今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回はプレイヤーとして時代を切り開き、現在は内勤として『TOP1ONE』を支える優美涼さんにお話をうかがいました。
『TOP1ONE』は大阪ミナミで勢いのあるホストクラブ。「ホス育」という未経験特化の教育に力を入れているほか、昨今問題となる「未収」を開店当時から撤廃した先駆的なお店です。
本記事では、現役ホストが生き生きと働ける環境を作り上げた優美涼さんに、ホスト歴や運営部部長としてのお仕事内容、そして店舗を運営する管理者の目線で同店の特徴などを語っていただきました。
未経験から1,000万プレイヤーを数多く輩出する『TOP1ONE』が気になる方、内勤のお仕事に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
■プロフィール |
源氏名:優美涼 業界歴:17年以上 役職:部長 |
■在籍店舗 |
TOP1ONE(大阪府/ミナミ) URL:https://hostjob.jp/osaka/area80/47/ |
■月収 |
100万円 |
■経歴 |
・18歳でホストデビュー ・TOP1ONEでトップを走る ・15年目にプレイヤーを引退 ・運営としてプレイヤーを支える |
出典:TOP1ONE(トップワン) – 大阪ミナミ/ホストクラブ求人情報 | 体入ホスパラ
優美涼:もう17年くらいになります。店舗自体は4店舗ですが、ずっとONEグループにいます。
ホストを始めたのは18歳の時です。ちょうどホストブームで、地元に大きなホストクラブができたことでホストに興味を持ちました。
あと家が貧乏だったので「お金が欲しい」という気持ちがありました。稼いでいるホストを見て、自分もこんな風に稼げるようになりたいと思ってこの業界に飛び込みました。
縁があってホストの仕事を始めたわけですが、10数年も続けられているのは「楽しい」という気持ちの原動力があったからですね。
優美涼:学歴がなくても身一つで稼げることでしょうか。
ホストって学歴関係なく下克上できるような世界。下剋上できた時はやっぱり達成感や楽しさはありました。
優美涼:はい、ただ特に引き継がれているわけでもなく……。
でも中には僕に憧れて源氏名を継いでくれている子もいますね。
僕がホストを始めた当初「優」と「美」という字が流行っていたんですが、その2文字を合わせた名前ってなかったのでつけてみたんです。
ありそうでない名前がいいなと思っていて。
優美涼:現在は「運営部部長」という役職名です。わかりやすくいうと店舗責任者ですね。
お客さまとホストの席にはほとんどつかず、あくまでサポートがメイン。特に僕は対ホストのお仕事をしています。
運営に回ったのは2021年~2022年あたりです。元々プレイヤーの時に持っていたチームは、店長の桜咲岳に受け継いでもらいました。
お店が好きという気持ちがあったので、プレイヤーを上がってからも『TOP1ONE』に何かしらの形で携われたらなと。
運営に回った後も楽しくお仕事させてもらっていますよ。
出典:TOP1ONE(トップワン) – 大阪ミナミ/ホストクラブ求人情報 | 体入ホスパラ
優美涼:簡単に言うと、プレイヤーが仕事しやすい環境を作る仕事です。
設備もそうですし、従業員同士の人間関係もそうです。お店に在籍している子たち全体を見つつ、経営も見つつ……というイメージですね!
優美涼:嬉しいですね!在籍しているホストが働きやすいと思える環境を作り出すために、古い考えを持たないようにしています。
自分の意見を押し通すのではなく、相手の意見を汲んだ上で回答する、相手の意見を尊重する。この考えを守るようにしています。
優美涼:理由やきっかけはたくさんありますが、今この立場で「自分には何ができるか」という思考の中で生まれた考えです。
僕はホスト業界に入って17~18年の経験があります。ただその経験すべてが活かされることはないと思っているんです。
例えば、ホストになった時と現在では状況が全く異なります。それこそ売掛問題もそうですよね。
こういった今の情勢を踏まえた上で、自分はどう生きていくべきかという意識を常に持っています。
僕の経験を踏まえた意見が正解かどうかもわからない、だったら「みんなで考えて一つの道を進んでいこうや!」という想いを根底に持っています。
失敗したらみんなで支え合ったら良いし、成功したらみんなで共有したら良い。やりがいもみんなと共有し合えたらいいなと思っています。
優美涼:みんなの目に見えるわかりやすいものだと賞金が挙げられますね。
ただし、僕がメインで見ているのは幹部たち。幹部ってプレイヤー兼お店を作っていく役目があります。
じゃあこの幹部のやりがいを作るにはどうしたらよいのか。例えばホストクラブの代名詞ともいえるシャンパンコールの作成をお願いすることがあります。
完成したシャンコのクオリティというよりは、作成する際の過程をどう意識しているかを見ます。
完成までの過程という考え方の部分をサポートする……、ようはその仕事をやり遂げられる道筋を作るというイメージをしてもらうのが一番分かりやすいかと!
他者から仕事を与えられたり、自分で見つけてその仕事をこなしたりして、その結果として周りに評価されるのって嬉しいと思います。
ポジティブな考えにつながるし、そういった成功体験はやりがいにつながると思っています。
もし幹部の子が他のお店に移籍したとしても「TOP1ONEって良かったな」と思ってもらえたら最高ですね。それにみんながどこにいっても「できる子だな」と思われてほしいです!
優美涼:情報共有とチームリーダーへのアドバイスですね。
チームに所属している子たちの「売上が伸び悩んでいます」っていう相談を僕が答えても、現場の声ではないので本当に正しいかどうかは分からないんですよね。それにチームリーダーの顔が立たなくなってしまいますし。
だから僕はホス育の細かい部分には立ち入らず、育成する側であるチームリーダーにアドバイスするくらいにとどめています。
もちろん方向性が違ったら言いますが、そうでなかったら基本的には「それ良いやん!」「それやろう!」と後押しをするようにしています。
※ホス育とは:ホスト育成プログラムの略称。2023年に第5期生の募集も実施された、未経験者を一流のプロに育てるTOP1ONE独自の育成プロジェクト。
出典:TOP1ONE(トップワン) – 大阪ミナミ/ホストクラブ求人情報 | 体入ホスパラ
優美涼:相手も自分も気を遣って働く環境は嫌なので、自分が感じたことは伝えるようにしています。
オンオフをしっかり切り替えて、言うことは言う。メリハリをつけて働いています。
ほかにも一歩下がることをすごく意識しています。プレイヤー時代は先頭を切ることがどうしても多かったけれど、そのやり方には限界を感じていました。
その経験を踏まえて運営として全体を見てみたときに、岳や修、日向、偉斗、今お店を支えてくれている子たちがしっかり走れる環境、見せたい見せ方ができる場所、やりたいことができるお店を作っていきたいと思ったんです。
だから一歩下がって彼らの意見を尊重するようにしています。運営をするなら一歩下がってみたほうが良いですね。
ちなみに運営でも頑張り次第で100万は稼げますよ。
優美涼:僕、ホスト時代よりも今の運営の立場のほうが楽しいと思っているんです。
プレイヤーをやっていた時も漠然と「TOP1ONEを流行らせたい」という思いはどこかにありました。でもプレイヤー時代は売上や優美涼としての価値が最優先。
ただいざプレイヤーを上がるとなったら、今までは『TOP1ONE』という看板で戦ってきたけど、次はその看板をどれだけ大きくできるか……、そこにやりがいを見出したんです。
その瞬間、なんとなく一歩下がれた、プライドを捨てられたんですよね。
まぁさんざんプレイヤーをやったんで、自分自分という考えを捨てられたのもあるとは思いますよ(笑)
今までは対女の子のお仕事でしたが、今は対男の子。15年以上経験したことがない新しい領域ならではの楽しさがあるんです。大変ですけど!(笑)
出典:TOP1ONE(トップワン) – 大阪ミナミ/ホストクラブ求人情報 | 体入ホスパラ
優美涼:難しいですね。「人生の学校」でしょうか?
育成に力を入れていることにもありますが、僕たちは働く従業員の人としての在り方も大事にしています。
学校でなくても、人としてのあり方を学べる場所だと思います。だから、『TOP1ONE』には本当に良い子が揃ってますよ。
優美涼:はい、ほぼ僕が面接をします。
面接をしていると『TOP1ONE』の特徴のひとつである、未収がないという部分に惹かれて応募してくれる子は多いなと感じています。
また未経験に特化したお店なので、ホスト未経験者の応募も多いですね。もちろん経験者もリスタートできるお店なので経験者の採用もしていますよ。
ただ経験者はプライドを捨てて柔軟な考え方ができるかは見ています。前のお店のノリやルールで固まった考え方の人だと難しいかな。
ホストに興味がある未経験者だけでなく、もう一度新天地で上を目指したい経験者も『TOP1ONE』は合うと思いますよ。
優美涼:僕たちと一緒に頑張りましょう!
今はちょうど「ホストバブル」と言われていて、メディアにも取り上げられる機会が多く、正直なところ技術がなくても売上を出せる子もいます。
そんな業界の動きが激しい中でも、『TOP1ONE』は先を見越したホストクラブを目指しています。
それは売上を伸ばせる人としての在り方、ようはホストを卒業した後でも通用する人間に育て上げることを意識しています。
また、そういった子たちを育ててみんなで『TOP1ONE』という看板を守っていきたいと思っています。それが今の僕の目標です。
ホストが好き、今の環境を変えたい、新しい時代を築きたい、いろんな思いがあると思いますが、その気持ちを尊重できる生き残るお店にしていきます。
なので、少しでも惹かれたらぜひ応募してほしいです!
優美涼:こちらこそありがとうございました!応募待ってます!
\『TOP1ONE』ののインタビュー記事はこちら/