今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は金沢の注目店舗のひとつ『TURRELL』の一琉依(にのまえ るい)さんにインタビューを決行!
『TURRELL』は新宿・歌舞伎町を中心に複数のホストクラブを出店する、Smappa!Groupが満を持して金沢に出店したお店です。
そんな同店で働く一琉依さんは、業界歴10年以上のベテランホスト。
なぜ彼が『TURRELL』への移籍を決意したのか、この記事ではその秘密に迫りました。
■プロフィール |
源氏名:一琉依(にのまえるい) 業界歴:約13年(※2024年現在) |
■在籍店舗 |
TURRELL(石川県/金沢) URL:https://hostjob.jp/ishikawa/area74/1086/ |
■経歴 |
・友人と一緒にホストの世界へ ・21歳、バーの経営のためホストを引退 ・23歳、昼職へ ・25歳、ホスト業界に復帰して東京のお店で内勤を経験 ・2024年にTURRELL入店でプレイヤー復帰 |
出典:TURRELL(タレル) – 金沢市/ホストクラブ求人情報|体入ホスパラ
一琉依(にのまえ るい):ホストやバーを経営をしている期間も含めると水商売歴は13年くらいです。
ホストは18歳から地元の九州で始めました。ホストだけに限ると8年くらいになりますね。
一琉依:友達の誘いで始めました。正直な話、暇つぶしです(笑)
でも働いていく中でバーを経営したいという夢ができて、ホストとして働きつつ資金を貯めました。その資金が貯まったタイミングで、友達と東京のバーを開業しました。それが21歳の時です。
ただうまくいかなかったんです。なのでバーの経営をはじめて、1年後にホストに復帰、そのあと23歳の時にホスト業界を卒業して昼職を経験しました。
とは言え、昼職もあまり楽しいと思えませんでしたね。そんな時、前に在籍していた東京のホストクラブの社長に「プレイヤーじゃなくても良いからお店に戻ってきてほしい」と声をかけていただきました。
「内勤だったら良いかな」と思って業界に戻る決断をしたんです。それが25歳の時ですね。
一琉依:そうですね。大体3年以上でしょうか。28歳まで内勤として東京のホストクラブで働いてました。
そのあと29歳の時に独立。地元の九州でホストクラブを出店したんです。
一琉依:ええ。ただ開店したタイミングで新型コロナウイルスが流行りはじめてしまって……。
オープンして2週間で緊急事態宣言、結局1年のうちおそらく2ヶ月ほどしか営業できませんでした。
それでお店を閉めざるをえなくなってしまったんです。
この先どうしようか悩んでいたのですが、幸いにも声をかけてくださるお店が多く、金沢の前の在籍店舗でアドバイザーやマネージャーを勤めることになりました。
一琉依:そうなんです。23歳でホストを辞めた時からプレイヤーはやっていなかったので、大体9年ぶりのプレイヤー復帰ですね。
(斉藤工)店長は「琉依くんはプレイヤーに向いている」と言ってくれてはいますが(笑)
とは言え、働くには頑張りたいです。なぜなら僕が仕事で意識しているのはお金の重み。
よく「昼職の1万円と夜職の10万円」なんて論争がありますが、僕はその額ってどちらも変わらないと思っています。
それよりも大事なのは「どんな思いの5万円なのか」。お客様はどういった気持ちでそのお金を握りしめてホストクラブに来店されたのか。僕は対人間としてどう接するかを接客の中で大事にしています。
お金を使って後悔させてしまうのは一番嫌ですね……。久しぶりの復帰ですが、ホストとして接する中で人としても向き合いたいなと思っています。
一琉依:本当にたまたまなんですが、ちょうど『TURRELL』がオープンする1か月前くらいに前の店舗を辞めることになり……。
実は代表のMUSASHIさんとは、前の店舗の時から仲良くさせていただいていました。去年くらいかな。MUSASHIさんが金沢にいらっしゃるたびにランチに行ったり、お話をさせていただいたりしていました。
辞めると決まったタイミングで運良くご飯に行く約束をしていて、その時に辞めることをお話ししました。そうしたら、『TURRELL』にこないかとオファーしてくれたんです。
MUSASHIさんは人望の作り方がすごい人ですよ。
一琉依:『TURRELLE』は金沢という土地でイチからプレイヤーを集めているホストクラブ。そのため経験者がほぼゼロなんです。
僕としては、せっかく拾っていただいたし未経験の子たちが成長するまでは頑張りたいと思って、プレイヤーになる決意をしました。
一琉依:その通りです。実戦経験を積まないとホストって難しいと思います。でもお客様が来店されないと、実践経験って積めない。
僕にはお客様もいらっしゃるので、一緒に席に着くことで実践経験を積んでいければと思っています!
一琉依:ありがとうございます(笑)
実戦経験を積んでほしいので、席では積極的に新人へ声をかけるようにしています。
たとえば、会話の流れに合った入り方やタイミングなどを、僕が話を振ることで学んでくれれば良いなと思っているんです。
裏でアドバイスも大事ですが、やっぱり席で実際に見せることが彼らにとっても大事なことなんじゃないかと!
出典:TURRELL(タレル) – 金沢市/ホストクラブ求人情報|体入ホスパラ
一琉依:「楽しく仕事ができる子」「楽しめるまで努力ができる子」ですね。
もちろん仕事は仕事、遊びは遊びで良いんですが、仕事もやっぱり楽しめることが一番だと思っています。
仕事の楽しさって、仕事ができるようになって結果が出ることだと思います。これはホストに限らず、たとえば水商売って昼の仕事に比べるとすぐに結果が出やすいんです。1ヶ月~3ヶ月ちょっとでお給料に反映されます。
結果が目に見えることって、仕事をするうえで良いこと。だからその楽しめる領域に達するまで努力ができる子は良いですよね。
特にホストは「努力は裏切らない」を体現している世界だと思っています。
一琉依:そうなんです。「あいつがんばっているよな」って従業員やお客様が認めた人で売れなかった人を、僕は見たことがありません。
逆にイケメンで「俺イケメンだから」と努力せずに売れた人は一握り。努力をする人が強い世界です。
裏を返せば、努力すれば自分の頑張りだけで人生を変えられるのがホストの魅力といえますよね。
一琉依:人としても成長できるし、お金も稼げるし、普通に生活をしたら出会えない人に出会えることですね。ホストって一石三鳥の仕事なんです。
社長や経営者といった普通に生活してると出会えないような人たちと出会うこともありますよ。
特にホストは一人ひとりに接客をし、いろんな話を聞いて関係も作りやすいし、ちゃんと話を聞けるのでいろんなことを理解できます。
ホストに限らず水商売は魅力的な世界ですよ。
一琉依:しかもホスト同士って仲良くなりやすいんですよ。
20歳を超えると、友達ってなかなかできないですよね。でもホストに限らず水商売は、長くなると本当に学生の時よりも仲の良い友達ができる仕事です。
ホスト同士って仲良くなりやすいんですよ。それこそ飲み会とかも良く開きますしね。飲み会で深める絆をイメージすると分かりやすいかもしれません。
だから僕はホストを含め水商売自体が好きです。水商売に興味がある子は、面倒を見たいなと思っています。
一琉依:2つあります。1つは地方店っぽさがないところ。
東京をはじめ都会のホストクラブは個性的ですよね。対して地方のお店は黒が基調で暗いイメージ。
でも『TURRELL』は金沢という地方店にありながら、地方店っぽさがないんです。
東京から知り合いが『TURRELL』に来てくれたことがあるのですが、友人は「地方っぽくないね」「都会っぽい内装だね」と言ってくれました。
確かにうちは内装が豪華で綺麗なだけではなく、どことなく「他とは違う」ということが分かるホストクラブだと思います。
一琉依:そうなんです。僕のお客様も「金沢にはないちゃんとしたホストクラブだから緊張する」とおっしゃるんです。
あと、『TURRELL』はSmappa! Groupということもあるせいか、店長をはじめとした運営陣がしっかりしていますね。これも僕のお客様も口々にしています。
世間ではいろいろ言われていますが、うちはホストに行き慣れていない方やホストに行ったことのない方にとって、安心感があるお店だと思いますよ。
一琉依:もう1つは、お店全体で育成体制を整えていること。プライベートも含めて見てくれる面倒見の良さを感じますね。
というのも、先ほどもお話しした通り、『TURRELL』は未経験者を軸に据えているので、未経験の育成には特に力を入れています。
これは店長が言っていましたが、ホストをやっている間って人生の中であまり長くない、限られた一瞬の時間。Smappa! Groupはその瞬間を無駄にせず、今後に役立つものを身に付けるという方針が根付いています。
たとえば東京では、歌会や日舞、読書会、ワインソムリエ資格といったさまざまな教養を身に付けられる機会が多いんです。
特にワインソムリエって珍しいですよね。ソムリエ教室は金沢にあるかも探しているみたいです。
『TURRELL』の片町にベースを合わせ、お店のカラーとしてSmappa! Groupのエッセンスを取り入れるイメージ。うちならではのプラスαを見出したいですね。
一琉依:みんな良い子で、共通点は「優しい」かな。さまざまな店舗を経験してきましたが、ホストクラブの中でも根が真面目な子が多いなという印象を抱いています。
大学生もいますし、昼職とは別のセカンドワークとしてホストをしている方も在籍しています。
年齢の幅も広いですね。18歳の子もいれば、僕よりも年上でアラフォーの方もいます。
地方って30を超えるとプレイヤーって一気に人数が減るんです。反面、地方こそ「おじホス」と言われるような年齢層も需要はあると思っています。
結論、『TURRELL』にはいわゆる「変な子」と呼ばれる子がいないんです。みんな良い子たちばかりで、逆に僕がとまどっています(笑)
一琉依:まずはお店に慣れることが第一。だから今は良いところをちょっとずつ伸ばすことに重きを置いています。自信が出てきたら注意を促すイメージですね。
水商売に慣れている人って理性が働くんですよ。感情で怒ることがほとんどない。理不尽に怒られることはないと思って良いと思います。
また、ホストを始めようと考えている人の中には、もしかしたら先輩に対して怖いイメージを抱いている方もいると思います。でもそんなことはなく、安心して飛び込める世界ですよ。
逆に後輩をいじめるような人は、だいたいのお店がクビにすると思います。今はそういう時代だと思いますね。
特に『TURRELL』は金沢のつながりを大事にしているので、そこも安心要素かな。心強い店長もいますしね!
一琉依:地方だと経験者が入って来るってほぼないこと。だからこそ『TURRELL』を人が離れないホストクラブにしたいという思いがあります。
僕の理想は従業員数が多いお店。そのためにも、未経験で入った子たちがステップアップできるようなお店にすることが大事だと思っています。
このお店だからやっていきたいと思えるような環境を、代表のMUSASHIさんや斉藤工店長と作っていきたいですね。
一琉依:ありがとうございました!