。
特にうちは拓真さんが歌舞伎町で見て来たシャンパンコールを取り入れていますし、うちでやって歌舞伎町にいって即戦力になることもできると思います!
信条玲侍:1番はやっぱり給料システムですね。賞金システムもすごいんです。20年業界にいるからこそ、感じることでもあります。明細が分かりやすいんですよ。罰金があったとしても理由がちゃんとわかるのが僕は良いと思います。なんだか分からない引かれものはありません。
そもそも引かれものが少ないんです。引かれものがあると生活できなくなってしまう恐れもありますからね。
くわえて賞金もたくさんあります。達成報酬やナンバー報酬、幹部報酬、皆勤賞など。いろんな店舗を見て来ましたが、特に賞金は多いと感じましたね。
あとは良くも悪くもルールがきっちりしているところ。これは疑問に思うことが少ないことにつながると思います。なんでダメなのかが分かるから「あの人は良いのに……」みたいな不満って必然的になくなると思っています。
ルールで決まっていることなので、自分で正しい・正しくないの判断が早いですし、それに対するストレスは少ないんですね。未経験にとっても働きやすいと思います。
信条玲侍:早めに店舗展開をしていきたい。それからホストに限らずいろんな夜の職種に携わってTACTの2号店3号店、と増やしていきたいですね。
自分の夢=お店の夢です!
信条玲侍:ありがとうございました!