今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回はホストクラブの原点ともいえる老舗店・歌舞伎町『愛本店』の蒼(そう)主任にお話をうかがいました!
『愛本店』といえば豪華絢爛な内装で非日常空間を演出し、さまざまなメディアで取り上げられる、歌舞伎町のホストであれば誰しもが知るような名店です。
そんな同店でメキメキと頭角を現しているのが蒼さんです。蒼さんは某夢の国のキャスト経験を経て夢を叶えるためにホストクラブの扉を叩いたとのこと。
このインタビューでは、蒼さんがなぜ短期間で結果を出せたのか、夢についてなどを存分に語っていただきました。
記事を読めば「未経験だけど歌舞伎町で結果を残したい」「今の年齢でホストってチャレンジできるかな」といった不安や悩みが吹き飛びますよ。
■プロフィール |
源氏名:蒼 業界歴:約1年4ヶ月(※2024年5月現在) 役職:主任 |
■在籍店舗 |
愛本店(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/675/ |
■経歴 |
・元夢の国キャスト、指導者の経験あり ・夢を叶えるために26歳で愛本店へ入店 ・入店3ヶ月目で初ナンバー入り ・2023年8月にNo.3、副主任へ昇格 ・2024年2月に主任へ昇格 |
蒼:ROLAND GROUPのつばきさんとコラボした回ですね。元夢の国のキャストということに興味を持ってくださったんです。
蒼:いえ、すべてありのままです。言ってしまえば素ですね。
夢の国に対して汚い、臭いといったネガティブなイメージを持っている人はあまりいないと思います。キラキラしたイメージを持たれている人が大半だと思うんです。
そもそも「夢の国のお兄さんになりたい」と思った時に、キャストとしてはキラキラ爽やかお兄さんなのに、プライベートでタバコを吸ってパチンコ打って女性にだらしないとかだったら嫌だなって思ったんです。
だったらキャラを作るのではなく、24時間自分が理想とするキラキラした人間になろうと思ったんです。ありのままがキラキラしている人になろうと。
それをホストである今も続けています。
蒼:もちろん、ホストを始めた当初は「チャラくしたほうが良いのかな」と思ったこともありました。
でも結果、夢の国でのキャスト時と変わらないありのままの自分でいることにしたんです。実は見せ方はすでに夢の国で学んでいたんですよね。
お店でもSNSで発信しているときも、キラキラしているありのままの自分です。もちろん寝ぐせついたままのありのままの自分を晒すことはしません(笑)
蒼:夢の国のキャスト時代からSNSは続けています。
その時からフォローしてくださっている方の中に、『愛本店』に来てくださる方もいます。
あとは昔から僕を知ってくれている方、それこそYouTubeといったSNSで人としての部分を見てお店に足を運んでくださる方もいます。
とはいえSNSは難しいですね。SNSから結果を出すのは一苦労です。
ただ、『愛本店』は初回の数が多いので、集客についてあまり心配することはありません。内勤さんも集客に力を入れてくれています!
蒼:色々な理由がありますが、一番大きなものでいうと年齢です。僕は26歳でホストの世界に足を踏み入れました。ホストとしては遅いほう。
でも、僕は夢を叶えたくてホストになったんです。だからこの年齢で受け入れてくれるホストクラブを探しました。
『愛本店』は若い方もいますが、僕より年上で結果を出されている方が多くいました。いざ見学した時も「落ち着いている人が多い、煽るような人がいないな」と好印象を抱いたんです。
あと正直な話、ホストという仕事に偏見がありました。
若い女の子にお金を使っていただくのではなく、金銭的に余裕がある経営者や大人の女性の方に指名していただけるお店をと考えた時に『愛本店』がこの条件にも当てはまったんです。
蒼:3ヶ月でナンバーに入れたのは、夢の国キャスト時代のファンの方のおかげです。
まさか今まで築いてきたことがこのような嬉しい結果として返ってくるとは思いませんでした。
この時初めて、ホストは「過去を活かせるお仕事なんだ」「このままの自分で良いんだ」と肩の荷少し軽くなりました。
この経験を経て今までの人生を否定しないことを大切にして仕事に臨んでいます。
少し小話をすると、夢の国の時は主語が「私」だったから、実はホストになった当初は一人称の矯正に苦戦していました(笑)
蒼:距離感ですね。かなり意識しています。
僕は初回ですぐに隣にいったり、指名をいただけた直後にいきなり距離を近づけることはありません。あくまでお客様ファーストを心がけています。
あと個人的には、世間のイメージとは真逆のホストでも売れるんだぞってところを示していきたいなと思います。実際売れてますしね(笑)
蒼:僕としてはできないのにできると言ったり、嘘をついたり、シャンパンを無理に強要したりすることはしたくありません。
それは僕が体現したいホストではないんです。僕としてはありのままの自分で勝負をしたいと思っています。
ありのままで挑んだ結果、入店3ヶ月でナンバー入りできて、さらに副主任昇格後7ヶ月で主任という役職をいただくことができました。
もちろん、ホストのホの字も知らなかったので、これだけ早く結果が出せたのは『愛本店』の教育体制が整っていたからだとも思います。
うちのお店は教育体制がバッチリなので、未経験者でも輝けますよ!
蒼:まず見た目の自分磨きは常に意識していますね。ホストを始めた当初は黒髪だったけど金髪に変えたり、目を二重に埋没したり。
この見た目で中身は真面目、ギャップは女性からも評価いただいている部分かなと。
もちろん、外見だけではなく中身も磨いています。今年で28歳になるので去年より今年、1年ごとで成長していきたいです。
年を重ねるごとに成長していきたいと思っていて、将来おじいちゃんになったときに、友達や子供、孫から「大したことなかったね」「ちょっとね」って言われたら嫌じゃないですか。
あとホストは売上という分かりやすいものがあるけど、売上じゃなくてもわかるものってあると思います。
去年も指名してくれた子が今年も指名してくれるとか!外見や中身など、何においても成長し続ける気持ちを持つことが大切だなと思っています。
蒼:良いことを考えられるようなコンディションを自分で作り出すんです。
例えばお肉しか食べていなかったら体のバランスは悪くなるし、体型も崩れるし、イライラもしやすくなる。
遊び過ぎたり、スマホやゲームをしたりして十分な睡眠を確保できなかったら、頭がぼーっとして集中できないですよね。
健康面だけでなく関わる人も含めて、自分にとって良い状況・条件を見つけます。
抽象的ですが、抽象的なことを一つひとつを大切にしたら、自分に良い影響を与えるんじゃないかと思っています。
蒼:壱代表、ひゅーがチーフマネージャーはじめ尊敬できる人がたくさんいることですね。
『愛本店』はお金を稼ぐだけでなく人としても成長できる場所だと思っています。
どの職場でも必要な考え方とあり方があれば、人っておのずと成長できるんだってことを学びました。
それは僕も主任という役職の結果で示せているのかなと思っています。
蒼:もちろんです。それに1年強働いてみて、『愛本店』って姫も鑑だなって思うんです。姫からもすごく良い影響を受けていますね。
もっとホストクラブってバチバチしているかと思っていたんです。でも入店したら違った。仲も良いし、毎日楽しく働けています。
蒼:一瞬の喜びよりも、人としての喜びを優先するようにしています。
最初はホストといえばと言われるような営業をしたこともあります。ただそれってどこかで「売れたい」という下心があったんです。
人としてという関わり方ではなかった。でもそれを無視して続けた結果、限界がきちゃったんです。
僕は一瞬で1,000万円を使っていただくよりも、10年で1,000万円使っていただけたほうが、嬉しいなと思ったんです。
ホストとして以前に人として姫に関わっていきたいんです。
それに僕らは例えば100万円といったお酒の値段に値する価値を出さなければならないんです。それにはやはりホスト自身の中身が大切なんですよね。
とか偉そうなこと言ってますけど、僕はまだまだですけどね(笑)
蒼:はい!僕のモットーは愛と感謝。ホストとしてだけでなく、人生で大切にしている信念です。
どちらも目に見えないし限度はないけれど、「シャンパン入れてくれてありがとう」「お店に来てくれてありがとう」「送りにしてくれてありがとう」。
そもそも「出会ってくれてありがとう」なんです。すべてにおいて感謝することを大事にしています。
一期一会でも一喜一憂せず常に明るくポジティブでいられる自分でいたいから、愛と感謝を大事にしています。
蒼:そうですね。もし新人ホストさんに「2回目につなげるポイントは?」と聞かれたら、僕は「相手を知ること、相手を興味に持つことに尽きる」と答えます。
お客様がまず第一ですからね。どんな方が相手でも興味を持てるかは重要です。これは初回でもそうですね。
蒼:「よく新宿くるの?」とか「好きな食べ物は何?」「普段飲むお酒って何?」など、初対面でも相手に興味を持ってさまざまな角度から質問すればいくらでも話は広げられると思っています。
ちなみにこれをホストっぽく言うなら「君が興味を持たせてくれるからだよ」ですね(笑)
それで送りに選ばれたらLINEは絶対に交換します。それから、その場で次の予定を立てられるようにしています。
「お店に来てよ」とだけ言われてきてくれる女の子は滅多にいません。自分がその立場に立って考えても寂しいですよね。お金がどうしてもちらついてしまう。
だから僕は無理に同伴せず、まずはそのご飯を通してお互いのことを知れたらなと!僕に興味を持ってくれたら、無理に誘わなくてもお店に来てくれると信じています!
蒼:ホストってお金や女性のイメージがありますが、一番は人として成長できることですね。
今歌舞伎町には300店舗くらいお店があり、関わる人もいろいろ。その中でも『愛本店』は人として成長できていると思えました。
僕にとってホストの魅力=『愛本店』での成長なんです。
蒼:答えはホストの数だけあると思います。
ホストはお金のイメージが強いので、何百万、何千万という売上が出せたら成功と思うかもしれません。
でも人によって成功の定義は違うと思います。それこそ何千万売れる人ってほんの一握りですし。
仮に3ヶ月間しかホストをやらなかったとしても、ホストとして働いた時間がその人にとって無駄でなければ成功かなって思います。
蒼:バランスよくカッコよく、生き方がクリーンになれたかなと思います。
例えば1日17時間働いていたら、寝る時間を確保できないですよね。睡眠欲は満たされないから、ほかの欲でカバーしなければ自分が保てないと思うんです。
「なんのために生きてるんだろう」という思考になってしまうかもしれません。
でも『愛本店』って働いていて睡眠時間もしっかりとれるし、生活の均衡が取れているんですね。
僕はここで働き始めて1年と少しという短い期間ではありますが、正攻法でこの世界で戦えるクリーンさを体現できていると胸を張れます。
今の営業スタイルの質をどんどん磨いていって、良いホストになりたい、いつかは代表を目指したいですね。
蒼:長期的な目標はそうですね。壱代表が良い姿を見せてくれている影響も大きいと思います。
だから元気であれば30歳、35歳になってもホストは続けたい。最終的な夢である経営者になれても両立はしたいですね。
そのためにも直近は2024年の8月にまた役職が上がると思うので、良い状態で8月のバースデーを迎えてイベントを成功させたいです!
蒼:こちらこそありがとうございました!
\『愛本店』のインタビュー記事はこちら/