今話題のホストさんをご紹介する本シリーズ。
今回は歌舞伎町のホストクラブ『CLUB ROI』にて社長を務める憲宝潤さんにお話をうかがいました!
憲宝潤さんは指名本数45ヶ月連続V達成、2年連続年間売上V達成、さらには40歳を超えて1億円を売り上げるなど、数多くの記録を保持するレジェンド級ホストです。
女性に対してもお店の従業員に対しても、一人ひとりと真剣に向き合うその姿勢は「日本一の接客」との呼び声も挙がるほど。
本インタビューでは、1億円を売る秘訣や経営するお店の教育に注ぐ想いなどを存分に語っていただきました。
この記事を読めば年齢関係なくホストとして売れるコツが見つかるかもしれません!
■プロフィール |
源氏名:憲宝潤(さだとみ じゅん) 業界歴:10年 役職:社長 |
■在籍店舗 |
CLUB ROI(東京都/歌舞伎町) URL:https://hostjob.jp/tokyo/area15/1200/ |
■最高売上 |
年間1億4000万 月間3,400万 |
■最高月収 |
約1,700万円 |
■経歴 |
・神戸で建築関連会社や飲食店など経営 ・ホストクラブの経営を目指して上京 ・2014年に当時34歳の年齢で愛本店に入店 ・2017~2018年で年間売上V2 ・指名本数45ヶ月連続Vを達成 ・2019年12月に愛本店を退店 ・2020年10月にL’s Collection某店にて復帰 ・2021年1月に41歳にしてグループNo.1を獲得 ・2021年上半期グループ組数No.3、売上No.5獲得 ・2022年取締役に昇格 ・2023年7月にCLUB ROIをオープン |
憲宝潤(さだとみじゅん):2014年に歌舞伎町の老舗ホストクラブ『愛本店』に入店しました。この時が34歳でホストとしては遅めのデビューでした。
そこから年間売上V2達成や指名本数45ヶ月連続Vを達成し、2020年12月に同店を退店。退店後は一度お休みをいただきました。数えていたのですが大体278連休ほど(笑)
一時休息を経て2021年10月にL’s Collectionの某店へ復帰、この時すでに40歳でしたが、駆け抜けていってNo.1の獲得や取締役就任などを経験しました。
そして、2023年7月に『CLUB ROI』をオープンさせ、社長に就任するといった流れです。
憲宝潤:『愛本店』時代から『L’s Collection』時代にかけて2回~3回、最近だと2022年の41歳の時ですね。
ただ休んでいた10ヶ月の期間でお客さまとはほとんど切れてしまっていたので、ほぼゼロの状態からお客さまと関係を作っていきました。
写真提供:憲宝潤社長
憲宝潤:世間の当たり前を常識としてやること。
挨拶はもちろん、感謝を伝えること。それこそ遅刻しないとか、本当に当たり前のことをこなすことが重要ですね。
そして、当たり前のことを前提にした状態で、目の前の女性が何を求めているのかを考えました。
癒やしなのか、お店の外で一緒に過ごす時間なのか、女性によってニーズは人それぞれですが、そのニーズをいち早く掴むことが売れるポイントです。
憲宝潤:仕事や生い立ちなど、相手のことを知れば何が必要かがわかると思います。
その求められていることを提供できれば、自然とその人にとってお金を使う価値が生まれますよね。
憲宝潤:その通りです。
ニーズだけでなく、お金の価値観が一人ひとり違うことも理解しなければなりませんね。
憲宝潤:ホストはたしかに1万円から遊べます。その1万円ってホスト業界からしたら安いと見られがちだけれども、1万円を使う人が100人集まれば100万円です。
でもそのお金の価値を理解せず「1万円しか使わない」って言ってしまえばそれでおしまい。1万円でも「たったこれだけ」なんて言われたら、そのホストにお金を使いたいとは思いませんよね。
結局は人と人でつながっていないと、ちゃんとお金を使ってもらうことはできないし、お互いの価値観を理解できなければダメなんです。
憲宝潤(さだとみじゅん):教育のモットーは当たり前のことを当たり前にすることです。
悲しいことにホストをはじめ夜職は、世間で言われる当たり前のことをこなせない方が多いんです。幼少期に教わらなかった方がいるんです。
たとえば「いただきます」「ごちそうさま」をはじめとする挨拶。それらを当たり前と認識していない方が多いのもこの世界なんです。
自分の当たり前が人の当たり前でないことを、この世界に入って痛感しました。
だからこそ、僕は世間の当たり前、いわゆる常識というものをまず徹底して教え込みます。
なぜなら僕は世間の当たり前=常識を大事にしたから1億円売れたと考えているから。
なので、まずは当たり前、世間の常識を伝えていきたいというのが教育方針です。
憲宝潤:そうですね。
ただホストになりたい人の中にはお金が理由の方もいらっしゃいます。お金を稼ぎたい人にこれらの考えを伝えきるのは正直難しいです。
なので僕は本数タイプの方なのか、売上タイプの方なのか判断するようにと伝えています。お客さまに無理してお金を使ってもらっても意味はありませんから。
無理を超えているから、昨今ニュースになるような事態が出てしまうんですよ。でもこれは相手のことをちゃんと知ればわかるはずなんです。
問題になった売掛はホストにとっても借金。売れっ子といわれるような子も蓋を開けてみると「お金がない」という話も残念ながら聞いたことがあります。
憲宝潤:仕事の本質が何なのかを理解していることでしょうか。
「1番になりたい」「いくら売りたい」という夢があったとしても、先ほど挙げたようにお給料がなければ何も始まりませんよね。
それこそ何千万、何億と売っていても手元にお金が残っていなければ、それらは見せかけになってしまいます。これでは意味がないんです。
だから僕は、これも当たり前ですがお給料もあったうえで売上も上げていくことが大事だと考えています。
ちなみに僕の月間最高売上は3,400万、ここにバック率をかけて月収にしたら1,700万くらいがお給料として手元に残ります。夢がありますよね。
憲宝潤:今はホスト1本ですが、もともと神戸でいろいろな店舗を経営をしていたんです。
最初は建築の仕事からはじめ、次に居酒屋、ラウンジ、ボーイズバーとさまざまな事業を展開していました。
もともと経営をすることが好きなんです。月収は21歳から100万を切ったことがありません。
次に何をしようかと考えた時に、ホストだなと考えたんです。
せっかくホストをやるなら神戸ではなく、日本の中心である東京でホストクラブを出店しようと思って、満を持して上京しました。
憲宝潤:ええ。当時はホストの経験はゼロ、この経験もお客さまもいない状態で経営を始めるのはいかがなものかと思ったんです。
なので、まずはプレイヤーをやろうと思いました。当時はすでに30を超えていましたね。
最初に在籍した『愛本店』は50年以上の歴史を誇る老舗ホストクラブ。他のお店も体入に回りましたが、自分の中で日本一有名なお店で一番になりたいと思い、『愛本店』への入店を決めました。
当時はテレビにも度々取り上げられていましたね。
代表の壱とは今でも仲良くやっています。当時は建築やラウンジの経営と両立してホストをやっていました。
写真提供:憲宝潤社長
憲宝潤:『愛本店』を退店した後、嬉しいことにたくさんのホストクラブさんから声がかかりました。ただ全て断っていました。
その中でエルコレさんは熱量が高く長期間アプローチしてくれたので、エルコレさんでまたホストをやってみようと思ったんです。
最初はバイトだったのですが、いつの間にか真剣になっていました。それこそ毎日出勤していましたね。
当時入店したお店は日本で3番目に売上があったホストクラブ。20代のプレイヤーがほとんどで、1億プレイヤーも約10名。本当にすごいお店でした。
1番を獲るのは難しかったのですが、人との繋がりを大切にした結果、2021年のバースデーでNo.1を獲れました。
上半期はグループでも売上No.5、指名本数No.3。繰り返しになりますが、人との繋がりを大切にしながら本気で向き合えば、40歳を超えてもNo.1は獲れるし1億も売れるんです。
憲宝潤:ええ。出店までは1年弱かかりましたが、運よく箱が空き『CLUB ROI』をオープンしました。
ROI(ロワ)はフランス語で「王様」という意味。店名は当時いたエルコレのとある方につけていただきました。
憲宝潤:面白い子が多いことですね。
実際初回のお客さまに送り指名をうかがう時に指名理由を尋ねると、「面白かったから」「楽しかったから」いった回答が目立ちます。
これからホストをやろうと考えている子は「面白い子が多い」と聞いて、応募を躊躇してしまうかもしれません。ですが、実際は最初から話せる子のほうが少ないですよ。
何が言いたいかというと、自分の中でハードルを上げ過ぎなくても大丈夫。真面目に仕事へ臨んでくれれば、なにも心配する必要はありません。
それに『CLUB ROI』は個人店なので、一人ひとり適切なタイミングでノウハウをレクチャーできるのも強みですね。
憲宝潤:ええ。一人ひとりと話す機会は多いですね。
入店前でも、体入してくれた方たちとご飯に行くこともあります。
売れるノウハウは僕がしっかりと教えていくので、経歴などは気にせずチャレンジしてほしいです。
憲宝潤:従業員を増やして拡大移転や2店舗目を出店したいですね。
憲宝潤:「人生一度、悔いのない行動をしよう!君を売れっ子にさせるのは僕だよ」ですね!
憲宝潤:ありがとうございました!