今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は『ECLIPSE』の執行部/部長を務めるりづきぶちょーさんにお話をうかがいました!
『ECLIPSE』は多様性や人としての成長を大事にする歌舞伎町のホストクラブ。
そんな同店で1,000万Playerでありながら、お店の中核を担うのがりづきぶちょーさんです。
自由を求めて25歳の時にホスト業界に飛び込んだものの、当初は人と話すことが苦手だったのだとか……!?
インタビューでは、そんなりづきぶちょーさんがホストになった理由やお店への想いを語っていただきました。
■プロフィール |
源氏名:りづきぶちょー ホスト歴:約5年(※2024年現在) 役職:執行部/部長 |
■在籍店舗 |
ECLIPSE(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/850/ |
■経歴 |
・23歳の時に沖縄から上京 ・さまざまな業種を経て25歳でホストデビュー ・月間最高売上1,000万を更新 ・執行部部長としてECLIPSEを支える |
りづきぶちょー:人と話すのが苦手だったからこそ「話す仕事をしてみよう」と思ったんです。欠点を克服できたら、自分に自信がつくかなと。
生きていくうえで、結局人と関わることになるからこそ、この欠点を克服したかったんです。会話を通して人と仲良くできるに越したことはないですよね。
りづきぶちょー:そうですね。実は欠点を克服しようとホストを始める前にもいろんな仕事を経験しているんです。
高校卒業をしてまず始めたのは某テレビの集金。そのあとゲームセンターで働いて、キャバクラのボーイへ。
この時まで地元の沖縄にいたのですが、23歳で東京へ上京しました。沖縄は狭くて飽きたんです(笑)
上京をしてまずは工場で働いて、でも上手くいかなくて病んで、それでホストにチャレンジしました。
これまでの仕事はあまり自由がなかったので、自由を求めてホスト業界に辿り着いたんです。
りづきぶちょー:辿り着いたサイトの「あ行」を見て選びました(笑)
で、目についたのが『ARTEMIS』だったんです。僕はまず『ARTEMIS』へ入店して、その後に分店して生まれた『ECLIPSE』へ移っています。
当時は今のユグドラシル本店がYggdrasill -Athena-の名前で営業していましたね。大きいところの系列で、しかもシャンデリアがあるお店って当時『ARTEMIS』のみだったんです。
それに派手な見た目の人も多かったですね。当時僕は背中にタトゥーを入れていて、ここなら似たような人もいるし、やっていけるかなって。
結構安直ですね(笑)
だけどわからないからこそ僕みたいにお店選びをする方って多いと思います。入店して合わなければ、また次のお店でチャレンジしてみても良いんじゃないかなって思います。
りづきぶちょー:そうですね。
ただ、シャンデリアやタトゥーなども理由のひとつですが、体入して『ARTEMIS』への入店を決めた1番の理由は社長の草摩由希さん。
分店してもずっと続けられているのは由希さんがいるからなんです。
由希さんの教えが僕の中でズドンと刺さって。お金のことだけじゃなくて、人として大事なことも教わりました。
りづきぶちょー:数字だけを追っていても人間性は成長しないということです。
ホストは短命と言われる仕事。いつしかプレイヤーを上がったり、ホスト業界から去ったりする人もいます。
もしそうなった時にお金しか残っていなかったら意味がないんですよね。由希さんはその先のことまで見据えて教えてくれますよ。
りづきぶちょー:正直、ありましたね。怖い人がいっぱいいるイメージで、暴力が当たり前と思って入りました(笑)
でもそんなことはありませんでした。むしろ今まで働いていたどの環境よりはるかにホワイト。ホスト業界は安心して働ける場所です。
特に人に関して言えば『ECLIPSE』のメンバーはみんな根が優しいです。だから安心して働けると思います。みんなお酒を飲んだらうるさいんですけど(笑)
りづきぶちょー:ありがとうございます!
そもそもホスト業界自体、残念なことに悪目立ちをする人もいますが、それ以上にまともな人もたくさんいます。
例えば、僕が知っている限りの中だと「やりたいことがあるけどお金がない」「ホストを通してコミュニケーション能力を上げたい」といった理由でホストを始めている人が多い印象です。
ホストでお金を稼いで夢を叶えたいと考えている人もたくさんいます。そういう良いホストがもっと目立ってくれれば嬉しいですよね。
りづきぶちょー:ええ、そうです。
今のホスト業界は億越えホストがたくさん生まれており、その数字=売上に注目が集まりがちですが……。
僕は売上が多ければ多いほど人の幸福度が上がるかと言われればそうではないと思います。むしろ幸福度はそこまで変わらないと思っています。
数字も大事かもしれませんが、それよりもまず自分の人間性や夢が大事。その点『ECLIPSE』は「数字だけじゃないよね」ということをお店全体で発信しているからこそ、従業員もお客様も平和ですね。
特にうちは見た目だけ見ると派手ですが、世間が思うよりもまともなお店です(笑)
りづきぶちょー:今は運営寄りのプレイヤーですね。
運営寄りになったのは、正直安定を求めたのもありますが、そのほうがお店に貢献できると思ったから。
サポートとまではいかないかもしれませんが、お店のバランスを取るほうに尽力したいなと。
りづきぶちょー:『ECLIPSE』は基本的には自由にやっていいというスタンス。
だけど、結局のところ自由ってある程度ルールと調和がないとバランスが崩れてしまうんです。
自由のためにはある程度全体を見れる人が必要。誰かが見ないで崩れて自由が利かなくなる可能性を考えた時、その役割を自分がやろうと。
義務的なものは一切なく、自分にやれそうだから運営側に携わっているといったほうが良いかもしれません。
りづきぶちょー:俯瞰で見るのは得意かもしれませんね。
得意なことを自分でやって、できないことを別の人に補ってもらう。そうすると組織って自然と回るんですよ。
りづきぶちょー:従業員の仕事のクオリティを上げるために、心身の状態を踏まえながら指示を出さなければいけないことでしょうか。
できるだけではありますが、従業員一人ひとりを見るようにしています。成長のステージに合わせた話し方や対応の仕方をしなければなりませんから。
りづきぶちょー:もちろんその人に成長意欲がなく、誰かに頼りっぱなしだと、こちら側が大変になってしまいます。
面倒は見ますが、最終的には自分でちゃんと考えて行動できるように僕たちは導かなければならないんです。
自分で学習して自分の足りないところを見つけて、誰に言われなくても自分で行動するように育てるのはかなり難しい。
特にホストはお客さんとの関係性も特殊。営業時間外でも関係を構築するので、全部付きっ切りで面倒を見るのはどうしても不可能なんです。
最終的には自分で背負わないといけないからこそ、不明点は自分で聞きにいくようにしなければならない。自分の成長意欲も必要になってくるんです。
りづきぶちょー:まず最初から深入りはせず、顔色を見て話しかけます。
その後、調子を聞いてから、その子に合った対応をします。気にかけていることは伝えるんです。そうすれば心を開いて、自分から行動できるようになるのかなと。
『ECLIPSE』は話しやすい雰囲気をお店全体として落とし込めていると思います。人としての成長も意識しているからこそ、そういったことはこれからも大事にしていきたいですよね。
りづきぶちょー:はい、面接も担当していますよ。うちは基本的には誰でもウェルカム。
もちろん容姿や話し方を全く見ないというわけではありませんが、人はいくらでも変われるので致命的なポイントがない限りは受け入れています。
りづきぶちょー:色々ありますが、わかりやすく言うと人間性ですね。
ホストクラブは接客技術やチームプレイが求められますし、何よりも高額が動くので、ホスト側の人間性も大事だと思っています。
面接の中でその人間性を見させていただきますが、気負いする必要はありません。誰でもウェルカムということは変わりません。
難しく考える必要はありませんし、現に色んなタイプのホストが『ECLIPSE』には集まっています。
僕ももともと話すのは苦手でしたし、あまり心配しなくても大丈夫。場数を踏めば慣れますよ!
りづきぶちょー:僕は入るよりも続けることのほうが大事だと思います。未経験スタートで2024年9月でホスト歴6年目を迎えます。
ここまで続けられたのは、周囲の助けもありますが、どんなに壁にぶつかったとしてもそれを乗り越えることができたから。成長を実感できて継続に繋がったのかなと。
りづきぶちょー:夢を追えることですかね。ホストの次の未来が見えやすいと思います。
例えば月神ルイだったら薬剤師としての大きな夢があるし、他の人もバンドやバー、自分の店を持ちたいとか、いろいろ考えている人が多いんです。
偏見はあるけれどホストってお金は稼げる。でも稼ぐためには自分が成長しなければならないんです。
だからホストで稼いでホストで成長して、さらにその先の世界が見えるのが『ECLIPSE』なんです。
りづきぶちょー:ホストになると世界が変わって見えるんですよ。
例えば、今まで買えなかった高い服を買ったり、従業員旅行で今まで行ったことがない場所に行けたり、そういった経験を通して新しい感情が生まれ、世界が変わって見えるんです。
今は夢がない人でも働いている中でいろんな可能性が見つかると思います。働いていく中で、自分の歩幅で叶えられる未来が見えるといいなと思います。
りづきぶちょー:これからについては模索中ですが、自分の核が「自由」なので、それがブレないような環境にいたいと思っています。
生きていくためにお金は必要なので、しっかり働いて、でも自由も忘れない。そんな生き方が理想ですね。
りづきぶちょー:はい。お店に関しても、引き続き従業員みんなが自由に働ける場所にしたいです。
『ECLIPSE』で自分も含めやりたいことを見つけられたらなと!夢を追いつつ売上もある程度上げて、金銭的にも精神的にも自由であればと思います。
りづきぶちょー:ありがとうございました!