ベテランホスト・あずさが歌舞伎町の老舗『愛本店』で自分を好きになれたワケ【独占取材】

今話題のホストさんを紹介するシリーズ。

今回は歌舞伎町の老舗ホストクラブ『愛本店』で着々と頭角を現すあずささんにインタビュー！

ホスト業界で知らない人はいないといっても過言ではない『愛本店』。

お店の総工費は3億円らしく、メディア出演も多いホストクラブのひとつです。

ブランクを経て愛本店で業界復帰したあずささんは、同店で自分を好きになれたのだそう。

自分を好きになれた理由や愛本店で得られたことを、存分に語っていただきました！

トピック

- あずささんのプロフィール
- 愛本店で業界復帰するきっかけ
- 一からスタートしたからこそ自分が好きになれた
- いくつになっても吸収できる愛本店で目指す姿とは

あずささんのプロフィール

あずさ

業界歴：: 約19年（※2024年12月時点）
役職：: 幹部補佐（※2024年12月時点）
経歴：: ・神戸三宮でホストを始める。
・名古屋・ミナミ・祇園を経て歌舞伎町に進出
・groupdandyでホストとしてキャリアを積む
・2022年業界を一度引退。
・2023年2月末に愛本店で業界復帰
・2024年10月幹部補佐昇格

愛本店で業界復帰するきっかけ

あずささんはホスト歴が長いとうかがっています。

あずさ：歴でいったら19年目になります、ミナミや名古屋……いろんなエリアでホストを経験しました。1番長いのは祇園です。

祇園から歌舞伎町にきて、以前はgroupdandyに在籍していました。1年ほどブランクをあけて、愛本店で2024年の2月の終わりごろからリスタートしています。

そもそもなぜホストをやろうと思われたのでしょうか？

あずさ：昔お付き合いしていた彼女の家庭が複雑で、裁判費用が必要ということで最初はマグロ漁船に乗って稼ごうと考えていたんです。

ただマグロ漁船に乗るにもちゃんとしたところでないとダメ、ということでそれが難しいと分かり……周りのすすめでホストを始めました。神戸の三宮でスタートしました。

そこで働いていたお店が名古屋にお店を出すということで、名古屋のお店の準備が整うまでミナミの本店で働き……どんどんホストにのめりこんでいきました。

地域によってカラーが違うので、別のエリアでは通用していたやり方も太刀打ちできなかったゆえに結果がでず、悔しくて泣いた日もありましたね。

たくさん経験していく中でホストとして自信がついてお店を出そうと思ったんです。

出店したのは歌舞伎町。歌舞伎町の経験がないのに（笑）調子に乗っていました。やっぱり歌舞伎町は競争が激しく１年足らずで閉店。

「一から歌舞伎町のホストを学ばなければ」と思い、groupdandyのお店に在籍したんです。

エリアによって違いはありますか？

あずさ：地方と歌舞伎町ってそこまで大きな差ってないんです。

ただ歌舞伎町は「一旗揚げよう」と必死な人が多い。「絶対売れるんだ」という強い意志を持つ子が多いので刺激をたくさんもらえる気がします！

刺激をもらえる業界を一度引退されていますが……

あずさ：そうなんです、でもなかなかホストとしての目標は届かず……18年やったし、一度リセットしようと業界を引退することにしたんです。

愛本店で復帰しようと思ったのは、まりもさん（groupdandyのCOO）に声をかけていただいたから。

現在まりもさんは愛本店にもかかわっていらっしゃる方で、今のご時世で矢面にたってホストの重圧に立ち向かってくださっています。

実は自分が歌舞伎町で出店した時からお世話になっているんです。

そんな方に何度かお声がけをいただき、復帰を決断しました。

愛本店はこれまでのお店よりも落ち着いていて、今の自分に合っている環境だと思います。

そして僕の年齢になるとなかなか体験できないんですが、僕より年上のホストがいる！前のお店だと僕が一番上だったので……

だから年齢が気になっている人も働きやすいお店だと思います。

一からスタートしたからこそ自分が好きになれた

ホストとしての経験がありながら、役職なしでスタートされたとうかがっています。

あずさ：そうなんです。僕は一度引退しているわけですし、ゼロから新人としてスタートさせていただきました。

だから未経験の方と一緒に新人講習から受けさせていただいたんです。

それはなぜですか？

あずさ：僕はホストをやめてから荷揚げ屋の仕事をしたんですが、そこは一からスタート。その「一から」ということが楽しかったんです。

これは自分に酔っているのかもしれないんですが、一から頑張っている自分が好きなんです。

まずは自分を好きになることってどんなことでも大事だと思います。だから愛本店でも一からスタートさせていただきました。

好きになれる自分を、ホストをやめて見つけられたんですね！

あずさ：そうです。もちろん何かを一から始めるにあたって、不安はあります。

年齢や経験で自分に期待もあるから……いい意味での緊張ですね。若い頃は新しいことばかりだけど、年齢を重ねていくとどこかぬるっとしてしまうというか。

そうなってしまう自分が嫌なんですよね。だから一から始めることで刺激を求めるんだと思います。

その点うちはどんな年齢も「一から」チャレンジがしやすい。「男だからホストは一度やってみたかった」という思いがある方もきっとそうですね。

実際別の職業から愛本店でホストになって、うまいこといっている方ってたくさんいるんです。お昼の仕事と兼業されている方もいますし！

一からスタートしたことで、愛本店でも好きな自分でいられたのでしょうか？

あずさ：はい、愛本店で研修をつみ、ホストとして働く自分を好きになれました。

自分を好きになれたことで、応援していただけ幹部補佐への昇格など結果に結びついたんじゃないかと。

幹部補佐への昇格は売上規定ですが、それってお客様に応援していただいてたからこそなんです。

先ほどの話と通じますが、まずは自分を好きにならないと仕事をやっていても苦痛になってしまう。自分を偽っていると苦しいんです。

前はやっぱり年齢や経験、立場で「こういう考えでいなければいけない」というものもありましたが、今はそのマインドは新人からスタートしているからこそない。

新人だからこそ何色にも染まれるという貴重な機会。そんな環境で頑張れている自分が好きだからこそ、お客様にも魅力としてうつって応援していただけたのではないかと思います！

例えばお昼の仕事で成功していた方も、愛本店では一律新人。マインドが受け入れやすい環境だからこそ新しい自分を発見できたり自分を好きになるきっかけを見つけたりすることができるんじゃないかな。

いくつになっても吸収できる愛本店で目指す姿とは

愛本店の講習を受けて新たな発見はありましたか？

あずさ：たくさんありました！僕は新たな価値観を知見として得ました。年齢を重ねてから「こんな考えがあるんだ」と知れる機会ってなかなかないと思うんです。

このお店っていろんな考え方があるお店。年齢もバラバラ、それでいてバックグラウンドもさまざまな人が集まっていて、お互いの考えを言い合えるんです。

お互い違う考え・価値観を持ちながらも、それを理解し合えるのが愛本店というお店なんです。誰も考えや価値観を否定しないんです。まずは受け入れてもらえます。

年齢関係なく新たな学びがあるのはすごい！

あずさ：本当にそうだと思います。たくさん吸収できるお店なので柔軟な方、素直な方は年齢関係なく伸びると思います。

ちなみに僕にとって愛本店は本音を出せるお店。

いろんな考えを否定せず受け入れてくれるし、そのうえでいろんな考えを言い合える。だから本音を言えるんです。

「こういうホストってかっこいいよね」「こういうホストでありたいよね」っていう話もできます。こういう会話ができる環境ってとても貴重だと思うんです。

あずささんの理想のホスト像はどんなホストさんですか？

あずさ：影響を与えられるホストです。

影響を与えるのは、お店や従業員だけでなくお客様にも。そのためにもホストの仕事を楽しもうと思っています。

まず自分が仕事が楽しいと思うことで、お店や従業員に良い影響が与えられれば良いし、お客様には「出会えて良かった」と思っていただけたら……！

最後に今後の目標を教えてください。

あずさ：No.1です！それで自分の考え方を誰かに伝えていける人になりたいですね。

そのためには自分が1番しっかりしなくちゃいけないんですけどね（笑）

今後のご活躍も楽しみにしています！本日は素敵なお話ありがとうございました！

あずさ：ありがとうございました！

ベテランホスト・あずさが歌舞伎町の老舗『愛本店』で自分を好きになれたワケ【独占取材】